北方謙三のレビュー一覧

  • 水滸伝 十二 炳乎の章

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    北京大名府にて盧俊義が捕らえられ塩の道に危機がせまる。燕青や梁山泊は盧俊義を救えるのかどうかが読みどころ。巻を重ねるごとに国の重圧が梁山泊にのしかかっていくのが感じられ、革命の困難さを突きつけられる。さすがに12巻までくると読み疲れてきましたが、あと少し頑張らないと。

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    2026年04月05日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    方臘との戦、長かった〜。呉用はどうなるんだ?と思ってしまった。今回はなんたか、次へ向かうエピローグのような感じであっさりと読み終えてしまった。次巻に期待する。

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    2026年04月04日
  • 楊令伝 四 雷霆の章

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    いろんな場所で戦が続いているが、何よりも王母が亡くなり、皆が涙した、というシーンがこの巻の一番の印象的な場面であった。長い時だった。私も一緒に育ったような気がする。

    登場人物たちが考え感じ変わっていくのを、まだまだ読めるのが嬉しい。

    あと、もうこのあたりで岳飛伝に繋がる匂いをプンプン感じるのが笑ってしまう。

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    2026年04月04日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    太原府の山中に立て籠った宋江一行に大群が押し寄せ包囲する。本来ならわずかな人数で対抗できるものではないが、ここで陶宗旺の石積み能力が発揮され長時間の立て籠もりが可能になった。
    双頭山、飛竜軍、林冲が最初に救援に駆け付け宋江一行は脱出するが、その殿となった'挿翅虎'雷横が宋江の身代わりとなって戦死する。
    少華山の史進、朱武らは青蓮寺が偽装した了義山を討ち、梁山泊に入る。その戦闘で軍師役を務めた'短命二郎'阮小五が戦死する。
    魯達は雄州へ行き、関勝、郝思文と語り、後の梁山泊入りの布石を敷く。
    楊志暗殺に馬桂が関与していると見抜いた時遷が殺される。

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    2026年04月01日
  • チンギス紀 十四 萬里

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    ホラズム=シャー国という、個人的にあまり認識してなかった国との戦いが全体を覆う。なんか結構強いのでよし、ムカリが去ってしまうのは驚いた。基本的に苦戦の巻だが、これまで基本的には順風だっただけに新鮮だった。残り3冊であるが、北方さん、森羅記という元寇、北条時宗の時代のものを刊行しているので、なかなかここで打ち止めにしにくい。文庫刊行まで待つけど。

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    2026年04月01日
  • 水滸伝 十一 天地の章

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    公孫勝に見出された樊瑞、李家荘の想いを引き摺る不器用な杜興、扈三娘にかかわる王英。そして梁山泊を出陣して双頭山で戦いまくる晁蓋に、暗殺の刺客が…。緊張と運命の第11巻。しかし食事シーンといえば肉か饅頭ばかり、饅頭食べてみたい。

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    2026年03月31日
  • チンギス紀 十七 天地

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    「それで、虹の根もとは見えたのですか?」
     あそこが虹の根もとだ、とソルタホーンに言ったらしい。そして駈けようとした時、眼を醒ました。
    「虹に、根もとなどがあると思うのか」
    「人の、思いの中だけのものですか」ソルタホーンが、大きく溜息をついた。
    「俺たちは、殿の虹の根もとを、捜し続けてきたのですよ」(93p)

    とうとう最後まで、チンギスは虹の根元を見ることはできなかった。チンギスの分身とも言っていいソルタホーンだから口ごたえできたのだろう。何しろソルターホンたちは命を差し出してこの苦しい戦いを伴走してきたのだから。
    最終巻。
    ホラズム国との戦いを終えて、国づくりの巻になるだろう、という私の予

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    2026年03月30日
  • 森羅記 二 揺籃の塵

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    登場人物が多すぎて、そして、地域が広すぎてついていくのに一苦労。帝である兄モンケの命で南宋遠征の司令官として遠征するクビライ。元の襲来を予想し備えようとする北条時頼たち。ラストで帝モンケが崩御、時代はさらに混迷へ。元寇まではまだ時間がある。

