北方謙三のレビュー一覧

  • 岳飛伝 五 紅星の章

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    南宋軍の岳飛と金国ウジュ二人の繰り広げる戦は、二国の対立、民のための戦、個人的な戦争の度の言葉も当て嵌まらない次元の戦いとなる。

    一方、南の方でサトウキビから砂糖を作ろうとする秦容の陣営も仲間が増え、本格的な砂糖作りに向かっていくようです。
    ラム酒も副産物として出来ているようです。

    また、西の方では韓成が奥さんと子供とうまく行っていないようですが、重要な仕事に関わっていく気配を感じます。


    岳飛伝5巻が久しぶりすぎて水滸伝や楊令伝が昔のことのように忘れてしまいそうです。

    たまに、黒旋風や豹子頭の事を思い出さなくてはと思いました。

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    2023年08月20日
  • チンギス紀 十七 天地

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    ネタバレ

    終わったぁ,ほっとしたぁ~ホラズムの掃討戦も終わり,通ったことのない道の脇で気になったのは黒水城だった。アウラガに落ち着くことなく,東に海を見に行き,副官であるソルタホーンが知らせてきたのは,帝国各地で叛乱が起きる兆しで,どうやらホラズムの太后が残した砂金で,アウラガを臨める黒水城の主ウキが盟主らしい。金出身の公主の子だと言うが,どうやらマルガーシを担ぎ出そうとしているのだ。チンギスも四子のトルイと甥のボロルタイだけを帯同した。長い押し合いから,一気に衝突し,チンギスは脇腹を抉られながら,剣を握るマルガーシの右手を飛ばしていた。春先の衝突で,チンギスは首を差し出したが,馬から落ちたのはマルガー

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    2023年08月20日
  • チンギス紀 十七 天地

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    チンギス紀最後に相応しい一冊になった。今までにない苛烈な戦いの後の静寂はテムジンの草原で最後を終える。最後まで漢を絵描ききった北方氏に感謝!

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    2023年08月20日
  • チンギス紀 十七 天地

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    終わった。チンギス紀、長い長い物語に幕が降りた。謙三作品は男っぽい文体で独特の作風人の心をと言うより小生の心をギュッと鷲掴みにしてくれる。感無量だ。さて次はどんな作品を?待っている。

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    2023年08月14日
  • チンギス紀 十七 天地

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     大水滸伝シリーズも、これで完結だろうか。最終巻は、やや蛇足感がないでもないが、チンギス紀の流れを振り返り、ラストにつながっていくという点で、やはり最終巻にふさわしい。

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    2025年12月07日
  • チンギス紀 十七 天地

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    ネタバレ

    長子ジョチ、妹でポオルチュの妻テムルンが死ぬ
    たいこうの亡霊が金を用意しマルガーシを中心にした黒水軍との戦い
    マルガーシが右手を失いチンギスが脇腹を損傷
    二人の傷が癒え再びあい見える
    チンギスの誘いに乗ったマルガーシを殺す
    その傷が徐々にチンギスの体を蝕む
    最後はポオルチュとソルタホーンを伴い大地に帰る

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    2023年07月29日
  • チンギス紀 十七 天地

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    ネタバレ

    楽しみにしていた「チンギス紀」最終巻。
    テムジン、十三歳の時から彼の生涯、そして周りの国の人々を読んでこられた事、私の人生のある意味糧となりました。
    もう、完結編。だけどいつもこの本は寄り添ってくれているという想いを持ちたい。

    終焉に向けての登場人物たちの描き方、そしてかつての闘いに散っていったライバルたちへの思い出。
    どこを開いても胸が熱くなる言葉たち。
    「唐突に始まって唐突に終わる。人の生にも似て」
    そして広大な大地を墓とする旨を伝え、
    不意に視界がなくなったという文章。
    全十七巻、すべての言葉を心に刻みたい。

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    2023年07月29日
  • 三国志 五の巻 八魁の星

    購入済み

    おもしろい

    三国志は、横山光輝の漫画で読み始め、はまってしまった。
    その後いろいろな漫画の三国志を読んできたが
    どうも物足りなく、
    今回小説なら、自分の想像でもっと膨らませられるのではないかと思い、

    小説版に挑戦。
    再保吉川英治作のモノを呼んだが、文体が古いところがあって、
    いまいち入りきれず、
    北方健三作の作品を読み始めたところ、
    これが良い。

    登場人物が非常に生き生きとしており、
    頭の中で、縦横無尽に動き回っている。
    この先もまだまだ続くので、期待して読み進めていく

    #感動する #ドキドキハラハラ #カッコいい

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    2023年07月04日
  • 【新装版】望郷 老犬シリーズIII

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     「老犬シリーズ」完結編。老いぼれ犬高樹良文の最期(?)。これぞ俺の愛した80年代ハードボイルド。そこここに北方節があって「ああ、かっこいい……」、それにシリーズそれほど間を置かずに読んでおり名前に、経緯に記憶があるので「ああ、たまらん……」 そういう箇所に付箋をつけていたら,都合25箇所に。ああよかった。十年くらいしたら、また三部作通し読みしよう。
     老いぼれ犬の登場する作品、再読しようかな。それにこのシリーズも、十年くらいしたら、また三部作通し読みしよう。
     それにしても、北方氏の小説は冒頭からもう北方節。

    「息。/闇の中で聞こえるのは、それだけだった。」(『傷痕』)
    「赤。/闇の中で

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    2023年06月12日
  • チンギス紀 十六 蒼氓

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    チンギスカンも人生を賭けて最後の敵と戦い西の彼方に遂に追い詰めて---。小生も人生を賭けて著者の作品を読んでいる。彼の作品は雄大であり男っぽい表現であり人生そのものだ。蔵書も増える一方で実に楽しい!

