北方謙三のレビュー一覧

  • 水滸伝 八 青龍の章

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    この巻は祝家荘戦の章。梁山泊、青蓮寺ともにXデーに向けた準備を進める。中でも解珍・解宝親子の働きは大きく、特に解珍はその後の梁山泊でも味のあるベテラン将校としての存在感を出す重要なキャラクターだ。読者は必ず解珍のタレを一度でいいから味わってみたいと思うはず。林冲は扈三娘を打ち倒し捕える。扈三娘も梁山泊に華やかな色を添える重要なキャラクターだ。更に李家荘の李応も梁山泊軍に協力する。これもその後重要な一軍の将になる重要人物だ。他にも孫立や楽和なども加わる。祝家荘戦ではこうした重要人物が梁山泊に加入するのと併せて、激しい戦いで童威、宋万、杜遷、焦挺、鄭天寿といった多くの将校が死ぬ。また青蓮寺の闇の部

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    2026年05月05日
  • 史記 武帝紀(四)

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    読んだ本 史記 武帝紀 四 北方謙三 20260502

     物語は匈奴が中心になっていく。
     漢は衛青が晩年で、次世代の李陵なんかが育ちつつあるんだけど、なんでこんなにってくらい没落していく。
     もう少し、武帝劉徹の暴君化に焦点を当てるべきなんだろうけど、触れはするけどつっこまない。
     作者に思い入れが生まれてるのかな。
     衛青死後の漢軍は連戦連敗という以前に、軍として機能しなくなっている。
     そこに捲土重来の匈奴軍が今までの漢軍のように英雄的な巻き返しを図っていく。
     驕る平家とは言うものの栄枯盛衰ってホントあっという間なんですね

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    2026年05月05日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    苦しい闘いが続いている
    細い糸がなんとか繋がるような、スーパースターがいて、ミラクル大逆転なんかない戦

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    2026年05月02日
  • 史記 武帝紀(二)

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    読んだ本 史記 武帝紀 二 北方謙三 20260423

     読むほどに面白くなっていく度合いってのがすごい。
     誰にも感情移入せずに描かれてるように思えるのに、主人公の衛青はじめ霍去病(かくきょへいでちゃんと変換が出てくる)や武帝劉徹はともかく匈奴の単于なんかもすごく魅力的で、戦の才能に恵まれていることがしっかりと伝わってくる。
     それでいて、やんわりと人間関係のまずさがあるんだけど、昨今のぎすぎすした感じはなくてちょうどいい。
     なんだかんだ言って、どこかで認め合ってるってのが男の小説って感じです。
     しかも敵味方でもどこかでリスペクトがあるんだな。
     これは一気に読んでしまう予感がします。

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    2026年04月23日
  • 友よ、静かに瞑れ

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    いーね。
    今読んでもそんなに古臭さを感じさせないんですよね、不思議と。普遍的な男の心情描写やviolenceな部分をフォーカスしているからかな。秀作だと思った。

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    2026年04月20日
  • 森羅記 一 狼煙の塵

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    チンギス・ハンの孫のクビライのストーリー。チンギス紀全巻を達成させたのだから、こちらも!という半分義務感で始まって、相変わらずの登場人物の多さにまだ、のめり込まれずに一冊読み終えた。しかも鎌倉の執権の一族まで。大河ドラマである程度分かっていた代の人々から時代はやや下がり、名前だけはなんとなく知っていた人たち…。
    これからこのシリーズも頑張ろうという気持ちになってきた。

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    2026年04月17日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

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    20万の官軍に同時多発的に攻められた梁山泊。宣賛の策は起死回生なるか。全巻から続く巨大な戦いとその後が描かれる。王英と扈三娘、礫を使う張清、子午山にあずけられた張平の成長、などなど読みどころ満載でした。
    とはいえ、事実が淡々と記述される文体には巻を重ねるごとに疲れてきました。なんとかもう少し。

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    2026年04月17日
  • 水滸伝 十四 爪牙の章

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    裴宣、王英、張横、樊瑞、にスポットがあたりつつ、張清が登場、そして大規模な戦いへ。二竜山、双頭山、流花寨を官軍20万の軍勢が攻める。梁山泊は果たして凌げるのか、目が離せない展開へ。頻繁にでてくる王進の場面では毎回目頭が熱くなります。

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    2026年04月12日
  • 水滸伝 十二 炳乎の章

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    北京大名府にて盧俊義が捕らえられ塩の道に危機がせまる。燕青や梁山泊は盧俊義を救えるのかどうかが読みどころ。巻を重ねるごとに国の重圧が梁山泊にのしかかっていくのが感じられ、革命の困難さを突きつけられる。さすがに12巻までくると読み疲れてきましたが、あと少し頑張らないと。

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    2026年04月05日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    方臘との戦、長かった〜。呉用はどうなるんだ?と思ってしまった。今回はなんたか、次へ向かうエピローグのような感じであっさりと読み終えてしまった。次巻に期待する。

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    2026年04月04日
  • 楊令伝 四 雷霆の章

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    ネタバレ

    いろんな場所で戦が続いているが、何よりも王母が亡くなり、皆が涙した、というシーンがこの巻の一番の印象的な場面であった。長い時だった。私も一緒に育ったような気がする。

