北方謙三のレビュー一覧

  • 逃がれの街

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    北方謙三とであった記念碑的一冊。不意にやってくる理不尽な状況。主人公は流されるのか、自分の意思で走るのか。
    ラストまで一気に読むのだ。

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    2009年10月04日
  • 擬態

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    ハードボイルドの成立しにくい時代になったという。痩せ我慢が男の美学だった時代は終わったのか。改行毀れていく男の美学を様式美としてでなく1人の人間の切実な衝動と行動を通じて描いてみせてくれる北方氏の圧倒的な筆力が際だつ。文庫本493p。長編ではあるが一気に読ませる展開と作品世界の魅力に脱帽。

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    2009年10月04日
  • 水滸伝 八 青龍の章

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    ネタバレ

    そろそろ馬桂が死ぬな、と思っていたが、小説にすると数行で死んでしまい、驚いた。扈三娘もそうだが、女性の扱い方がひどい気がする。なんか愚かな行動しか出来ない体で書かれているというか。まぁ、一昔前の小説だから仕方ないかもしれないが、、、。

    今巻は、解珍、解宝、李応などの心理描写が面白かった。自分の生き方に悩んでいるキャラクターがいると、どうしても気になってしまう。他には、林冲の動揺が気になったが、それは次巻への持ち越しだった。楽しみ。王進先生が登場しなかったのが残念であるが、次巻以降期待する。

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    2025年12月14日
  • チンギス紀 十三 陽炎

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     マルガーシの父親のジャムカは、戦ではチンギス・カンを上回っていたかもしれない、とテムル・メルクは考えていた。
     草原の戦を分析すればするほど、ジャムカという武将の凄味はわかった。
     ただ、チンギス・カンと較べて、ジャムカには足りないものが間違いなくあった。
     国を作りあげていく力だ。それは軍を作りあげる力とも同じだった。
    (略)
     チンギス・カンが、何度かぎりぎりのところまで追いつめられたのは、ジャムカの精鋭の力だったのだろう。
     しかし闘うたびに、チンギス・カンの軍は堅固になり、ジャムカの軍は精鋭だけになっていった、とテムル・メリクには見えた。
    「戦は、強さだけで決まるものではないな。なに

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    2025年12月14日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    ネタバレ

     今回も面白かった。特に、関勝が魯智深の行動によって、自分の生き方に疑問を持つ部分と、時遷の自分の人生の振返りと後進のための行動の部分に心惹かれた。まだまだ仲間集めは終わっていないのかとも感じさせる巻だった。

    攻防がどうなっていくのか、いつも読めない。それが楽しみだから、また次巻を読むのが待ち遠しい。

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    2025年12月13日
  • 三国志 十一の巻 鬼宿の星(新装版)

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    あぁ、、、劉備まで、、、、

    え?これであと2巻続くの!?
    もう。
    劉備まで、、、、

    一巻からずっと、劉備玄徳、関羽、張飛を見てきて、老人になっていく一生を一緒に過ごしてきて。
    ↑誰?

    本当に人の一生は一瞬だな。
    と、思ってしまう。
    ↑立ち位置不明

    曹操もいなくなり、周瑜も、、、

    わたしの好きだった呂布さまも。
    ↑短かった推し活
    速攻、玉砕。

    三国志。とうとうあと2冊。
    これは北方謙三版だっていうけども、本当の三国志って違うの?って思うんだけど?
    どうなの?

    もしかしたら、関羽も張飛も、劉備も死なないで天下統一ってバージョンもある?

    ある?
    まさかのコパンテンにやっつけるバージョ

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    2025年12月11日
  • 水滸伝 六 風塵の章

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    ネタバレ

    史進先生の様子を少し垣間見れて良かった。
    林冲や魯智深など初期メンバーの動きが見れる今巻。新たに加わった秦明将軍の強さにも惚れ惚れした。ただ、地味な段景住の馬医者探しのくだりが好きだったりする。

    一気読みしたくなる面白さだが、一気読みすると内容を忘れがちにもなるから難しいところ。

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    2025年12月07日
  • 水滸伝 五 玄武の章

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    ネタバレ

    いよいよ戦が始まった。そして、こんなに早く主要キャラクターが亡くなるとは思わなかった。あとまだ、14巻あるのに、どうなってしまうんだ!

