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前漢の中国。老いを自覚する武帝・劉徹は、漠然とした不安を抱いていた。宮中に蔓延る巫蠱の噂。その嫌疑をかけられた皇太子は、謀反の末、自死を遂げる。国内の混乱をよそに、匈奴との最後の戦いが迫っていた。敗北を続ける将軍・李広利は、その命を賭け、敵将の首を執拗に狙う。一方、匈奴に降り右校王となった李陵は、故国への想いを断ち切るかのように最後の戦に向かう。亡き父の遺志を継ぎ、『太史公書』を書き上げる司馬遷。そして極寒の地に生きる蘇武は、友と永遠の絆を紡ぐ――。北方版『史記 武帝紀』、感涙の完結。(巻末エッセイ・小松弘明)
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Posted by ブクログ
七代目皇帝劉徹は宿願となる最後の匈奴戦を行う。老いを感じる劉徹、その様子に気づく桑弘羊、『太史公書』を書き上げる司馬遷。一方北の端で蘇武と李陵は同じ時を過ごし……北方版「史記武帝紀」最終巻!!
うわぁぁぁぁぁ……(声にならない
終わった……終わってしまった……北方先生ありがとう……劉徹を……武帝の最期をこんなに丁寧に描いてくださり……もう……それしか言えん……北方謙三版で史記を武帝紀を読めてよかった……それだけ……
じゃあんまりなんで、とりあえず簡単にキャラごとに感想を。
李陵!私の中でイケメン枠!→
蘇武、登場時から180度変わった人。ラストシーンは良かった……友情に幸あれ。
司馬遷、宦官になるシーンは痛過ぎた……でも、最後は満たされていたみたいで良かった!どんどん好きになったなぁ。
桑弘羊!好き!衛青との友情もやし、劉徹との関係性も!霍光とのやりとりも!
そして劉徹……最高でした
Posted by ブクログ
武帝による漢の国づくりを物語の軸としつつ、武帝自身及び帝を支える臣、敵対する匈奴等、様々な立場の視点から歴史の進捗が綴られた壮大な歴史群像劇。武帝劉徹、衛青、桑弘羊、司馬遷、李陵が物語の大部分を形成しており、それぞれの人生に違った面白味を見出すことができる。個人的には、上記主要の人物以外にも、張騫が西域との貿易ルートを開拓するに翻弄するエピソードや、器量も力量も兼ね備えた伊穉斜が単于に立つも衛青に敗れ続けるエピソード等もとても気に入っている。
多くの人物にも共通していえることは、それぞれの立場や使命について常に悩み、葛藤を続けながらも、人生の終焉を迎える際には、悔いを残さず前を向き明日を見つめて役目を終えている点であると思う。総じて浪漫に溢れた至極の著であると感じた。
Posted by ブクログ
読んだ本 史記 武帝 六 北方謙三 20260522
いよいよ物語は最終巻。
いつの間にか人間らしい心の交流は匈奴の中で交わされ、思い入れも匈奴の世界に移っていく。
李陵も戦の世界から、蘓武の自然との闘いに心を惹かれていき、生きるってことの本質に目覚めていくってことなのかな。
司馬遷なんかの目を通した武帝は、耄碌していってるのかと思いきやその実明晰さを失っておらず、死後の朝廷もしっかりと支配する。
なんか、史記自体も読んでみたくなりました。
こんな風に物語りを読み取ることはできないんだろうけど、この世界の続きを知りたくなりましたね。
名作です。
Posted by ブクログ
まずは全7巻に及ぶ歴史小説を読み終えた達成感が凄い。紀元前の中国を生き抜いた男達の生き様という熱い塊が胸の中にドシンと落ちてきたような感じがする。
国があって、民がいて、争いがあって政治があって。時には厳しい自然に晒されても尚、信念を持った人は生を貫くのだという力強いメッセージが込められている。ハードボイルド小説(と言われている?)ってものに手を出したのは多分これが初めてだと思うんだけど、自分が普段読んでるような本に出てくる言葉遊びなんてものが一切なく、簡潔かつ事象だけを綴り続ける骨太な文章は圧巻の一言……めちゃくちゃ著名な大先生の本捕まえて何言ってんだコイツって話なんですけど、思ったままの感想なんです。
巻を追うにつれて読み終わる間隔が短くなっていったのは、そういうことでしかありません。想像もできないくらい遙か昔の時代のお話かと思いきや、現代に通じる訓示みたいなものが詰まった魅力あふれる作品でした。
ちなみに、羊の肉と鹿の肉がめちゃくちゃ食いたくなる。ジビエだ。
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小説・文芸
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