北方謙三のレビュー一覧

  • 水滸伝 十八 乾坤の章

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    押される梁山泊に一筋の光、楊令が現れる18巻目。
    とはいえ、消えていく好漢たちの方が多い訳で、読む辛さが増していきます。

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    2020年09月19日
  • 破軍の星

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    R2.7.31~R2.9.16

    (あらすじ)
    建武の新政で後醍醐天皇により十六歳の若さで陸奥守に任じられた北畠顕家は奥州に下向、政治機構を整え、住民を掌握し、見事な成果をあげた。
    また、足利高氏の反逆に際し、東海道を進撃、高氏を敗走させる。しかし、勢力を回復した足利方の豪族に叛かれ苦境に立ち、さらに吉野へ逃れた後醍醐帝の命で、高氏追討の軍を再び起こすが…一瞬の閃光のように輝いた若き貴公子の短い、力強い生涯。

    (感想)
    北方謙三らしい一作でした。
    少し期待を外れたため、低めの得点を付けましたが、決してつまらない作品ではありません。
    北方謙三らしい一作でした。

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    2020年09月16日
  • 楊令伝 十一 傾暉の章

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    何となく今回も仄々とした展開です。

    梁山泊は交易を本格化させ、内政安泰で税金が安い!軍は若返りつつ、老人達も国の為に働く。
    正に理想的な国家です。

    南の方では李富が暗躍

    中原では岳飛がメキメキと力をつける

    北の金では何やら波乱がありそうな感じもします


    何れにしても嵐の前の静けさか!

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    2020年08月09日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

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    梁山泊が力を出し尽くした戦がひとまず終結。
    ホッとする一方で、これまでに命を落とした好漢の多さに辛くなってくる15巻目。
    梁山泊に加わるオリジナルキャラクターの新戦力も描かれているものの、やっぱり108人は特別な訳で。
    ついに飛礫の張清たちが加わると、知ってるスターたちが全部出番を終えたようで、寂しさも感じます。


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    2020年07月10日
  • 岳飛伝 八 龍蟠の章

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    嵐の前の静けさという感じの八巻。
    小梁山の規模が拡大していくなか、南宋と金が手を結ぶ。全面対決の気配が漂う。

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    2020年06月26日
  • 魂の沃野(上)

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    一向宗門徒が守護を追い出し百姓の持ちたる国として100年もの間自治により治められていた加賀。それがどのように実現したのか有力地侍の嫡男風谷小十郎を主人公として描かれている。正しい国のあり方とはという意味で現代にも通じるところがあると実感した。

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    2020年05月04日
  • 水滸伝 九 嵐翠の章

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    危うし林冲、青蓮寺が押し気味も、梁山泊にもまた新たな同志が加わる9巻目。
    史文恭はこう出てくるのかと思いつつ今後が気になります。
    巻末、馳星周氏の愛情あふれる解説も読み応えあります。

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    2020年02月08日
  • 水滸伝 八 青龍の章

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    壮絶な祝家荘戦を描く8巻目。ただ、敵方の祝家荘側もキャラクター揃いで、梁山泊にも新しい同志が加わる大イベントの割にはあっさり終わったような気もします。

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    2020年02月06日
  • 水滸伝 十二 炳乎の章

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    チェックするとなんと約2年振りの水滸伝だった。
    拷問のところはやはり盛り上がった。
    さて、あと7冊。読んでしまおう。

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    2019年11月24日
  • 岳飛伝 四 日暈の章

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    南宋というか、岳家軍と金の戦いが始まった、が、やっぱり梁山泊軍のいつもの面々がいないと物足りない感じがする。

    王貴はいけると思ったけどダメだったか…

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    2019年05月06日
  • 杖下に死す

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    久しぶりの北方節で満足。昔大好きでハードボイルドの頃の殆どの作品をコレクションしていた頃を思い出す。歴史物にシフトしてからは少し疎遠気味なのだが戦闘場面の描写の畳み掛けるようなスピード感は同じ緊張感で嬉しくなってくる。

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    2019年02月20日
  • 史記 武帝紀(一)

