北方謙三のレビュー一覧

  • 史記 武帝紀(四)

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    衛青が可愛がっていた李陵が、頭角を現し始める。

    幼馴染の蘇武は、李陵と比べるとどうしても…という所があったけれど、
    匈奴の地へ派遣されてからは男前!
    敵国へ使節として行くなんて、本当に死を覚悟していなくちゃできない事だなぁ。

    衛青、霍去病がいたころには輝きを放っていた帝は、
    死への恐怖へと取りつかれるようになり、愚帝への第一歩を踏み出してしまった。

    漢の外側から見た帝への評価が、あまりにも酷い。
    頂点を極めた人間というのはこうやって堕ちていくのだろうか。

    反面、匈奴の呴犁湖はなんと潔い事よ。

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    2017年02月05日
  • 水滸伝 十二 炳乎の章

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    晁蓋暗殺の喪失感が消えないうちに、青蓮寺により盧俊義が捕えられる。そして、燕青の決死の救出劇と明らかになる二人の関係性。
    どうしても、ダイナミックな合戦に目が行きがちだが、その裏で繰り広げられる青蓮寺との暗闘も緊張感とスピード感があってかなりアツい!
    朱冨の店での語り合いも絵になる場面。
    酒を酌み交わしながら感情や弱さを吐露する男たち。それを見守る店主。男心を掴まれる名シーン。

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    2017年02月04日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    今まで後手に回っていた青蓮寺が、梁山泊をつぶす準備を整えつつある巻。
    狙いはふたり。
    楊志と宋江。

    悲しい行き違いで殺された宋江の妾・閻婆惜(えんばしゃく)。
    その犯人と目されている宋江は姿を消し、閻婆惜の母・馬桂(ばけい)は青蓮寺の李富(りふ)に取り込まれ、梁山泊の力をそぐために楊志の妻子に近付く。

    宋江は江州へ辿りつくが、それは青蓮寺が予想していたことだった。
    宋江は上手く身を隠してはいたが、青蓮寺の手先である江州の通判・黄文炳(こうぶんぺい)は徐々に範囲を絞って宋江を追いつめていく。

    あと一押しで反撃を受けてしまう、っていうところで終わっているのでとても続きが気になります。

    第一

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    2017年01月23日
  • 水滸伝 三 輪舞の章

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    武家の名門という誇りがあるために、どうしても梁山泊の仲間になる決心がつかない楊志。
    そんな彼を、盗賊退治という名目で二竜山へ連れて行き、命令によってではなく、自らの考えで戦うように仕向ける魯智深。
    今までの生き方、誇りを簡単に捨てられるものではないけれど、少しずつこの国のあり様や民の苦しみに着いて考え始める楊志。

    梁山泊と志をともにしながらも、どうしても己の強さのみを頼みとし、戦いにしか意義を見出せなくなってしまった史進。
    魯智深は、史進を再び王進に託し、預けていた武松とともに山を下る。

    びっくりしたのは宋江。
    え~!そんな理由で役人辞めて旅に出ることになったの!?
    ってか、林冲と同じ轍じ

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    2017年01月11日
  • 史記 武帝紀(五)

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    1~5の中で一番面白い巻。動きとしてはそんなに大きなものはないのだけど、司馬遷、李陵、蘇武、劉徹それぞれの闇が明らかになり、そしてそれぞれのやり方で許容・克服していく様が面白い。特に司馬遷の私見を混ぜず、私見を言わず、職業人として「歴史を記述すること」に徹する姿勢が逆に小気味よい。

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    2017年01月08日
  • 岳飛伝 一 三霊の章

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    また、水滸伝、楊令伝に続いた、岳飛伝が始まった。まあ、あんまり出た時は読む気にならなかったが、読み始めると面白そうですね。さあ、梁山泊はどの方向に向かってくかです。金、南宋、梁山泊の三つ巴、いかに生き残るか。 まだ序章です。

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    2017年01月07日
  • 水滸伝 二 替天の章

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    梁山泊を手に入れるまで。

    宋江たちの仲間は全国で徐々にその数を増やしてきているが、敵も青蓮寺に集結し組織力を駆使して反乱軍の正体に迫ってくる。

    宋江たちの根幹にあるものは志。
    その中で、元盗人の白勝だけは、志を持たない。
    彼は、自分の命を救ってくれた林冲と安道全の恩に報いるだけ。
    そんな生き方もある、と。

    そして武松。
    切ないね。
    女心が分からないことこの上ないけど、切なすぎる。
    修業して出直してくれることを期待します。

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    2016年12月25日
  • 岳飛伝 一 三霊の章

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    水滸伝、楊令伝や楊家将など全て読んできましたが、話が長大すぎて登場人物名を忘れかけています^^;
    これを機に少し復習しなければ・・・

    今後、恐らく1年以上かけて毎月1巻ずつ刊行されて行くと思うので、楽しみです!

