北方謙三のレビュー一覧

  • 岳飛伝 七 懸軍の章

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    相変わらず、登場自分物の小粒化は感じてしまうし、水滸伝からのお馴染みさんが出てくると、嬉しくなってしまう。でも、現状なりの世界観が構築されてきて、人物の小粒化を、世界の拡大で補っているようなイメージ。中国だけでもとんでもない広さなのに、南へ西へ、果ては日本まで、かなり広がりまくってます。いわゆる戦争は減ってきているけど、自然との闘いみたいな部分が多く描かれていて、これはこれで魅力的。再生しつつある岳家軍の今後とか、梁山泊の行く末とか、見守るべき展開はまだ数多あり、今後ともやっぱり目を離せないです。凄いな、北方大水滸。

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    2017年06月07日
  • 史記 武帝紀(七)

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    ネタバレ

    第七巻。ついに完結。

    何だか登場人物達の“思い”が、しみじみと伝わってくるような巻でした。
    色々あったけれど、皆がそれぞれの思いを噛みしめて生きていくのだな・・という感じ。
    ラストの、-別れだな、李陵ー。ー別れだ、蘇武ー。と、目だけで思いを伝え合う場面は、こみ上げてくるものがありました。

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    2017年05月26日
  • 水滸伝 十六 馳驟の章

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    ネタバレ

    両陣営とも先の大戦で負った傷を癒す為休戦状態。
    その間も暗闘は繰り返される。
    史文恭がまた暗殺を行う。
    こいつにより、梁山泊の有能な人材が減らされていく。。。
    燕青vs洪青の達人同士の決闘は思わず力が入った!

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    2017年04月27日
  • 破軍の星

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    北畠顕家の骨太の生涯を描いた小説。戦国時代の大谷刑部と重ねながら読んだ記憶がある。初期の北方はレイモンドチャンドラーの真似のような甘い言葉の羅列で読むのがきびしかったが、歴史小説を手がけて開花した感があった。大好きな小説。

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    2017年04月24日
  • 岳飛伝 六 転遠の章

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    そっか、表舞台の岳飛は死んじゃうんや。水滸伝でヨウシが死んだのも5巻か6巻くらいだったと記憶しているけど、今度も同じようなタイミングでまたもやビックリさせられました。そういうスパイスもあったせいで、今回はかなり新鮮な読後感。なぜ軍団からの脱落者がいたのか。なぜやたら南方が詳細に描かれていたのか。そのあたりがだんだん繋がってきました。人物紹介の中には入っているから、生きているには違いないんだろうけど、全く一顧だにされていなかったコウジュウ、ここにきてようやくの登場ってのも興奮材料。老いて益々盛んな梁山泊最古参メンバー、みんな漢らしく散らせてもらえるんでしょうか。見ものです。

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    2017年04月24日
  • 草莽枯れ行く

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    草莽の志士
    相楽総三を中心に幕末の志士たちの生き様と死に様とを見事に描いた作品だ。

    北方謙三氏の物語では、男とは、生きるとは、という問いに物語全体を通して様々な人物達が、それぞれの人生で体現している。

    熱い何かが自身の中からたぎってくる、涙なしには見れない漢達の物語だ。

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    2017年03月30日
  • 岳飛伝 五 紅星の章

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    岳飛伝になってからしばしば感じることだけど、やっぱりダイナミズムが減ってます。人物の小粒化が否めないし、そのせいもあってか、死へ向かう男の発する熱気が、殆ど描かれないのが原因ですかね。これ以上有力人物が死んでしまうと、物語として成りゆかないってこともあるんでしょうが、今回、ウジュは間違いなく倒れるんだろうな、と思いました。というか、水滸伝だったら倒れてたんじゃないかな。別に倒れた方が良いという訳じゃないけど、何かすっきりしないひっかかりを覚えてしまいます。そういう意味で、いよいよ旅立ったゴヨウの最期は、シシンの後姿のインパクトも相俟って、久しぶりに良いシーンでした。

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    2017年03月22日
  • 水滸伝 十八 乾坤の章

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    林冲が死んであの公孫勝が酔って泣きながら寝るというだけでもう無理…。
    これ以上のクライマックスがあるのか…まだあと1巻あるのが信じられないまだまだ死ぬんだろうなあ。

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    2017年03月06日
  • 風待ちの港で

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    「ぼくのなかでは、なぜ少年の父親が助けが必要なのかまるでわかっていない。それでもすでに物語はできているのだ。」

    10年間の下積み時代を経て、
    作品を量産し続けている北方謙三氏のもの創りにおけるスタンス、腰のすえ方が素晴らしい。

    物語を書いてる中でも、自分自身でも着地点はわからず、筆が勝手に走り、物語が進んでいく。

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    2017年03月05日
  • 岳飛伝 四 日暈の章

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    いよいよバトルシーンがメインになってきて、熱いオトコたちが前面に出てきてはいます。ただ、本人たちですら憧れの中で思い出している、ひと世代前の面々の方が、どうしても大きく見えてしまうんですね。これまで織りなされてきた物語を、ひとまわり小粒にした感じに思えてしまう。相変わらず読ませられる小説には違いないんですが、やっぱり”水滸伝”のパワーには…って思えてしまいます。岳飛のキャラも、もちろん好きなんですけどね。

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    2017年02月28日
  • 楊令伝 一 玄旗の章

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    梁山泊陥落から3年・・・
    皆んな苦労してきたんだなぁと思います。

    黒旋風や豹子頭が死んで武松や公孫勝の心にポッカリ穴が空いてますね。
    でも皆んな元気で良かった!
    期待の新人も沢山いるようで候真の体術は何処まで凄いものになっていくのか楽しみです。

    また子午山の王進様も健在で若者達の成長が期待できます。水滸伝の頃から子午山が一番落ち着きますね。

    洞宮山と太湖の塞がどう仕上がるかも楽しみです。



    最後に、呉用が生きていたのにはビックリ!
    皆んなから嫌われすぎて可哀想。
    一度、呉用も子午山に行ってみては?

