北方謙三のレビュー一覧

  • 絶海にあらず(上)

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    2009年05月 1/39

    藤原純友の話。
    太宰府が出てくるので妙な親近感が沸いた。
    己が住む場所、生活が具体的に書いてあるのでとてもイメージしやすい。
    生活に根付いた小さな世界と朝廷などの大きな世界の関係性が描かれていておもしろい。

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    2009年10月07日
  • 灼光 神尾シリーズ2

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    アフリカでした。
    最初ッから最後まで・・・
    解説にもあるように、横浜で腰を落ち着けるんじゃなかったのか神尾!
    と、誰もが突っ込みたくなる・・・
    しかしその突っ込みもすぐに収められ、神尾の動きに引き込まれるのだ。

    まず、神尾は何をしようとしているのか、何をしにアフリカくんだりまで出てきてるのか。
    神尾は横浜で探偵を初めて、半年間はどうでもいいような仕事をして、今回初めて、仕事をした、と言えるものをしているらしい。
    それも、神尾の住んでいる家の大家・水町夫人の息子をアフリカから連れ戻す仕事だ。
    黒い肌の国で日本人かー、と思ったらこの息子・俊、黒人アメリカ人とのハーフで肌が黒色・・・!
    なんか面白

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    2009年10月04日
  • 逢うには、遠すぎる

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    カメラマン・上杉の元妻・杏子が行方不明だと現夫・佐伯が上杉のところへ来る。
    杏子の行方を追ってロスへ向かう。
    暴力の場面は痛そうだがとても我慢強く苦しさは感じられない。
    背中を追う感じだがなかなか杏子の姿がみえてこない。
    元カノとはどうなんだ!?
    進展しない関係が気になる。
    濡れ場はあっちゃいけないのかな。
    2008/9/12

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    2009年10月04日
  • 絶海にあらず(上)

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    北方さんの日本の歴史物と言えば、南北朝を舞台にした北方太平記シリーズですが、これはさらに平安時代まで歴史を先登った物語。
    とはいえ、西国を舞台に水師(海賊)を描いたというところでは、太平記シリーズの『波王の秋』を思い起こします。
    しかし、残念なことに『波王の秋』の方がはるかに躍動感を感じます。
    純友という人物像が掴めないのが一因かと。何故彼が「自由な海」を望むようになるのかが判り難いのです。その結果、どうも熱さが伝わってこないのです。上下二冊という分量もあいまって、少々冗長に過ぎる感じがします。

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    2016年08月07日
  • 行きどまり

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    主人公の二人が若くて青くて可愛い。。そして切ない。。
    北方先生の作品はブラッディ・ドールシリーズや、歴史モノは拝読していますが、この作品はそれらとはまたちょっと違った雰囲気で楽しめました。

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    2009年10月04日
  • コースアゲイン

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    短編、しかも北方流の私小説風(純)文学かな。

    文体はハードボイルドだが、一連のエンターテイメント作品と趣向は異なる。

    「風の中の少女」「カウンター」「ヒラメ」など良作多し。

    ただ、文庫本の表紙カバーは解釈に困る。
    解いたボータイだったら、格好よかったのに。

    ついでに言うと、私が買った文庫本の帯には
    「集英社文庫ミステリーフェア」が付いていて、
    さらに解釈に困ってしまったよ。
    その帯をつけること自体が、ミステリーだよ。

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    2009年10月04日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    魏定国:「俺はおまえのことについて、同僚の単廷珪という男と喋った。おまえには、不思議な力がある。放っておくと危険だとさえ、俺や単廷珪は思っている。おまえの力は、放置できんのだ」
    魯達:「取り違えるな、魏定国。俺になにか力があるわけではない。俺が呟くのがまっとうなことで、そのまっとうなものに力があるということではないか」
    魏定国:「しかしな、俺が牢城に入って、なにか言ったとして」
    魯達:「おまえの言うことを、誰が聞く。世の中がつまらん、世間が間違っている、政事が不正だらけだ。そんなことを考えたこともないおまえに、どういう言葉がある?」(p.231)

    秦明:「さまざまな名手が、梁山泊にはいる。名

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    2020年07月15日
  • 水滸伝 六 風塵の章

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    花栄:「私は、あの人の苛烈な性格はよく知っている。騙されたということを、許せるかどうかだ。こわいな」
    魯達:「それはおまえが、人を騙したことも、騙されたこともないからだよ、花栄。騙されて怒り狂う玉なら、大したことはない。俺の命ひとつぐらいで済むだろう」(p.44)

    王進:「史進は、ここにいる間に、相手の殺気を削ぐということを覚えたのです。大した技ではありませんが、これが時には難しい。特に自分が強いという意識があれば。史進に教えることで、私はさまざまなことを学びました。強すぎるほど強い男にしてしまい、史進はその強さゆえに苦しむことになりましたが、弱さがよく理解できる男に成長しました」(p.80

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    2020年07月15日
  • 水滸伝 五 玄武の章

