北方謙三のレビュー一覧
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魏定国:「俺はおまえのことについて、同僚の単廷珪という男と喋った。おまえには、不思議な力がある。放っておくと危険だとさえ、俺や単廷珪は思っている。おまえの力は、放置できんのだ」
魯達:「取り違えるな、魏定国。俺になにか力があるわけではない。俺が呟くのがまっとうなことで、そのまっとうなものに力があるということではないか」
魏定国:「しかしな、俺が牢城に入って、なにか言ったとして」
魯達:「おまえの言うことを、誰が聞く。世の中がつまらん、世間が間違っている、政事が不正だらけだ。そんなことを考えたこともないおまえに、どういう言葉がある?」(p.231)
秦明:「さまざまな名手が、梁山泊にはいる。名 -
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花栄:「私は、あの人の苛烈な性格はよく知っている。騙されたということを、許せるかどうかだ。こわいな」
魯達:「それはおまえが、人を騙したことも、騙されたこともないからだよ、花栄。騙されて怒り狂う玉なら、大したことはない。俺の命ひとつぐらいで済むだろう」(p.44)
王進:「史進は、ここにいる間に、相手の殺気を削ぐということを覚えたのです。大した技ではありませんが、これが時には難しい。特に自分が強いという意識があれば。史進に教えることで、私はさまざまなことを学びました。強すぎるほど強い男にしてしまい、史進はその強さゆえに苦しむことになりましたが、弱さがよく理解できる男に成長しました」(p.80 -
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「宋江様は、『替天行道』の旗とともにあります。兵が死ぬように、死ぬことは許されていないのです」
「許されていない?」
「はい」
武松の眼に、あるかなきかの、悲しみの光がよぎった。宋江は、黙って眼を閉じた。自分の闘いをしようと、決めたばかりだ。それは、兵として闘うことではない。(p.34)
「魯智深のように、誰にも好かれている男がいる。それだけの、苦労をしたからだ。私は、なんの苦労をした。忙しく駆け回り、頭を搾りはしたがな。嫌われるのが、私の役どころなのだと思っている」
「俺は、嫌いじゃないぜ。それに、呉用殿は苦労している。苦労をしていないのは、チョウ蓋殿と宋江殿ぐらいだろう。あの二人にだけは、 -
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李俊:「自由に生きたいのですよ、俺は。役人などに阿ったり、指図をされたりもしたくなかった」
宋江:「そしていま、自由なのか?」
李俊が、言葉を詰まらせた。
宋江:「小さな自由のために、おまえは大きな自由を捨てた。ゆえに、私はおまえがやっていることを、一切認めぬ。おまえが駄目なところを、もっと言ってやろうか、李俊」
李俊:「いや、いい。俺は、自分が駄目だと思ったことはない」
宋江:「そこからして、われらとは相容れることがないのだ。自分は駄目だというところから、われらは、いや少なくとも私は、出発している。自分が駄目だと思っていない人間とは、ほんとうは話し合える余地はなにもない」(p.224)
こ -
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破戒裁判とおなじ棚にあったのでいでに購入した本です(えええ!そんな理由?)
弁護士が主人公のハードボイルド小説。
ただし法廷シーンは一切出てきません。
この手の小説をわたしは巧く説明できないのですが、たとえば人間の中に存在するニヒリズム・破滅願望・破壊衝動が論理的な思考・社会的地位と組み合わさったときにそれを持つ人間の漕ぎ出して行くさきはどこなのか?ということを書いている小説?なのかな??
説明のつかない衝動に付随する言動を描写していくとこうなるのかもしれないですね。
ただしハードボイルドが好きだという方ならある程度面白く読めるかなあと思います。わたし自身は楽しめました(が個人 -
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三國志に興味なかったひと向け?
原作を都合よく変えた脚本。わかりやすくするために、単純化して違和感のある曹操などのキャラクター。言い過ぎかもしれないが、キャラもストーリーも違和感だらけのプレステの三國志ゲーム を思い出した。三國志に興味なかった人向け?
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購入済み
北方謙三原作って書いてあるけど
北方謙三原作にひかれて購入しました。
しかし、原作どおりなのは登場人物だけかもしれません。
これから原作を読見直してみようと思います。