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    2026年03月29日
  • 森羅記 二 揺籃の塵

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    完全にこの第二巻で調子に乗っちゃった感ある。いい意味で。もうグイグイ北方節きてる。第四代モンゴル皇帝に即位した兄の弟という立場となったクビライは南宋の攻略へ。そして鎌倉幕府の第五代執政北条時頼はモンゴルの影を感じ、来るべき脅威に備え水軍の構築を急ぐ。
    どちらかというと今巻は鎌倉の動きがドラマチックで、北条時頼の親子の場面などは痺れる。因みに登場人物の一覧表は巻頭に3ページを割いている。これだけの登場人物がいても、キャラが立っているので混乱することなく会話を把握できて、それぞれのドラマを堪能できるというのは、とんでもなく贅沢なことだと思う。

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    2026年03月27日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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    北方謙三さんの作品を何か読みたいと思い、本書を手にとる。巻数が多いから尻込みしたけど、好きじゃなかったら1巻でやめればいいと割り切って。

    結論、面白かった。
    ただどうしても人物たちの登場が中心にならざるを得ないので(1巻全部が起承転結の起のような)、中盤までは物足りない。
    でも終盤は、いよいよ動くか?とワクワクさせられた。
    少なくとも2巻までは読むことにした。

    戦闘シーンに使われる、単語の体言止めが新鮮。
    「剣。さらりとかわす。」のような。
    臨場感を感じる。

    王進が主人公かと思いきや、林冲っぽい。
    2巻を読むとまた全然印象変わりそう。

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    2026年03月21日
  • 水滸伝 六 風塵の章

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    比較的おとなしい章。
    宋江が子午山の王進と会い馬麟を預け、'九紋竜'史進を少華山に戻す。青州軍の'霹靂火'秦明と'小李広'花栄が梁山泊に加わる。大きなトラブルもなくあっさり叛乱軍に寝返った感じ。上席の将となった秦明は二竜山に入る。致死軍の劉唐が独立して塩の道を護る飛竜軍を作る。敵対する青蓮寺側のイベントとしては新たに聞煥章が加わる。

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    2026年03月18日
  • 楊令伝 三 盤紆の章

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    梁山泊復活!この巻で、ようやくプロローグが終わった、という感じかな。今回は、思想とは、志とは、生きる意味とは、という部分が様々な登場人物から語られるのが面白かった。みんな違う。替天行道に従っている者もいれば、仲間だけど違う者もいる。そんな所も面白い。

    そして、王進先生!先生が問われることは初期以降なかったけど、今回の件を乗り越えて、また人間臭くなるのかな、それが少し見られて良かった。

    次巻も楽しみ。

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    2026年03月15日
  • 三国志 十一の巻 鬼宿の星(新装版)

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    あー辛い。夷陵の戦いがあまりに辛すぎて、2週間ほど読む気になれなかった。そりゃあね、関羽と張飛が倒された今反撃しないわけにはいかない。でも益州が整ってない上に孔明を連れていけない戦いはやはりすべきではなかった...。けど年齢的にも最後のチャンスだったしなぁ。何が最善だったんだろうと逡巡している。

    それにしても曹丕は(失礼な言い方になるが)結構歪んだ思想なのに民政が得意で戦が苦手という普通逆じゃね?という勝手な印象を持った、笑 司馬懿の企みもイマイチ読み取れない。もっと凄い人なはずなのにやけに控えめに思えて..。

    馬超は去り、劉備は亡くなり、五虎将軍は趙雲のみ。そして軍師は孔明。あと2巻しか

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    2026年03月15日
  • チンギス紀 十三 陽炎

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    あくまでもエンタメ小説ではあるが、個人的にモンゴル帝国成立の歴史とか、西アジアの国々とかをほとんど認識してなかったので、チンギス紀はとても勉強になる。ホラズムシャー国って名前も知らんかったくらいなので。今回はそことの戦争前夜の準備巻。ジャムカの息子のマルガーシが加わって強いような弱いようなホラズム国だが、対決が次巻ということで楽しみ。金国のワンヤン氏のエピソードの方も気になるところ。

