あらすじ
宿敵・呂布を倒した曹操は、中原での勢力を揺るぎないものとした。兵力を拡大した曹操に、河北四州を統一した袁紹の三十万の軍との決戦が迫る。袁術軍の北上に乗じ、ついに曹操に反旗を翻した劉備。父の仇敵黄祖を討つべく江夏を攻める孫策と周瑜。あらゆる謀略を巡らせるとともに、圧倒的兵力で曹操を追い詰めようとする袁紹。戦国の両雄が激突する〝官渡の戦い〟を描く、傑作「北方版・三国志」新装版第四巻!
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四巻。曹操 vs 袁紹。
わが立つべき大地(曹操への反旗、袁術の死、張飛、王安)
光と影(鄒氏暗殺、孫策、周瑜 vs 黄祖)
策謀の中の夢(董承粛清、張繍・賈詡 曹操陣営へ、劉備 vs 曹操、関羽降状)
風哭く日々(関羽の手柄、孫策暗殺)
乾坤の荒野(許攸寝返り、烏巣の兵糧、曹操 vs 袁紹)
三者の地(劉備・劉璋同盟、洪紀、成玄固、孫輔処断)
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張飛たち劉備軍の調練から始まり孫権が自軍をまとめるための動きを始めるまで。
今回もグイグイ引き込まれる見事な筆力。呂布の前では手を組んでいた曹操と劉備が各々の先を見据えて動き出す。
なぜか四巻だけ帯がデカいので写真は2枚。
曹操の内外に敵が多すぎる回。帝がいる故の内側の争い、そして外には袁紹。そりゃ片頭痛も治らんよな(笑)
色々な諜報や策略が渦巻いているのもね。天下を目指すのって大変なんだよなぁ、と思いつつ読む。
袁紹とのバトルは、まぁ、そうだろうなーと思いつつ、袁紹への劉備の切り返しにはにっこり(笑
この巻でいちばんびっくりしたのは孫策よ。歴史知らない民なんで、まさかここで?!え?こんな感じで?マジで???となった。
孫家、なかなかヘヴィな最期を迎えがちやな……。
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北方三国志第四巻。曹操対袁紹の「官渡の戦い」前後。
曹操が、敵方袁紹に通じた者の名前が書かれている筈の手紙類を、皆が見ている前で焚き火で燃やし、自身の度量の大きさを示しつつ、配下の心理的安全を確保する場面は、有名だが、やはりカッコいい。
そういえば、「三国志演義」や「人形劇三国志」で人気の「関羽の千里行」が北方三国志では端折ってあった。誰が描いても絵になるシーンには興味が無いのだろうか? あるいは、小説の「演義」ではなく「正史」をタネ本としているからか。
父孫堅に続き、長男孫策も志半ばで、曹操の仕組んだハニー・トラップで非業の死を遂げる。孫権・周瑜の新タッグは首尾よくスタート。これで、舞台は徐々に整い、孔明登場まであと少し。
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・劉備、曹操からの独立を決め徐州ゲット!からの秒で奪われる。敗因は曹操が抱く敵対心を読みきれていなかったことかなぁ。関羽が唆された時はハラハラしたけど、戻ってきてくれて良かった。次は劉表をどう攻略していくかが実物。
・曹操vs袁紹の戦い。それにしても曹操は本当にギリギリの戦いが多い。絶体絶命に陥って力を発揮しきれるのは覇者として強いよな。鄒氏を倒したのもびっくりしたな。曹操の間者と孫権の間者、どっちがより優秀なのか気になる。
・個人的には袁紹ってそんなに悪いことしたかなぁという印象だったので残念ではあるが、臣下の話を聞けなくなったら終わりなんだなと思った。
・それにしても孫策ゥ...お前って奴はよォ...若さが故だったのかもしれないがこんな結末ってありなのか...。民政に強い孫権と軍政に強い周瑜が今後どう展開していくか気になる。
・まだ4巻なのにメインどころが次々と倒されて、15年以上経過して、皆さんいいお年頃で最終巻まで持つのか?と心配な気持ち(笑)
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つくづく漢(おとこ)を書きたい作家なのだな、北方謙三は。
呂布が斃れたあと、彼が力を入れて書いているのは、張飛。
劉備の徳の高さを際立たせるために、あえて兵たちに厳しく当たり張飛。
彼の優しさは厳しさの奥深くに隠され、これが後々張飛の命を奪うことになる。
それに引き換え、今回曹操に捕らえられ、恩を返したうえで劉備のもとに帰った関羽の活躍などは、かなりあっさりとしか描写されない。
数対数の戦いはあまり興味がないのか、この巻の目玉である「官渡の戦い」すら、勝利を決した手前までしか書かない。
袁紹の没落は既定路線として、ナレーターベースで処理される。
かなりクセ強の『三国志』だな、と今更ながら正統派の流れをちょっとおさらいしながら読んでみたりする。