あらすじ
ホラズム国の皇子が大軍を率いてチンギス・カンとの一大決戦に臨む!
カラ・クム砂漠の戦場からホラズム軍が離脱する。チンギス・カンは、スブタイとジェベ、バラ・チェルビの三人の将軍にその追討を命じた。ホラズム国の帝は西へと退却しながらも、モンゴル軍との戦を継続する。スブタイらは敵の誘いに乗ることを決断した。
一方、ホラズム国の皇子ジャラールッディーンは、南の地で2万騎の指揮を任された。モンゴル国の将軍シギ・クトクがその討伐に向かう。皇子は原野に本営を置き、ジャムカの息子マルガーシもそこにいた。皇子が初めて大軍を率いてモンゴル軍との戦いに挑む。
大国との戦いがついに最終局面をむかえる、好評第16巻。
感情タグBEST3
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チンギスカンも人生を賭けて最後の敵と戦い西の彼方に遂に追い詰めて---。小生も人生を賭けて著者の作品を読んでいる。彼の作品は雄大であり男っぽい表現であり人生そのものだ。蔵書も増える一方で実に楽しい!
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大軍のホラムズ国軍に対し寡兵のモンゴル軍だが、将軍は粒ぞろいで兵は精強、兵站や軍馬、武器の供給は盤石。ホラムズ軍を圧倒、頼みのマルガーシの奇襲も不発。対ホラズム国戦が佳境にから終息へ。
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いやいやいやいや
アニキよ
北方謙三アニキよ
大軍同士がぶつかって、決着が着いたらクライマックス!とか、そういうことじゃないよね?
まさかね
まさか北方謙三アニキともあろうお方が、そんなわけないよね
いや、面白いのよ!
ものすごい面白いの
わーわー言うてますけど、大軍がぶつかってモンゴル軍が見事に勝利!
十分面白いのよ
だけど、こんなもんじゃないやん!という自分がいる
やっぱね、長過ぎたわ
『水滸伝』から数えて六十七巻目だもの
そりゃダレるわ
ダレてこのレベルって、ものすごいことなんだけど
『水滸伝』と絡ませないほうが良かった気もしてきたよ
さぁ、いよいよ次は最終巻
もうひと山あるのかな?
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第十六巻。
ホラズム国の帝・アラーウッディーンがスブタイに斬られて、カスピ海の小島に撤退。
トルケン大后もモンゴル軍に捕らえられてしまいます。
太子に冊立されたジャラールッディーンは、南方の地で反撃の機会を伺いますが・・・。
大国同士の戦いもいよいよ最終局面に入りました。
負傷して小島に逃れていたアラーウッディーンが死んで、新たにジャラールッディーンがホラズムの帝になり戦を継続。
で、捕らえられたトルケン大后はチンギスに辱めを受けて生ける屍のようになってしまい、それを見せられた華蓮が憤死してしまうという場面がなんというか・・。
北方作品は男尊女卑がベースなので(汗)、女性が人間扱いされていないような表現がちょいちょい見受けられるのですが、この度のトルケン大后へのチンギスの鬼畜の所業にはさすがにドン引きした私でした。
さて気を取り直して(?)、新たに帝となったジャラールッディーンの元に兵が続々と集まってきて、イナルチュク側の兵と併せると30万もの大軍になるのですが、この兵力も虚しく、結局はモンゴル軍に蹴散らされて南方へ追い詰められていきます。
一方、ひたすらにチンギスの首だけを一点集中で狙い続けるマルガーシは、何度か奇襲をかけるもことごとく"あと一歩及ばず"という感じで、山中にチンギスの隊を誘い込んで頭上から襲った時も、チンギスの副官・ソルタホーンの決死のダイブによって遮られ、この巻の終盤での襲撃はなんとかチンギスと刃を交えるも、チンギスの吹毛剣にマルガーシの剣が両断されて、マルガーシ自身も負傷するという結果に(さすが吹毛剣!)。
因みに、吹毛剣といえば交易ターンで"大水滸シリーズ"とのリンクがちょこちょこ出てきているのですが、ラシャーンが候春に"・・梁山泊について書かれたものを、私も読んでみたい"と、いうシーンには、これまでに蓄積された壮大な繋がりを思って感慨深いものを感じました。
と、いうことで「終わったな、ソルタホーン」というチンギスの台詞もあり、ようやく対ホラズム戦が終局を迎えたようです。
とはいえ、負傷したマルガーシがどこかに逼塞していますし、ジャラールッディーンについても見逃しているので、"火種"は残ったままなんですよね。
