北方謙三のレビュー一覧
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青蓮寺の目を逃れ雌伏していた梁山泊軍が、徐々にその姿を現わし始める。
しかし、それよりも大きく姿を変えたのが、江南一帯を手中にしつつある宗教団体の方臘たち。
ちょっと力をつけた叛乱予備軍だと思い、彼らの中に潜伏した呉用は、己の見る目が誤っていたことを知る。
ここで、ちょっと思ったのが、なぜ呉用自ら潜伏しなければならなかったの?ってこと。
戴宗のほうが適任では?
そしてこんな早い時期に、岳飛まで出てきちゃうのね。
魯智信が、切り落とした腕を焼いて自分で食べた水滸伝に対応するかのような、武松の、切り落としたこぶしを焼いて食べる一件。
水滸伝では、脱獄して逃げる途中に盲腸の開腹手術をして命を取 -
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梁山泊の生き残りたちがどう再帰していくのか、楽しみでぐいぐい読んでいたのだけど、楊令が…。
なんでこんなになってしまったの?
宋江の遺志について、どう思っているの?
疑問がMAXのところで次巻に続く。
少年ジャンプかっ!
初代梁山泊のメンバーに比べて、ジュニア世代がみんな戦闘力高い。
花栄の息子、花飛麟の正確に問題があったけど、王進のところに行ったからにはまあ大丈夫でしょう。
しかし彼も扈三娘が気になるのですか。そうですか。
そして呉用。
相変わらずみんなに嫌われまくっている。
宋江がいたら「お前も損な役回りだな」ってきっとわかってくれると思うのだけど、もはや宋江はいない。
こんなにみ -
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北方さんらしい、というか、らしすぎる作品ですね。
まずは登場人物の格好良さ。
主人公の楊業もそうですが、その息子達、特に長者の趣のある長男、ニヒルだけど奥に熱いものを持つ四男、人情厚くしかも知的な六男、天真爛漫な七男など、魅力的な人物が次々出てきます。ライバルとなる白き狼・耶律休哥も良いですし、更には遼の文官・王欽招吉でさえ格好良い。オンパレードですね。
続いては戦いのシーン。
なんだか全編戦闘シーンと言う感じさえするほど多いですね。それが何時ものようにダイナミックで迫力がある。戦術レベルの記述中心で、個々の戦いが少ない分、残虐性は余り感じない。
とは言えね、ちょっと”らしさ”が出過 -
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ネタバレ大水滸伝シリーズ第二章のスタート。
梁山泊陥落から三年。敗北の痛手と虚脱感を抱えながらも再起の準備を進めていく面々。燕青、武松は候真を伴い楊令の行方を追い金国へ。
三年間の辛苦を経てそれぞれ心境の変化が見られ中々すぐに再スタートとはいかない雰囲気。
ギラギラしていた歴戦の強者たちもどこか丸くなった印象。(みんな呉用と馬が合わないのは相変わらずだが)
そんな中でも花飛麟、候真など次世代の若者の成長も見られる。
そして焦らしに焦らしてラストでようやく楊令が登場。
闊達な若者がなぜ苛烈な戦いを続ける「幻王」になったのか。
いつ帰還するのか。梁山泊に何をもたらすのか。
次巻以降も楽しみだ。 -
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ネタバレ人物事典が面白かったです。
原典を解体して、一から作り上げた水滸伝。
ストーリーの面白さに、つい先を急いで読んでしまったが、作者はひとりひとりの人物を深く理解して作り上げていったことがよくわかる
びっくりしたのが、蘆俊義の身長・体重。198cm・130kg。
燕青、170cm・60kg。
燕青、よく蘆俊義を背負って1週間も走りとおすことができたな。
そりゃあ死域も越えるってもんだよ。
作者が「そっちに行くなよ」と思いはじめると、みんなそっち(死)へ行ってしまう。
作者にも止めることのできない漢(おとこ)達の生きざま、死にざま。
“書き終えた時は、過剰になったかもしれないと思った。読み返す -
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●1回目 2008.6.20
水滸伝・楊令伝シリーズ登場するたくさんの人物の中でも、この方臘という人物はひときわ魅力的だ。おなじ反乱軍の頭領といっても、梁山泊の宋江とは比較にならない存在感を放っている。濃厚で怪物的。
蒼天航路の董卓にオウム真理教の麻原彰晃が加えた感じといえば、その怪異さが伝わるだろうか。梁山泊一の理論派である呉用がその魅力に飲み込まれていくというのも面白い。
作者の北方謙三は、よくもまあこんな人物を創造したものだ。
その方臘が率いる宗教軍団と宋の最精鋭軍を率いる童貫将軍との殺戮戦を描いた巻。
●2回目 2015.1.31
童貫 対 方臘・呉用の戦いについに決着。
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●1回目 2007.12.22
やはりこういう長編小説は、完結してから読みたいものだ。登場人物が多岐にわたるので、こうやって時たま読んでも、頭に入らないや。さまざまな人物が活躍しても、以前のことを忘れてしまっているので、いまいちピンとこないというのは実にもったいない。かといって、出ているのに読まないわけにはいかないしなあ。
「小説すばる」に連載中の分も読んでいるので、北方謙三のこのシリーズ、もう読むものがない。
水滸伝を最初から読むしかないかなあ…
●2回目 2015.1.30
呉用が潜む方臘軍による宗教反乱、楊令と金軍の遼への侵攻、聞煥章による燕雲十六州独立の策謀。
混沌とした情勢 -
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●1回目 2007.9.23
最終巻。
いやあ、こういう終わり方になるのか。
これはこれですごい終わり方だが、終わりという感じが全然しないのは、作者が作り出した虚構の世界が勝手に動き出していて、作者がここで巻を閉じようがどうしようが、作品中の人物達はそのまま生きたり死んだり戦ったりするだろうと思わせるからだろう。
だから19巻を最終ページを読んでしまっても、これでジ・エンド、ああ長い長い物語がおわってしまったんだ、思えば遙かな道のりを作者と登場人物と読者である我々は旅してきたものだという、あの大長編小説を読んだ後の感慨は出てこずに、さあ次だ次だと思ってまわりをキョロキョロしてしまう。
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●1回目 2007.9.23
梁山泊軍対宋軍の総力戦。
犠牲者が増大。
水滸伝の宋江と、三国志の劉備は、よくわからない人物だ。
なぜあれだけの英雄豪傑たちが、この凡庸そうに見える人物のもとに集まってくるのか。
人間としての魅力ということになるのだろうが、その魅力をうまく描いた本に出会ったことがない。
北方謙三は「三国志」の中で、劉備を激情家として描いて、かなり説得的な人物像を作り出すことができたが、「水滸伝」の宋江には、なんだかちょっと困っている感じ。旅に出て同志を訪ね歩いている間はよかったが、梁山泊に入って動きが少なくなり、そしてここ数巻のように全面戦争に入ってしまうと、武術家でも戦 -
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●1回目 2007.9.16
宣賛の奇計。
宋軍の攻撃終息。
扈三娘の結婚話(笑)
この作者はいつのまにか、笑わせたり和ませたりすることも上手になっているな。
そういう息抜きがないと、こんなに長い話は読者の方がもたないだろうな。
●2回目 2015.1.17
流花寨、二竜山、双頭山に拠る梁山泊軍3万と、官軍20万の総力戦。
じわじわと押される梁山泊軍の起死回生はなるか。
前回読んだのは2007年9月だから、7年半前のこと。
これから先のストーリーは、結末以外、まったく覚えていない。
きれいさっぱり忘れている。
ということは、ほかの本についても同じなんだろうな。
これまでずいぶん