北方謙三のレビュー一覧

  • 破軍の星

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    参加しているSNS「やっぱり本を読む人々。」の100冊文庫企画にエントリーし、紹介文を書くために再読しました。下に前回が3回目の再読だとありますので、今回は4度目と言うことで。。
    流石にストーリーはほぼ完全に覚えています。そして新鮮さは随分薄れています。それでも話の中にのめりこんで行けます。やはりこの作品は私に良く合った作品なのだと思います。
    小説の最後に主人公が後醍醐天皇に対し諌奏文を送るシーンがありますが、今回改めて調べたらこれは史実なんですね。そしてその内容も小説の通り。若干21歳でそのようなことが出来た事から見て、実際の北畠顕家は本当に傑出した人間だったようです。

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    2016年08月07日
  • 草莽枯れ行く

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    相楽総三、それに絶妙に絡んでくる博徒清水の次郎長を中心に土方歳三、坂本竜馬、、勝海舟、西郷隆盛等々の幕末の英傑豪傑が勢ぞろいです。相楽総三を軸とした作品は見たこと無かったのですごく面白かった。

    佐幕派倒幕派、もしくは中立派関係なく皆とても魅力的な描かれ方で、特に後半に進むにつれての相楽に対するそれぞれの思いが、それは友情であったり羨望であったり憐憫の情であったりするんだけど、とても熱くて爽快でもありました。

    この時代志半ばで絶える者こそ大半で相楽だけが特別というわけではないのだけど、伊牟田、相楽の最期のシーンはこっちまで悔しくなる程切なかった。まさに草莽だ。

    主軸が相楽である以上仕方ない

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    2009年10月04日
  • 波王の秋

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    武文・・・・・・・ッ!!
    口を覆って涙が零れそうじゃーーー。
    そんな始まりではないのですが、まず、胸を突かれるのが、柏武文と言う雄雄しくも死んだ武士でした・・・
    時代は南北朝。主人公は小四郎。上松浦党の後継者として育てられたけれど、時を待って「波王」となり独立した水軍を作り上げ日本を守るため、元と戦う――んですが!!
    海です。
    秋野の苦手な海です〜〜〜
    戦いのシーンは海戦が主。苦手なはずなのに、文字を追うだけで頭の中に映像が広がる・・・!
    北方さんのハードボイルドは、基本的に一人称だ。以前何かで読んだけれど、「バードボイルドは一人称でなければ一人前じゃない」なのだとか。
    それは深く頷けるほど、

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    2009年10月04日
  • 替天行道/北方水滸伝読本

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    水滸伝シリーズはまさに替天行道であったよ
    という意味をこめてこれを一冊目に登録してみました
    読んだらいいよ
    この読本自体も面白い

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    2009年10月04日
  • 逃がれの街

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    北方謙三とであった記念碑的一冊。不意にやってくる理不尽な状況。主人公は流されるのか、自分の意思で走るのか。
    ラストまで一気に読むのだ。

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    2009年10月04日
  • 擬態

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    ハードボイルドの成立しにくい時代になったという。痩せ我慢が男の美学だった時代は終わったのか。改行毀れていく男の美学を様式美としてでなく1人の人間の切実な衝動と行動を通じて描いてみせてくれる北方氏の圧倒的な筆力が際だつ。文庫本493p。長編ではあるが一気に読ませる展開と作品世界の魅力に脱帽。

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    2009年10月04日
  • 三国志 三の巻 玄戈の星(新装版)

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    北方三国志第三巻

    幽州の公孫瓚と徐州の呂布が死に、三巻終了時点で生き残っている群雄は、河北四州の袁紹、中原の曹操、揚州の孫策・孫権、袁術、荊州の劉表、益州の劉璋。劉備は未だ曹操の客将止まり。孔明登場まで劉備がダメなのは分かっちゃいるけれど、それにしても差は開くばかり。よくここから三国時代に持っていけたものだ。

    本巻の主人公は呂布。他の三国志では、戦闘が強いだけでおつむの弱い筋肉馬鹿的に描かれることが多いが、本作では、自らを、「戦うのが自分の仕事。戦う意義は陳宮が考えてくれる」と、自己定義していて、いっそ清々しい。赤兎との関係も熱い。

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    2026年07月06日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    常に人間離れしすぎな水滸伝だが、流石に一万の軍に包囲され逃れるのは無理がある。