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    高校時代にハマった真・三國無双2から三國志の歴史に興味を持ち、小説や漫画を読んだりしていた自分がもの凄く久々に手に取った歴史小説。
    実を言うと、キングダムめっちゃ面白ぇーってなって春秋戦国時代に興味を持ち、その頃の話を小説で読むとしたら史記なのかな→お、史記あるやん。しかも登場人物に「えいせい」っているし、これだな!→えいせい違いやん…という理由で巡り会った本だったりする。
    全7巻のようなので1巻はまさに序章という印象で。淡々とした文章のようで深みがある、なんて、恐れ多い表現かもしれないけど、サラッと楽しく読めました。これも何かの縁ってことで、最終巻まで突き進みたいと思います。

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    2019年01月26日
  • 新装版 活路(下)

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    ネタバレ

    死地を共に抜ける中で圧倒的な境地までたどり着く2人。共闘し死地を抜けたのちの果たし合い。
    武士というか剣士の性がせつない。

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    2018年12月26日
  • 絶海にあらず(下)

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    純友の生き様が描かれた作品であるように思います。単純に面白かったが、登場人物が多かったか…。宇和島、佐田岬、喜多郡など自分の出自に関係する地名がよく登場したので思わず読んでしまったが…。

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    2018年10月19日
  • 血涙(下) 新楊家将(ようかしょう)

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    一見雄雄しい女性向け小説といえるだろう。登場人物が男女とも魅力的な人物に描かれており、筋立てはドラマティック。兄弟、親子、男女、上司と部下・・さまざまな愛の形が織り成されている。またあとがきの解説でも触れられているが、戦闘シーンよりむしろ戦の周辺の営み、軍の運営や兵馬、民の様子の描写などが生き生きしている。

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    2018年10月18日
  • 草莽枯れ行く

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    ネタバレ

    相楽総三、清水次郎長、山岡鉄舟を中心に3人にまつわる人々の生涯と激動の幕末を描く。

    幕末を描く物語は旧幕府軍と新政府軍の対立という構図で描かれるのだが、ここは新政府軍内の軋轢がメイン。

    西郷と岩倉が裏で糸を引く役回りで、いまの西郷どんとは対照的でなかなか面白い設定。

    史実を読みたい人にとっては、登場人物は実在でもほぼ創作ストーリーなのでなんだよとなるかも。

    でもこの3人が主人公の物語なんてなかなかないので、大河にしても面白いんじゃないかなぁと思ったりして。

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    2018年10月08日
  • 草莽枯れ行く

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    歴史小説として買ったが、実際にはハードボイルド小説。このジャンルとしての出来は、良いものだと思うが、歴史小説として充てれないということで、3つ。

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    2018年09月12日
  • 岳飛伝 五 紅星の章

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    呉用が死に、梁山泊が交易をする範囲はますます広がる。
    南はメコン川の向こう、東は日本、西域はどんどん西へ広がり、多分この先「物理的な梁山泊から精神的な梁山泊へと、物語のありようが変わっていくのではないだろうか。

    そして、岳飛と兀朮の戦いは緊迫の度を増す。
    のだけれど。
    もともと圧倒的な存在であった楊令に敵わなかった二人が、互角の戦力をもって拮抗していたところで、所詮二番手じゃんって気がぬぐえなくて盛り上がらない。

    会話もなんだか禅問答みたいだし。
    私が見たいのは、熱く心が震えるような物語なんだが。

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    2018年09月11日
  • 岳飛伝 七 懸軍の章

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    窮地を脱し大理で一人再起を誓う岳飛の元に集まる岳家軍の面々。甘薯糖作りも軌道に乗り十万人規模の集落建設を計画する秦容。
    国力を上げるため南方に狙いをつける秦檜、再び動きを見せ始めた青蓮寺、水軍の衝突の気配が色濃くなっていく梁山泊と南宋。今後の伏線がいくつもみられる。
    印象的だったのが岳飛と張朔の邂逅。父・張清を討った男と酒を酌み交わし語らう何とも粋な演出。

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    2018年06月25日
  • 岳飛伝 三 嘶鳴の章

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    秦容が梁山泊を離れて南方に新天地を求めるというなかなか興味深い展開。
    初期の小規模な叛乱軍から中華全土を越えて西域・日本から東南アジアまでグローバルな物語に発展したなという感じ。
    第二・第三世代の面々がそれぞれの志と理念で行動していくなかで際立つのが「闘いの中で生きる漢」史進の哀愁。北方氏はこの不器用すぎる男にどんな花道を用意しているのか。
    いくら時代が進んでも史進には変わってほしくないというのが正直な感想。

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    2018年06月24日