北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今まで後手に回っていた青蓮寺が、梁山泊をつぶす準備を整えつつある巻。
狙いはふたり。
楊志と宋江。
悲しい行き違いで殺された宋江の妾・閻婆惜(えんばしゃく)。
その犯人と目されている宋江は姿を消し、閻婆惜の母・馬桂(ばけい)は青蓮寺の李富(りふ)に取り込まれ、梁山泊の力をそぐために楊志の妻子に近付く。
宋江は江州へ辿りつくが、それは青蓮寺が予想していたことだった。
宋江は上手く身を隠してはいたが、青蓮寺の手先である江州の通判・黄文炳(こうぶんぺい)は徐々に範囲を絞って宋江を追いつめていく。
あと一押しで反撃を受けてしまう、っていうところで終わっているのでとても続きが気になります。
第一 -
Posted by ブクログ
ネタバレ武家の名門という誇りがあるために、どうしても梁山泊の仲間になる決心がつかない楊志。
そんな彼を、盗賊退治という名目で二竜山へ連れて行き、命令によってではなく、自らの考えで戦うように仕向ける魯智深。
今までの生き方、誇りを簡単に捨てられるものではないけれど、少しずつこの国のあり様や民の苦しみに着いて考え始める楊志。
梁山泊と志をともにしながらも、どうしても己の強さのみを頼みとし、戦いにしか意義を見出せなくなってしまった史進。
魯智深は、史進を再び王進に託し、預けていた武松とともに山を下る。
びっくりしたのは宋江。
え~!そんな理由で役人辞めて旅に出ることになったの!?
ってか、林冲と同じ轍じ