    前半の宋江救出作戦は読んでいてスカッとした!面白い!中盤は魯智深が登場!待っていた!後半は悲しい結末だった。全体を通して林冲の活躍が度々あり、初期メンバーもチラホラ登場して心躍った。

    展開は読めない。次巻も期待する。

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    2025年12月06日
  • 過去 リメンバー

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    初めて読んだ北方作品。登場人物のセリフの言い回しが小洒落ており、主要でない登場人物も読後に思い出すようなキャラ付けがされている。

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    2025年12月03日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    ネタバレ

    あぁ!めちゃくちゃ気になるところで終わってしまった!早く次が読みたい。

    今巻も面白かったが、林冲や王進先生などの活躍が見られず残念。一方で、林冲を虐めた李富が主役級に登場するではないか。こんなに出てくる人だったんだ(笑)しかも、恋愛まで持ち込んで。意外ではあったが、官軍側もひとつの思想があって動いていること、人間であることを実感させられた。

    馬桂は少し苦手。依存気質に見えてしまう、、、。環境がそうさせたんだろうけども、、、。もっと自分を持って欲しい。利用されないで!

    純粋に志を持った女性キャラクターは出てくるのだろうか、いや、出てきてほしい(反語)

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    2025年11月30日
  • 水滸伝 三 輪舞の章

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    致死軍の戦いが華麗すぎて読んでいてスカッとした。他にもキャラクター達の思惑をどんどん知れて面白い。王進先生の所には、人間再生療養所となり、何人も迷い人が来る(笑)次が楽しみ。

    ただ悲しいのが、本格的な戦は始まっていないのに、キャラクター達に関連する女性達が尽く死んでいく。女性の私からすると悲しい。女性キャラクターがもっと活躍してほしいなぁ。あと、女性が死なないと、漢気が発揮できないのか、と突っ込みたくなる。女性が死ななくとも、大人になってくれ、みんな(笑)

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    2025年11月29日
  • New Manual

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    めちゃくちゃオシャレな一冊。目が眩むような。読んでてテンション上がる。アンソロジーとあるけど雑誌みたい。写真も文章も装丁も、完成度高すぎた。

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    2025年11月26日
  • 水滸伝 二 替天の章

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    ネタバレ

    キャラクター達が増えてきて、それぞれの活動がどんどん前進していく過程が面白い。私も仲間のような感覚になり、引っ張られている(笑)戦も策略も読んでいて面白いが、実は私は王進のもとにいる2人がどうなっていくかが気になっている。そして、王進の不器用さが好きだ。林冲も報われてきて嬉しい。

    19巻中の2巻目。これから死んでいく者も出てくるのかと思うと苦しい。それぐらいハマってきている。

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    2025年11月23日
  • チンギス紀 十二 不羈

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    「スブタイ、俺は虎の毛皮を持っているのだが、それをおまえにやる。ヤクに渡すつもりだったが、先に死んでしまった」
    スブタイは頷き、奥歯を噛み締めた。
    ダイルが、スブタイを見て笑った。スブタイは、奥歯を噛みしめ続けた。
    「俺は、生きて生きて生きた。そして、面白かったよ。生きることが、こんなに面白かったのだと、いまにしてしみじみ思う」(134p)
    虎は死して毛皮を遺す。漢は死して伝説を遺す。

    チンギス弟テムゲの義父であり古くからの盟友、モンゴル国の通信網を整備し、最後は鎮海城の守兵を指揮し斃れたダイル、
    或いは諜報一族の長ヤク、
    或いは元モンゴル族タイチウト氏の長であって今や礼忠館の馬忠として地域

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    2025年11月23日
  • 三国志 九の巻 軍市の星(新装版)

