北方謙三のレビュー一覧
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・五代十国末期から北宋初期の頃の話
・中国では有名な英雄の話でもある
・楊業と息子七人の物語
・水滸伝の楊志の先祖が楊業で吹毛剣が出て来る?→上巻では出てこない
・楊業の息子達は二郎、三郎と名前が覚えやすい!
・六郎と四郎に強めのスポットが当てられている感あり
・水滸伝の呼延灼の先祖の呼延賛も出てくる
・北方水滸伝を読む前に読むべきか読んだ後に読むべきか答えは出せない→自分は読んだ後になります
・裏表紙のあらすじに楊業は軍閥とあるが、AIに聞くと軍閥では無いとの事、北方謙三の小説中の軍閥≒戦国時代の大名?
水滸伝、楊令伝及び岳飛伝を読み終えて読書熱が少し冷めていた所での楊家将!→ブク友さんの勧めもあり!
なんと痛快な物語と思わせる程の上巻でした!
下巻では皆んな死んでしまうのかなぁ?と不安を抱えながら読むのがしんどそうです。
他の本のレビューにも書いたかもしれませんが、中国には未だ日本人に認知されていない、英雄譚が沢山あるんであろうなぁと思わされる一冊!
日本の戦国時代のような時代が7〜9回もあるのだから、それは英雄も誕生するのかもしれませんが、そんな英雄達を小説として掘り起こしてくれる小説家がいるのは嬉しいです!
何れにしても下巻が楽しみです!!!
五代十国末期の北漢に仕える軍閥の楊業は北宋と対峙する!
圧倒的兵力差においても引けを取らない楊家の軍は北漢においては無くてはならない存在であるものの、宮廷内では獅子身中の虫扱いを受けていた・・・
楊家の一族と北漢、北宋の勃興を描く歴史小説!!! -
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読んだ本 史記 武帝紀 三 北方謙三 20260427
匈奴を圧倒し、漢を脅威から遠ざけた衛青と霍去病。
衛青も霍去病も匈奴を北に追いやっておきながらも、勝利を自覚することなく、次の戦に向けて群を立て直す。
そして追いやられた匈奴も代替わりしながら、雪辱を果たすために力を蓄える。
これでまだ3巻なんて、どんな話になっていくんだろう。
それにしても、李広の死もそうだけど、李敢の成敗は唐突かつドラマを感じましたね。
そして李陵なんかが登場してくる。
どうやら北方謙三も原典に沿って書いてるらしくて、そう考えると史記ってすごいドラマティックな歴史絵巻なんだな。
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宣賛&関勝回かと思いきや、まごう事なき燕青回!!!カッコ良すぎる〜!!
韓滔も好き……呼延灼や彭玘との絡み……泣いちゃうよあたしゃ……。
林冲&史進も良すぎるし、朱富〜!!朱貴とはまた違う空気感、良き!!
青蓮寺もいいね〜!黒いッ!
出てくる漢が毎回カッコよくてマジで眼福。たまらんね(笑)
今回はラストも良き。ほんわか。武松&李逵がこんな扱いになるとは登場時には思わなかったなぁ。李逵が人気なの、わかる。
それにしても、回を追うごとに何言ってもネタバレになるから、ただただカッコいいしか言えなくなるな……(笑)
今回は解説が日中文学の偉い先生だから、知らない話が読めたのも良き。そう言えば史記でも帝の名前決める時に夢の話あったなぁ。あれは神からのお告げだからか。
悪夢多めの私も獏に夢を食べてほしい気はするなー。そうすればもう少し心穏やかに目覚められそう(話が変わりすぎ) -
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大きな戦の後、次への種蒔き回(ざっくりあらすじ)
久しぶりに王進オジに会えたのも嬉しいし、すねオジ杜興と解珍との絡みもいいねぇ!!クライマックス手前の男子校のノリがめちゃくちゃ楽しかっただけに、ラスト……ラストォォォ!!
あんまりな終わり方にしばらく離れたからね……コレは……悲しい……悲しすぎるよ……。・゚(´□`)゚・。
ほんっと、北方小説は漢たちの退場の仕方がカッコ良すぎる……マジか……マジかよッ!!ってなるんやけど、それを受け入れられちゃうんよ……(いやまぁ、今回はちと時間がかかったが)
さて、次から後半戦だよ。間違いなく動く。残り8冊!!
