史記 武帝紀(五)

歴史・時代 17位

  • 完結

史記 武帝紀(五)

660円 (税込)

3pt

前漢の中国。大きな戦果をあげてきた大将軍・衛青を喪った漢軍は、新たな巣于の下で勢いに乗る匈奴に反攻を許す。今や匈奴軍の要となった頭屠の活躍により、漢の主力部隊である李広利軍三万はあえなく潰走した。一方、わずか五千の歩兵を率いて匈奴の精鋭部隊が待つ地に向かい、善戦する李陵。匈奴の地で囚われの身となり、独り北辺の地に生きる蘇武。そして司馬遷は、悲憤を越え、時代に流されようとする運命を冷徹な筆でつづり続ける――。北方版『史記』、慟哭の第五巻。(解説・吉野仁)

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史記 武帝紀 のシリーズ作品

全7巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~7件目 / 7件
  • 史記 武帝紀(一)
    完結
    660円 (税込)
    匈奴の侵攻に脅かされた前漢の時代。武帝劉徹の寵愛を受ける衛子夫の弟・衛青は、大長公主(先帝の姉)の嫉妬により、屋敷に拉致され、拷問を受けていた。脱出の機会を窺っていた衛青は、仲間の助けを得て、巧みな作戦で八十人の兵をかわし、その場を切り抜けるのだった。後日、屋敷からの脱出を帝に認められた衛青は、軍人として生きる道を与えられる。奴僕として生きてきた男に訪れた千載一遇の機会。匈奴との熾烈な戦いを宿命づけられた男は、時代に新たな風を起こす。北方版『史記』、待望の文庫化。(解説・鶴間和幸)
  • 史記 武帝紀(二)
    完結
    660円 (税込)
    中国前漢の時代。若き武帝・劉徹は、匈奴の脅威に対し、侵攻することで活路を見出そうとしていた。戦果を挙げ、その武才を揮う衛青は、騎馬隊を率いて匈奴を打ち破り、念願の河南を奪還することに成功する。一方、劉徹の命で西域を旅する張騫は、匈奴の地で囚われの身になっていた――。若き眼差しで国を旅する司馬遷。そして、類希なる武才で頭角を現わす霍去病。激動の時代が今、動きはじめる。北方版『史記』、待望の第二巻。(解説・細谷正充)
  • 史記 武帝紀(三)
    完結
    660円 (税込)
    中国・前漢の時代。武帝・劉徹の下、奴僕同然の身から大将軍へと昇りつめた衛青の活躍により、漢軍は河南の地に跋扈する匈奴を放逐する。さらに、その甥にあたる若き霍去病の猛攻で、匈奴に壊滅的な打撃を与えるのだった。一方、虎視眈々と反攻の期を待つ、匈奴の武将・頭屠。漢飛将軍と称えられながら、悲運に抗いきれぬ李広。英傑去りしとき、新たなる武才の輝きが増す――。北方版『史記』、風雲の第三巻。(解説・西上心太)
  • 史記 武帝紀(四)
    完結
    660円 (税込)
    前漢の中国。匈奴より河南を奪還し、さらに西域へ勢力を伸ばそうと目論む武帝・劉徹は、その矢先に霍去病を病で失う。喪失感から、心に闇を抱える劉徹。一方、そんな天子の下、若き才が芽吹く。泰山封禅に参列できず憤死した父の遺志を継ぐ司馬遷。名将・李広の孫にして、大将軍の衛青がその才を認めるほどの逞しい成長を見せる李陵。そして、李陵の友・蘇武は文官となり、劉徹より賜りし短剣を胸に匈奴へ向かう――。北方版『史記』、激動の第四巻。(解説・池上冬樹)
  • 史記 武帝紀(五)
    完結
    660円 (税込)
    前漢の中国。大きな戦果をあげてきた大将軍・衛青を喪った漢軍は、新たな巣于の下で勢いに乗る匈奴に反攻を許す。今や匈奴軍の要となった頭屠の活躍により、漢の主力部隊である李広利軍三万はあえなく潰走した。一方、わずか五千の歩兵を率いて匈奴の精鋭部隊が待つ地に向かい、善戦する李陵。匈奴の地で囚われの身となり、独り北辺の地に生きる蘇武。そして司馬遷は、悲憤を越え、時代に流されようとする運命を冷徹な筆でつづり続ける――。北方版『史記』、慟哭の第五巻。(解説・吉野仁)
  • 史記 武帝紀(六)
    完結
    660円 (税込)
    前漢の中国。武帝・劉徹の下、匈奴との激しい戦いが繰り返され、無謀とも思える戦の末に力尽き降伏した李陵は、軍人として匈奴で生きることを誓う。一方、匈奴で囚われの身となり北の地に流された蘇武は、狼とともに極寒を生き抜き、自らの生きる理由を問うのだった。彼らの故国では、忍び寄る老いへの不安を募らせる劉徹の姿を、司馬遷が冷徹に記す。そして、匈奴の最精鋭兵を指揮する頭屠が漢軍を追い込むなか、李陵と蘇武は、宿星が導きし再会を果たす。北方版『史記』、佳境の第六巻。(解説・末國善己)
  • 史記 武帝紀(七)
    完結
    660円 (税込)
    前漢の中国。老いを自覚する武帝・劉徹は、漠然とした不安を抱いていた。宮中に蔓延る巫蠱の噂。その嫌疑をかけられた皇太子は、謀反の末、自死を遂げる。国内の混乱をよそに、匈奴との最後の戦いが迫っていた。敗北を続ける将軍・李広利は、その命を賭け、敵将の首を執拗に狙う。一方、匈奴に降り右校王となった李陵は、故国への想いを断ち切るかのように最後の戦に向かう。亡き父の遺志を継ぎ、『太史公書』を書き上げる司馬遷。そして極寒の地に生きる蘇武は、友と永遠の絆を紡ぐ――。北方版『史記 武帝紀』、感涙の完結。(巻末エッセイ・小松弘明)

