北方謙三のレビュー一覧

  • 水滸伝 六 風塵の章

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    新たな仲間が増え強さ?が増した様に見えるけど、青蓮寺が…
    やはり終わり方が次の巻を早く読めと言わんばかりに良い感じで終わるんよな。

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    2024年11月29日
  • 【新装版】傷痕 老犬シリーズI

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    13歳の戦争孤児が徒党を組み、終戦直後の東京を生き延びる話。混沌の時代であり、食べることにおいて大人も子供も関係なく皆必死だった。奪い、騙し、騙されが日常となっており、大人を信じるといった概念そのものが無い時代だった。ハッピーエンドがいかにフィクションなのか、そして非人道的な出来事が毎日のように行われており、平和であること自体の価値を再認識させられた。

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    2024年11月23日
  • チンギス紀 一 火眼

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    6年待った。
    長かった。その間に北方謙三著書レビューは書けないでいた。それでも、著者登録数は51冊でベストワンを保っていた。ただ、マイ本棚には何かが足りない、とずっと感じていた。今年、ベストワンの座を宮部みゆきに譲った。それも多分一瞬だ。これからは、約1年半、毎月文庫本が発刊される。また北方謙三レビューが、マイ本棚を賑わすことになる。

    「なあ、ボォルチュ。俺は、自分が死ぬだろうと思っていたが、まだ生きている。天が生きよと言っているのだ。人は、死ぬ時は死ぬ。天が死ねというからだ。天の声は、聞こえはしないが、躰が感じる。いま、俺はなにも感じていない。だから、心配するな」
    「テムジン様」
    「俺がま

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    2024年11月17日
  • チンギス紀 一 火眼

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    石酪が美味しそうだったけど、北方謙三の創作だったのか。
    男っぽい話。強く凛々しい男に付き従いたくなる。テムジンが14歳なのがおかしい。すでに英雄すぎる。40歳でもまだ若い。
    大きな戦いや、謀略はまだない。登場人物が悩み、生活する佇まいが格好良い。

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    2024年11月09日
  • チンギス紀 一 火眼

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    待望の文庫化に我慢がきかず…大水滸伝シリーズもまだ道半ばなのに、別シリーズに手を出してしまった。北方さんの歴史小説だからというのもあるが、チンギス・カンについてよく知っているようで実はほとんど何も知らないことに今更ながら気付き、知的興味をそそられたからでもある。大草原を舞台とし、冒頭からのさすらい感がたまらない、テムジンの一代記かつモンゴル統一をめぐる群像劇。先は長いが、月一の楽しみが増えた。

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    2024年10月28日
  • 三国志 五の巻 八魁の星(新装版)

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    ネタバレ

    官渡の戦いの敗戦から始まった袁家の崩壊。
    負けても負けてもなお、袁紹のほうが曹操よりも大きな軍勢を持っていたはずなのに、員数以外にダメージが大きすぎた。
    再起を図る袁紹だったが、病に倒れ、結局回復することなく死を迎える。
    自分の中では後継者は三男と決めていたが、公にしなかったばかりに始まる兄弟同士の内紛。
    曹操はただ、黙ってみているだけでよかった。

    小競り合いはあるものの、大きく情勢が変わるような戦いのない巻だったので、多少退屈。
    その中で、張飛が結婚。
    やはり作者は呂布の次に張飛を書きたいと思っているのだな。
    関羽なんて全然影が薄いもの。

    相変わらず劉備の良さが微塵もわからんが、彼のもと

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    2024年10月27日
  • チンギス紀 一 火眼

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    全然興味はなかったけど、北方さんのはやっぱり面白い。
    名前と関係が頭に入ってこないけど、続きは読みたい。長いみたいだけど…

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    2024年10月22日
  • 岳飛伝 十三 蒼波の章

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    李俊と史進のためにあるかのような一冊。
    長い物語になりましたが、やはり“108人”の中の誰かが光ると、胸がスッとします。

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    2024年10月21日
  • 水滸伝 十三 白虎の章

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    梁山泊の本隊の編成が、呼延灼、穆弘、董平、関勝の四隊編成となる。
    官軍は十万以上の兵で梁山泊への進行を開始する。呉用は、流花寨の防衛に執心するが、実は官軍の狙いは、別の場所、双頭山にあった。梁山泊は大敗し、朱仝は壮絶な戦死を迎える。
    官軍の造船所を襲撃し、成功するが、部下を守るため、孔明が戦死する。

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    2024年10月18日
  • 水滸伝 十二 炳乎の章

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    官軍により闇塩の道探索が続けられていた。ついに、盧俊義が捕縛される。過酷な尋問に耐え続ける盧俊義を燕青は、飛竜軍とともに救出に駆けつけて、王英とともに、助け出す事に成功する。
    一方、雄秀の関勝将軍は、堂々と梁山泊に入場する。

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    2024年10月17日
  • 水滸伝 十一 天地の章

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    宋江と晁蓋の対立が深刻化していく。晁蓋は宋江の意見を聞かず、遠征を繰り返していた。
    一方、官軍の史文恭は梁山泊に潜り込んで、晁蓋暗殺の機を狙っていた
    史文恭が矢を射ったとき、張青に見られる。史文恭は、張青に小指を噛みちぎられる。
    ついに晁蓋は暗殺されてしまう。

