北方謙三のレビュー一覧

  • 楊令伝 二 辺烽の章

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    ●1回目 2007.9.30

    小説の全貌が姿をあらわしはじめる。
    そうか岳飛が出てくるのか。

    これで北方謙三の梁山泊系は、出版されている分は全部読んだことになる。

    「小説すばる」に連載中らしい。
    これも読もうかな…


    ●2回目 2015.1.24

    方臘登場。

    杜興のじいさんさんがいい味だしてるなあ。
    1巻目だが、顧大嫂と孫二娘との掛け合いも面白かった。
    花栄の子、花飛麟の鼻持ちならなさ加減がまたいい。

    呉用が生き生きしてきた。

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    2017年10月11日
  • 楊令伝 一 玄旗の章

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    ●1回目 2007.9.24

    冒頭の3ページのカタルシス!
    これこそ続編を読む醍醐味というものだ。

    この興奮を超えるような感動を最後に与えてくれるなら、「楊令伝」はまぎれもなく「水滸伝」を上回る傑作になるのだが、はたしてどうなるだろうか。


    ●2回目 2015.1.24

    水滸伝からそのまま引き続き楊令伝。
    本当は、梁山泊陥落からこの物語が始まる間の3年間、とまではいわないにしても、数日間は開けた方がよかったかもしれない。
    その方が再開の感動があったはず。

    だが読み始めてしまったものはしょうがない。
    楊令伝全15巻の開幕。

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    2017年10月11日
  • 水滸伝 十九 旌旗の章

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    ●1回目 2007.9.23

    最終巻。
    いやあ、こういう終わり方になるのか。

    これはこれですごい終わり方だが、終わりという感じが全然しないのは、作者が作り出した虚構の世界が勝手に動き出していて、作者がここで巻を閉じようがどうしようが、作品中の人物達はそのまま生きたり死んだり戦ったりするだろうと思わせるからだろう。

    だから19巻を最終ページを読んでしまっても、これでジ・エンド、ああ長い長い物語がおわってしまったんだ、思えば遙かな道のりを作者と登場人物と読者である我々は旅してきたものだという、あの大長編小説を読んだ後の感慨は出てこずに、さあ次だ次だと思ってまわりをキョロキョロしてしまう。

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    2017年10月09日
  • 水滸伝 十八 乾坤の章

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    ●1回目 2007.9.23

    梁山泊軍対宋軍の総力戦。
    犠牲者が増大。

    水滸伝の宋江と、三国志の劉備は、よくわからない人物だ。
    なぜあれだけの英雄豪傑たちが、この凡庸そうに見える人物のもとに集まってくるのか。
    人間としての魅力ということになるのだろうが、その魅力をうまく描いた本に出会ったことがない。

    北方謙三は「三国志」の中で、劉備を激情家として描いて、かなり説得的な人物像を作り出すことができたが、「水滸伝」の宋江には、なんだかちょっと困っている感じ。旅に出て同志を訪ね歩いている間はよかったが、梁山泊に入って動きが少なくなり、そしてここ数巻のように全面戦争に入ってしまうと、武術家でも戦

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    2017年10月09日
  • 水滸伝 十七 朱雀の章

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    ●1回目 2007.9.23

    梁山泊軍対宋軍の総力戦。
    いよいよ大詰め。

    北方謙三の水滸伝を読んでいて、白土三平の「カムイ伝」を思い出す。
    どちらも時の政権に反抗する壮大な物語だ。
    「カムイ伝」は第三部がまもなく開始されるという噂だが、第一部のパワーを取り戻せるのだろうか。


    ●2回目 2015.1.18

    戦場やそれ以外の地で、梁山泊の英雄が次々に死去。
    それに替わるように楊令はじめ、次代の登場人物たちが活動を始める。

    禁軍元帥童貫の存在感がますます強烈に。

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    2017年10月09日
  • 水滸伝 十六 馳驟の章

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    ●1回目 2007.9.16

    王英の恐ろしい経験(笑)
    顧大嫂と孫二娘。危機を察知して難を逃れる李俊。かわいそうな阮小七と李立。

    浪子燕青vs洪青。

    あっというまに残り3巻になってしまった。
    大事に読まなくては。


    ●2回目 2015.1.17

    大戦の合間の小休止。
    その間に進む裏側での熾烈な闘い。
    浪子燕青の活躍が目覚ましい。

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    2017年10月09日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