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    「宋江様は、『替天行道』の旗とともにあります。兵が死ぬように、死ぬことは許されていないのです」
    「許されていない?」
    「はい」
    武松の眼に、あるかなきかの、悲しみの光がよぎった。宋江は、黙って眼を閉じた。自分の闘いをしようと、決めたばかりだ。それは、兵として闘うことではない。(p.34)
    「魯智深のように、誰にも好かれている男がいる。それだけの、苦労をしたからだ。私は、なんの苦労をした。忙しく駆け回り、頭を搾りはしたがな。嫌われるのが、私の役どころなのだと思っている」
    「俺は、嫌いじゃないぜ。それに、呉用殿は苦労している。苦労をしていないのは、チョウ蓋殿と宋江殿ぐらいだろう。あの二人にだけは、

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    2020年07月15日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    李俊:「自由に生きたいのですよ、俺は。役人などに阿ったり、指図をされたりもしたくなかった」
    宋江:「そしていま、自由なのか?」
    李俊が、言葉を詰まらせた。
    宋江:「小さな自由のために、おまえは大きな自由を捨てた。ゆえに、私はおまえがやっていることを、一切認めぬ。おまえが駄目なところを、もっと言ってやろうか、李俊」
    李俊:「いや、いい。俺は、自分が駄目だと思ったことはない」
    宋江:「そこからして、われらとは相容れることがないのだ。自分は駄目だというところから、われらは、いや少なくとも私は、出発している。自分が駄目だと思っていない人間とは、ほんとうは話し合える余地はなにもない」(p.224)

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    2020年07月15日
  • 楊家将(ようかしょう)(上)

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    北漢の武将 楊業とその子供たちの話。
    前半の、楊業の武人らしさは、もどかしい部分もあるが格好いい。
    子供たちに関しては、それぞれの成長について書かれている。

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    2013年04月20日
  • 檻

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    過去のあるスーパーの店長が元同僚の頼みから深みにはまっていく。これがハードボイルドなんだな。’08.1.10

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    2009年10月04日
  • 水滸伝 二 替天の章

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    体力の限界を超えた。ここから死まで。それがほんとうの体力だと、王進に教えられたことがある。鍛錬により、それはかなり長くなる。息も落ち着いた。心気も澄んでいる。ここから死までは、そういう状態が続く。楊志も同じだろう。(p.117)
    宋江は、あまり複雑なことは考えないようにしていた。志を見据え、見失わないようにする。自分のなすべきことは、多分それだろう。複雑なことは、呉用のように頭のいい人間が考えればいいのだ。(p.198)

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    2020年07月15日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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    北方水滸伝は、吉川英治版の水滸伝とはかなり異なるところが多かった。
    魯智深などは、吉川版では大酒飲みで破天荒な、かなりむちゃくちゃなヤツだったけれども、北方版では「バガボンド」の沢庵和尚のような落ち着いた人格者になってしまって、そういう違いに結構驚く。
    他のキャラクターも、新解釈として、かなり独自の味付けがされているけれど、しかしそれでも、これは水滸伝だ、という感じがものすごくする。
    「水滸伝」という物語の底流に流れる思想を、北方謙三が完全に理解して自分のものにしているから、どのようなアレンジを加えても、それは水滸伝の原型をそこなうことなく、違和感がまったくない形で新たな物語として、読者はそれ

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    2020年07月15日
  • 夜の眼

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    購入者:治
    昔、ミュージックライフとホットドッグプレスを毎週購読していたころ恋愛相談をしていたのがこの本の作者の北方謙三である 
    購読者の悩みに答えていくといったページで
    男子には○ー○に行けといい
    女子には時間が解決すると言う答えばかりだったような気がします
    この夜の眼は少し強烈な官能小説に付きまして
    FK文庫に寄付をしません
    読みたい男子の方は私まで
    決して女子の方は読まないで下さい

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    2009年10月07日
  • 煤煙

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    破戒裁判とおなじ棚にあったのでいでに購入した本です(えええ!そんな理由?)
     弁護士が主人公のハードボイルド小説。
     ただし法廷シーンは一切出てきません。
     この手の小説をわたしは巧く説明できないのですが、たとえば人間の中に存在するニヒリズム・破滅願望・破壊衝動が論理的な思考・社会的地位と組み合わさったときにそれを持つ人間の漕ぎ出して行くさきはどこなのか?ということを書いている小説?なのかな??

     説明のつかない衝動に付随する言動を描写していくとこうなるのかもしれないですね。

     ただしハードボイルドが好きだという方ならある程度面白く読めるかなあと思います。わたし自身は楽しめました(が個人

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    2009年10月04日
  • 草莽枯れ行く

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    ワショーイ!北方です。北方だから買ったのではなく、相楽総三がでると聞いて買いました。ちょう不純。凄い厚い。文庫です

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    2009年10月04日
  • 彼が狼だった日

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    トトが死ななくって心からほっとした。
    あのまま死ぬには寂しすぎる人生だもの。
    夢に生きてるようで、すごくネガティブな10年。
    英語とスペイン語を3年で…私なら考えられん!!

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    2009年10月04日
  • 三国志 1

    購入済み

    三國志に興味なかったひと向け?

    原作を都合よく変えた脚本。わかりやすくするために、単純化して違和感のある曹操などのキャラクター。言い過ぎかもしれないが、キャラもストーリーも違和感だらけのプレステの三國志ゲーム を思い出した。三國志に興味なかった人向け?

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    2013年12月06日
  • 三国志 1

    購入済み

    北方謙三原作って書いてあるけど

    北方謙三原作にひかれて購入しました。
    しかし、原作どおりなのは登場人物だけかもしれません。
    これから原作を読見直してみようと思います。


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    2013年02月15日