あらすじ
「替天行道」の志を受け継いだ楊令の闘いと、熱き漢たちの生き様を壮大なスケールで描いた、北方謙三の『楊令伝』。文庫版全十五巻完結を記念して、公式読本が文庫オリジナルで登場。地図や年表、厖大な登場人物たちを網羅した人物事典、著者のエッセイや対談、さらにはここでしか読めない担当編集者のウラ話など、『楊令伝』の世界をもっと楽しむためのコンテンツが満載。
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Posted by ブクログ
水滸伝と同様に、楊令伝のファンブックのような位置づけで、連載開始時や連載途中のインタビューから、登場人物の紹介や作者メモ、文庫本刊行時の作者の言葉や、おなじみの編集者の書簡集等もあり、楊令伝を読み終わった後に読むと、ビクトリーラン的に楽しめる1冊ですね。続編である岳飛伝への展望も書かれており、シリーズファンには非常に楽しめる1冊でした。
Posted by ブクログ
『楊令伝』を読み終わったので、一区切りの公式読本。
年表と人物事典が良かった。
あとは読者との質疑応答も面白かった。
書評や対談はいろんな発見があってためになる。
しかし編集者からの手紙は、いらないなあ。
もちろん著者と編集者の間に手紙のやり取りがあっていい。
でもそれを本にする必要はない、というより、はっきり言って邪魔。
1953年生まれの編集者の、軽薄ぶった文体が気持ち悪くてダメだった。
『水滸伝』では世直し(革命)が、『楊令伝』では国造りが描かれた。
『岳飛伝』は、人物を描くのだそうです。
十二巻を書き終えた段階では、李俊以外の第一世代は全員生き残ると著者は言っていたらしい。
けど、実際は…そのあとばたばたと死にましたねえ。
やっぱり梁山泊は強すぎますから、みんな生き残っていたら歴史が変わっちゃうもんねえ。
それでもまだ多くの人材が残る梁山泊は、歴史の裏に隠れてどう生き残っていくのだろう。(核になるのは誰?)
岳飛とはどうかかわっていくのだろう。
Posted by ブクログ
2012年08月 07/65
人物図鑑や歴史年表を読み始めると、登場人物や物語の深さや関係を発見して、もう一度読みたくなります。水滸伝から読みなおすかなぁ。
Posted by ブクログ
いやもう全くもって腹立たしい
この怒りをどこにぶつければいいのか?
もう台無し感がエグい
編集者から作者への手紙がクソおもんない上にやたら長い
これほんと載せる意味あるのかな
他の対談やら、人物辞典やら、北方謙三アニキの読者へのメールやらがすんばらしかったのでなおのこと残念であります
というわけで『楊令伝』全十五巻を読み終えての副読本です
小休止です
作者が消費するエネルギーとは比べるべくもありませんが、なかなか読むのにエネルギーが必要な物語です
次の『岳飛伝』はちょっとエネルギーを溜めて5月くらいから読み始めようかな?なんて思ってますが、普通に嘘かもしれません
ところでワタクシ『水滸伝』『楊令伝』と読んで気付いたんですが、昔の中国の地名(都市名、州名)なんとなくですがけっこう頭に入ってました
どのへんにあるか(北の方とか海の近くとか)、位置関係(近い、遠い、すごく遠い程度の感じ、あとは南北とか)はどうかとか、地図を見なくてもだいたい分かって、さくさく読むことが出来たんですよね
それこれも、コウシブサワのおかげです
え?コウシブサワ知らんの?マジか…
今度一万円札になるのに
Posted by ブクログ
揚令伝の読本。
揚令伝で誰が死ぬとか、生きるとか、それは著書にも分からずに書くと言う。ある程度の構想はあっても、細部は小説の中の人が勝手に動くと言う。
北方さんも死なせるつもりがない人も、書いているうちに勝手に死んでしまい、あとから自分ですまない(後悔ではない)と思いながら、酒を飲む。
あと、揚令伝(と水滸伝)出てくる人物には、少なくとも北方さんが持っているものの一部分があると言う。こんな大勢の人、そしてこんな多様な魅力ある人間、強さや弱さを持つ人間、これを書ける北方さんの懐の深さ、人間の大きさがすごい。
Posted by ブクログ
文庫版「楊令伝」完結を受けての後日「読本」。冒頭、岡崎由美さんの記事がいいなぁ。
後半の編集者山田さんからの手紙は、小説というものが如何に著者と編集者のキャッチボールから生まれてくるのかを見事に顕している。あのエピソードが編集者のアイディアだったなんてと驚く事もいく度か。
文庫版刊行時、2011年5月の著者から読者へのメールメッセージが心に残る。