それが今後チンギスにどう影響してくるのでしょうか・・いよいよ次で最終巻となるのですが、どのような結末を迎えるのか、楽しみでもあり寂しくもある・・といったところでございます~。
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ホラズムとの決戦に勝利し、掃討を続けるチンギス・カン。いよいよ終幕が近づいてきましたが、気になるのは長子ジョチの容態。生まれ方から死に様まで『蒼き狼』とは違うのは、何があるのでしょう。
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カラ・クムでの戦いに勝利したモンゴル軍。敗戦後カスピ海に逃れたアッラーウディーンは傷が元で死亡、ジャラールディーンが即位する。ホラズム・シャー国殲滅の為、南征する。ホラズム国との戦いが大詰めを迎える。
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砂漠での長い長い戦いがついに。。。やはり敵が強ければ強いほど物語は盛り上がるわけで。
それとは別に物流はますます太く堅固に。
どこまでチンギスの領土は広がるのか、チンギスが死ぬそのときなのか。
マルガーシとチンギスの人生が交錯する瞬間がしびれる。
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チンギス率いるモンゴル軍の西域ホラズム・シャー国への侵攻で前巻からの本戦の闘いを描く。大国となると政治文官、交易等の話もあるが、真骨頂である勇将の戦いの話が一番だ。
前巻でのホラズム軍との戦いからチンギスからの命を受けスブタイ軍が皇帝アラーウッディーンの討伐から始まる。チンギス本隊は皇子ジャラールッディーンを追い一戦交えスブタイ&ジェぺ軍と共にジャラールッディーンに傷を負わせるもマルガーシと共に逃げ失せる。女帝トルケンも捕捉され死を望むもチンギスは辱めを与えて生気を奪う、トルケン軍の女戦士の華蓮も死す。そんな中チンギスの長男ジョチは病にも倒れ戦いから離脱してアラーウッディーンは逃亡先の島で死す。皇帝となったジャラールッディーンは逃げながら部族から兵を募り最終的に20万の大軍で、カンクリ族傭兵を纏めたイナルチェクから軍を引き継いだ軍師ウダラル率いる別隊7万との挟撃でモンゴル軍と再戦を交えるも小隊に分けた戦法もモンゴル軍8万に再度敗れる。そんな中ジェルメと共に討伐軍に帯同していないクビライノアンの訃報が入る。潰走するホラズム軍の中でマルガーシが奇襲を唱えジャラールッディーンと共にチンギスを襲うも副官ソルタホーンが身を挺して守る傷を追う。カンクリ族傭兵はスブタイの追撃で殱滅する。スブタイ&ボロルタイ軍と共に残兵との戦いでチンギス自らジャラールッディーンの頸を取る寸前でまたもやマルガーシが現れ救われる、その際チンギスの水毛剣でマルガーシの剣を両断し最後はジャラールッディーン、マルガーシを見逃した場面で終える。
チンギスもお爺ちゃん年齢で領土拡大の一線で生涯戦い続けるが、次巻の最終章はどんな終わり方になるにか?楽しみだ。
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おお漸くホラズム戦が終わったぁ~ジョチが肝硬変で舞台から離れ,副官のシギ・クトクが急遽指揮を執ってパルワーンで敗れたが踏みとどまり,ホラズム帝のアラーウッディーンが重傷を負い,カスピの中の小島で死んだ。ジャラールウッディーンが即位して南に三万を擁し,太后軍とイナルチェクの軍も健在だ。ジャラールは味方する族長たちの支援を受けて,兵の数は十万を超し,北の7万とモンゴル軍を挟撃する作戦を立て,7万のモンゴルを20万のホラズム軍で囲んだが,最初は1万の部隊を更に十隊に分け,完全攻囲では1万騎が目の前の敵にぶつかってこれを破りつづけて,ホラズム軍を斥けた。逃げるジャラールとマルガーシのチンギスへの奇襲も副官ソルタホーンの機転で躱し,最後にジャラールを川へ追い落としてホラズムを滅ぼした~長かったよぉ。もうすぐチンギスも最期の時を迎えるけど,それも延々と伸ばすんだろうなぁ
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モンゴルとホラズムのぶつかり合い
アラーウッディーンはあっさり負けて敗走。再起を図るも死んでジャラールッディーンが王位継承。
少しずつだが確実に追いつめていくモンゴル軍。
