北方謙三のレビュー一覧

  • 楊令伝 六 徂征の章

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    「しかし楊令殿は」
    「俺に、しかしがあるなら、おまえにも、しかしはある、呉用」
    しびれるなー。
    南の戦いが凄惨な終結を見、北の戦いも終結し、禁軍・梁山泊共に力を養う第6巻。
    「青面獣」「青鶻鬼」「幻王」。獣から鬼へ、鬼から王へと呼ばれた楊令が、人間楊令として梁山泊の統領に立つ!。登場人物紹介欄で二つ名(あだ名)のついた好漢が増えたのも嬉しい。
    宋禁軍と雌雄を決する戦いは近い。

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    2012年01月20日
  • 楊令伝 七 驍騰の章

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    壮絶な決戦が始まり、宋軍も梁山泊軍も得難い司令官をなくしてしまう。楊令は大胆な行動で宋軍をあっと言わせる。
    いよいよクライマックスを迎え、はらはらドキドキの展開だ。

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    2012年01月13日
  • 楊令伝 七 驍騰の章

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    ついに梁山泊軍と宋禁軍が激突
    前巻で金に対して手を打った楊令、1年と限って資金を集めた童貫
    両軍を取り巻く環境が微妙に影響を与える展開
    これからさらに青蓮寺、扈成の動きが絡まってきそう。

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    2012年03月03日
  • 血涙(下) 新楊家将(ようかしょう)

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    悲しくて、辛くて、途中で何度も本を置きそうになりましたが
    それでも最後まで宋と遼の行く末を見届けずにはいられなかった。

    「血涙」とはまさにその通りのタイトルだなぁ…。

    石幻果の苦悩、六郎の失望、耶律休哥の不器用な優しさ。
    そして皆の根底にあるのは武人としての誇りと意地。
    色んな感情や思惑が去来して、何とも言えない気持ちになりました。

    命と命のぶつかり合いの後は、ただ美しい草原が広がるばかり。
    憎しみも、悲しみも、全ては土に還ってゆくのですね。

    沢山の人々の血を吸って重たくなった吹毛剣が
    やがて心優しき楊令へと受け継がれていくのだと思うと
    それだけで何だか救われる気がする。

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    2011年12月31日
  • 楊令伝 七 驍騰の章

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    ついに宋禁軍との戦闘の火蓋が切っておとされました。頭領である楊令の人となりもうねりの中での自分自身への絶え間ない問いかけにより定まっていきます。呼延灼が戦いでの死に際にやっと穆凌を自分の息子として呼ぶ場面にはとても胸が熱くなります。さあ童貫との勝負、次巻が待ちきれません。

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    2011年12月26日
  • 絶海にあらず(上)

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    藤原純友の物語。

    こういう学校の授業でたった一行でしか習わなかった人物にスポットを当てて、想像力豊かに描いてくれてるのって楽しい!

    しかし北方先生はブレないなあ。

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    2011年12月23日
  • 楊令伝 六 徂征の章

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    北と南の戦争も終わり、ひとまず一段落というところ。
    次はどういう展開になるか。
    あまりに登場人物が多すぎて、覚えきれないのが難点。

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    2011年12月08日
  • 楊令伝 六 徂征の章

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    敵の幹部のアレな死に様に股間が痛いです。噛み千切るとか。いや当方いちおう女だけども。
    楊令の描かれ方が鬼から人へと変化していく様が微笑ましいというか、魅力的ですね。特に、終盤あたりの韓成・宋万と語らうシーンが好きだな。兵のことを知ると指揮するときに苦しい、そういう感情はちゃんとあるんだ。

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    2011年12月04日
  • 楊令伝 六 徂征の章

