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Posted by ブクログ
李陵と蘇武がそれぞれの場所で己の道を定め生きるあたりから漢王国の内部で渦巻く巫蠱の話まで。
桑弘羊と劉徹の関係がまた少し近づいた一冊。桑弘羊と司馬遷の目を通して見る劉徹は、暴君なのに憎めない。どこか、悲しくなる。そんな六巻。
在位が長くなる帝ゆえの、苦しみ……ではないのか?なんとも言えない、辛さ。そういうのを私は感じた。
天の子は孤独。人ではないから。なんでも思い通りになるが、それは漢の中だけの話。何というか、悲しい。漢の武帝の話は初めて読むんだけど北方謙三氏ならではの、哀愁感がたまらなく良い。
匈奴の家族と過ごす李陵が優しく、それがまたツライ。
蘇武だけは前巻から引き続き力強く生きている。狼の徹と群れを作り、元文官とは思えない力強さで生き抜いている。この二人が最終巻でどうなるのか、それは読むのが楽しみ。
いよいよ次で最後。武帝の最期、しっかり見届けたい。
Posted by ブクログ
読んだ本 史記 武帝 六 北方謙三 20260516
李陵のドラマティックな変節がやっぱり目を引くんだけど、李陵の幼馴染の蘓武こそがドラマの真の主人公になっている気がして、蘓武のターンが終わると次が待ち遠しくなってくる。
戦に出る、政治を動かすっていう世界よりも、過酷な環境を生き抜くことの方がダイナミックなのが面白い。
そして、生きるってことの本質をこの流刑された人間が歴史に華々しく名を残す英雄よりも心に刻んでくるっていうのが、この本の面白いところなんです。
しかも、それが後半になって差し込まれてくるっていう絶妙さ。
史記の原作に沿ってるのかもしれないけどさすがな感じです。
Posted by ブクログ
感想
生まれた時から帝になる運命というのも大変そう。それが50年も続くとおかしくなるのも仕方ないかも。
いよいよクライマックスが近づいてきた感じ。
あらすじ
李陵は、千五百の兵で漢を討ち、トトの息子の光谷児を鍛えていた。帝は李広利に、李陵を討つように命じる。孤鹿姑は、李陵に漢に勝たない戦をして大軍を引き出し、一気に討ちたいと作戦を明かす。
蘇武は北海で生き抜く術を身につけて、北海で生き抜く決心を固めていた。司馬遷は中書令として帝のそばに仕えるうちに、50年も在位する帝の孤独と死への恐怖を感じていた。
帝は司馬遷の書いた史書を読み、自分の恐れを客観視する。李陵は元部下の孫広と戦う。孫広は敗れるが、帝から李陵を討つように言われ、軍を与えられる。李陵は孫広の奇襲に遭い、傷を追う。李陵は蘇武の元で傷を癒す。
長安では江充が巫蠱の罪で、役人の不正を暴き、帝に奏上し、粛清の嵐が吹いていた。江充は保身のために丞相を嵌め、東宮までも手にかけようとしていた。劉徹は身体の不調を巫蠱のせいにしていた。
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小説・文芸
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