北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回は、これまであまりフューチャーされてこなかった、顧大嫂や孫二娘の話が描かれていてけっこう切なかった。二人とも愛した旦那、孫新、裴宣(孫二娘にとっては張青が死んでからの再婚相手)が死んでしまうんだけども、胸の中に悲しみを抱えながらも梁山泊で働いていこうとする姿には女の弱さの中の強さを見せつけられた気がしました。これまで、水滸伝では男の弱さ、強さをたくさん見てきていた分、女の人の話が出てくるとはっとさせられます。
梁山泊では、顧大嫂達の話がありましたが、それと対になるように青蓮寺では新たな李師師という女の人が出てきて梁山泊の新たな脅威になりそうな予感に、とても怖くなりドギマギしました。
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Posted by ブクログ
古本で購入。上下巻。
権勢を謳歌する藤原北家の傍流、望めば栄達も叶う家柄に生まれた藤原純友。
しかし何物にも縛られたくないと願い、無位無官のまま日々を過ごす。
あるとき藤原氏の氏長者たる藤原忠平を助けたことから、官を得て伊予国に赴任する。
そこで純友は海と海に生きる水師を縛る、京の政事の歪みを見る―
というわけで、北方謙三唯一の平安モノ。
いわゆる「承平・天慶の乱」を起こした張本人として、平将門と並び称される藤原純友。
世間的には将門の方が人気・知名度ともに断然上。
ところが作者は将門の乱を同族間の私闘であり、「新皇」を称した最後の最後で叛乱になったに過ぎないとして、ほとんど評価してい