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梁山泊軍を出奔した李英の行方を追って、姉の李媛も姿を消した。侯真は致死軍を率いて、二人の捜索に向かう。だが、開封府でこせいと面会した李英は斉の将軍となり、岳家軍との戦に出陣した。一方、楊令らは、赫元の尋問によって、南宋皇太子出生の秘密を知る。やがて中原一帯には自由市場が立ち、梁山泊が支配する物流の勢いは、ついに南宋にまで広がろうとしていた。楊令伝、怒濤の第十四巻。
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Posted by ブクログ
あちこちで激戦が始まり李援・李英の姉弟も・・・。 総力戦になりつつも童貫戦のように「負ける~~」という緊迫感はないような気も。 いよいよ次で最終巻。 果たしてどうなる??
前巻のレビューで形を変えていろんな戦が始まっているという意味のことを書いたが、本巻では大規模な軍の衝突という本来の意味での戦が起きる。 「替天行道」の志から考えた新たなものを生み出そうとする楊令の思いが、このまま叶ってほしいと強く思う。
梁山泊vs南宋 敵対する頭領が道で出会っても、認めている部分があるので、一緒に飯を食って別れる。良い関係だし、人間の大きさが分かる。
「上等だ。梁山泊軍は、伊達じゃねえんだ。どこの軍とやり合ったって、勝てる。そして天下を取れる」 「意味があるのかなあ、それが」 「なんだと?」 「いや、私の任務は、病人を診たり、怪我を治したりすることですから。いつも、相手はひとりだけです。天下を見渡している余裕など、ありませんよ」 「志が、あるだろ...続きを読むう」 「自分の場所で、懸命に闘う。志を考えれば、私がやるべきことは、それです」 「安道全や薛永はな、最後まで梁山湖の湖寨に留まった。命を懸けて、志を貫いたのよ」 「医師や薬師の場合、生き延びた方が、その後の役に立つ、と思います」 「おまえ」 「無論、安道全殿も薛永殿も、立派に志を貫かれたと思いますが」 「ぶちのめしてやろうか、小僧」 二十歩の距離で、急所に当てれば、確実に相手を殺すことができる。 修練は、積んできた。こういう飛刀を李英が遣うことを、誰も知らない。 李英は、板から小刀を抜いた。板はもう、穴だらけである。時には、突き通ってしまうこともあるのだ。三日で、一枚は使う。使いものにならなくなったら、焚火に放りこめばいい。 頭を下げた。上げながら、三本打った。狙った通りのところだ。また抜き、距離を取り、頭を下げた。 人が、故郷を思ったり、血を意識したりする年齢が、あるのだろうか、と楊令は思った。自分の故郷をどこと言えばいいのか、楊令にはよくわからない。 「難しいことを吐いて、なんになる。冗談は冗談でいいじゃねえか、冗談に踊らされているのも、また人間さ」 「なんのための、狼藉か訊こう」 「誇りのため。『替天行道』の誇りのため。俺は、誇りを傷つけられた。それは、雪がねばならん。身をもって雪ぐのが、男というものだ」 「笑止な。おまえは、串刺しになって死ぬのだぞ」 「もとより、生きようとは思っておらん。ただ、おまえに合う機会を、待っていただけだ」 「無駄であったな」 「身は、鉄の板で守れよう。鉄の板では守れぬものを、おまえはなにも持っていない」 「串刺しで、すぐ死なせるのは惜しい。命乞いをするほど、苦しみと恥辱を与えてやろうか」 「おまえのような男に、俺の志が穢せると思うのか」 そうだ、志に生きたのだ。不器用で、失敗ばかりした。小心で、周囲の目をいつも気にしていた。それでも、志に生きたのだ。それを見失ったことは、一度もない。 短かった。もっと闘いたい、という思いはある。しかし死は、古い友が訪ねてでも来るように、ある日そばに立っているのだ。 「見ておけ。これが、梁山泊の漢の、死にざまだ」 「俺は、雷光のようだ、としばしば思うことがある」 「へえ。俺は、自分が千里風だとは、まるで思いませんが」 「同志みんなと駆けているはずが、なぜか遥か先行し、一騎だけで駆けている」 四刻の疾駆のあと、のんびり歩くのが、雷光は気持よさそうだった。馬首を並べた秦容が、楊令の顔を見ている。 「たまには、並んで駆けてくれる者がいる。それが、今日わかった」 「はあ」 それが、見定められたわけではなかった。ただ、感じた。感じることが、戦場では武器になる。鈍れば、斬れなくなった剣を振るっているようなものだ。 「よく、頭領がつとまったもんだな、楊令殿。あの若さで担ぎあげられて」 「ひとりきりだった。いまふり返ると、そう思う。同志がともにいる。いつもそう思おうとしてきたが」 「同志はいたさ。死んでいった、梁山泊の同志がな」 「そうだな」
岳飛伝が刊行されて、楊令伝が残り1巻になり、ここで幻王を討てという言葉が出てくるのは、寂しい気もする
いよいよ物語も佳境って感じで、各国がこぞって大きく動き出した。その趨勢ももちろん気になるけど、それよりもやっぱり目がいってしまうのは、漢たちの死に様。今回もたくさん死んでしまったけど、インパクトのあるラストシーンが多かった印象。リリツ、タイソー、カクセーの最期はインパクト大だったし、特にリリツの行為...続きを読むには、鳥肌立っちゃいました。 あと一巻。どんな大団円が待ち構えているんでしょうか。
まさか李英が、、、最期まで梁山泊の志を持ち続け、自身の命をそう使うのか。 今まで全く好きじゃなかったが、印象的だった。
4.0 水滸シリーズ史上最大の戦。5人の将軍と遊撃隊史進、そして楊令。短かったけど梁山泊軍の凄まじさを見せつけられて満足感ある。 岳雲の「なんなのですか、やつらは」という台詞を見て、敵として立ち合う怖さを知った。それぞれの軍がカッコ良すぎる。
梁山泊の目指す民(商人)を母体とした国作りと、南宋の旧来の帝を中心とした民政による対立という新たな図式で、梁山泊軍と南宋軍が全面対決に入りました。そこにウジュの金軍がどう絡んでいくのか?ということになるかと思われますが、次はいよいよ楊令伝の最終巻であり、その後は岳飛伝ともなると、梁山泊軍が崩壊するよ...続きを読むうな終わり方になってしまうのでしょうかね? でも、民が暮らしやすい(潤う)国とはどういうものなのか?ということが今後の重要なテーマのような気がします。
残すところ、あと1冊。 なのにどうやってまとめるんだろ?ここまでスケールの大きい話だともう、まとめに入っていなきゃ間に合わないのでは・・・ と勝手に心配してしまうくらい。 李媛・李英に関しては ああ、やっぱり。な結末なので言うことはないけれど 堂猛・郭盛は悲しい。好きだっただけに。 乱雲なんて、も...続きを読むう。 史進の肩、抱いてやりたいくらいだ。頼まれたら胸も貸す。 それにしても、どうして 秦容が好きになれないのだろう・・・秦明将軍は大好きだったのに。
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