北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
北方謙三の描く長篇歴史小説・史記第一巻。
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時代は前漢。題に武帝紀とあるように、武帝を中心に話が始まるかと思えば、武帝の皇后・衛子夫の弟の衛青が今巻では華々しい活躍を遂げています。
衛青だけではなく、若かりし頃の武帝はもちろん、武帝を取り巻く面々も細かく、そしてもれなく魅力的に描かれていて、どの人物からも目が離せません。
個人的には西国へ向かったメンバーの今後が気になるところですが、やはりこの物語の中心にいるのは武帝なのでしょう。
簡潔な文章と台詞の中に、匈奴に対して従来の「守りの戦」から「攻めの戦」へと戦い方を変えようとする武帝の、強い意志が感じられます。
これから様々な出来事 -
Posted by ブクログ
まさか、まさか。いや、そんなはずはない。
本の終盤以降、こういった思いではらはらしながら読んだ。
結果は・・・・・・その「まさか」だった。
えーーーーー!なにそれーーーーー!
ここまでのめり込んだ者として、まったく納得がいかない。
うーん、文学としてはこのラストの方がいいという評価もあるんだろうけど、「水滸伝」だよ、「水滸伝」。
悲痛なシーンに感動しながらも、基本的には僕はそこに「痛快さ」を求めていたし、これは大多数がそうだと思うけどなあ。
繰り返すが納得がいかない。
でも「水滸伝」、全体的には、素晴らしい小説でした。そこは確実に言える。