【感想・ネタバレ】チンギス紀 六 断金のレビュー

あらすじ

完顔襄が率いる金国の大軍四万がタタル族討伐のために動き出した。父イェスゲイをタタル族に暗殺されたモンゴル族のテムジンは、金国の要請に応じて三千騎の出兵を決意する。ケレイト王国のトオリル・カンもまた金国の側に立ち、一万五千騎の陣容を整えた。一方、盟友のジャムカは、金国とタタル族の双方を草原の民の敵とみなし、要請に応じない。草原の部族で金国と連合したのは、テムジンとトオリル・カンのみだった。ウルジャ河付近でタタル族と戦闘中の金軍に加わったテムジンは、メグジン・セウルトが率いるタタル族の大軍に突撃する――。モンゴルの草原に大きな流れが生じ、それがテムジンとジャムカの運命を変えていく分水嶺となる第六巻。

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Posted by ブクログ

ついにテムジンが動く❗
タタル族との戦い、ジャムカとの対決、死ぬことはないとわかっていてもハラハラの展開が。
次巻は草原の雌雄を決するのか? 早く読みたい❗

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2025年03月24日

Posted by ブクログ

見どころは〝盟友対決〟第1ラウンド。テムジンが仇討ちのため金国側に立ったことで勢力図が塗り替わり、歴史が大きく動き始めようとする。容赦ない掃討作戦の一方で、身内に見せたテムジンの意外な一面には何だかホッとさせられた。

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2025年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ジャムカとテムジンは、お互いの生きるべき道が違うことを悟り、友のまま、対立に向かっていくことになる、。対立せざるを得ない決定的な事件も起き、物語は次巻の大規模な戦争へ。いろんな登場人物が短いエピソードごとに次々と変わって、もどかしいけど丁寧に描かれている。タイトルは、三国志の断金の交わりであるが、感慨深い。

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2025年05月13日

Posted by ブクログ

 テムジンの旗。
 とうとう、やるのだな。テムジンが、語りかけてくる。これが宿運だ、とジャムカは返した。お互いに声は出さない。ぶつかる前に、伝えたいことが多くあった。
 俺もおまえも、自分の道を進もうとしているだけだ、テムジン。俺も、そう思うよ、ジャムカ。これが、生きるということだ。(274p)

トオリル・カン。
ケレイト国の王としてチンギスと共に
金国と同盟してタタル族と戦った
草原の力関係は
トオリル=チンギス=金国と
タルグアイ=メルキト族=ジャムカへと
変わってしまった
トオリル・カンは焦っていた
我国の兵力も民生も
量は此方が多いのに
質は共に劣っている
若きチンギスとジャムカに劣っている
2人の行く道は変わった
2人は初の剣を交えたが
行く方向は同じと思えた
何処で方向を違えたのか
草原には断金の同盟など
草原には強固な絆などは
求めてはならないのかも
トオリル・カンは焦った
誰も知らず草原覇者行方

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2025年04月29日

Posted by ブクログ

退屈せずに読み進めることができるのは、作家としての北方の力量だと思う。登場人物が多いし、名前はカタカナなので少し間が空くと、誰だっけ?となってしまう。
井上靖『蒼き狼』、森村誠一『地果て海尽きるまで』を読んだ記憶の助けを借り、テムジン側の人物にはおおかた馴染みがあるが、敵方の人物名は覚えにくい。

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2025年03月22日

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