    阮小五はせっかく軍師として育ってきたのに展開的に意外だった、悲しい。兄弟の無念とか書かないのは何故なのか。

    朱仝と李逵の相性が悪いエピソードがリアルで面白い。

    聞煥章が女に興味を持ったことから李富の気持ちを理解し馬桂を殺さないような気もする。本当の鬼畜か人間性があるのか、どちらに転んでも面白いことになる。

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    2026年07月05日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    本当に面白くなってきた(はまってきた)んだけど、
    最後の書評でネタバレするのやめてもらっていいですか、、、ハードカバーから入らずに文庫から読み始める人も多いと思ってます、、、
    一体この話の主人公は誰なんだ、、!?って考えながら読むのも楽しんでたから、まじで悔しいです

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    2026年06月28日
  • 水滸伝 八 青龍の章

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    あーーしんどかった
    忙しくて読めなかったと言い訳しつつ、読み進めるのがしんどかったほうが強いと思う
    死んだものとして生きるとは
    最後まで読み進められるか、自分との闘いになってきそう

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    2026年06月26日
  • 森羅記 二 揺籃の塵

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    感想
    元寇の時は本当に鎌倉幕府はそんなに用意周到だったのかな?もしそうだとすると相当先見の明がある。

    2巻の終わり方がびっくりだった。


    あらすじ
    安藤繁安を鎌倉に招集して、十三湊を経た世界観について時頼と語る。

    モンケは三正面作戦を展開し、高麗を攻める。クビライは南宋討伐を命ぜられる。まずは吐蕃の攻略が鍵だと考える。

    鎌倉の方は繁安が将監やタケルと会い、鎌倉と情報交換する神田灯が造船し、着々と準備を進めていた。

    クビライは、大理を攻めようとしていた。高麗に攻め込んだモンゴル帝国に対して波瀬水軍は珍島を死守する構えを見せる。クビライ軍は難なく大理を落とし、カラコルムに帰還する。

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    2026年06月25日
  • 三国志 二の巻 参旗の星(新装版)

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    北方三国志第二巻。
    曹操と孫策・孫権が着々と勢力を伸ばしていく中、劉備は陶謙から禅譲された徐州を実質呂布に譲り、差は広がっていくばかり。

    北方三国志では、王允の養女・貂蟬(ちょうせん)を「使った」連環の計は描かれず、老妻・瑶への侮辱をきっかけとした誅殺として董卓の死が描かれ、若い美女に溺れたのとは随分異なる読後感。

    呂布と曹操がひたすらカッコよく描かれていて、劉備の飛躍はまだまだ先となりそうだ。

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    2026年06月22日
  • チンギス紀 九 日輪

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    ネタバレ

    テムジンがついにチンギスカンの名をもらう。名実と共に草原の王となった。あの13歳の少年が数十年を経てモンゴルをまとめあげたのだ。ただ強いだけじゃない。戦略が優れていたからカンになれたわけではない。鉄の生産や交易路の整備、法の整備、人民の心を掌握する寛大な政策、反抗する民への徹底的な弾圧、飴と鞭というやつ。そのような今から見れば国家を作る基盤として当たり前なことをやったに過ぎない。というような気がする。
    ジャムカと最終決戦。かつては盟友だったものが少しの違いで殺し合う的となった。カンとなった後もジャムカとの戦いは終わらなかったが遂にジャムカは討ち取られた。それも尊厳のある方法によって。

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    2026年06月20日
  • 楊令伝 十五 天穹の章

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    楊令伝読破。
    よく英雄が敵を倒してさあこれから明るい未来が待っているぞ!みたいな形で終わる物語が多いけれど、楊令伝はその後に未来を作り上げる話でした。正直、創作物で今まででそういう話を読んだことがないので、非常に興味深かった。
    どちらかと言えば歴史を読んでいるのに近い気分だった。
    高い志を持って政府を打倒し、王になった後に狂ってしまった偉人たちが歴史上多い中で、楊令は国づくりまでしっかりとやり遂げたと思う。実在する人物では、トルコのアタトゥルクを思い出しました。とても楽しかったです。ありがとうございました。

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    2026年06月18日
  • 楊令伝 十四 星歳の章

