北方謙三のレビュー一覧

  • 史記 武帝紀(六)

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    読んだ本 史記 武帝 六 北方謙三 20260516

     李陵のドラマティックな変節がやっぱり目を引くんだけど、李陵の幼馴染の蘓武こそがドラマの真の主人公になっている気がして、蘓武のターンが終わると次が待ち遠しくなってくる。
     戦に出る、政治を動かすっていう世界よりも、過酷な環境を生き抜くことの方がダイナミックなのが面白い。
     そして、生きるってことの本質をこの流刑された人間が歴史に華々しく名を残す英雄よりも心に刻んでくるっていうのが、この本の面白いところなんです。
     しかも、それが後半になって差し込まれてくるっていう絶妙さ。
     史記の原作に沿ってるのかもしれないけどさすがな感じです。

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    2026年05月25日
  • 史記 武帝紀(五)

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    読んだ本 史記 武帝紀 六 北方謙三 20260508

     物語は本格的に司馬遷と李陵の話になっていく。
     中島敦で李陵を読んだはずなんだけど、全く覚えてない。本棚を見るとあったので、この後読んでみよう。
     武帝というと、漢史上一番領土を広げた人ってことぐらいしか知らなかったけど、漢の絶頂期を築いた人って意味で、一瞬のことだとは知らなかったです。
     衛青や霍去病で築いたものが、李陵だけじゃないんだけど崩されていく。それが全部武帝の差配によるものなんだから、活躍するのが武将だとしても、やっぱり武帝のお話なんですね。

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    2026年05月25日
  • 血涙(上) 新楊家将(ようかしょう)

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    前作の楊家将のラストにて潘仁美の裏切りにより壮絶なる最後を遂げることになった楊業!!!

    その七人の息子達も半数以上が死んだり行方不明といった状況下にある・・・

    耶律休哥に討たれたものの一命を取り留めた四郎は記憶を失い、あろう事か遼の武将となる・・・

    一方で楊家の生き残りの六郎と七郎は楊家軍の再興に乗り出す・・・

    宋は前作よりも一層、文官の力が強くなり、遼は軍が一新されより盛況な軍となる!


    前作でストーリーと登場人物達の心情が宋の方に寄っていたが、その重心は遼の方へ傾きつつある・・・


    記憶喪失の四郎と六郎率いる楊家軍はぶつかり合い新たな悲劇が生まれてしまうのか?



    前作のラス

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    2026年05月20日
  • 水滸伝 九 嵐翠の章

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    この巻の最大の出来事は豹子頭林冲が開封府で李富の姦計に嵌るエピソードだ。祝家荘戦を離脱し死んだはずの妻張藍を探しに開封府入りするが、水も漏らさぬ包囲をされる。まさに危機一髪の林冲だったが、索超、呂方、更に致死軍の助けを得て窮地を脱する。安道全の必死の手当を受け一命をとりとめた林冲は処罰を受けることになるが、クソ真面目な宋江は林冲を死罪にして自分も自裁すると言い出す。その辺は如何にも宋江らしいが誰もそれを望んでいないため晁蓋が馬糞の処理という罰を申し渡して一件落着。
    秦明と公淑が結婚する。
    呉用は将来の布石のために流花塞を作ることを決めるが、これは両刃の刃という性格を持つため後々重要なポイントと

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    2026年05月18日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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    面白そう(まだまだ続くし期待を込めて)
    上司が唯一手元に残ってた6巻を貸してくださったので急いで読まないといけない(ᵔᴥᵔ)

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    2026年05月16日
  • 森羅記 二 揺籃の塵

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    大陸で勢力を広げるクビライと鎌倉で宗家の嫡男で育ちつつある時宗が、やがて〜ということなんだろうな。先はまだまだ長い。

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    2026年05月14日
  • チンギス紀 十五 子午

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    ネタバレ

    しばらく前に読んで、記載忘れ。ホラズムとの最終決戦の火ぶたが切られる。ワンヤン氏のエピソードも終わりで、長い物語の収束が始まった感じ。

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    2026年05月08日
  • 水滸伝 八 青龍の章

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    この巻は祝家荘戦の章。梁山泊、青蓮寺ともにXデーに向けた準備を進める。中でも解珍・解宝親子の働きは大きく、特に解珍はその後の梁山泊でも味のあるベテラン将校としての存在感を出す重要なキャラクターだ。読者は必ず解珍のタレを一度でいいから味わってみたいと思うはず。林冲は扈三娘を打ち倒し捕える。扈三娘も梁山泊に華やかな色を添える重要なキャラクターだ。更に李家荘の李応も梁山泊軍に協力する。これもその後重要な一軍の将になる重要人物だ。他にも孫立や楽和なども加わる。祝家荘戦ではこうした重要人物が梁山泊に加入するのと併せて、激しい戦いで童威、宋万、杜遷、焦挺、鄭天寿といった多くの将校が死ぬ。また青蓮寺の闇の部

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    2026年05月05日
  • 史記 武帝紀(四)

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    読んだ本 史記 武帝紀 四 北方謙三 20260502

     物語は匈奴が中心になっていく。
     漢は衛青が晩年で、次世代の李陵なんかが育ちつつあるんだけど、なんでこんなにってくらい没落していく。
     もう少し、武帝劉徹の暴君化に焦点を当てるべきなんだろうけど、触れはするけどつっこまない。
     作者に思い入れが生まれてるのかな。
     衛青死後の漢軍は連戦連敗という以前に、軍として機能しなくなっている。
     そこに捲土重来の匈奴軍が今までの漢軍のように英雄的な巻き返しを図っていく。
     驕る平家とは言うものの栄枯盛衰ってホントあっという間なんですね