原典も知らんのでガチで最期までドキドキしながら走り抜けるッ!! -
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韓滔と彭玘、そして満を持して登場した呼延灼回。
一冊丸ごと“漢たちの物語”で最高(北方小説は基本的にそうなんだけど)
武松、李逵コンビも大好きだし、魯達がほんっとにいい味出してる。
前半の種まきからの後半の実り方に読む手が止まらぬ!好き!
高俅のクソっぷりが変わらずでむしろ清々しいぐらい。
あいつ、初回からずーっとクソなんよな(笑)わかりやすいヴィラン感、嫌いじゃない。
青蓮寺もどんどん力つけてきて、闇堕ち李富といい感じでムカつく聞煥章がバランス良き(笑)
梁山泊側の人数が膨大になって名前だけだといつ合流したっけ?→
ってなるところを、登場人物にきちんと「あいつはあそこでああだったな」って回想させてくれる謙三、さすがやわ……これで思い出せるキャラが意外といる。
登場人物一覧が4ページにも及ぶ連載を書くだけある……今更ながら北方謙三という作家の凄さに息を呑むよあたしゃ…… -
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大きな戦の後片付け回(たぶん違う)
林冲と秦明好きさんは見逃せない回ではないかと(あらすじとは?)
秦明のくだりがラブコメっぽくて好き!楊令も思ってたんかーい!笑
馳星周氏の解説がまた良き。パワーワード連発で個人的にツボすぎる……ッ!
もうね……ラストがすごくてさ……いやもう……
鄧飛と楊林の会話がめちゃくちゃ良くてさ……「正しいことなんてよ、人の数だけこの世にあるんだ」(p368)で泣いたよあたしゃ……。
とか思っていたら、扈三娘!晁蓋との会話!こちらはギャグかな?みたいなやり取りするし!振れ幅がすごくて最高
解珍と秦明のやりとりも好きだし、王英のエピソードもカッコいいし、魯達の立ち居振る舞いは最高だし……もうね、登場人物みんな好きで困る……ッ!笑
まだ九巻!まだ半分!!まだまだ読めるの、嬉しすぎる〜!! -
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ネタバレチンギス紀14 萬里 を読んだ。
全体を通して、モンゴルとホラズム国の戦が描かれていた。これだけ戦の詳細が長く描かれるのは、かつてジャムカ、アインガ、タルグダイの三者連合と草原の覇を巡って戦った戦以来だと思う。非常に熱い。
また、チンギスにとって重要な人物との別れと、新時代の若者の出会いが交錯する1巻でもあった。
・チンギスの弟カサルが病で死んだ。カサルは、ナイマン王国併合戦の総大将として敵の兵站切りを長い時間かけて実行し、ナイマンを滅ぼした時から、将軍としての存在感を増し始めていた。その後、主役級の活躍は少なかったものの、モンゴル東方司令軍総大将として、安定した軍の運営と統治を見せていた。モンゴルにとって重要人物であると同時に、チンギスにとっても、共に兄弟のベクテルを殺した「共犯者」だった。ジェルメに訓練で打ち倒されていたあの頃から、もうカサルが死んだと思うと、旅路もここまで来たかという感覚。
・後でも触れるが、雷光隊のムカリもマルガーシとの一騎打ちで死んだ。チンギスにとってムカリは、数少ない本音でふざけ合える仲だったと思う。そんなムカリと、兄弟カサルをほぼ同時に失ったことで、カンとしてのチンギスの孤独は1層深まると思った。
・タルグダイとラシャーンの元で証人として頭角を現しているトーリオが、長い航海の末チンギスの孫で現在兵站・交易を担当するヤルダムと出会った。かなり広がっていた南の世界とモンゴルが、ようやく繋がった。北方謙三の手腕に脱帽せざるを得ない。チンギスがタルグダイを倒したのは、9巻。そこから緻密にタルグダイのその後と後継のトーリオを描き続け、ここでブーメランのごとくモンゴルの元に帰ってきた。ここまで大きな構想を考えられることが、信じられない。驚嘆。
