北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
参加しているSNS「やっぱり本を読む人々。」の100冊文庫企画にエントリーし、紹介文を書くために再読しました。下に前回が3回目の再読だとありますので、今回は4度目と言うことで。。
流石にストーリーはほぼ完全に覚えています。そして新鮮さは随分薄れています。それでも話の中にのめりこんで行けます。やはりこの作品は私に良く合った作品なのだと思います。
小説の最後に主人公が後醍醐天皇に対し諌奏文を送るシーンがありますが、今回改めて調べたらこれは史実なんですね。そしてその内容も小説の通り。若干21歳でそのようなことが出来た事から見て、実際の北畠顕家は本当に傑出した人間だったようです。
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02-75〜2002/09/18〜☆☆☆☆☆
歴史的事実だけを引き出して再構築したら、顕家像はひょっとしたら酷薄・独善的人間像になるかもしれません。しかし、そんな事は考えずに物語に没頭すれば、なんとも爽やかな作品です。
「切れ」のある文体と迫力ある戦闘シーン。そして格好良過ぎる主人公・顕家とそれを取り巻く登場人物たち。いやあ、歴史ハードボイルドとしか言いようが無いですね。
ストーリーそのものは北方さんの歴史ものデビュー作「武王の門」に良く似ています。武王の門が上下二巻なのに対し、この作品は一巻でその分凝縮された感があります。今回は多分三度目の再読ですが、それも釣り込まれて一気に読み通せました。初回の衝撃もあわせて最高評価にします。 -
Posted by ブクログ
相楽総三、それに絶妙に絡んでくる博徒清水の次郎長を中心に土方歳三、坂本竜馬、、勝海舟、西郷隆盛等々の幕末の英傑豪傑が勢ぞろいです。相楽総三を軸とした作品は見たこと無かったのですごく面白かった。
佐幕派倒幕派、もしくは中立派関係なく皆とても魅力的な描かれ方で、特に後半に進むにつれての相楽に対するそれぞれの思いが、それは友情であったり羨望であったり憐憫の情であったりするんだけど、とても熱くて爽快でもありました。
この時代志半ばで絶える者こそ大半で相楽だけが特別というわけではないのだけど、伊牟田、相楽の最期のシーンはこっちまで悔しくなる程切なかった。まさに草莽だ。
主軸が相楽である以上仕方ないのかとは思うけど特に西郷・岩倉の描かれ方は結構容赦ないなぁと思いました。作中で英雄とは多くの犠牲の上に平然と座って事を成し遂げられる者がなれるというような事を言っていたけどあながち間違いじゃないかもしれない、と考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
武文・・・・・・・ッ!!
口を覆って涙が零れそうじゃーーー。
そんな始まりではないのですが、まず、胸を突かれるのが、柏武文と言う雄雄しくも死んだ武士でした・・・
時代は南北朝。主人公は小四郎。上松浦党の後継者として育てられたけれど、時を待って「波王」となり独立した水軍を作り上げ日本を守るため、元と戦う――んですが!!
海です。
秋野の苦手な海です〜〜〜
戦いのシーンは海戦が主。苦手なはずなのに、文字を追うだけで頭の中に映像が広がる・・・!
北方さんのハードボイルドは、基本的に一人称だ。以前何かで読んだけれど、「バードボイルドは一人称でなければ一人前じゃない」なのだとか。
それは深く頷けるほど、巧い。
主人公の思いや行動ひとつで、周囲の様子が全て分かるというのは半端じゃないと思う。
けれども、この歴史小説たちは・・・各章、各節ごとに視点が変わる。
だから物語の進みも速く、そしていろんな男たちが格好良いってことを、また周囲からの目で見れて、やっぱり格好良い!!! と断言できる素晴らしい手法(笑/そんな意味はないと思うけど)
小四郎は、海と共に生きてきたけれど、時代の波に乗って「波王」となり、「波王」として戦った。
この物語のラストで、戦いを終えた小四郎は「波王」を辞めて一人の男に戻る。
それを誰もが惜しいと思いつつも、今までの小四郎の人生は周囲の人間のためで、それをやはり知っているから、誰も止めることは出来ない。
唯一、一緒にその旅に出ることが敵った波多裕が私はとても羨ましい!!