    登場人物たちが考え感じ変わっていくのを、まだまだ読めるのが嬉しい。

    あと、もうこのあたりで岳飛伝に繋がる匂いをプンプン感じるのが笑ってしまう。

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    2026年04月04日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    太原府の山中に立て籠った宋江一行に大群が押し寄せ包囲する。本来ならわずかな人数で対抗できるものではないが、ここで陶宗旺の石積み能力が発揮され長時間の立て籠もりが可能になった。
    双頭山、飛竜軍、林冲が最初に救援に駆け付け宋江一行は脱出するが、その殿となった'挿翅虎'雷横が宋江の身代わりとなって戦死する。
    少華山の史進、朱武らは青蓮寺が偽装した了義山を討ち、梁山泊に入る。その戦闘で軍師役を務めた'短命二郎'阮小五が戦死する。
    魯達は雄州へ行き、関勝、郝思文と語り、後の梁山泊入りの布石を敷く。
    楊志暗殺に馬桂が関与していると見抜いた時遷が殺される。

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    2026年04月01日
  • チンギス紀 十四 萬里

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    ネタバレ

    ホラズム=シャー国という、個人的にあまり認識してなかった国との戦いが全体を覆う。なんか結構強いのでよし、ムカリが去ってしまうのは驚いた。基本的に苦戦の巻だが、これまで基本的には順風だっただけに新鮮だった。残り3冊であるが、北方さん、森羅記という元寇、北条時宗の時代のものを刊行しているので、なかなかここで打ち止めにしにくい。文庫刊行まで待つけど。

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    2026年04月01日
  • 水滸伝 十一 天地の章

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    公孫勝に見出された樊瑞、李家荘の想いを引き摺る不器用な杜興、扈三娘にかかわる王英。そして梁山泊を出陣して双頭山で戦いまくる晁蓋に、暗殺の刺客が…。緊張と運命の第11巻。しかし食事シーンといえば肉か饅頭ばかり、饅頭食べてみたい。

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    2026年03月31日
  • チンギス紀 十七 天地

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    「それで、虹の根もとは見えたのですか?」
     あそこが虹の根もとだ、とソルタホーンに言ったらしい。そして駈けようとした時、眼を醒ました。
    「虹に、根もとなどがあると思うのか」
    「人の、思いの中だけのものですか」ソルタホーンが、大きく溜息をついた。
    「俺たちは、殿の虹の根もとを、捜し続けてきたのですよ」(93p)

    とうとう最後まで、チンギスは虹の根元を見ることはできなかった。チンギスの分身とも言っていいソルタホーンだから口ごたえできたのだろう。何しろソルターホンたちは命を差し出してこの苦しい戦いを伴走してきたのだから。
    最終巻。
    ホラズム国との戦いを終えて、国づくりの巻になるだろう、という私の予

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    2026年03月30日
  • 森羅記 二 揺籃の塵

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    登場人物が多すぎて、そして、地域が広すぎてついていくのに一苦労。帝である兄モンケの命で南宋遠征の司令官として遠征するクビライ。元の襲来を予想し備えようとする北条時頼たち。ラストで帝モンケが崩御、時代はさらに混迷へ。元寇まではまだ時間がある。

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    2026年03月29日
  • 岳飛伝 二 飛流の章

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    中盤の、岳飛と王清のやりとりが良かった。
    仕事でも必要性や根拠ばかり求められるが、そもそも人間は必要性だけで生活していない。
    人参とジャガイモだけで生きていけるのに、わざわざカレーを作る。生存という意味では必要の無いものだ。だが人はカレーを作る。それは、そっちの方がより良い、というだけだ。
    なのに仕事になると評論家然として根拠は?などと聞いてくることの浅ましさよ。

    終盤やっと動いてくる。
    梁山泊の老人たちが若者に語る。
    若者が教えを乞う。

    志は、生きていくのに必要なのか?
    男はきちんと生きようとすると何かに縛られる。その何かは、仲間だったと語る者。
    志があったので梁山泊に繋ぎ止められ、いや

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    2026年03月29日
  • 森羅記 二 揺籃の塵

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    完全にこの第二巻で調子に乗っちゃった感ある。いい意味で。もうグイグイ北方節きてる。第四代モンゴル皇帝に即位した兄の弟という立場となったクビライは南宋の攻略へ。そして鎌倉幕府の第五代執政北条時頼はモンゴルの影を感じ、来るべき脅威に備え水軍の構築を急ぐ。
    どちらかというと今巻は鎌倉の動きがドラマチックで、北条時頼の親子の場面などは痺れる。因みに登場人物の一覧表は巻頭に3ページを割いている。これだけの登場人物がいても、キャラが立っているので混乱することなく会話を把握できて、それぞれのドラマを堪能できるというのは、とんでもなく贅沢なことだと思う。

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    2026年03月27日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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    北方謙三さんの作品を何か読みたいと思い、本書を手にとる。巻数が多いから尻込みしたけど、好きじゃなかったら1巻でやめればいいと割り切って。

    結論、面白かった。
    ただどうしても人物たちの登場が中心にならざるを得ないので(1巻全部が起承転結の起のような)、中盤までは物足りない。
    でも終盤は、いよいよ動くか?とワクワクさせられた。
    少なくとも2巻までは読むことにした。

    戦闘シーンに使われる、単語の体言止めが新鮮。
    「剣。さらりとかわす。」のような。
    臨場感を感じる。

    王進が主人公かと思いきや、林冲っぽい。
    2巻を読むとまた全然印象変わりそう。

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    2026年03月21日
  • 水滸伝 六 風塵の章

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    比較的おとなしい章。
    宋江が子午山の王進と会い馬麟を預け、'九紋竜'史進を少華山に戻す。青州軍の'霹靂火'秦明と'小李広'花栄が梁山泊に加わる。大きなトラブルもなくあっさり叛乱軍に寝返った感じ。上席の将となった秦明は二竜山に入る。致死軍の劉唐が独立して塩の道を護る飛竜軍を作る。敵対する青蓮寺側のイベントとしては新たに聞煥章が加わる。

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    2026年03月18日