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    呉用が楊令を見つめてくる。
    「行こうか、梁山泊へ」
    「ほう、本気になったか」
    「いままでも、本気だった。本気であるがゆえに、勝つ道筋が見えなければ、立つこともできなかった」
    「そんな道筋はどこにもない。俺たちにもないが、童貫にもない」
    「確かに、そうだ。私は、確かに、いや楊令殿自身に、手を握って引き摺り込まれたかったのかもしれない」
    「いくらでも引き摺り込んでやる。反吐が出るほどにな。俺が足りないと思っていたものが、これで揃った。あと足りないのは、兵力ぐらいなものだ。それはおまえの頭でなんとかして貰うしかない」
    「わかった」

    この巻は大きい戦の続いたシリーズの「転」巻のようものだ。今まで揃っ

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    2011年12月02日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    見返しは方臘。
    北の戦いが意外な形で集結し、南の戦いにもついに決着が。
    「水滸伝」の頃、梁山泊軍は戦術的に優れた武将が多く、個々の戦いでは勝ち続けたが戦略を見ることが出来たのは宮中の官僚だけだった。
    そして今、「戦いの後」を見据える事が出来る大将を得た新・梁山泊軍と腐敗が進む宋。
    結末は何処へ向かうのか。

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    2011年12月01日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    「方臘殿に、お伺いしたい」
    燕青は、階を見あげて言った。
    「この乱で、血が流れすぎた、とは思われませんか?」
    「燕青、叛乱では、血は流れないのか?」
    「多すぎたのではないか、と申し上げております」
    「ひとりの血も、百人の血も、同じだ。一万であろうと、百万であろうと、俺の信徒どもは、死ぬほうが幸福だと信じたのだ。大地は血と同時に、信徒の喜悦も吸った」
    「わかりません」
    「わかる必要はない。俺は叛乱を起こして、面白かった。生きて生きて、生ききった、といま思える。教祖だけやっていては、そんな思いは得られなかったと思う」
    「流れた血が多すぎました」
    「どれほど多かったのだ。半分だったら、それでよかった

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    2011年11月30日
  • 楊令伝 六 徂征の章

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    色々な経験があり、様々なものを受け継いで行く。やり方を変えようとしない者、自分のやり方で変えて行こうとする者。
    そうして先に進んで行く。それぞれの思いを胸に。
    あっ、あの粉とタレも受け継がれています。

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    2011年11月27日
  • 楊令伝 六 徂征の章

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    梁山泊が領地を獲得し、これから国づくりにむけて動き出そうとする。
    童貫将軍は梁山泊との決戦に向け、準備を始める。

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    2012年02月18日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    解説の小久保裕紀の言う通り、このシリーズは登場人物のはくセリフがカッコよすぎる。小久保選手は、それに魅力を感じているのだが、私には鼻に着きすぎて、どうもいけない。
    小説としてのリアリティが感じられない原因となるのだ。悪い奴がいて、弱い奴がいて、小説は面白いのだ。

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    2011年11月17日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    2011年11月 01/067
    いつ読み終わったか忘れてしまいました。
    とりあえず、ホウロウの乱が終息して、扈三娘がえらいことになっていくはじまりまでです。

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    2011年11月13日
  • 血涙(下) 新楊家将(ようかしょう)

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    ロミオとジュリエットものが好みなところとしては、石幻果の選択は残念な所もある。
    前作よりも、一人一人の考えが深く描かれていて、苦しくても、最後はこれで良かったんだなと思えた。

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    2011年11月13日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    童貫様、お疲れ様でございまふ…

    激甚の南方戦がようやく終結。


    次は我らが楊令くんが動くかな?
    ったくチートだらけですな〜

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    2011年11月08日
  • 楊令伝 三 盤紆の章

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    読んでから2ヶ月くらい経ってるからちゃんと思い出せない…。

    いろいろな場面で、大きな変化が起きるまでの過渡期みたいな巻かなあ

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    2011年10月29日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    ネタバレ

    あの頭でっかち呉用が最前線で壮絶に戦います。
    もう懐かしいとか言ってられない。
    戦いの物語が続いていきます。

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    2011年10月28日
  • 楊令伝 三 盤紆の章

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    「理屈など、男が思うさま生きた後をなぞるように、後ろからついてくるものだ」

    本能のまま生きよ!

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    2011年10月17日