北方謙三のレビュー一覧

  • 楊令伝 十 坡陀の章

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    国を創り上げるというのも、ある意味では一つの戦。そう思わせるエピソードが幾つも出てきた第十巻。
    楊令の壮大な構想は現実となるのか、まだまだ目が離せない。

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    2013年09月16日
  • 楊令伝 九 遥光の章

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    遂に巨星を墜とした。
    そして今度は休む間もなく国づくりが始まった。
    楊令の考えるスケールの大きな構想が、今後どんな形で実現して行くのか、あるいは行かないのか、ますます続きから目が離せなくなった。

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    2013年09月15日
  • 楊令伝 八 箭激の章

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    戦が激しくなり、両軍ともに戦死者が相次いできた。
    戦闘シーンもさることながら、その最中や合間に登場人物たちの語る話や言葉も重みがある。
    いよいよ全巻の折り返し点を折り返した。

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    2013年09月14日
  • 楊令伝 七 驍騰の章

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    泣ける!
    語弊を承知でいうと、次々と人が倒れ死んでいった「水滸伝」に比べて、ここまで大掛かりな戦が登場しなかった「楊令伝」。
    まさか、あの漢が姿を消すとは予想もできなかった。
    ただ、その散り際はやはり哀しくも切なくも、漢らしく胸の震えるものだった。

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    2013年09月13日
  • 楊令伝 六 徂征の章

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    「水滸伝」では漢(林冲)が女のためにその身を危険にさらしたように、本巻では女(扈三娘)が子供のために敵に身を投げ出す。
    その結末の男前っぷりまで、さすがは北方大水滸シリーズといえるものだった。
    また、本巻のエンディングの楊令の様子は、本作前半部の名場面の一つといっていいと思う。
    ますます目が離せない。

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    2013年09月12日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

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    ネタバレ

    穆弘と楽和が死んでしまってとても悲しい巻。
    他にも好漢が次々に命を落としていって切ないけれども、負傷から立ち直る人もいたりしていろんな人生が織り交ざっているなと思いました。
    欧鵬の花栄を守って死んでいくシーンはすごく印象的。

    そして、楊令がめっちゃ成長してるし、張平はめっちゃいい子だしで次世代の成長がとても楽しみにもなりました。

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    2013年09月10日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    宋軍の南北の戦にもいよいよ決着がついた。
    その間にも梁山泊軍は、しっかりとした国としての形を作り上げてきている。
    次巻以降、どんな風に展開されるのか予想もつかない両軍の対決が楽しみ。

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    2013年09月09日
  • 水滸伝 十七 朱雀の章

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    いいのか?まだあと2巻を残しているのに、こんなに盛り上がっていいのか?

    そんないらぬ心配をしてしまうほどの盛り上がりよう。
    面白さは本の序盤からいきなりMAX。そのテンションは最後まで保たれたまま。
    もはや神がかり的な面白さなのである。

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    2013年09月05日
  • 水滸伝 十四 爪牙の章

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    ネタバレ

    前半はちょっとのほほんで、後半は激戦な14巻。
    前半、盧俊義と宋江が魚を釣ったり、史進が妓楼に通っている時に襲われて全裸で交戦したりしていて、双頭山であんなに熾烈な戦いがあって何人もの人が死んだけど、生きている梁山泊メンバーには時が流れ続けているんだなと思わせられました。
    そして後半は、禁軍二十万との戦いが始まりました。梁山泊にとっては、今までで一番苦しく際どい戦。宋と梁山泊がほぼ全ての力をかけてぶつかる戦いの様子は、読んでいてとても熱い!と思いますが同時にハラハラしっぱなしでした。
    そんな14巻の中で、一番印象に残ったのは張黄と息子の張平が旅をする話のところ。張黄の盗み癖がある息子をどうにも

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    2013年09月04日
  • 水滸伝 十七 朱雀の章

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    ネタバレ

    まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。

    天立の星: 双鎗将・董平
    地巧の星: 玉臂匠・金大堅
    天巧の星: 浪子・燕青
    地捷の星: 花項虎・龔旺
    地狂の星: 独火星・孔亮
    地損の星: 一枝花・蔡慶

    童貫さん、ありえないほど強いです。  こんなに強い人が軍部のトップにいたのに、これまでの地方軍をはじめとするその他の軍のメタメタさ加減は何だったんだろうと思わずにはいられないほど強いです。  これは前半で梁山泊軍を強く描き過ぎちゃったために、そのぶんラスボスは徹底的に強くしなければならなくなっちゃったとしか思えません。  まるである時期までのファイナル・ファンタジー

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    2013年09月03日
  • 楊令伝 四 雷霆の章

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    梁山泊軍そのものよりは、宋の禁軍の南北での戦いの様子を主に進む第四巻。
    それにしても、「度人」はやりきれんもんがあるな。

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    2013年08月31日
  • 楊令伝 二 辺烽の章

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    当たり前のことだが、水滸伝と比べて、登場人物それぞれが程度の差はあれ変化を遂げている。
    それに戸惑いつつ、ようやくそれに慣れたところで、大きく物語が動き出した。

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    2013年08月27日
  • 楊令伝 一 玄旗の章

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    水滸伝のラストから三年。
    冒頭から、無事に生きていたおなじみの登場人物たちがぽつぽつと登場してきて、一瞬思わず顔がほころぶものの、すぐに厳しい物語世界に引き込まれる。
    そして、巻末でついに主人公が、頭領が姿を見せる。いやが上にも次巻以降への期待が高まる。