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    いやだ、、、いやだ、、。いやだ、、!、


    いやだぁーーーーー


    関羽がぁーーーーーーーーーーー


    、、、、10巻読めない、、、、

    つらい。張飛や、趙雲、劉備がどう、、、、

    あぁ、、、、つらぃ、、、、、、





    #三国志
    #9巻
    #だめだ
    #このラストはダメだ、、、
    #だめだめ
    #はぁーーーー
    #関羽が、、、
    #こういうことしてくるもん
    #嫌な予感してた
    #もうさ
    #カッコ良すぎる
    #本当に
    #10巻
    #悲しみに明け暮れる、、、
    #絶対に

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    2025年11月20日
  • 絶海にあらず(上)

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    詳しい感想は下巻で。
    とりあえず純友が良き!冒頭の好古とのやりとりですでに惚れた。
    坂東への旅も楽しい。平将門?!聞いたことあるー!ってなったり(当方めちゃくちゃ歴史音痴故、藤原純友はこの本で知った)

    それにしても、北方謙三氏の文章はほんと、読みやすいな。リズムが良き。

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    2025年11月19日
  • 絶海にあらず(下)

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    平安時代中期に実在した藤原純友を中心に海の男たちの生き様を描いた歴史小説。

    北方謙三氏らしい“漢たちの物語”を思う存分堪能できる一作。主人公の純友がめちゃくちゃ良いんだよなぁ。公家なのに破天荒、でも公家らしいしたたかさもあって、最高。

    純友と敵対する忠平や良平も、越智安材も、それぞれの立場を考えたらわかるだけに憎めない。海の男たちもそれぞれが粋でカッコいいし、とにかく北方謙三氏の描く様々なタイプの漢を堪能できて大満足。

    ラストも良き。まさかのラストに驚いたけど。そうくるかぁ。でも、そうなるとさらに話が→

    膨らむからいいよね。読んだ人それぞれにifが浮かぶ余地がある終わり方が歴史小説でで

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    2025年11月19日
  • 三国志 八の巻 水府の星(新装版)

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    あぁ、、、周瑜死んじゃった、、、、

    あぁ、、、、またいい男が1人いなくなった、、、、どうなっちゃうんだろうか。

    いい男はみんな死んじゃうのよ。
    北方謙三の本は。

    孔明はガンガン攻めとるがな。

    まだ、わたしのお気に入りの馬超もいるし、張飛もいるから大丈夫だけど。
    馬超あたりそろそろ怪しいなぁ。

    と、思う一冊。

    次で死ぬかもしらん。馬超。

    ううううう、、、、、

    #北方謙三
    #楽しい
    #世界観
    #三国志
    #あぁ
    #もうさ
    #一瞬誰かわかんない時ある
    #人いっぱい出てくる
    #登場人物多い
    #似た名前もおおいのよ
    #荀彧
    #まさかの
    #ここで!
    #そういうこともあんのか
    #ぇーーーー

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    2025年11月11日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

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    大きな戦が終わった後の一幕、新興勢力「梁山泊」の脅威にどう向き合うのか。来るべき戦の準備をするもの、懐柔を図ろうとするものも出てくるが、、
    志の下に集まる梁山泊、大きな相手に対し満身創痍な状況で次はどうする?意思を貫いて戦うのか、手を結ぶ道を探るのか、、
    現代の政治や事業活動にも通じるものがあるな、、と思いつつ読み進めています。。あと少し。

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    2025年11月08日
  • 破軍の星

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    懐良親王が九州独立を夢見たように、陸奥独立を夢見た稀代の武闘派貴族 北畠顕家の物語。
    この時代に関する北方氏の見解は一貫して、大きな構想を持ちながらも人の気持ちを考えられず、限りなく自己中心で愚かな公家に振り回される後醍醐天皇の残念さが多くの男たちの志を無駄に消費したということか。
    奥州に関しては、もっと古い時代にも同じような悲劇が繰り返されており、読むために悲しくなります。
    本書を読んでいる最中に奈良県五條市にある旧南朝皇居をリノベーションしたホテルに泊まり、隣にある顕家の父 親房の墓の前で当時に思いを寄せるという贅沢な経験をしました。

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    2025年11月06日