・そして、マルガーシ!!ジャムカの息子である彼も、長い旅の末、ようやくモンゴル軍の前に姿を現した。チンギスはじめモンゴルの古い世代のものは、みんなマルガーシの黒貂の帽子を見て、ジャムカの影を感じ始めている。遊軍としてのマルガーシは非常に厄介な敵であり、モンゴル軍最強の遊軍だった雷光隊をほぼ壊滅させ、ムカリをその手でうち果たした。モンゴルのホラズム国併合の大きな壁であると同時に、チンギス個人としても大きな壁になるだろう。チンギスが、志を共にしていたはずのジャムカの存在を、マルガーシを通して改めて認識することで、見失いかけている戦の意義を再考するきっかけにもなると思う。今後に期待。
・また、チンギスの息子たちが多様な視点から描かれるようになり始めており、世代交代の波を感じた。草原を統一した頃は、僕はチンギス最大の幸運は優秀な息子兄弟に恵まれたことだと考えていた。しかし今や兄弟は末弟のテムゲのみとなり、息子達はやや凡庸な将軍という立ち位置が明確になってきている。ホラズム国との戦の苦戦も相まって、久しぶりにチンギスが停滞している印象。しかも、かつて停滞していた頃(南からモンゴルに戻ったばかりの頃)は、草原の中では珍しく兵站や生産に目を向ける事で、今後大きく花開く余地があった。しかし今は、咲いた花が枯れかかってる印象。チンギスの代でどこまでモンゴルが大きくなるのか分からないが、ホラズム国との戦には何とか勝って欲しいなぁ。
・また、トーリオの言葉の中で、「東にある巨大な島」が出てきた。台湾だと思ってたけど、もしかしたら日本なのかな? -
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ネタバレチンギス紀16 蒼氓を読んだ。
ホラズムとの戦が、ついに最終盤を迎えている。イナルチュク、トルケン太后、サロルチニ、ワーリヤン、ウダラル、華蓮といったホラズムの主要な登場人物が退場し、ホラズムの残党は消えかかりつつある。モンゴルの方も登場人物がかなり限定されていた印象で、チンギスの周りのソルタホーン、ジェベ、スブダイ、ボロルタイが多くを占めていた。モンゴルの強さは最後まで圧倒的。チンギスがテムジンだった頃から注力してきた鉄の生産と強力な兵站は、モンゴルが最強たる所以。
前巻で将軍として円熟味を見せていたジョチが、いきなり病に倒れてしまった。ジョチ結構好きだったから悲しいし、チンギス・カンの長男として後のモンゴル帝国を引っ張って欲しかった。次男と三男のチャガタイ・ウゲディは完全に凡庸な将軍として描かれているが、史実では彼らが帝国の大部分を引き継ぐのがまた興味深い。4男のトルイは非凡だが、どんな最後を迎えるのか。怖くもあり楽しみ。
モンゴルが巨大帝国を作った要因として、ここのところ信仰の自由に焦点が当てられている。その証拠に、全道教の丘長春という道士がしばしば登場している。彼が流浪の中でチンギス、マルガーシ、ボロルタイと出会ったのは意味のない描写では無いのだろう。何か、チンギスだけが彼との対話の中で人ならざる面を見せていたように思う。
さぁ、長きに渡ったチンギス紀も次で最終巻。ホラズムをほぼ平定しジャラールッディーンとマルガーシの首を取るだけとなったチンギスは、どんな最後を迎えるのか。広がりきった領土を前に、彼はどんな行動を取るのだろう。どこまでも広がる大地を目指し戦を続けることが彼の人生だった。そんな彼がする選択に注目したい。
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ネタバレチンギス紀17 天地を読み終えた。
長かったチンギス紀がついに終わった。言葉では言い表せない感情。本を読んでこんな気持ちになったことはない。希望、絶望、別れ、悲しみ、満足、高揚。全てがあった!