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    国とは人の集合体なので、人間の性質が色濃く反映される。
    周りに危害を与えてなくても自分がうまくやっているというだけで目障りに感じで他国が攻撃を仕掛けてくるという事態になる。目立つ人間が嫉妬から攻撃対象になるとの同じ。そういった生々しさがよく描かれている。

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    2026年06月05日
  • 三国志 一の巻 天狼の星(新装版)

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    北方謙三、地元の作家なのに初めて読んだ。

    第一巻は、劉備・関羽・張飛が出会うところから孫堅が死ぬところまで。

    三国志は、横山光輝の漫画、NHKの人形劇、吉川英治の小説、であらすじは知っているのに、ドキドキしながら読めた。出来事よりも内面描写に字数を割いてあるので、まただいぶちがう味わいだった。

    呂布が董卓から妻のことを「老いた妻」と言われてムッとするところ、それに王允が目敏く気付くところ、とか、細々した描写も面白いし、英雄と言われる主人公たちがひたすらカッコよく、かつ人間らしく、書かれているところも面白い。後者を指して「北方謙三らしい」というのかな。(他のまだ読んだことないけど)

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    2026年05月31日
  • 水滸伝 十 濁流の章

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    この巻は呼延灼との戦いの準備と本戦が中心。官軍は遂に地方軍の切り札である代州軍の双鞭呼延灼に梁山泊討伐を命じる。呼延灼の元には韓滔、彭玘がいるが特に韓滔は解珍と似たベテランの味があって魅力的なキャラクターだ。本番では呼延灼と晁蓋がぶつかるが、代州軍は連環馬という秘策を展開し、梁山泊軍は敗れる。しかし代州軍に軍監として同行していた高俅は策を弄し、呼延灼を北京大名府に送り出し、その間に自分も連環馬を出して手柄を上げようとする。さすが高俅、クズっぷりは健在だ。しかし、賽唐猊をエサに張青が徐寧を引き込んでおり、以前連環馬を見たことがある徐寧が対応策を提案し、官軍(高俅)はきっちり敗けることになる。

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    2026年05月31日
  • 史記 武帝紀(七)

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    読んだ本 史記 武帝 六 北方謙三 20260522

     いよいよ物語は最終巻。
     いつの間にか人間らしい心の交流は匈奴の中で交わされ、思い入れも匈奴の世界に移っていく。
     李陵も戦の世界から、蘓武の自然との闘いに心を惹かれていき、生きるってことの本質に目覚めていくってことなのかな。
     司馬遷なんかの目を通した武帝は、耄碌していってるのかと思いきやその実明晰さを失っておらず、死後の朝廷もしっかりと支配する。
     なんか、史記自体も読んでみたくなりました。
     こんな風に物語りを読み取ることはできないんだろうけど、この世界の続きを知りたくなりましたね。
     名作です。

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    2026年05月25日
  • 史記 武帝紀(六)

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    読んだ本 史記 武帝 六 北方謙三 20260516

     李陵のドラマティックな変節がやっぱり目を引くんだけど、李陵の幼馴染の蘓武こそがドラマの真の主人公になっている気がして、蘓武のターンが終わると次が待ち遠しくなってくる。
     戦に出る、政治を動かすっていう世界よりも、過酷な環境を生き抜くことの方がダイナミックなのが面白い。
     そして、生きるってことの本質をこの流刑された人間が歴史に華々しく名を残す英雄よりも心に刻んでくるっていうのが、この本の面白いところなんです。
     しかも、それが後半になって差し込まれてくるっていう絶妙さ。
     史記の原作に沿ってるのかもしれないけどさすがな感じです。

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    2026年05月25日
  • 史記 武帝紀(五)

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    読んだ本 史記 武帝紀 六 北方謙三 20260508

     物語は本格的に司馬遷と李陵の話になっていく。
     中島敦で李陵を読んだはずなんだけど、全く覚えてない。本棚を見るとあったので、この後読んでみよう。
     武帝というと、漢史上一番領土を広げた人ってことぐらいしか知らなかったけど、漢の絶頂期を築いた人って意味で、一瞬のことだとは知らなかったです。
     衛青や霍去病で築いたものが、李陵だけじゃないんだけど崩されていく。それが全部武帝の差配によるものなんだから、活躍するのが武将だとしても、やっぱり武帝のお話なんですね。

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    2026年05月25日