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    2024年10月16日
  • 水滸伝 十 濁流の章

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    官軍はついに切り札を切る。地方にある代州の呼延灼将軍が、一度切りの勝利ならば必ず勝てると言う。呼延灼は、韓滔、彭玘とともに、着々と進めていく。
    呼延灼は、凌振の大砲、連関馬の作戦で勝利する。しかし、その後呼延灼が闘いから抜けた後は、梁山泊が勝利する。
    闘い後、韓滔、彭玘は、李逵と武松に捕えられ、呼延灼とともに、闘いの怨念を超え、梁山泊に入る事になる。

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    2024年10月15日
  • 黄昏のために

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    「板上に咲く」を読み終え、「黄昏のために」のページを開いた。驚いたことに、この作品も芸術家の話だった
    版画と絵という違いはあるが、なんと奇遇
    たまたま、選んだ本
    北方謙三作品も久しぶり
    この作品は絵描きの話だが、もしかしたら北方謙三氏が小説を描くとき、すなわち自分を絵描きとして描いた自伝ではと思った

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    2024年10月16日
  • 三国志 四の巻 列肆の星(新装版)

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    ネタバレ

    つくづく漢(おとこ)を書きたい作家なのだな、北方謙三は。
    呂布が斃れたあと、彼が力を入れて書いているのは、張飛。
    劉備の徳の高さを際立たせるために、あえて兵たちに厳しく当たり張飛。
    彼の優しさは厳しさの奥深くに隠され、これが後々張飛の命を奪うことになる。
    それに引き換え、今回曹操に捕らえられ、恩を返したうえで劉備のもとに帰った関羽の活躍などは、かなりあっさりとしか描写されない。

    数対数の戦いはあまり興味がないのか、この巻の目玉である「官渡の戦い」すら、勝利を決した手前までしか書かない。
    袁紹の没落は既定路線として、ナレーターベースで処理される。

    かなりクセ強の『三国志』だな、と今更ながら正

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    2024年10月13日
  • 水滸伝 九 嵐翠の章

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    死んだはずの張藍が生きているとの報をうけ、林冲は闘いを放棄し、救出に向かうが、やはり官軍の罠だった。林冲は、索超らに助けられ、瀕死の重傷を負うが、窮地を脱出する。
    呉用は、攻守の要に、梁山泊の南西に、流花寨を建設しようとするが、そこに三万の禁軍が迫る。

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    2024年10月08日
  • 水滸伝 八 青龍の章

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    馬桂は、李富を冷酷なまでに生まれ変わるため、官軍の袁明らによって殺される。
    官軍が梁山泊の喉元に作ろうとしている巨大な軍事拠点である。祝家荘の攻略がはじまる。

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    2024年10月07日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    宋江は太原府の山中に追い込まれる。一万数千の官軍に包囲される5人であったが、陶宗旺の石積みにより耐え続け、林冲の騎馬隊らが駆けつけて、窮地を脱する。
    官軍も密かに荘軍を組織し、梁山泊との対決に本腰を入れてくる。
    その最中、時遷は、楊志を殺害した官軍の間諜である馬桂を追い詰めていく。

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    2024年10月06日
  • 三国志 三の巻 玄戈の星(新装版)

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    ネタバレ

    ただの暴れん坊呂布だったはずが、ここまで作者の熱い思いを託されて、最上等の漢(おとこ)になったよ。
    もはや袁紹どころか曹操まで小物に見える。
    死にざまも、彼としては義を貫いた形だったのだろう。
    そしてそんな呂布の思いを、赤兎はしっかりと受け止めた、と。

    これ、三国志の本流の話じゃないのに、ほとんどこの巻のメインの話だった。
    袁紹袁術兄弟については、家名に胡坐をかいた小物扱いなのはいいとして、曹操の扱いの軽さが、本当にがっかり。

    北方謙三は漢(おとこ)を書きたい人なのはわかるし、戦闘シーンの血沸き肉躍る描写には本当にワクワクするけれど、曹操が帝を擁していること、その意味と実態がほとんど書かれ

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    2024年10月01日
  • 水滸伝 三 輪舞の章

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    魯智深と楊志は、盗賊集団の根城である二竜山に乗り込み、二人で制圧し、楊志がニ竜山を、梁山泊とともに戦う反乱軍へと生まれ変わらせる。さらに、武松と孔明は、同じく盗賊集団の根城である桃花山を制圧し、孔明が反乱軍へと変えていった。
    宋江は妾を殺したことにより、ついに武松とともに、旅にでることになった。

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    2024年10月01日
  • 水滸伝 二 替天の章

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    梁山湖にある山寨には王倫を頭目とする盗賊集団3000人がいた。元々は世直しの志を持った者の集まりであったが、頭目の王倫の堕落により、盗賊集団となっていた。
    宋江の命を受け、林冲は山寨に入り込み、王倫を殺し、山寨を乗っ取ろうと画策する。
    晁蓋は賄賂として送られる荷を奪い、策を講じて、林冲とともに、梁山湖の山寨を奪取し、ついに梁山泊が誕生する。 

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    2024年10月01日