北方謙三のレビュー一覧

  • 水滸伝 七 烈火の章

    Posted by ブクログ

    まだまだ先は長い。
    解説にあるように、人の命は地球よりも尊いなんていうのと全く対極にあるお話。
    いかに死ぬか。
    いかに自分の命を虫けらのように扱えるか。
    それが大事なのである。
    そうでなければ革命は起こせないんですね。

    0
    2017年10月27日
  • 楊令伝 二 辺烽の章

    Posted by ブクログ

    大きな戦闘は無いが物語の方向性が見え始めた第二巻。
    「幻王」となった楊令の真意。業を籠った右手を切り落とされた武松の変化。
    後の南宋の英雄・岳飛の登場。童貫・楊令との邂逅。
    特に気になるのが江南の宗教指導者・方臘。個性の強い人物が多い「水滸伝」の中でもかなり異彩を放っている。
    スパイとして接近している呉用もその魔性に取り込まれかけている感が。
    北では金国が勢力を伸ばし、南では「方臘の乱」が勃発寸前。そんな中、力を蓄え状況を注視する梁山泊。
    今後、どのように史実や実在の人物を物語に組み込み展開させていくのか楽しみながら読み進めたい。

    0
    2017年11月05日
  • 楊令伝 十一 傾暉の章

    Posted by ブクログ

    秦容が、次第に力を見せ始める。

    秦容の幼馴染の卻妁は、男くさい男ばかりの世界の中で、新鮮な女性キャラと思ったのだが、次の巻であんなことになるとは…

    扈三娘といい、作者の女性キャラへの扱いは、なんというか、とても独特である。

    0
    2017年10月12日
  • 楊令伝 十 坡陀の章

    Posted by ブクログ

    宋崩壊後の混沌状況。
    これはこれでなかなか面白い。

    水滸伝からの生き残りも少なくなった。
    その中でも、神行太保戴宗は、呉用と並んで、宋江の最も最初の頃からの同志だったはず。
    牢役人をやるかたわら、飛脚を使った情報通信網を作った功績は大きい。

    それが年取って、ものすごく嫌な奴になっていくのが、リアルでイイ。
    そのうち悲惨な死に方をするのだろうか。

    0
    2017年10月12日
  • 楊令伝 九 遥光の章

    Posted by ブクログ

    童貫戦ついに終結。

    そこからの展開は、なんというか、誰も予想していなかったのではないか。
    未踏の領域に入った感じである。

    顧大嫂と孫二娘のかけあいは、もはや定番である。
    浪子燕青が加わった今回の酒盛りの場面は絶品。

    0
    2017年10月13日
  • 楊令伝 八 箭激の章

    Posted by ブクログ

    激闘に次ぐ激闘。
    主要登場人物が次々に散る。

    とはいえ、水滸伝では、常に童貫に先手を取られていた感のあった梁山泊軍だが、今回は逆に押し気味で進めている。
    決着はもう間近だ。

    0
    2017年10月12日
  • 楊令伝 七 驍騰の章

    Posted by ブクログ

    始まりました。童貫戦。
    まずは双鞭呼延杓 対 趙安。

    趙安といえば、穆弘と花栄という梁山泊のメインキャラを倒してきた強敵。
    このしぶとい敵将に無事勝てるか。

    0
    2017年10月12日
  • 楊令伝 六 徂征の章

    Posted by ブクログ

    前回は、第5巻まで読んで、そのあとは、雑誌で途切れ途切れ読んでいた。

    一丈青扈三娘がピンチ。
    作者の情け容赦なさは、すごい。

    それにしても金国の宮廷に使える蔡福は、登場人物の中では、最も不幸な人間に思えるのだが、果たして彼に幸せはやってくるのだろうか。

    0
    2017年10月12日
  • 岳飛伝 十 天雷の章

    Posted by ブクログ

    まあ、着々と、南で秦容が軍を整えて、南宋の軍を迎え撃つ。そこに岳飛も参加。淡々と金国内、南宋内、梁山泊の中とが描かれ少しずつ動きを見せるが、全体はまだ。と言うところか。まあ、惰性かな。

    0
    2017年09月04日
  • 岳飛伝 十 天雷の章

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長江での梁山泊と南宋の争い
    南での岳家軍、梁山泊と南宋の戦い
    物産と物流を目的とした争いがつづく。
    その中で、蕭炫材が梁山泊の物流の一部を受け取る。
    梁山泊の物流が、国家を離れた国際組織(現代風に言えばNPO?)が整備する物流に展開する兆しなのかもしれない。

    0
    2017年09月03日
  • 岳飛伝 三 嘶鳴の章

    Posted by ブクログ

    シリーズ第3巻

    金軍との戦いで、黒騎兵副官だった蘇棋が討たれる。
    宣凱が呉用の代わりに講和の使者となり、秦容が軍を離れることになった。
    秦容は、梁山泊にとって呼延凌とともに背負ってたつ将軍なのに、この先どうなってしまうんだろう・・・
    楊令伝のころの郭盛とともに推しメンだっただけに、雄姿が見れないのは残念だ。

