北方謙三のレビュー一覧
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マルガーシの父親のジャムカは、戦ではチンギス・カンを上回っていたかもしれない、とテムル・メルクは考えていた。
草原の戦を分析すればするほど、ジャムカという武将の凄味はわかった。
ただ、チンギス・カンと較べて、ジャムカには足りないものが間違いなくあった。
国を作りあげていく力だ。それは軍を作りあげる力とも同じだった。
(略)
チンギス・カンが、何度かぎりぎりのところまで追いつめられたのは、ジャムカの精鋭の力だったのだろう。
しかし闘うたびに、チンギス・カンの軍は堅固になり、ジャムカの軍は精鋭だけになっていった、とテムル・メリクには見えた。
「戦は、強さだけで決まるものではないな。なに -
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あぁ、、、劉備まで、、、、
え?これであと2巻続くの!?
もう。
劉備まで、、、、
一巻からずっと、劉備玄徳、関羽、張飛を見てきて、老人になっていく一生を一緒に過ごしてきて。
↑誰?
本当に人の一生は一瞬だな。
と、思ってしまう。
↑立ち位置不明
曹操もいなくなり、周瑜も、、、
わたしの好きだった呂布さまも。
↑短かった推し活
速攻、玉砕。
三国志。とうとうあと2冊。
これは北方謙三版だっていうけども、本当の三国志って違うの?って思うんだけど?
どうなの?
もしかしたら、関羽も張飛も、劉備も死なないで天下統一ってバージョンもある?
ある?
まさかのコパンテンにやっつけるバージョ -
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ネタバレあぁ!めちゃくちゃ気になるところで終わってしまった!早く次が読みたい。
今巻も面白かったが、林冲や王進先生などの活躍が見られず残念。一方で、林冲を虐めた李富が主役級に登場するではないか。こんなに出てくる人だったんだ(笑)しかも、恋愛まで持ち込んで。意外ではあったが、官軍側もひとつの思想があって動いていること、人間であることを実感させられた。
馬桂は少し苦手。依存気質に見えてしまう、、、。環境がそうさせたんだろうけども、、、。もっと自分を持って欲しい。利用されないで!
純粋に志を持った女性キャラクターは出てくるのだろうか、いや、出てきてほしい(反語) -
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「スブタイ、俺は虎の毛皮を持っているのだが、それをおまえにやる。ヤクに渡すつもりだったが、先に死んでしまった」
スブタイは頷き、奥歯を噛み締めた。
ダイルが、スブタイを見て笑った。スブタイは、奥歯を噛みしめ続けた。
「俺は、生きて生きて生きた。そして、面白かったよ。生きることが、こんなに面白かったのだと、いまにしてしみじみ思う」(134p)
虎は死して毛皮を遺す。漢は死して伝説を遺す。
チンギス弟テムゲの義父であり古くからの盟友、モンゴル国の通信網を整備し、最後は鎮海城の守兵を指揮し斃れたダイル、
或いは諜報一族の長ヤク、
或いは元モンゴル族タイチウト氏の長であって今や礼忠館の馬忠として地域 -
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平安時代中期に実在した藤原純友を中心に海の男たちの生き様を描いた歴史小説。
北方謙三氏らしい“漢たちの物語”を思う存分堪能できる一作。主人公の純友がめちゃくちゃ良いんだよなぁ。公家なのに破天荒、でも公家らしいしたたかさもあって、最高。
純友と敵対する忠平や良平も、越智安材も、それぞれの立場を考えたらわかるだけに憎めない。海の男たちもそれぞれが粋でカッコいいし、とにかく北方謙三氏の描く様々なタイプの漢を堪能できて大満足。
ラストも良き。まさかのラストに驚いたけど。そうくるかぁ。でも、そうなるとさらに話が→
膨らむからいいよね。読んだ人それぞれにifが浮かぶ余地がある終わり方が歴史小説でで -
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あぁ、、、周瑜死んじゃった、、、、
あぁ、、、、またいい男が1人いなくなった、、、、どうなっちゃうんだろうか。
いい男はみんな死んじゃうのよ。
北方謙三の本は。
孔明はガンガン攻めとるがな。
まだ、わたしのお気に入りの馬超もいるし、張飛もいるから大丈夫だけど。
馬超あたりそろそろ怪しいなぁ。
と、思う一冊。
次で死ぬかもしらん。馬超。
ううううう、、、、、
#北方謙三
#楽しい
#世界観
#三国志
#あぁ
#もうさ
#一瞬誰かわかんない時ある
#人いっぱい出てくる
#登場人物多い
#似た名前もおおいのよ
#荀彧
#まさかの
#ここで!
#そういうこともあんのか
#ぇーーーー -
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懐良親王が九州独立を夢見たように、陸奥独立を夢見た稀代の武闘派貴族 北畠顕家の物語。
この時代に関する北方氏の見解は一貫して、大きな構想を持ちながらも人の気持ちを考えられず、限りなく自己中心で愚かな公家に振り回される後醍醐天皇の残念さが多くの男たちの志を無駄に消費したということか。
奥州に関しては、もっと古い時代にも同じような悲劇が繰り返されており、読むために悲しくなります。
本書を読んでいる最中に奈良県五條市にある旧南朝皇居をリノベーションしたホテルに泊まり、隣にある顕家の父 親房の墓の前で当時に思いを寄せるという贅沢な経験をしました。