【感想・ネタバレ】あれは幻の旗だったのかのレビュー

あらすじ

「もう檻の中の運動会はやめだ」――全共闘高揚期、茶番劇に飽きた四人の男たちが本物の銃と弾丸を用意して立ち上がった。活動家たちに、いささかヒステリックなジャーナリズムに、そして運動会そのものに“一杯食わせて”やるために……。遊びでもなく、気晴らしでもなく、本物の戦いに命をかけた男たちの鮮烈な思いを描く衝撃のネオ・ハードボイルド。

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Posted by ブクログ

レビューが一件も無いが、これこそが隠れた名作というものだ。
学生運動時代、日本に本物の革命を起こそうとした男たちの物語。
そこに思想はなく、ただただ実戦主義というだけ。
おそらくは、思想にしばられて身動きの取れなかった学生運動を見てきた作者の、痛烈な一撃なのだろう。

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2011年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 北方謙三は読んだことありませんでしたが、全共闘ものということで読んでみました。青春小説の良作だと思います。
 全共闘は意外なほどにテーマとして取り上げられることが少ないですが、その中でもエンターテイメント性の高いものとなると本当に希少で、そういう意味でも評価されるべき作品。ただし主人公たちの学生時代に成し遂げようとして失敗したテロの規模の大きさと、10年後に舞台を変えて青春にケリをつけるべく実行した犯罪の規模の小ささにギャップがあって、プロローグから10年後を描いてひっぱっていたこともあって尻すぼみ感が残った。なにかもっとでかいことをやるんじゃないかと思った。

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2014年07月12日

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