マルガーシが三回ほどチンギスカンの目前まで迫るも、毎回ソルタホーンのおかげで退ける。
チンギスカンが何か人生というか戦いの終焉に倦んでいるような印象。
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トルケンがチンギスに攻められて気をやり、それを見ていた華蓮が憤死するとか、ちょっとひどくない?あまりな展開だと思うが、あと1冊も惰性で読もう。
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アラーウッディーンとの戦いに勝利し、トルケン太后も捉えたが、ジャラールッディーンが新帝となり27万もの軍をまとめる。本巻はそのジャラールッディーンを破り、再起し、破り、再起という中で、最後は一人逃げ去っていき、マルガーシも再三チンギスを狙うも失敗し、最後はどこかをチンギス本人に斬られている。そのメインストーリーの中で、トーリオやヤルダムを中心として物流話が織り込まれ、トーリオは草原の旅を始め、父ダルグダイのタイチウトの故地を経てアウラガでボウルチェと会談する。
草原統一までは面白かった本シリーズも金国戦、ホラズム戦と重ねるごとに話が単調になっていく。シリーズを読み切るという一念から何とか読み切ったが、昔は気付くと一冊終わっていたものだった。
草原を
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感想
チンギスの平定戦もいよいよ最終章に入ってきた。モンゴル国はこの後も空前絶後の領土を要する。
最初のイメージは、その国に寄生しただけかと思ったが、善政をしき、兵站を良くし、兵を鍛えたからこその結果なのだとここまで読んできて実感した。
あらすじ
スブタイがアラーウッディンに致命傷を負わせ、死に追いやる。ホラムズ朝はジャラールッディーンが継ぐ。
チンギスはホラムズ国をほぼ追い込み、戦いに興味をなくしかけていた。長男のジョチに目は病気で余命いくばくもない状態になっていた。
ホラムズ国は南からジャラールが20万、北からイナルチュクが7万の大軍を率いてモンゴル軍を挟撃しようとしていた。対するモンゴル軍は8万。どう対峙するのか。
モンゴル軍は寡兵だが統率がよくとれていたため、ホラムズ軍を打ち破る。その後の掃討戦においてチンギスは危うくマルガーシに討ち取られそうになるが、難を凌いで、ホラムズ朝を滅す。
Posted by ブクログ
シリーズ16巻目。
ついにホラズムとの決戦で苦戦する場面はあるものの圧勝でした。
チンギスは徹底的に残存勢力を相当するのですが、ジョチの病気やら後継者選定は悩みそうです。
次巻で最終巻なので最後まで見守っていきます。
Posted by ブクログ
戦続きのなか、幾度となくチンギス・カンを襲うマルガーシ。マルガーシの生きる目的は敵であるチンギス・カンを殺めることであり、彼の人生そのもの。壮大なチンギス記のなかでは決して大きくない要素だが、悲痛な生い立ちをもち、チンギス・カンに執着するマルガーシを最後まで見届けたい。
Posted by ブクログ
ホラズム編がようやく幕を閉じた。長かった。巻頭の地図を見るとほんとテムジン時代の草原がコメ粒ほどの大きさしかなく、モンゴル帝国がどれほどまでも膨れ上がったのかを見ると圧巻する。シルクロードはチンギスカンが作った道ではないかと見紛ってしまう。海路もタルグダイとラシャーンの影響下で南栄まで物流を広げるなど時折ホラズム攻略の合間合間に出てくるのがいい。ちょっと前まではもっといろんな場所での物語があったんだけど、最近は早く終わらせないといけなくなったのかホラズム遠征の話がほとんどで飽き始めていたところだった。次の展開に期待だね。おそらく間もなくチンギスの没年が近づいてくるだろうなので北方さんがどこまで書くか?ってところが楽しみです。
Posted by ブクログ
いつの間に16巻まで来たチンギス紀。昔からチンギス・ハーンのフアンだったので、いろんな本や映画を手に取った。だけれども、これほどゆっくり、一冊が書き上がり、次のまで数ヶ月、いや半年待たされるのは初めてである。
今回はホラズム・シャー朝滅亡まで。ホラズムの話だけで4巻ぐらい引っ張ったかなあ。伏線としてジャムカやタルグダイの子孫が生き残っている。
この巻はほぼ野営していたな。ただチンギスの幕舎はシンプルだけど豪勢なので、そこで寝起きして一年ぐらい一緒に生活した気分。
チンギスの死まであと数年ぐらいだろうか。あと何冊?死後はどうなるんだろう。