北方謙三のレビュー一覧

  • 黄昏のために

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    「板上に咲く」を読み終え、「黄昏のために」のページを開いた。驚いたことに、この作品も芸術家の話だった
    版画と絵という違いはあるが、なんと奇遇
    たまたま、選んだ本
    北方謙三作品も久しぶり
    この作品は絵描きの話だが、もしかしたら北方謙三氏が小説を描くとき、すなわち自分を絵描きとして描いた自伝ではと思った

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    2024年10月16日
  • 三国志 四の巻 列肆の星(新装版)

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    ネタバレ

    つくづく漢(おとこ)を書きたい作家なのだな、北方謙三は。
    呂布が斃れたあと、彼が力を入れて書いているのは、張飛。
    劉備の徳の高さを際立たせるために、あえて兵たちに厳しく当たり張飛。
    彼の優しさは厳しさの奥深くに隠され、これが後々張飛の命を奪うことになる。
    それに引き換え、今回曹操に捕らえられ、恩を返したうえで劉備のもとに帰った関羽の活躍などは、かなりあっさりとしか描写されない。

    数対数の戦いはあまり興味がないのか、この巻の目玉である「官渡の戦い」すら、勝利を決した手前までしか書かない。
    袁紹の没落は既定路線として、ナレーターベースで処理される。

    かなりクセ強の『三国志』だな、と今更ながら正

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    2024年10月13日
  • 水滸伝 九 嵐翠の章

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    死んだはずの張藍が生きているとの報をうけ、林冲は闘いを放棄し、救出に向かうが、やはり官軍の罠だった。林冲は、索超らに助けられ、瀕死の重傷を負うが、窮地を脱出する。
    呉用は、攻守の要に、梁山泊の南西に、流花寨を建設しようとするが、そこに三万の禁軍が迫る。

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    2024年10月08日
  • 水滸伝 八 青龍の章

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    馬桂は、李富を冷酷なまでに生まれ変わるため、官軍の袁明らによって殺される。
    官軍が梁山泊の喉元に作ろうとしている巨大な軍事拠点である。祝家荘の攻略がはじまる。

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    2024年10月07日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    宋江は太原府の山中に追い込まれる。一万数千の官軍に包囲される5人であったが、陶宗旺の石積みにより耐え続け、林冲の騎馬隊らが駆けつけて、窮地を脱する。
    官軍も密かに荘軍を組織し、梁山泊との対決に本腰を入れてくる。
    その最中、時遷は、楊志を殺害した官軍の間諜である馬桂を追い詰めていく。

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    2024年10月06日
  • 三国志 三の巻 玄戈の星(新装版)

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    ネタバレ

    ただの暴れん坊呂布だったはずが、ここまで作者の熱い思いを託されて、最上等の漢(おとこ)になったよ。
    もはや袁紹どころか曹操まで小物に見える。
    死にざまも、彼としては義を貫いた形だったのだろう。
    そしてそんな呂布の思いを、赤兎はしっかりと受け止めた、と。

    これ、三国志の本流の話じゃないのに、ほとんどこの巻のメインの話だった。
    袁紹袁術兄弟については、家名に胡坐をかいた小物扱いなのはいいとして、曹操の扱いの軽さが、本当にがっかり。

    北方謙三は漢(おとこ)を書きたい人なのはわかるし、戦闘シーンの血沸き肉躍る描写には本当にワクワクするけれど、曹操が帝を擁していること、その意味と実態がほとんど書かれ

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    2024年10月01日
  • 水滸伝 三 輪舞の章

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    魯智深と楊志は、盗賊集団の根城である二竜山に乗り込み、二人で制圧し、楊志がニ竜山を、梁山泊とともに戦う反乱軍へと生まれ変わらせる。さらに、武松と孔明は、同じく盗賊集団の根城である桃花山を制圧し、孔明が反乱軍へと変えていった。
    宋江は妾を殺したことにより、ついに武松とともに、旅にでることになった。

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    2024年10月01日
  • 水滸伝 二 替天の章

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    梁山湖にある山寨には王倫を頭目とする盗賊集団3000人がいた。元々は世直しの志を持った者の集まりであったが、頭目の王倫の堕落により、盗賊集団となっていた。
    宋江の命を受け、林冲は山寨に入り込み、王倫を殺し、山寨を乗っ取ろうと画策する。
    晁蓋は賄賂として送られる荷を奪い、策を講じて、林冲とともに、梁山湖の山寨を奪取し、ついに梁山泊が誕生する。 