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    2026年05月05日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    苦しい闘いが続いている
    細い糸がなんとか繋がるような、スーパースターがいて、ミラクル大逆転なんかない戦

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    2026年05月02日
  • 史記 武帝紀(二)

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    読んだ本 史記 武帝紀 二 北方謙三 20260423

     読むほどに面白くなっていく度合いってのがすごい。
     誰にも感情移入せずに描かれてるように思えるのに、主人公の衛青はじめ霍去病(かくきょへいでちゃんと変換が出てくる)や武帝劉徹はともかく匈奴の単于なんかもすごく魅力的で、戦の才能に恵まれていることがしっかりと伝わってくる。
     それでいて、やんわりと人間関係のまずさがあるんだけど、昨今のぎすぎすした感じはなくてちょうどいい。
     なんだかんだ言って、どこかで認め合ってるってのが男の小説って感じです。
     しかも敵味方でもどこかでリスペクトがあるんだな。
     これは一気に読んでしまう予感がします。

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    2026年04月23日
  • 友よ、静かに瞑れ

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    いーね。
    今読んでもそんなに古臭さを感じさせないんですよね、不思議と。普遍的な男の心情描写やviolenceな部分をフォーカスしているからかな。秀作だと思った。

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    2026年04月20日
  • 森羅記 一 狼煙の塵

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    チンギス・ハンの孫のクビライのストーリー。チンギス紀全巻を達成させたのだから、こちらも!という半分義務感で始まって、相変わらずの登場人物の多さにまだ、のめり込まれずに一冊読み終えた。しかも鎌倉の執権の一族まで。大河ドラマである程度分かっていた代の人々から時代はやや下がり、名前だけはなんとなく知っていた人たち…。
    これからこのシリーズも頑張ろうという気持ちになってきた。

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    2026年04月17日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

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    20万の官軍に同時多発的に攻められた梁山泊。宣賛の策は起死回生なるか。全巻から続く巨大な戦いとその後が描かれる。王英と扈三娘、礫を使う張清、子午山にあずけられた張平の成長、などなど読みどころ満載でした。
    とはいえ、事実が淡々と記述される文体には巻を重ねるごとに疲れてきました。なんとかもう少し。

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    2026年04月17日
  • 水滸伝 十四 爪牙の章

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    裴宣、王英、張横、樊瑞、にスポットがあたりつつ、張清が登場、そして大規模な戦いへ。二竜山、双頭山、流花寨を官軍20万の軍勢が攻める。梁山泊は果たして凌げるのか、目が離せない展開へ。頻繁にでてくる王進の場面では毎回目頭が熱くなります。

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    2026年04月12日
  • 水滸伝 十二 炳乎の章

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    北京大名府にて盧俊義が捕らえられ塩の道に危機がせまる。燕青や梁山泊は盧俊義を救えるのかどうかが読みどころ。巻を重ねるごとに国の重圧が梁山泊にのしかかっていくのが感じられ、革命の困難さを突きつけられる。さすがに12巻までくると読み疲れてきましたが、あと少し頑張らないと。

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    2026年04月05日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    方臘との戦、長かった〜。呉用はどうなるんだ?と思ってしまった。今回はなんたか、次へ向かうエピローグのような感じであっさりと読み終えてしまった。次巻に期待する。

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    2026年04月04日
  • 楊令伝 四 雷霆の章

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    ネタバレ

    いろんな場所で戦が続いているが、何よりも王母が亡くなり、皆が涙した、というシーンがこの巻の一番の印象的な場面であった。長い時だった。私も一緒に育ったような気がする。

    登場人物たちが考え感じ変わっていくのを、まだまだ読めるのが嬉しい。

    あと、もうこのあたりで岳飛伝に繋がる匂いをプンプン感じるのが笑ってしまう。

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    2026年04月04日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    太原府の山中に立て籠った宋江一行に大群が押し寄せ包囲する。本来ならわずかな人数で対抗できるものではないが、ここで陶宗旺の石積み能力が発揮され長時間の立て籠もりが可能になった。
    双頭山、飛竜軍、林冲が最初に救援に駆け付け宋江一行は脱出するが、その殿となった'挿翅虎'雷横が宋江の身代わりとなって戦死する。
    少華山の史進、朱武らは青蓮寺が偽装した了義山を討ち、梁山泊に入る。その戦闘で軍師役を務めた'短命二郎'阮小五が戦死する。
    魯達は雄州へ行き、関勝、郝思文と語り、後の梁山泊入りの布石を敷く。
    楊志暗殺に馬桂が関与していると見抜いた時遷が殺される。

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    2026年04月01日
  • チンギス紀 十四 萬里

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    ネタバレ

    ホラズム=シャー国という、個人的にあまり認識してなかった国との戦いが全体を覆う。なんか結構強いのでよし、ムカリが去ってしまうのは驚いた。基本的に苦戦の巻だが、これまで基本的には順風だっただけに新鮮だった。残り3冊であるが、北方さん、森羅記という元寇、北条時宗の時代のものを刊行しているので、なかなかここで打ち止めにしにくい。文庫刊行まで待つけど。

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    2026年04月01日