北方謙三のレビュー一覧
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ネタバレこの物語。 一言で言ってしまえば「滅びの美学」の物語です。 「滅びの美学の物語」が好きなのは日本人だけかと思いきや、中国人にもその傾向があるのかしら?? それともこれは「北方版 楊家将縁起」だからこういう物語になったのかしら?? 残念ながらこの本を読むまで本家本元の「楊家将縁起」についてまったく知らなかった KiKi には判断のつかないところです。
上巻の Review で KiKi は楊業さんの息子たちの書き分けがちょっと粗いと書いたんだけど、コレ、実は全部が全部じゃなくて7人のうち4人に関してはそこそこ書かれていたんですよね。 かなりあっさりとまとめられちゃっていたのは次男 -
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ネタバレ「北方水滸」で早々に命を散らすことになる青面獣楊志、そしてその養父の死を目の当たりにするあたりからかなり特異な光を放ち始め、挙句、続く「楊令伝」ではタイトル・ロールを演じることになる楊令。 そんな2人のルーツ(と言っても楊令は楊志の養子だから厳密な意味ではルーツとは言えないかもしれないけれど)ともいうべき宋建国の英雄・楊業とその一族の物語ということで、ついつい手を出してしまった1冊です。 全2巻のうち現段階ではまだ上巻なので話は始まったばかり・・・・・という感もなきにしもあらずですが、年代的にはこの後に続く水滸伝、楊令伝でも描かれた文官 vs. 武官の確執とか、多くの小国が建っては滅びてい
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呼延灼戦が熱かった!晁蓋と呼延灼の睨み合いのシーンはこちらもううと唸るくらい感情移入してしまいました。
晁蓋と呼延灼はどちらも好感が持てる人物なので、本当にどうして彼らが対立してしまうんだ……と切なくなりつつも、結果呼延灼が仲間になって、これから梁山泊で活躍すると思うと楽しみです。
ただ、やっぱり、施恩達が死んでしまったのは辛かった……。
戦の後、晁蓋と史進が語り合うシーンはホロリとしました。う~ん、それにしてもやはり頭領は背負うものが多いですね。初めての梁山泊の大敗で晁蓋の肩にまたたくさんの命がのった巻でした。
それと、この巻では李逵がかなりフィーチャーされてるのですが、李逵とっても可愛か