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    2024年10月01日
  • 破軍の星

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    鎌倉時代と室町時代の間が舞台です。
    日本が、足利尊氏勢(北朝)と後醍醐天皇勢(南朝)に二分して大きな戦いが起こっていた時代です。
    主人公の顕家は、若干16歳にして東北の守護として任務についた貴族でしたが、上手く地域を治めていたようです。
    しかし、後醍醐天皇の要請で、足利尊氏を討伐するために遠征をします。
    若くして散った英雄の物語です。

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    2024年09月28日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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    北方謙三版水滸伝。十二世紀の中国北宋。世は乱れ、役人は腐敗している。乱れ切った政府を打倒しようとして、漢たちが立ち上がっていく。
    魯智深がストーリーテラーのように、各地をまわり、仲間を増やしていく。
    弱さを持ち合わせていた林冲が、試練を乗り越えて、真の強さへと変貌していく。
    王進は母とともに、ケダモノのような若者を、志をもつ漢へと鍛え直していく。

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    2024年09月27日
  • 楊家将(ようかしょう)(上)

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    ネタバレ

    三国志が好きで似たような世界観(?)と思い読んでみたら、見事にハマりました!早く続きを読みたい!

    『水滸伝』『楊令伝』に脈打つ楊家の魂、ここにあり!
    宗建国の英雄・楊業とその一族。過酷な運命のなかで光り輝き、青面獣楊志、楊令にも語り継がれた漢たちの熱き闘い。

    中国で「三国志」を超える壮大な歴史ロマンとして人気の「楊家将」。日本では翻訳すら出ていないこの物語が、作家・北方謙三により新たなる命を吹き込まれ、動き始めた。
    物語の舞台は10世紀末の中国。小国乱立の時代は終わりを告げ、中原に残るは北漢と宋のみ。楊家は北漢の軍閥だったが、宋に帰順。やがて北漢は滅び、宋が中原を制する。
    その宋の領土を北

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    2024年09月19日
  • 三国志 二の巻 参旗の星(新装版)

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    ネタバレ

    元になっている『三国志演義』がそもそもフィクションなのだから、それにフィクションを重ねてもいいのだろうけれど、あまりにも呂布のありようが、今まで読んできた『三国志』と違いすぎて戸惑う。
    多分どんどん呂布を書くことが楽しくなってきちゃったんだろうなあ。

    若くも美しくもない妻をひたすら愛し、尽くす、私利私欲とは無縁の呂布。
    「徳の将軍」と世間では言われても、何らかの野望または欲を胸の内に深く隠している劉備。
    このふたりの対比。
    どう読んでも、呂布のほうがいいやつ。
    貂蝉(ちょうせん・董卓と呂布が仲たがいするきっかけとなった美女)なんか出て来やしない。

    逆に、鮑信の死、あっさりすぎ。
    曹操も「そ

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    2024年09月18日
  • 血涙(下) 新楊家将(ようかしょう)

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    ネタバレ

    うーん、なんとも悲しい物語。楊家四男だった過去を切り伏せた石幻果とそれに立ち向かう楊家の生き残り3兄妹。もう国がどうとか関係ない状況だけど、遼の方が人を大切にしている雰囲気。まぁもともと分母が少ないって事もあるかもだけど。対して宋は楊家を全滅させてでも国を守る方針で…楊家は何の為に、誰の為に戦うのか?結局は国だとか軍だとかは関係なく、自分たちのために戦うのだと自分に言い聞かせる。今の組織でも、やる気も実力もある人が、周りの同調圧力に屈して潰れていく事もあるもんね。いずれにしても素晴らしい物語でした。

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    2024年09月17日
  • 血涙(上) 新楊家将(ようかしょう)

