北方謙三のレビュー一覧

  • 楊令伝 十五 天穹の章

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    水滸伝は神がかっていたなと思う。本作も神のご加護はなくなってしまったが、十分意欲作で著者の力を思い知らされる。
    カッコいい漢(おとこ)達の生きざま、新に力を着けてくる物、死んでいく物。時間の流れを感じながら、男達の 成長を見ていくのは楽しい。
    ラストはビックリで続きも気になるが、岳飛伝は少しおいて、普通の小説に戻ろう。
    でも最近他の小説を読んでも物足りない感じが否めない。

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    2013年07月22日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    ネタバレ

    この物語。  一言で言ってしまえば「滅びの美学」の物語です。  「滅びの美学の物語」が好きなのは日本人だけかと思いきや、中国人にもその傾向があるのかしら??  それともこれは「北方版 楊家将縁起」だからこういう物語になったのかしら??  残念ながらこの本を読むまで本家本元の「楊家将縁起」についてまったく知らなかった KiKi には判断のつかないところです。  

    上巻の Review で KiKi は楊業さんの息子たちの書き分けがちょっと粗いと書いたんだけど、コレ、実は全部が全部じゃなくて7人のうち4人に関してはそこそこ書かれていたんですよね。  かなりあっさりとまとめられちゃっていたのは次男

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    2013年07月17日
  • 楊家将(ようかしょう)(上)

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    ネタバレ

    「北方水滸」で早々に命を散らすことになる青面獣楊志、そしてその養父の死を目の当たりにするあたりからかなり特異な光を放ち始め、挙句、続く「楊令伝」ではタイトル・ロールを演じることになる楊令。  そんな2人のルーツ(と言っても楊令は楊志の養子だから厳密な意味ではルーツとは言えないかもしれないけれど)ともいうべき宋建国の英雄・楊業とその一族の物語ということで、ついつい手を出してしまった1冊です。  全2巻のうち現段階ではまだ上巻なので話は始まったばかり・・・・・という感もなきにしもあらずですが、年代的にはこの後に続く水滸伝、楊令伝でも描かれた文官 vs. 武官の確執とか、多くの小国が建っては滅びてい

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    2013年07月15日
  • 水滸伝 十一 天地の章

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    宋との戦は優勢のように見えつつ、頭領二人の意見の対立が顕著になり、先行きの不安が顔をのぞかせてくる。
    拡大してきた組織を運営していくことの難しさが感じられる一巻だった。

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    2013年07月13日
  • 楊令伝 十四 星歳の章

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    梁山泊vs南宋
    敵対する頭領が道で出会っても、認めている部分があるので、一緒に飯を食って別れる。良い関係だし、人間の大きさが分かる。

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    2013年07月12日
  • 楊令伝 十 坡陀の章

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    日本、西との交易を活発化。それぞれの役割。
    史進が意気がっている新参ものを鍛え直す場面が良い。打つ物、覚悟して受けるもの、ハラハラしながら見守る物。考えは違えど、想いは一つになれるのか。厳しいが乗り越えたときの強さ、絆。

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    2013年06月24日
  • 楊令伝 十三 青冥の章

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    ネタバレ

    蕭珪材「剣が、私に死ねと言ったのか」

    護国の剣と蕭珪材の最後が一緒なのが凄く良かった。
    苦悩する岳飛は、どんどん魅力的になっていく。
    李英を自分の愚弟に重ね合わせて読んでいたので、こういう形での梁山泊離脱は残念!でも、物語としては、ここに来てますます楽しくなってきたと感じる。
    あと2冊で終わるの!?

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    2013年06月17日
  • 水滸伝 十八 乾坤の章

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    禁軍との決戦が続く。ついに林沖が…。主要キャラの一人だっただけに残念な気がするが、楊令が出てきたからいいか。残るは完結編。

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    2013年06月02日
  • 水滸伝 十六 馳驟の章

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    激戦を経て立て直しを図る梁山泊。しかし、そこに暗殺者の陰が…。暗殺って汚い方法だが、対象によってはかなり有効だな。まして代わりがいない立場なら。そして致死軍が青蓮寺を急襲。トップの抹殺に成功する。

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    2013年05月29日
  • 水滸伝 十四 爪牙の章

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    官軍が20万の大軍で大攻勢をかけてくる。梁山泊は青蓮寺のトップを暗殺しようとするが失敗。各拠点も苦しい戦いが続く。どうなる。

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    2013年05月27日
  • 楊家将(ようかしょう)(上)

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    京劇にもなってる楊家将の話。
    宗の時代、遼との攻防で名を馳せた楊業とその息子たちの戦いは熱く、兄弟(二郎、三郎、五郎を除く)たちそれぞれの個性が描かれていて面白かった。悲劇とわかっていても下巻が楽しみ。