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    ●1回目 2007.9.16

    宣賛の奇計。
    宋軍の攻撃終息。

    扈三娘の結婚話(笑)

    この作者はいつのまにか、笑わせたり和ませたりすることも上手になっているな。
    そういう息抜きがないと、こんなに長い話は読者の方がもたないだろうな。


    ●2回目 2015.1.17

    流花寨、二竜山、双頭山に拠る梁山泊軍3万と、官軍20万の総力戦。
    じわじわと押される梁山泊軍の起死回生はなるか。

    前回読んだのは2007年9月だから、7年半前のこと。
    これから先のストーリーは、結末以外、まったく覚えていない。
    きれいさっぱり忘れている。

    ということは、ほかの本についても同じなんだろうな。
    これまでずいぶん

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    2017年10月09日
  • 水滸伝 十四 爪牙の章

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    ●1回目 2007.9.16

    九紋竜史進の愉快な話。
    宋軍の全面攻撃、ついにはじまる。


    ●2回目 2015.1.12

    この巻の読みどころは、

    梁山泊の文官、鉄面孔目裴宣が、母夜叉孫二娘の件を宋江に報告する場面。

    一丈青扈三娘と矮脚虎王英の会話の場面。
    宋江がその王英に、扈三娘との結婚を勧める場面。

    そして史進の女郎買いの場面。

    いずれの場合も思わずニヤニヤしてします。

    そして官軍20万による一斉攻撃が始まる。

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    2017年10月09日
  • 水滸伝 十三 白虎の章

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    ●1回目 2007.9.16

    双頭山攻防戦、勃発。
    美髯公(!)朱仝の活躍。


    ●2回目 2015.1.11

    壮絶な双頭山攻防戦。
    席次第12位美髯公朱仝の活躍

    同じく第62位毛頭星孔明の決死隊の活躍。

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    2017年10月09日
  • 水滸伝 十二 炳乎の章

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    ●1回目 2007.9.14

    玉麒麟盧俊義の危機。
    浪子燕青、渾身の活躍。


    ●2回目 2015.1.11

    原作では、盧俊義は宋江に継ぐ席次第2位。
    その盧俊義の危機に、席次36位の浪子燕青が向かう巻。

    深夜の酒場での、呼延灼、朱富、彭玘による戦死者の回顧談。
    それに豹子頭林冲と九紋竜史進が加わった、仲間たちの会話が楽しい。

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    2017年10月09日
  • 水滸伝 十一 天地の章

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    ●1回目 2007.9.9

    九紋竜史進の副官、杜興のエピソード。
    映画でいえば、渋い脇役が演じて主役を食ってしまう一番オイシイ役どころ。

    全19巻の11冊目。
    文庫版が出ているのはここまで。

    もはやとまりません。


    ●2回目 2015.1.10

    前回は文庫本でここまで読んだ。
    それ以降の巻はまだ文庫化されていなかったので、あとはハードカバーで。

    今回は、1~4を文庫版、5~7をハードカバーで、8~からふたたび文庫版で読んでいる。
    ハードカバーに変えたのに特に理由はなくて、気分転換のつもりだったのだが、文庫化の際に手が入って、それが最終版だということを知ったので、8巻から文庫に戻った

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    2017年10月09日
  • 水滸伝 十 濁流の章

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    ●1回目 2007.9.7

    官軍:呼延灼将軍vs梁山泊軍:晁蓋の激突

    これで10巻目。
    やばいな、あと9冊しかない。

    ここまでで、水滸伝百八星のほとんどの人物が登場したようだ。


    ●2回目 2015.1.10

    晁蓋率いる梁山泊軍と、呼延灼軍の激突を描く。

    反乱軍である梁山泊が強力になっていくに従い、体制側である宋の方でも、青蓮寺を中心に、腐敗体制を改め、官軍の力がグレードアップしてくる。最後は童貫出陣による決戦だろう。

    そういった全体のシナリオが、だいたい見えて来る巻。

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    2017年10月08日
  • 水滸伝 九 嵐翠の章

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    ●1回目 2007.9.6

    豹子頭林冲の危機

    柴進救出作戦。
    ここで活躍する鄧飛はもっとも印象深い人物のひとりだ。


    ●2回目 2014.12.27

    索超登場。

    豹子頭林冲の単騎突撃。

    ふたたび、火眼狻猊鄧飛の活躍。柴進と燕青を救出に成功するが…。

    楊令が子午山入り。

    秦明が公淑とめでたく結婚。
    それをめぐっての宋江と晁蓋の会話が楽しい。

    水滸伝全19巻。もう半分まで来てしまった。
    あと10巻しかないとは残念すぎる。

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    2017年10月08日
  • 水滸伝 八 青龍の章