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    2013年08月27日
  • 水滸伝 十六 馳驟の章

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    ネタバレ

    まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。

    天貴の星: 小旋風・柴進
    地雄の星: 井木犴・郝思文
    地壮の星: 母夜叉・孫二娘
    地数の星: 小尉遅・孫新
    天牢の星: 病関索・楊雄
    地陰の星: 母大虫・顧大嫂

    大戦直後、しかも回復の時を稼ぐための「講和」を模索している真っ只中のお話ということで、表面的には梁山泊 vs. 官軍のお話はちょっとなりをひそめた1巻だったと思います。  こういう時に発生するのは当然のことながら裏工作のお話・・・・となるわけで、晁蓋を暗殺した史文恭が再登場。  隠居生活を送っていたような老人(しかも健康食品やらジム通いで若さを保つ余裕がある現

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    2013年08月27日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

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    ネタバレ

    まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。

    天英の星: 小李広・花栄
    地煞の星: 鎮三山・黄信
    地遂の星: 通臂猿・侯健
    天損の星: 浪裏白跳・張順
    地察の星: 青眼虎・李雲
    地奇の星: 聖水将・単廷珪

    前巻から引き続き梁山泊は官軍と総力戦を繰り広げています。  ここまで「やる気的」にも「実力的」にも散々の描かれ方をしてきた官軍ですが、やっぱり正規軍には正規軍の強みがありました。  相変わらず「やる気的」には梁山泊軍の方に歩があるとは言え、物量的にも人材的にも豊富な補給を受けられるうえに、少なくとも上に立つ将軍たちの質がこれまでとは雲泥の差に変貌を遂げている官軍

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    2013年08月23日
  • 水滸伝 十二 炳乎の章

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    晁蓋と共に戦う、と宣言した宋江のシーンが、すごくよかった。あとは
    盧俊義と燕青。燕青かっこよすぎ〜。

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    2013年08月22日
  • 血涙(上) 新楊家将(ようかしょう)

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    『楊家将』続編。上下巻。

    宋建国の英雄・楊業が味方の裏切りにより悲運の死を遂げて2年。
    生き残った楊六郎延昭と楊七郎延嗣の兄弟は、楊家軍を再興し再び遼と対峙する。
    倒すべき宿敵は遼随一の名将“白き狼”耶律休哥。
    彼の下には記憶を失った元宋軍の将・石幻果がいた。
    宋と遼、2つの国に生きる漢たちの宿命が戦場に交錯する―

    というわけで熱き北方節炸裂の本作が待望の文庫化。

    前作『楊家将』では楊業を中心とした楊一族の生き様が描かれていたけれど、この『血涙』で描かれるのは苦悩し、自ら道を選んで生き、そして死んでゆく人間。
    心身を引き裂かれるほどの悲劇を背負った石幻果、戦のみに生きてきた耶律休哥に生じ

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    2013年08月16日
  • 水滸伝 十三 白虎の章

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    まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。

    天剣の星: 立地太歳・阮小二
    地祐の星: 賽仁貴・郭盛
    地僻の星: 打虎将・李忠
    地飛の星: 八臂哪吒・項充
    地退の星: 翻江蜃・童猛

    前巻の Review で KiKi は

    お互いの「譲れないもの」と「国家のありようはこうあるべき」というビジョンを賭けての全面戦争の空気を漂わせて13巻へ進みます。

    と書いたわけだけど、とうとうこの巻に至って官軍 vs. 梁山泊の戦いはほぼ全面戦争の様相を呈してきました。  数で劣る梁山泊側にとってみれば「全軍挙げての戦い」はこれが初めてではないけれど、官軍側が多面的に動き始めた最

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    2013年08月16日
  • 水滸伝 十三 白虎の章

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    前半の梁山泊と青蓮寺(宋)の本気の戦いがかなり読みごたえがあります。梁山泊が力を削られながらもじわじわと盛り返して大きくなろうとしている一方、青蓮寺のメンバーも頼もしい人員を増やし頭を使いに使って梁山泊を潰しにきている、双頭山攻めはそんな戦でした。戦があれば、また死んでいく人がいる。朱仝が、双頭山を守るため、梁山泊を守るために死んでいながらも戦いぬき、最後林沖に先に死ぬことを詫びて息絶える場面に涙があふれました。同時にかっこよすぎて震えました。

    宋江パパを守りに行き、宋江パパとひとときを過ごす武松とりきの三人の話もじーんとするいい話でした。りきは本当に純粋で正しいから、りきに泣かれてしまった

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    2013年08月13日
  • 楊家将(ようかしょう)(上)

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    古本で購入。
    北方節溢れる熱い作品。上下巻。

    舞台は宋と遼が対峙する10世紀後半の中国。
    主人公は武人“楊無敵”楊業とその7人の息子たち。

    物語は楊業が元々仕えていた北漢へ宋が侵攻、楊業率いる楊家軍がそれを迎え撃つところから始まります。
    その後の宋への帰順、宋帝との信頼関係、息子たちの成長、やがて始まる遼との決戦、立ちはだかる遼の名将・耶律休哥…

    あとはもう読んで!おもしろいから!

    「中国では三国志よりも人気の高い作品」とのことだけど、これだけの物語がこれまでほとんど知られていなかったっていうのは、不思議だな。

    この北方版楊家将は、北方謙三お得意のオリジナル要素満載なわ

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    2013年07月22日