まずは17巻の振り返りする。
・チンギスの長男ジョチが闘病に末に死んだ。最後、チンギスはジョチの元を訪れて話をした。これまで息子の扱いに困っていたように見えたチンギスだが、最後にジョチに見せたものは、愛情と言ってさしつかえないだろう。ジョチも思い残すことなく死ねたはず。
・トーリオが長い旅の末、チンギスと出会った。タルグダイのことを語るチンギスが、僕は好きだと思った。やっぱりテムジンだった頃の彼が好きなんだよな。草原の男だった。
・その点、最後の最後にチンギスは全てから解き放たれて草原の男に戻ったと思う。ホラズムと戦いながら、戦の目的、理由を見失いがちだったチンギス。彼の迷いと並走するように読者も、チンギスをどこか掴みどころのない巨星と感じてしまっていたと思う。それが最後にマルガーシとの激闘もあって、手触り感を取り戻した。テムジンが13歳の頃から、読者は知ってる。そんな彼があまりに巨大帝国を築き、チンギスとなり、そしてテムジンとして死んだ。私は、親のような気持ちで見守った。マルガーシとの戦いは、本当に尊いものだった。父の愛したリャンホアと出会い、完全に父ジャムカの影を引き受けたマルガーシ。彼とチンギスの戦いの中では、何度も黒貂の帽子と玄旗が登場し、常にジャムカを思わせた。こんなに綺麗な物語の終わり方があるのか。北方先生がすごかったのは、ジャムカが死にテムジンがチンギスとなり、ホラズムが最大の敵になったとしても、物語の中で最も重要な核の部分を9巻で退場したジャムカにあらせ続けた事だろう。それが、1巻から読んできた僕としては、全てがつながり円になった感覚であり、至高だった。
感情が溢れすぎて、箇条書きのつもりがめちゃくちゃ長くなってしまってるね。それだけ終盤が素晴らしかった。序盤中盤は違う面白さがあったから、それも触れとくね。最後の決戦の舞台である黒水城は、建築の背景、城主ウキと、謎が多かった。それは、久しぶりにチンギス紀で現れた謎解き要素だったので、個人的にはすごく好きだった。
全て読み終えたのでチンギス紀全体の振り返りもするけど、個人的に1番白熱していたのは、三者連合と草原の雌雄を決する戦いをしていた時かな。あの時は、ジャムカ、タルグダイ、トクトア、ジャカガンボといった初期からの登場人物の活躍はもちろん、西遼・金国の代理戦争の色も帯び始め、盤面が読めない不気味さと期待があった。そこから三者連合が破れ、ジャムカが死ぬ所までの物語の盛り上がりは、自分の人生の読書の中で最高のものだった。ホラズムとの戦ももちろん面白かったが、初期から共に走ってきた登場人物ではなかった分、感情的にはなれなかった。それが最後に、マルガーシが完全にジャムカの跡を継いだことで、あのころの熱いものを蘇らせてくれた。これ以上ないエンディングだった。
この作品に出会えてよかった。本当にありがとう!チンギス紀は僕の宝物です。いつか必ずモンゴルに行くぞ!
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ネタバレチンギス紀15 子午を読んだ。
14に続いてホラズム国との戦が描かれている。草原での騎馬戦に比べ膠着状態にあり、その分両者の策略が行き来した読み応えのある1冊だった。
・14からホラズム攻略の入口だったオトラルをついに堕とした。まさか地下に道を掘ってオトラル城内に湧いてくるとは思わなかった。工作部隊であるナルスの大手柄。一方、相手大将のイナルチュクは直前で気配を感じ、大打撃を回避している。イナルチュクはやはり只者では無い。
・ホラズムの都サマルカンドも簡単に攻略し、舞台は太后トルケンがいるウルゲンチへ。
・しかしウルゲンチ攻略も案外早い結末を迎えた。チンギスの長男ジョチが将軍として成熟期に入っていると感じる。二男チャガタイとの不仲を利用し、陽動を企てた所は痺れた。
・場外に避難していた民が実は軍にすり変わっており、トルケンもなかなかの曲者。
・サマルカンドの時もそうだったが、ホラズム軍は案外早くウルゲンチを手放した。彼らが都市を簡単に手放す事には、なにか理由があるのだろうか。自国内での戦なので、都市がなくても遭遇戦でモンゴルをすり減らせると考えているのか。いずれにせよ、戦は終盤を迎えつつあると感じる。
・ジャムカの息子マルガーシは、チンギスと一戦交わり大敗した。彼には明るい変化の兆しが見えており、マルガーシがさらに強敵になる予感がした。