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    2026年03月10日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    この巻でいよいよ'黒旋風'李逵が登場する。言動は荒いがその純粋な性根によって宋江を父、武松を兄として慕う姿は子供を見るようなほのぼのとした気持ちにさせられる。逃亡の旅にも関わらずこの一行が余裕とユーモアさえ感じられるのは3人の絶妙なコンビネーションのお陰だろう。
    李逵以外にも重要キャラクターが次々に登場する。特に穆弘と李俊は将来それぞれが陸軍と水軍の大将となる豪傑だ。飛脚ネットワークを構築する戴宗と張横・張順の兄弟も主要キャラクターだ。追われる身でありながら旅を続ける宋江の器量によってこれら英雄豪傑が梁山泊の一員になるプロセスは読んでいても楽しい。
    青蓮寺側の動きとして重要

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    2026年03月05日
  • 水滸伝 六 風塵の章

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    シリーズ前半最大の衝撃の第五巻を終えて、梁山泊側は秦明にアプローチ、青蓮寺側は聞煥章が登場、宋江に危険がせまる。やや小休止だが読ませる魅力は衰えない。
    優れた力と高い志をもつカッコいい男達が私心を払拭して連携し活躍するストーリーは、もはや時代小説の体裁をとったファンタジー。

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    2026年03月05日
  • チンギス紀 十六 蒼氓

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    「チンギス・カンは、これから俺が首を奪る相手です。あの男と較べて、どこが狭く小さいのでしょうか?」
    「そんなことを訊くなよ。笑い飛ばすのだ。そして、自分を信ずるのだよ」
    「そうか。俺に足りないのは、野放図さというか、大らかさというか」
    「石酪の礼はできぬ。この火の礼も」
    「俺は負けるのですね、先生」
    「チンギス・カンと、勝敗を分かち合える男なのか、マルガーシ殿。それほどの大きさを、どこで貰った?」(158p)

    マルガーシは、いったい幾度チンギスに肉薄したのか?16巻だけでも3度。総て惜しかった。そして、チンギスの首さえ奪えば、ホラズムはモンゴルに勝てたのだ。14巻から16巻まで、まるまる3巻

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    2026年03月04日
  • チンギス紀 十七 天地

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    毎月の楽しみがおわってしまった。
    始まったときと同じく、ボオルチュと一緒の時間が多かったのがすごく良かった。

    ただ、わざわざジャムカの息子を登場させてラスボスにした意味がいまいちわからない。ジャムカの息子だということだけ振り回されるマルガーシが虚しく見えて仕方ない。それから脱却するのかと思ったらそうでもないし。

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    2026年03月02日
  • 森羅記 二 揺籃の塵

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    相変わらずこのシリーズは面白い
    これからは南宋攻略が始まるので、醍醐味である戦闘シーンが増えるだろう
    モンケ亡き今、これからクビライの物語が本当の意味でスタートする
    次巻が待ち遠しい

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    2026年03月01日
  • 三国志 十の巻 帝座の星(新装版)

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    おいおい...色んな展開ありすぎじゃない?この巻。

    まず曹操。頭痛持ちだしいつもの体調不良かと思いきや、みるみるうちに病が進行し...曹丕の時代へ。狡いことも残酷なこともたくさんやってきたけど、時代の変わり目を作った人であり最も勇敢な人だったと私は思う。ただ誰よりも強くて自分で何でもできる人だからこそ、いつもどこか孤独だったろうなとも。
    ...ってか曹丕、心捻くれすぎてない?その心の弱さを司馬懿がどう使いこなすかが気になる。

    馬超と張飛が語り合うシーンが好きで。馬超って呂布に似てると思うんだよな。劉備みたいに家臣から愛されているわけでもなく、曹操みたいに服従or死で割り切れるわけでもなく。

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    2026年02月28日