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    2023年05月22日
  • チンギス紀 十六 蒼氓

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    大軍のホラムズ国軍に対し寡兵のモンゴル軍だが、将軍は粒ぞろいで兵は精強、兵站や軍馬、武器の供給は盤石。ホラムズ軍を圧倒、頼みのマルガーシの奇襲も不発。対ホラズム国戦が佳境にから終息へ。

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    2023年05月28日
  • 【新装版】風葬 老犬シリーズII

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    「老犬シリーズⅡ」。いかにして高樹刑事があのおいぼれ犬となったのか。もう、泣かせる。読点の多い短文のリズム。身体と身体のぶつかり合いのシーンにおける体言止め(というより単語一語だけのセンテンス)。酔わせるセリフ。登場する男達がことごとくかっこいい! そして甘いセンチメンタリズム。これぞ北方節。これぞ俺の愛したエイティーズ・ハードボイルド。「挑戦!シリーズ」再読しようかな。

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    2023年05月14日
  • 【新装版】傷痕 老犬シリーズI

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    三十年の時を経て再読。たまらん。いいわぁ。としか言えん。これぞ、俺の愛した北方ハードボイルド。佐々木譲氏の解説が、これまたいいい。

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    2023年05月14日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    ネタバレ

    圧巻だった。上巻でほとんど感想を言ったかもしれない。
    後編も素晴らしかった。最後の楊家軍としての動きがあまりにも淀みなく死を受け入れていて、漢としての生き様をまざまざと見せつけられた。あっぱれ。
    最後に七郎が帰還して激高している場面は泣いた。死というものを受け入れている人間だからこそ、その漢の死に様というものに対して並々ならぬ感情をぶつけていてこれには涙した。このときの情動がすべて後編の原動力となって物語を動かしている。最高でした。

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    2023年03月13日
  • 楊家将(ようかしょう)(上)

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    めちゃくちゃ面白かった。そしてアツい。
    何回か目が潤んだけど、ラストの四郎の話は普通に泣いてた。
    こういう歴史ものはアツいね。壮大な物語を魅せられました。あっぱれ。
    初北方謙三だったんだけど、歴史小説の語り手は斯く様に在れ、と学んだ。
    作者は一切顔を見せずに、ひたすらに語り手に徹する。
    語彙も地に足のついたものでありながら、淀みない筆致で全く読む上で苦にならない。物語の臨場感を圧倒的な筆力で書き上げていて震えた。
    戦場でのせめぎ合いもさることながら、登場人物ひとりひとりへのカメラワークと展開の仕方にとんでもなく長けていて全く冗長でない。一つ一つのエピソードが一個たりとも無駄でなく、血の通った物

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    2023年03月01日
  • 岳飛伝 六 転遠の章

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    臨安府に出向いた岳飛が秦檜に捕縛される。
    死罪を言い渡される岳飛を梁山泊の呉用の遺言により燕青はじめ致死軍が救出に向かう。
    岳飛救出から大理への逃走劇がまたスリリングで面白かった。

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    2023年02月22日
  • 岳飛伝 十七 星斗の章

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    完結!
    壮絶な戦いが終わった。
    そして全51巻の壮絶な物語も終わった。
    最後まで、泣かせてくれた。
    ありがとう!
    更にありがたい事に、まだまだ物語は続いているらしい。吸毛剣が受け継がれてゆく。

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    2023年01月29日
  • 岳飛伝 三 嘶鳴の章

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    金国と梁山泊の戦い 
    そして講和交渉に宣凱が
    岳飛の療養所に交易路で南宋の辛晃に襲撃された王貴が運ばれる。
    韓世忠の造船所でとどまる王清
    南方を開拓する秦容


    兀朮、岳飛、韓世忠、王貴、王清、秦容、それぞれがいろいろな思惑の中で生きている。

    岳飛と兀朮は大将としての風格がでてきて人間的にも成熟し魅力的

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    2023年01月15日
  • チンギス紀 十五 子午

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    モンゴル軍が本格的にホラムズ・シャー国に侵攻、攻勢に出る。闘気と戦略に勝るモンゴル軍はホラムズ側の罠をかいくぐりサマルカンドに続きオトラル、ウルゲンチを落としていく…。チンギスをつけ狙うジャラールッディーンとマルガーシも一歩届かず

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    2022年12月25日
  • チンギス紀 十五 子午

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    チンギスカーン物語が佳境に入り楽しく読み終えた。著者の作品はこれからも続き、生涯かけた作品を次々と出版される事だろう。小生も命のある限り付き合って行くつもりだ。次を楽しみにお待ちしましょう。

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    2022年12月22日