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    ●1回目 2007.9.5

    祝家荘攻防戦
    豹子頭林冲と一丈青扈三娘の2度の激突は印象的。
    林冲カッコいいなあ。


    ●2回目 2014.12.27
    祝家荘戦。
    解珍、解宝親子登場。
    元気溌剌な登場人物が多い中、苦労を嘗め尽くし、落ち着いた知恵者である解珍のキャラクターが味わい深い。
    (とはいっても点鋼叉の強力な使い手であるが)

    そして一丈青扈三娘と豹子頭林冲の立ち合い。

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    2017年10月08日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    ●1回目 2007.9.2

    宋江包囲戦 第2弾

    そして一丈青扈三娘 登場!
    そうだこの人物を忘れていた。
    水滸伝でもっとも印象的な人物といえば、豹子頭林冲と、この扈三娘だった。


    ●2回目 2014.12.23

    絶体絶命の包囲戦をくぐり抜け、宋江はついに梁山泊に入る。

    史進らも、地理的に不利な少華山を放棄し、梁山泊に合流。

    そして一丈青扈三娘登場!

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    2017年10月08日
  • 水滸伝 六 風塵の章

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    ●1回目 2007.9.1

    原作の水滸伝は、いろんな登場人物のエピソードが集まって、物語がゆっくり進んでいくというものだった。
    いってみれば説話集的。

    この水滸伝はもっと構造的、重層的だ。

    敵役の青蓮寺は強敵だが、さらに強力な秘密兵器、聞煥章が加わる。


    ●2回目 2014.12.23
    聞煥章登場。

    それにしても、青蓮寺の情報収集能力は、あまりにも凄すぎないだろうか。

    いくら政府の諜報機関といえ、いまから1000年前の中国で、あそこまで迅速正確に情報を集められるとは、とても思えない。

    舞台となったのは北宋末期、日本でいえば、まだ平安時代である。
    日本のような狭い国でも、京都を離れ

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    2017年10月08日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    方臘の乱終結!

    最初は嫌な集団でしたが本巻では見直すどころか、格好良いと思える奴までいました!

    ポイントンは
    1.童貫を打てるのか!?(打てない場合は何処まで禁軍を削れるか?)
    2.呉用は帰ってこれるのか?

    本巻で結論は出ます。


    そして北のほうでも小さくない動きがあります。


    中央政府では新たなメンバーが参入し、李富とあの人の間も怪しいものになって来ました。


    そしてラストの話が梁山泊に翳りを見せます。

    次巻が楽しみです。

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    2017年10月08日
  • 水滸伝 五 玄武の章

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    ●1回目 2007.8.31

    重要な巻。

    宋江包囲戦。
    鄧飛による魯智深救出作戦。
    そして青面獣楊志の戦い。

    最初のクライマックスとなる巻である。


    ●2回目 2014.12.21

    衝撃の第5巻。誰もがあっと驚く展開。
    最初のクライマックスである。

    火眼狻猊(かがんしゅんげい)鄧飛の魯智深救出劇も壮絶。

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    2017年10月07日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    ●1回目 2007.8.25

    李俊登場。
    そして黒旋風李逵(笑)登場。

    国家権力側と革命地下組織との暗闘がはじまる。

    晁蓋率いる梁山泊軍、ついに出撃。
    近郊の城市のコンミューン化を試みる(というのは大げさすぎるか)。

    革命側の姿が、国家権力側におぼろげながら浮かび上がろうとしている。

    この水滸伝は全19巻。
    あと15巻もある♪
    これは楽しみだ。


    ●2回目 2014.12.20

    武松とともに各地を旅する宋江、穆弘と李俊と出会う。

    殺戮マシーン 黒旋風李逵(笑)、登場。

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    2017年10月07日
  • 水滸伝 三 輪舞の章

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    ●1回目 2008.8.25

    魯智深と青面獣楊志の活躍を描く。
    そして宋江がついに出立。


    ●2回目 2014.12.15

    青面獣というのは、あらためて見てみると、すごいネーミングだ。

    陳達・楊春・朱武らとともに小華山に拠る史進、魯智深に連れられ、子午山の王進のもとへ。

    役人に追われた宋江、武松とともに、鄆城(うんじょう)を出立。

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    2017年10月07日