ごちゃごちゃした巻。『水滸伝』では宋と戦っていたけど、そういえば『楊令伝』では禁軍と戦っていた。その禁軍をとうとう破ったので、国造り第一歩目。入れ替わり立ち替わり、いろんな人がじんわり心に残る動きを見せる。生きていれば、李逵のような男をもう一度見ることもできる。武松の言葉が沁みる。金国と江南、北と南にのびていた広がりが、日本と西域、東と西に変わってゆく。まだまだ広がりを見せるなんて!ちょう楽しみだ!また、日本人である五郎目線がなんとも新鮮だった。五郎と源太は名前の響きで、阮小五を思い出す。さ、10巻10巻。