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    2016年11月27日
  • 水滸伝 十七 朱雀の章

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    魯達や盧俊義まで死んでしまった。
    本当にだんだん最初から出ていた人が減ってくる。子午山での話が出ると、ほっとする。

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    2016年11月18日
  • 水滸伝 十 濁流の章

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    地方軍のエース・呼延灼と梁山泊軍との一騎討ち!大砲による陽動作戦、奇策・連環馬とかなりの戦巧者ぶり。高球の先走りがなければ、というところまで追い詰められた梁山泊。
    敵であるはずの呼延灼を受け入れた穆弘など将校たちの器の大きさは見事!

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    2016年11月17日
  • 水滸伝 九 嵐翠の章

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    死んだ筈の妻・張藍の生存情報を受けて戦線を離脱する林沖。罠に陥り、索超・呂方の助けでなんとか切り抜けるが瀕死の重症を負う。
    無謀だが魅せられてしまう。男として林沖の姿はカッコいい、そして切ない。

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    2016年11月17日
  • 水滸伝 八 青龍の章

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    梁山泊の喉元・独竜岡に軍を配置した青蓮寺。
    目に見える戦いだけでなく荘内外の暗闘も激しい。
    馬佳を惨殺され狂気に捕らわれ、復讐の鬼となった李富。暗躍する聞煥章とどう関わっていくのか。

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    2016年11月19日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    山中に追い込まれ一万以上の官軍に囲まれた宋江一向。石積みの名人・陶宗旺の奇策、ぎりぎりの場面で林沖の登場、雷横の決死の覚悟。
    ワクワクするシーンの連続で一気読み!
    少華山を放棄し、梁山泊に合流することを決断した史進。若大将が一流の指揮官に成長していく姿も見所。

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    2016年11月17日
  • 水滸伝 二 替天の章

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    武松の兄嫁への恋慕、悲しい結末。絶望を抱えた漢は再生することはできるのか。
    公孫勝が特殊部隊・致死軍を組織し、「替天行道」の旗が立てられ梁山泊が誕生する。官軍も闇の組織・青蓮寺が暗躍し
    包囲網を狭めつつあり、高揚感も緊迫感も高まっていく。

    ページ数は少ないが林冲と揚志の対峙は見物!
    達人同士のバトルの迫力はかなりアツい。

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    2016年10月20日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    楊家の武人たちが、政局の思惑が入り乱れる中にあっても、武人としての誇りを最後の最後まで貫き通す。物語にはつきものであろう「愚将」との対比効果もあるんだろうけど、その凛とした生き様がとにかく格好良い。読み終えた後には、なんとなく背筋がシャンと伸びるような一冊。爽やかな読後感が欲しい人にお勧め。続編も読んでみたいな。

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    2016年10月06日
  • 楊家将(ようかしょう)(上)

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    楊家の武人たちが、政局の思惑が入り乱れる中にあっても、武人としての誇りを最後の最後まで貫き通す。物語にはつきものであろう「愚将」との対比効果もあるんだろうけど、その凛とした生き様がとにかく格好良い。読み終えた後には、なんとなく背筋がシャンと伸びるような一冊。爽やかな読後感が欲しい人にお勧め。続編も読んでみたいな。

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    2016年10月06日
  • さらば荒野 ブラディ・ドール⑴

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    久しぶりに読み返したが、このシリーズはおもしろいな。 2016.9.23

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    2016年09月23日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

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    巻が進むにつれて、梁山泊が負けるんじゃないかと不安になり、辛くなってくる。でも読み始めると止まらない。
    この巻でも、大勢の人物が戦いで亡くなった。
    最後の方に梁山泊を裏切るのか、ギリギリのところの人物が出てきたので、胃がきゅっとなった。馬桂のことを思い出した。

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    2016年09月16日
  • 水滸伝 十四 爪牙の章

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    ネタバレ

    史進がみんなからいじられるところが面白かった。解説にネタバレじゃないの…?という記述が。結末がどうなるのか知らないのに…。なるべく忘れよう。

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    2016年08月25日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    面白い!楊業、息子達と白き狼耶律休可の闘いは息を飲む迫力で描かれている。中原の広大な場を騎兵が駆け、歩兵が攻め、守る。

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    2016年06月26日