北方謙三のレビュー一覧
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この巻は呼延灼との戦いの準備と本戦が中心。官軍は遂に地方軍の切り札である代州軍の双鞭呼延灼に梁山泊討伐を命じる。呼延灼の元には韓滔、彭玘がいるが特に韓滔は解珍と似たベテランの味があって魅力的なキャラクターだ。本番では呼延灼と晁蓋がぶつかるが、代州軍は連環馬という秘策を展開し、梁山泊軍は敗れる。しかし代州軍に軍監として同行していた高俅は策を弄し、呼延灼を北京大名府に送り出し、その間に自分も連環馬を出して手柄を上げようとする。さすが高俅、クズっぷりは健在だ。しかし、賽唐猊をエサに張青が徐寧を引き込んでおり、以前連環馬を見たことがある徐寧が対応策を提案し、官軍(高俅)はきっちり敗けることになる。
そ -
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読んだ本 史記 武帝 六 北方謙三 20260522
いよいよ物語は最終巻。
いつの間にか人間らしい心の交流は匈奴の中で交わされ、思い入れも匈奴の世界に移っていく。
李陵も戦の世界から、蘓武の自然との闘いに心を惹かれていき、生きるってことの本質に目覚めていくってことなのかな。
司馬遷なんかの目を通した武帝は、耄碌していってるのかと思いきやその実明晰さを失っておらず、死後の朝廷もしっかりと支配する。
なんか、史記自体も読んでみたくなりました。
こんな風に物語りを読み取ることはできないんだろうけど、この世界の続きを知りたくなりましたね。
名作です。 -
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読んだ本 史記 武帝 六 北方謙三 20260516
李陵のドラマティックな変節がやっぱり目を引くんだけど、李陵の幼馴染の蘓武こそがドラマの真の主人公になっている気がして、蘓武のターンが終わると次が待ち遠しくなってくる。
戦に出る、政治を動かすっていう世界よりも、過酷な環境を生き抜くことの方がダイナミックなのが面白い。
そして、生きるってことの本質をこの流刑された人間が歴史に華々しく名を残す英雄よりも心に刻んでくるっていうのが、この本の面白いところなんです。
しかも、それが後半になって差し込まれてくるっていう絶妙さ。
史記の原作に沿ってるのかもしれないけどさすがな感じです。 -
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前作の楊家将のラストにて潘仁美の裏切りにより壮絶なる最後を遂げることになった楊業!!!
その七人の息子達も半数以上が死んだり行方不明といった状況下にある・・・
耶律休哥に討たれたものの一命を取り留めた四郎は記憶を失い、あろう事か遼の武将となる・・・
一方で楊家の生き残りの六郎と七郎は楊家軍の再興に乗り出す・・・
宋は前作よりも一層、文官の力が強くなり、遼は軍が一新されより盛況な軍となる!
前作でストーリーと登場人物達の心情が宋の方に寄っていたが、その重心は遼の方へ傾きつつある・・・
記憶喪失の四郎と六郎率いる楊家軍はぶつかり合い新たな悲劇が生まれてしまうのか?
前作のラス -
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この巻の最大の出来事は豹子頭林冲が開封府で李富の姦計に嵌るエピソードだ。祝家荘戦を離脱し死んだはずの妻張藍を探しに開封府入りするが、水も漏らさぬ包囲をされる。まさに危機一髪の林冲だったが、索超、呂方、更に致死軍の助けを得て窮地を脱する。安道全の必死の手当を受け一命をとりとめた林冲は処罰を受けることになるが、クソ真面目な宋江は林冲を死罪にして自分も自裁すると言い出す。その辺は如何にも宋江らしいが誰もそれを望んでいないため晁蓋が馬糞の処理という罰を申し渡して一件落着。
秦明と公淑が結婚する。
呉用は将来の布石のために流花塞を作ることを決めるが、これは両刃の刃という性格を持つため後々重要なポイントと -
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この巻は祝家荘戦の章。梁山泊、青蓮寺ともにXデーに向けた準備を進める。中でも解珍・解宝親子の働きは大きく、特に解珍はその後の梁山泊でも味のあるベテラン将校としての存在感を出す重要なキャラクターだ。読者は必ず解珍のタレを一度でいいから味わってみたいと思うはず。林冲は扈三娘を打ち倒し捕える。扈三娘も梁山泊に華やかな色を添える重要なキャラクターだ。更に李家荘の李応も梁山泊軍に協力する。これもその後重要な一軍の将になる重要人物だ。他にも孫立や楽和なども加わる。祝家荘戦ではこうした重要人物が梁山泊に加入するのと併せて、激しい戦いで童威、宋万、杜遷、焦挺、鄭天寿といった多くの将校が死ぬ。また青蓮寺の闇の部
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読んだ本 史記 武帝紀 二 北方謙三 20260423
読むほどに面白くなっていく度合いってのがすごい。
誰にも感情移入せずに描かれてるように思えるのに、主人公の衛青はじめ霍去病(かくきょへいでちゃんと変換が出てくる)や武帝劉徹はともかく匈奴の単于なんかもすごく魅力的で、戦の才能に恵まれていることがしっかりと伝わってくる。
それでいて、やんわりと人間関係のまずさがあるんだけど、昨今のぎすぎすした感じはなくてちょうどいい。
なんだかんだ言って、どこかで認め合ってるってのが男の小説って感じです。
しかも敵味方でもどこかでリスペクトがあるんだな。
これは一気に読んでしまう予感がします。