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    ネタバレ

    前作で耶律休哥が捕らえた宋の将軍は記憶喪失となり、石幻果という名前を与えられ、お姫様と結ばれ子をなし、かなり順風満帆な生活を送っていた。自分は何者だったのかはどうでもよく、今を一生懸命生きている。かたや父親楊業をはじめ、兄弟たちを多く失った楊家六男、七男は各地に散った仲間たちや末っ子九妹を集め再建を始める。耶律休哥軍と度々相見える楊家軍は「石幻果って兄貴じゃね?」となる。その後も度々戦い、石幻果の兜が飛ぶくらいの攻撃をくらった時に全てを思い出しちゃった。塞ぎ込む石幻果改め四男。五男は相変わらず行方不明。

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    2024年09月12日
  • 三国志 一の巻 天狼の星(新装版)

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    ネタバレ

    いろんな人の『三国志』を読んできましたが、戦闘中の躍動感はやっぱりピカイチ。
    でも、結局元本は『三国志演義』なのね。
    桃園の誓いこそないけれども、劉備、関羽、張飛の活躍が目覚ましい。

    曹操でさえたった5000人の兵では、反董卓軍の中でも目覚ましい戦いぶりは見せられないというのに、劉備はたった200人で結果を出します。
    関羽と張飛がいるからね。
    周りの評価も、あの二人を抱えている男=すげえ奴っていう感じ。

    でもさあ、人にさせるばっかりで、あなた自身は何をしてくれたのかしら、カムラン。
    と言ってやってよ、ミライさん。

    孫堅も曹操も、自腹を切って参加しているわけですよ。
    みんなが持ち上げれば持

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    2024年09月07日
  • 黄昏のために

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    新刊の場所に置いてあったので手に取ったが目につかなければ読まない作家。
    難しい文章なのかと思ったが小説だけど終わりがない自伝ぽい1人の画伯と呼ぶには若い考え方。年齢を経ても、どれだけ売れていても納得できていない初老が何気ない日常や画に対する感情、考え方をつらつらと書いているが文章に引き込まれていく。優雅で画だけに情熱を燃やす独身貴族。情熱を燃やしていないのか??真摯な姿勢で臨んでいるとは思うが。他人とも関わる事がほとんどない羨ましい生活を送っている。自分もそんな人生を歩んでいきたい。

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    2024年08月24日
  • 楊令伝 十五 天穹の章

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    梁山泊に生きた者たちの壮大な物語。

    最後は南宋と梁山泊が闘う中、金の襲撃によって一時は梁山泊も危うくなったが、これを蹴散らし、岳飛との対決となった。

    戦で勝負がつくと思いきや、青蓮寺の暗殺者が楊令の近くに潜んでおり、やられる。

    その後が気になるところ。夢を追った壮大な物語だった。

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    2024年08月09日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    北では耶律淳が暗殺され、耶律大石は西へ去り、ショウケイザイが残った。

    結局、金国に降伏し、金国は燕雲十六州を宋に渡す。

    江南では童貫と方臘の闘いが一年にも及んでいた。

    石宝が正面から童貫に挑み、敗れる。

    方臘は負ける。

    呉用は方臘と一緒に居ようとするが、武松と燕青に連れ戻される。

    梁山泊軍は一州分の土地を奪い、南北の時間稼ぎのお陰で勢力を大きくする。

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    2024年08月07日
  • 黄昏のために

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    ネタバレ

    連作短編集18篇
    短編集とはいえ,全体を通して一人の画家が何かを探しながら自分のスタイルのようなものを確立していく.画商や友人あるいはゆきずりの人との会話も気が利いている.ストイックに奔放に作る料理が美味しそうで,その分量にも圧倒される.男の料理だと感じた.料理だけでなく全体の調子が,探偵ものではないがハードボイルド風でかっこよかった.
    再読

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    2024年08月02日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    ネタバレ

    4巻です。
    本巻では官軍の大物のひとりである李富がよかったです。

    官軍の上層部は、本当に国のことを思って梁山泊を排除しようと思っている人も少なからずいるのです。
    彼らなりの義があるので、一概に悪者扱いは出来ない。
    犠牲はやむなしという考え方は好きでないけれど、少なくとも私利私欲のため、ではないところは共感出来ます。

    今まで、そんな義のためなら冷徹で完全無欠のアンドロイドであった李富が、馬桂との関係が深まるにつれ、恐れや躊躇を抱くようになり、より人間らしく魅力的な人物になってきました。
    義を貫くか、情が勝つか・・・
    でもきっと、どちらにしてもこの先は悲劇よね・・・

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    2024年07月26日