北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレなかなか血生臭く迫力のある作品でした。
デビュー作品だけあって、繊細な鋭さではなく、とても力強い荒々しさを感じました。
しかし、この北方謙三の作品にしかない世界観は流石で、一度読み出すとページをずっとめくってしまいます。テンポもかなり良く読みやすく
特に拷問のシーンはかなり生々しくそれがまた作品に迫力を生む大きな要因だったと思います。
ハードボイルドミステリーという感じで、謎もありつつ、男の流儀もあり、アクションもド派手。密林でライフルぶっ放しはもはやベトナム戦争顔負けです。
北方謙三のファンとして、長編デビュー作を読めたことはとても嬉しいです。色々な意味で熱い作品でした。 -
Posted by ブクログ
いやもう全くもって腹立たしい
この怒りをどこにぶつければいいのか?
もう台無し感がエグい
編集者から作者への手紙がクソおもんない上にやたら長い
これほんと載せる意味あるのかな
他の対談やら、人物辞典やら、北方謙三アニキの読者へのメールやらがすんばらしかったのでなおのこと残念であります
というわけで『楊令伝』全十五巻を読み終えての副読本です
小休止です
作者が消費するエネルギーとは比べるべくもありませんが、なかなか読むのにエネルギーが必要な物語です
次の『岳飛伝』はちょっとエネルギーを溜めて5月くらいから読み始めようかな?なんて思ってますが、普通に嘘かもしれません
ところでワタクシ『水滸伝 -
Posted by ブクログ
アラーウッディーンとの戦いに勝利し、トルケン太后も捉えたが、ジャラールッディーンが新帝となり27万もの軍をまとめる。本巻はそのジャラールッディーンを破り、再起し、破り、再起という中で、最後は一人逃げ去っていき、マルガーシも再三チンギスを狙うも失敗し、最後はどこかをチンギス本人に斬られている。そのメインストーリーの中で、トーリオやヤルダムを中心として物流話が織り込まれ、トーリオは草原の旅を始め、父ダルグダイのタイチウトの故地を経てアウラガでボウルチェと会談する。
草原統一までは面白かった本シリーズも金国戦、ホラズム戦と重ねるごとに話が単調になっていく。シリーズを読み切るという一念から何とか読み