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史記 武帝紀(五) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    李陵が五千の歩兵部隊で匈奴と戦いたいと帝に訴えるところから中書令となった司馬遷が帝の言動を記録している場面まで(あらすじ難しい)

    後半の主軸メンバーがそれぞれの場所で動き出す一冊。司馬遷編は読むのがツライし蘇武編は引き込まれる。

    匈奴側がとにかく面白い。漢側が政治的に腐っているので、匈奴側の真っ

    0
    2025年08月25日

    Posted by ブクログ

    ともに匈奴にとらえられた李陵と蘇武。この幼なじみ二人の漢に対する忠と信念の対比、そして生きるということの描写が読ませる。そして司馬遷。これまで以上に人間にフォーカスした巻になっている。
    それにしても、著者は中島敦の『李陵』を愛読したとされ
    、本書にもその影響は少なからずあるはず。その上で、両作品の違

    0
    2014年01月04日

    Posted by ブクログ

    感想
    誰も帝を注意するものが居なくなり、国がドンドン腐っていく。権力とはそういうものなのか。自制してやっていくのはよっぽどの名君なんだろう。

    この巻は蘇武も司馬遷も李陵も困難に出会い、生き方を見つめ直す巻という感じがした。


    あらすじ
    李広利は何の実力もないが、再度劉徹から匈奴攻めを命ぜられる。

    0
    2025年07月26日

    Posted by ブクログ

    司馬遷、蘇武、李陵、それぞれがそれぞれの場所でこれまでと違った輝きを放ち出す。
    しかし、ついに出た。
    中国史では必ず出てくるゾッとする刑罰。

    0
    2022年11月13日

    Posted by ブクログ

    想像を絶する不幸や災難、理不尽に直面してもなお、自分の中にある芯を貫いて生きていく男達のなんと格好良いことか……。
    でも、これを成し遂げることがこの世に生をうけた意義なんだ、って信じられるものがあると、強くなれるんですよやっぱ。さて6巻。

    0
    2019年01月30日

    Posted by ブクログ

    1~5の中で一番面白い巻。動きとしてはそんなに大きなものはないのだけど、司馬遷、李陵、蘇武、劉徹それぞれの闇が明らかになり、そしてそれぞれのやり方で許容・克服していく様が面白い。特に司馬遷の私見を混ぜず、私見を言わず、職業人として「歴史を記述すること」に徹する姿勢が逆に小気味よい。

    0
    2017年01月08日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに、史記の続編を。
    3.4巻がつまらなくなりつつあったので、しばらく間を空けてみたんだけど、5巻は持ち直した気がする。

    前漢の中国。帝は、絶対的な王様として、腐った政治を行い続けている。即位した初めの頃は、部下の意見にも耳を傾けその上で判断をしていた帝も、時が経つにつれ、煩い者を退け、全て

    0
    2015年01月12日

    Posted by ブクログ

    あーあ漢を支えるものは何もなくなる。史記は初めて読んでいるが今後の展開が読みづらいです。でも何故か引き込まれる世界です、蘇武はどうなるのかも気になりますし。李陵、司馬遷も新たな境地に入るし、とりあえず6巻読もう。

    0
    2014年06月15日

    Posted by ブクログ

    悲劇だらけの巻。
    理不尽なことからの現状をひとしきり嘆いたあとは、その不遇の中で何か目的や意味を見出し行動する。うーん、【漢】だ。
    でも司馬遷も、李陵も、蘇武も、不幸の発端は武帝だ。

    それにしても何を飲もうかな。レベルで人の人生を左右する重大な決断をしないで欲しい…確かに国のトップの言っていること

    0
    2014年02月16日

    Posted by ブクログ

    司馬遷の腐刑、李陵の族滅といった過酷な刑罰を科す武帝。年老いて若き日の武帝の姿はなく、次第に暴君と化していく姿は、見ていて、恐怖さえ感じる。理不尽さに対する怒りが芽生えてくる。前半の退屈な英雄譚を脱して、物語は佳境に入ってきた。

    0
    2014年01月18日

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