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    2017年02月18日
  • 水滸伝 十九 旌旗の章

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    ついに最終巻まで読破。達成感と虚無感と満足感と…、様々な感情が浮かんできて上手く表現できないが読んで良かったと心の底から思う。
    やはり魅力的な男を描かせたら北方謙三に敵う作家はいない。
    原典も読んでみようかとも考えたがやめておく。
    自分にとってはこのドラマチックな物語こそが「水滸伝」!
    「楊令伝」「岳飛伝」も読まざるを得ない。

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    2017年02月17日
  • 水滸伝 十八 乾坤の章

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    ネタバレ

    盧達を看取った楊令が子午山を降りて梁山泊に加入。
    同志たちとのふれあいや戦いの中でその才能を開花させていく。
    梁山泊と禁軍の全面対決は激しさを増し、童貫はギリギリの攻防を楽しみながら軍人の魂を奮い立たせる。
    趙安軍に包囲された二竜山が陥され、秦明らが運命を共にする。
    そしてついに林仲が扈三娘を救い愛馬・百里風と共に戦場に散る!
    「女の命も救えない男に、俺をしないでくれ」という林仲の言葉。強さの裏で消えることのない亡き妻への想いが溢れてくる。どこまでもかっこよく人間味のある男だ。
    そして黒騎兵は楊令に受け継がれ童貫との最終決戦に突入していく。

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    2017年04月08日
  • 水滸伝 十七 朱雀の章

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    ネタバレ

    ついに童貫が出撃。圧倒的な力で双頭山をわずか一日で陥落させる。二竜山が趙安の軍勢に包囲され、童貫との激戦で関勝らを失いながら応戦する梁山泊軍。
    高球への偽装講和作戦も佳境を迎え、致死軍と高廉の部隊が 闇の中でぶつかり合う。そして負傷した公孫勝が林仲に語った凄まじい過去。彼の苛烈さの正体と素顔が垣間見えるシーン。
    そんな中、梁山泊を裏で支えてきた二人の最期。
    盧俊義は「我が息子」燕青に塩の道を託し、兵たちに志を熱く語って命を閉じる。
    病に侵された魯達は梁山泊の全てを楊令に伝え、壮絶な自裁をする。
    生き様を体現するような死に様!これこそこの小説の醍醐味!北方氏の魂がヒリヒリするほど伝わってくる!

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    2017年02月22日
  • 水滸伝 五 玄武の章

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    ネタバレ

    まさに衝撃の一冊。

    前巻で宋江を包囲し、魯智深の行方は知れず、楊志の妻子の存在が青蓮寺にばれた。
    その全てがこの巻で動き出す。

    古典文学に(古典を題材にした文学に)、ネタバレは許されないのかどうかわかりませんが、早々に主要登場人物が姿を消すということだけ記しておきます。
    現在の視点だけで考えたらそれはとてつもなく大きな穴となりますが、長い目で見たら梁山泊の要を作る出来事になったかもしれません。
    それは今後を読まないと分かりませんが。

    ただ、その大きな喪失は確かに衝撃的ではありましたが、私が泣いたのはそこではなく。
    喪失をもって敗北としないように、次に繋げるために必死で戦う遺された者たちの

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    2017年02月05日
  • 岳飛伝 三 嘶鳴の章

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    ヨウレイ伝が進むにつれ、だんだん水滸伝の登場人物が姿を消すようになってきて、人間関係が掴みきれなくなってきた。それでもなお、熱いヒューマンドラマが繰り広げられたし、特に余韻を残す各章末の締め方には、毎度惹かれるものを感じていた。正直、そのパワーを少し弱く感じる自分がいて、特に今回は、これといった見せ場が少なかったこともあり、ちょっと”あれ?”って思ってしまった。もちろん、それでもいまだ孤高の存在たり得ているし、もう読むのを止そうとは思わないんだけど、これが続くとちょっと辛いかも。ここからどんどん盛り上がるんですよね?

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    2017年01月30日
  • 肉迫 ブラディ・ドール⑶

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    30年も前のシリーズだが、カッコイイ。
    2017.1.13

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    2017年01月15日
  • 三国志 一の巻 天狼の星

    面白い

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    2016年12月27日
  • 岳飛伝 二 飛流の章

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    王進、ついに逝く…それだけで感想を終わりにしても良いくらい、大きな出来事。子午山での生活を経て、何倍も器量が大きくなった人物も数知れず。陰の番長は間違いなくこの人。その巨星がついに… ということは、いよいよ梁山泊の陥落が迫っていることを暗示しているのかも。版図を投げ打って総力戦に臨んでいるのも危ういし。旧梁山泊を盛り上げた、最古参の面々から感じられる覇気も、確実に目減りしてきているし。戦いの場面も殆どなく、淡々とした印象の本巻だったけど、着々と決着のときが迫っているんだろうな、って気配は感じられる。まだまだ熱いです、さすがに。

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    2016年12月19日
  • 岳飛伝 二 飛流の章

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    戦いの中で討たれての最後ではなく、静かに真摯にその生涯を終えた人の姿が印象に残った第二巻。
    でも僕の中で、一番お気に入りのシーンは王清と岳飛と梁興が焚火を囲む場面です。
    僕も一緒に酒を飲み、羊の肉を食べ、笛の音を聴きたいと思えました。

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    2016年12月19日