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    2013年05月20日
  • 絶海にあらず(下)

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    利益の為に唐物交易を独占する京の藤原忠平と海は自由にすべきと考える伊予の藤原純友の戦い。純友のような男なら大勢の水師達が己の意思で集まって来るのも頷ける。最後の太宰府との海戦の切迫感は凄かった。小野好古との友情も熱くなる物があるし、登場人物は皆個性的で魅力ある人ばかりだ。

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    2013年05月12日
  • 史記 武帝紀(一)

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    ネタバレ

    武帝の姿を皇帝という国家の一機能としてではなく,
    人間という観点から描いている。

    とにかく面白い。

    高校生が歴史に親しむための一手段として
    歴史小説があることは間違いないと思う。

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    2013年05月04日
  • 絶海にあらず(上)

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    読むに連れ何ものにも縛られない藤原純友の生き方に惹かれていく。生まれながらに決められた人生には興味なし、男の生き様がカッコ良い。当時の船の作りや水師達の暮らしを想像してしまうのも楽しい。

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    2013年04月30日
  • 水滸伝 十九 旌旗の章

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    水滸伝というと、最後は梁山泊が宋に負けちゃう、という結果は避けられないので、愛着ある無頼漢が斃れるシーンを読むのがしんどい、と思っていたが、読みだすと止まらないね。後半、敗色濃厚の梁山泊に次世代のリーダーの雰囲気を醸し出す楊令が登場するシーンが強烈で、読者にも希望を与えてくれる。仙人や妖術といったウルトラCが最後まで出てこなかった。そこがとても助かった(笑)。

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    2013年04月08日
  • 水滸伝 十三 白虎の章

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    食事のシーンの会話が一番好き。酒を酌み交わしながら、仕事の愚痴や仲間との思い出を語り合うときはどんな豪傑でも知将でも現代のサラリーマンに通じる素朴さを醸し出す。
    今読んでいるあたりが、一番梁山泊にタレントが多く揃っている頃。色んな人が酒場で愚痴をこぼす。ここから厳しい戦いに入っていく。

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    2013年04月08日
  • 水滸伝 十六 馳驟の章

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    この巻は表立った争いではなく、暗殺などの闇の戦いが多い。
    ページ数はそんなにないけれど、洪清と燕青の体術のぶつかり合いはものすごく緊張しながら読んだ。
    そして晁蓋を梁山泊から奪った史文恭がとうとう捕らえられる。
    梁山泊からしたら脅威以外の何者でもないが、敵としてものすごく魅力的な人物だったと思う。
    袁明を失った青蓮寺がこれかどう動いていくのか。

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    2013年03月21日
  • 水滸伝 十三 白虎の章

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    見せ場は毎回ながら多くあったけれど、一番好きだったのは李逵が熱を出した宋大江を看病しようとするシーン。
    李逵は正しい。正しさを武器にするのではなく、当たり前を当たり前だと感情の全てで訴える。
    時にその残酷ささえが自然そのものに見えるし、李逵にとっては当たり前以外の何でもないんだと思う。
    梁山泊の中でいい意味で浮いている。
    これから激しくなる戦いで、梁山泊や宋の行く末はどうなっていくのか。

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    2013年03月18日
  • 楊家将(ようかしょう)(上)

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    「楊令伝」で消化不良に終わった北方さんでしたが、以前に書かれたこの作品はいいです。水滸伝を髣髴とさせます。いつも書いてますが、魅力的で強い敵を書くのが北方さんは本当にうまい。この話ではそれが耶律休哥。楊家軍団と彼の軍団の戦いがどんどん盛り上がってきて後半に続くですね。

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    2013年01月27日
  • 楊令伝 十四 星歳の章

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    「上等だ。梁山泊軍は、伊達じゃねえんだ。どこの軍とやり合ったって、勝てる。そして天下を取れる」
    「意味があるのかなあ、それが」
    「なんだと?」
    「いや、私の任務は、病人を診たり、怪我を治したりすることですから。いつも、相手はひとりだけです。天下を見渡している余裕など、ありませんよ」
    「志が、あるだろう」
    「自分の場所で、懸命に闘う。志を考えれば、私がやるべきことは、それです」
    「安道全や薛永はな、最後まで梁山湖の湖寨に留まった。命を懸けて、志を貫いたのよ」
    「医師や薬師の場合、生き延びた方が、その後の役に立つ、と思います」
    「おまえ」
    「無論、安道全殿も薛永殿も、立派に志を貫かれたと思いますが

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    2013年01月24日