    0
    2017年08月11日
  • 岳飛伝 八 龍蟠の章

    Posted by ブクログ

    南の地で岳家軍が再興され、南方を手に入れて国力を強化したい南宋と衝突する。
    秦容も守りを固めるため調練を始める。
    南方での動きが多かったが、南宋水軍の動き、金の物流支配への動きもあり、これから話が大きく動き出す予感のする巻だ。

    0
    2017年07月16日
  • 史記 武帝紀(六)

    Posted by ブクログ

    だんだん盛り上がらなくなっている。蘇武と李陵の再会の場面は良かったが、それ以外は、漢がというか、劉徹がどんどんダメになっていく話。
    最終巻はどうなるんでしょうか?

    0
    2017年06月18日
  • 岳飛伝 七 懸軍の章

    Posted by ブクログ

    梁山泊と菌、南宋が休戦をすることで、それぞれが力を付けていく話と、岳飛がしっかり逃げ延びて、再興する話。
    まだ後が長いが、なぜか面白くも無いけど、なぜかほのぼのとする。
    まあ こんな本も気晴らしには良い。

    0
    2017年05月30日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

    Posted by ブクログ

    宋江の正体が露見しとうとう追われる身に。
    朱仝が一緒に逃げなければ、その後の馬桂のありようも変ったのでは?と思ってしまう。
    武松と旅を続ける宋江は、改めて自分たちの志のために仲間達が直面してきた現実を目の当たりににする。穆弘、穆春、李俊、李逵らとの出会いで
    人脈が広がっていくが、印象的だったのは、公淑や李逵に対してみせた思いやり。
    閻婆惜を失ってより、人の悲しみに寄り添えるようになってきた。
    だからこそ、馬桂にはきちんと向き合うべきだったのでは?
    青蓮寺が楊志を潰しにかかる手段を講じているようで不気味。

    0
    2017年05月08日
  • 岳飛伝 六 転遠の章

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    岳飛が秦檜の策略で処刑されるところで、あわやというところで命拾い。ただその後も付け狙われてベトナム当たりまで逃走。南では今のミャンマー当たりの国まで、秦容が探検して王と交流をすることになった。芋糖が上手く精算が軌道に乗り、また造船が始まる。今後梁山泊と南宋、金の戦いはどうなるか。良くわからん展開。

    0
    2017年05月06日
  • 楊令伝 三 盤紆の章

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    童貫元帥が禁軍を二つに分けて北の領土回復と南の騒乱に当たります。

    南の法臘は童貫元帥が直接当たるため必死がかかる訳ですが、呉用がどんな運命を辿るのか?法臘と運命を供にさせるのも本人の為かなとも思います。そうなれば梁山泊の皆様は初めて呉用の必要性を感じるだろうと思います。

    続いて趙安、死亡フラグが立ったような気がします。聞煥章の暗躍がそれを匂わせます。

    楊令については死んでいった林冲、楊志、宋江のハイブリッド感に満ち溢れています。童貫元帥と直接対決あるのでしょうか?出来る事なら2人のためにぶつからせてあげたいものです。

    子午山、張平と花飛麟が下山します。少し寂しくなりますね。扈三娘の子供

    0
    2017年05月02日
  • 史記 武帝紀(五)

    Posted by ブクログ

    盛者必衰の理あり。
    トップにというのはあれだが、長くトップに立ち続けてしまうと、国だろうが会社だろうが、疲弊してしまう。
    そして、有能な人がどんどんと去っていってしまう。
    漢は劉徹は今後どうなるのか…?
    李陵、司馬遷、蘇武それぞれがそれぞれの思いを抱いて、生きていく。
    彼らの生きざまも注目していきたい。

    0
    2017年04月30日
  • 水滸伝 三 輪舞の章

    Posted by ブクログ

    全巻までに登場した人物がそれぞれの特性を活かし、梁山泊の以外の外の勢力を取り込むことに主題がおかれた本巻。
    人の配置が絶妙で素晴らしい。晁蓋、宋江、魯智深らの人を見る目、見守ることのできる器はさすが、と思える。
    それでも終盤起こった女たちの悲劇は、宋江自身が認めたように、一方で人としての未熟さを露呈する場面でもあった。
    登場人物では楊志の葛藤と彼をとりまく人が新たに登場する。梁山泊の手の者と薄々気づきながら孔明や石秀と絆を深めている楊志が、今後どのような動きをするのか楽しみ。
    青蓮寺よ動きが活発化してきて、水面下での苛烈な争いが繰り広げられるようになってきた。

    0
    2017年04月30日
  • 岳飛伝 五 紅星の章

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    金と南宋の戦いが終わった。
    岳飛とうじゅの戦いは結局のt頃引き分け。
    梁山泊は今回はお休み。ただ南と西で商流と新規開拓で勢力拡大を目指す。ちょっと面白くなってきたけど。でもいつもと一緒のような、感じはするのだけどまた読んじゃうんだろうなあ・・・

    0
    2017年04月13日