北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレR4.9.18~9.24
(感想)
鎌倉時代末期(南北朝)から室町時代への革命を牽引した赤松円心の物語。
赤松円心とは何者か、「悪党」とは何だったのか、赤松円心から見た楠木正成とは、悪党から見た足利尊氏とは…。そのあたりがわかるといいなと思って読み始めました。
上巻を読んだ上で、まず、「悪党」を他人に説明できるほどは理解できていない。
悪党とは、幕府側が、地方で組織的に野党や盗賊のような活動を始めた豪族をそう呼び始めた、ということか。(そこには「反幕」という思想的な定義はあったか?おそらくなかった)
悪党と呼ばれる立場の彼らは、幕府とその領地運営システムに不満を持っていた。そこで賄賂・野党・盗賊のような活動で財をため込みながら、革命を願っていた?というところか。そのよりどころとして朝廷の存在があったと。
しかし、赤松円心は朝廷の力を利用して倒幕を目的とし、楠木正成は朝廷の権威復活までを目的としていた?そう読み取れる。気がする。
ではどちらのタイプが正統な?「悪党」なのかがまだ理解できていない。
下巻に続く。
ただ、物語、人物描写は結構好きなタイプの歴史小説です。
吉川英治の私本太平記を読んだだけでは、足利尊氏がどの程度赤松円心を意識していたかが分からなかったが、この本では二人の関係性がより近く描かれそうで、期待してます。