北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
北方謙三の小説が無性に読みたくなった。思い立ったらすぐにだった。すぐさま購入して、ただひたすら読み進めた。北方氏の物語に没入した。
『悪党の裔』は、鎌倉時代後期〜南北朝時代が描かれる。本作では、播磨の悪党である赤松円心が、高田庄の代官の館から出発した荷駄を襲う場面から始まり、京都の蓮華王院での戦いで退却を余儀なくされるまでが描かれる。
この時代についての知識はほとんどなかった。それもこの本を読もうと思った理由の1つだ。現時点で61作も放送されている大河ドラマだが、南北朝時代を題材にしたものはたったの1作しかない。1991年放送の『太平記』のみである。そういった点でもあまり認知されていないと言えるだろう。
しかし、そんな南北町時代も北方氏の物語を通してみると魅力的に映る。主人公の赤松円心は50歳を超えているが、おのが手で天下を決したいという大きな夢を持っていた。楠木正成と出会がキッカケとなり、この大望を果たすべく、ひたすら機を待ち続ける。銭を集め、兵糧を蓄え、兵を鍛えて…。そして、時は来たる。元弘の乱である。
赤松円心、楠木正成、護良親王などの生き様を是非見届けて欲しい。