北方謙三のレビュー一覧
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思った以上に続チンギス紀濃度濃いめでお送りしております。大モンゴル帝国と鎌倉幕府という二つの軸の基に、男たちが北方謙三節を唱えまくります。その短いセリフの応酬に最初はペースが掴めないものの、すぐにあのキンギスの頃の感覚が蘇り、すらすら読み進められるようになるでしょう。
大モンゴル帝国のチンギスの孫のクビライと、鎌倉幕府執政の北条時頼という遠く離れた若者二人が、それぞれの場所で、海という存在を前にお互いを知らぬまま意識し、向き合っていくことになる様が、ジワジワとその誌面に展開されていきます。
先、長そうだなぁ。だけど、最後まで読みますよ、もちろん! -
Posted by ブクログ
草原をほぼ統一したが、それは国なのか。統一すれば、国ということになるのか。
部族というものを、捨てた。それが草原を小さく区分し、人の争いを生んでいると思ったからだ。
はじめは、百人隊を新しく編成することで、それをやった。嫌がって参集を拒む者もいて、兵力を増やすという意味では、ずいぶんと遅れた。今では、モンゴル軍では当たり前のことになっている。
「国の姿を、見つけなければならん」
自分で言い、かつて聞いた言葉だ、とチンギスは思った。
言ったのは、沙州楡柳館の宣凱で、梁山泊頭領、楊令の言葉だったのだという。玄翁の父親で、血統だけを辿れば、チンギスの祖父ということになる。(144p)
最早誰もテムジンとは呼ばない。チンギス・カン(王)はしかし、ひと時も1箇所にいつかず、常に何か考えている。周りには、西夏があり、金国があり、西陵があり、他小さな国々、そして西方にはイスラム教の国ホラズム・シャー国がある。人材のみは、チンギスの周りに星芒の如く集まる。騎馬隊だけでは戦えずに、歩兵部隊と工兵部隊を編成した。側近のボオルチェのみは、チンギスの孤独の闇に気がついているのである。
ホエルン
チンギス御母堂
落産時見子掌中
握血塊示英傑証
今カン贈母赤花
母逝辺贈子言葉
虹根元発見否哉
其遺言動国未来
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Posted by ブクログ
息止めて、一気に読みました。
嘘です、
息してました。
でも。それくらい夢中になってた。
水滸伝から読んで、これは絶対ハマるやつ。と思ってたから試験あけまでどうにか遠巻きにしてたけど、あーもうだめだ。これだもん。
これハマるやつだもん、
もう、だめ。北方謙三ワールドに突っ込んでます。
劉備。ふんふんふんふん。劉備な。
呂布、うん、わかるわたしも結構好きなタイプ。
北方謙三の本は、とにかくイケメン多いのよ。
いや、文字だけだけど生き様がかっこよすぎて体の芯から痺れまくる。
なんていい男たちなんだ。と。
水滸伝でもそうだけど、これからもたくさん出てくるだろうなぁ。イケメン。
それぞれの登場人物に味があってさぁ、どのオトコも噛み締めるほどにジワリと広がるのよねぇ。
しょっぱい系と甘い系のあとは、辛い系、はたまた、サラダでさっぱりみたいなねぇ。
そろそろコーヒー飲もうかな。
みたいなもう、ランチバイキングみたいな登場人物のオンパレードでさ、でも、みんな魅力的なのよ。すごいよね。
そして、絶対一冊で一人づつイケメン死んでくのよねぇ。
これでさ、次のイケメンにまた期待してしまうわけ。なんなら、今回ラストに暗殺された息子がすでにイケメンの風貌、いやまだ若いけどねぇ、この子これから光るよ。
と、わけのわかんないファン立場で楽しく読ませてもらってます。笑
#北方謙三
#イケメン描いたらこの人の右に出るものはいない
#生き様
#オトコ
#男子たるもん
#あぁ
#たまらんわ
#かっこいい
#ファン
#テスト明けまで粘った
#もう止まらない
#エミ止めれない
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Posted by ブクログ
北方謙三『逆光の女』ハルキ文庫。
再読。北方謙三の初期ハードボイルド小説が5ヶ月連続で再刊された。第1弾は『友よ、静かに瞑れ』、第2弾が『過去 リメンバー』、第3弾が『黒いドレスの女』、第4弾が二人だけの勲章』で、この第5弾の『逆光の女』がラストを飾ることになる。
学生時代に読んだ『逃がれの街』で北方謙三のハードボイルド小説を知り、以来、北方謙三の全てのハードボイルド小説を読み続けた。多少、クサい所はあるが、男の生き様を描く北方謙三のハードボイルド小説は若い頃の自分にとっての人生の指針であったのは確かである。それだけに北方謙三が歴史小説家に転身したことは非常にショックであった。
本作は北方謙三が1980年頃、やっと自動車免許を取得してからイタリア車を乗り回し、まるでベテランのプロドライバーみたいな生意気な発言をしていた頃の作品である。主人公の作家の風泰生は自身がモデルで、作中での風の酒の嗜好や女性の扱い、運転技術、格闘術などはきっと北方の願望なのだろう。
奇妙な小説である。作家の風泰生が別れた矢部雅子という女性の死を知り、その真相を追求するというストーリーかと思えば、後半は雅子の死の真相は何時の間にか放置され、風泰生が次々と女性との出逢いと別れを繰り返す連作小説っぽい造りに変貌するのだ。勿論、ワイルドターキー、パイプ、マセラッティ、ジャズ、肉体闘争といったハードボイルドの味付けもある。
繰り返すが、極めて奇妙な小説としか言いようが無い。
作家の風泰生は横浜の小さな酒場で働く、矢部雅子と出逢い、その日のうちに男女の関係となる。我儘も言わず、従順で大人しい雅子だったが、時折、笑いながら寂しい顔を見せていた。やがて、雅子は妊娠し、当然の如く風泰生は中絶を勧め、雅子が中絶するや別れを切り出し、あっさり別れる、
それから時が過ぎ、風泰生の元に刑事がやって来て雅子が殺害されたことを知らせる。風泰生は自分とはもう関係無い女だと自身に言い聞かせるが、雅子の姿は風の頭の中から離れなかった。
風泰生は、別れた後の雅子の足跡を追ううちに、雅子が多数の男と付き合い、身体まで売っていたことを知る。
本体価格820円
★★★★