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前漢の中国。老いを自覚する武帝・劉徹は、漠然とした不安を抱いていた。宮中に蔓延る巫蠱の噂。その嫌疑をかけられた皇太子は、謀反の末、自死を遂げる。国内の混乱をよそに、匈奴との最後の戦いが迫っていた。敗北を続ける将軍・李広利は、その命を賭け、敵将の首を執拗に狙う。一方、匈奴に降り右校王となった李陵は、故国への想いを断ち切るかのように最後の戦に向かう。亡き父の遺志を継ぎ、『太史公書』を書き上げる司馬遷。そして極寒の地に生きる蘇武は、友と永遠の絆を紡ぐ――。北方版『史記 武帝紀』、感涙の完結。(巻末エッセイ・小松弘明)
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Posted by ブクログ 2019年10月14日
読み終えた。感動。中国歴史ものでここまでの読後感を得られたのは、昔、吉川英治の「三国志」を読んで以来ではないか。
前半は、どちらかというと漢の目線で匈奴と戦う戦記物。後半は漢、匈奴のそれぞれの人物たちの生きざまに焦点を当てた物語。7巻通して全く飽きることがなかった。
北方謙三さんの作品は、昔のハード...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月06日
武帝による漢の国づくりを物語の軸としつつ、武帝自身及び帝を支える臣、敵対する匈奴等、様々な立場の視点から歴史の進捗が綴られた壮大な歴史群像劇。武帝劉徹、衛青、桑弘羊、司馬遷、李陵が物語の大部分を形成しており、それぞれの人生に違った面白味を見出すことができる。個人的には、上記主要の人物以外にも、張騫が...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月02日
まずは全7巻に及ぶ歴史小説を読み終えた達成感が凄い。紀元前の中国を生き抜いた男達の生き様という熱い塊が胸の中にドシンと落ちてきたような感じがする。
国があって、民がいて、争いがあって政治があって。時には厳しい自然に晒されても尚、信念を持った人は生を貫くのだという力強いメッセージが込められている。ハー...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年05月01日
北方版史記を読み終えた。劉徹、衛青、霍去病、桑弘羊、蘇武、李陵、霍光そして司馬遷を通しての前漢の長いお話。綺羅星のごとくちりばめられた英雄達。特に印象的だったのは、人も住まない極寒の北海に流された蘇武の生きるための闘いと変わりゆく心。国とは?その意味を見つけていくくだり。
歴史はこの後、霍氏の誅滅。...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月12日
北方版の史記も完結!
時間かかっちゃったけど、読破しました。
最後、帝をはじめとして、登場人物の老いが如実に現れ、哀愁漂う作品になってました。
幼い帝に国を託し、亡くなった劉徹。
国とは民である。国とは何か、考え続けよ。
しっかりと託されたこの言葉。
これまでの劉徹から考えられないこの言葉。
劉...続きを読む
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