北方謙三のレビュー一覧

  • 水滸伝 六 風塵の章

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    ネタバレ

    秦明の活躍が主体

    以下
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    秦明と公孫勝の会話
    秦明  なぜ戦うのか
    公孫勝 お前は?
    秦明  自らの誇りの為に
    公孫勝 誇りなどというものは河水に流した、 
        人に語る理由などなど、私には無いのだ



    あまり細かく描写してない
    文字数が少ないページなのだけど
    でも涙する、忘れない光景
    「それから林沖は竹の棒を捨て、楊令の小さな躰を抱きしめた」

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    2024年12月05日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    激動の第5巻が終わった。これでまだ5巻とは思えないほどの壮大さと濃密さ。方臘vs童貫は手に汗握るものがあった。軍人と宗教家。昔から組み合わせはしばしば起こるが、宗教はある種人間を辞めている存在でもある為、鎮圧や反乱には難しさがある。人間の形をした何か。しかし、軍人は兵士を殺す事が生業で、誰でも殺す訳ではない。何十万人の人を殺し続けると言うのは、並大抵の事ではない事を実感した。

    ここからは、話は梁山泊の方ももっと動き始める。どうなっていくのか楽しみだ。

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    2024年12月01日
  • 【合本版】チンギス紀(全十七巻)

    ネタバレ 購入済み

    草原の覇者

    水滸伝、楊令伝、岳飛伝に続くシリーズ、まさかのチンギス・ハーンに繋がるとは。しかし、このシリーズを読もうと決意するのはなかなか重い。岳飛伝で個人的にまんねりぎみになったのもあってしばらく躊躇していたが、読みだしたらとまらない!草原に生きることのつらさ、単純に駆けて生きれたら良いのに大国の均衡にすべてを左右されてしまう悲しさ、、、、ジャムカ、タルグダイ、トオリルカンなどの敵の心の機微の描き方も北方節がさく裂して良い。まだ中盤くらいまでしか読み進めていないが、もう中盤かとも思う。しかもこの続編が決まった。なんと元寇編?楽しみすぎるだろ!

    #アツい

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    2024年11月26日
  • 檻

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     一気に読んでしまう。主人公の生き様に、共感はできないのだが、魅入られてしまう。脇役だが、おいぼれ犬第二弾かな。高樹の生活や刑事としての生き様が、だんだん明らかになってくる。

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    2025年12月07日
  • 【新装版】望郷 老犬シリーズIII

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     いつもながらのハードボイルド世界だが、高樹の老練に磨きがかかり、底流に、少し物悲しさを感じる。13歳のときの焼け跡に戻りたいと思いながら生きてきたのかと思う。

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    2025年12月07日
  • 【新装版】風葬 老犬シリーズII

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     ハードボイルドな北方ワールドに没入できる。戦後の焼け跡を生き抜いた良文と幸太の生き様が、せつなくも、かっこいい。

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    2025年12月07日
  • 水滸伝 五 玄武の章

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    山場が多すぎて、ドキドキしながら一気読みでした。
    なんとなく女真族も魯智深が仲間に引き入れて凱旋帰国するって安易な展開を期待していたので、まさか囚われていただなんて!それどころか、腕を失うことになるなんて(涙)
    でも、何はともあれ、魯智深が戻ってこれてよかったです。
    とはいえ、今後の女真族と梁山泊の関係性が気になるところ。壮大な物語なだけにこれで女真族の出番は終わりってことはないよね?!って気がして・・・

    更に、そんなところで衝撃を受けていたら、大黒柱のひとりである楊志が早々に死んでしまって思考停止(号泣)
    裏切者はあの女だぞ!早く見つけろ梁山泊!!
    って言っても楊志は戻ってこないし、彼女の

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    2024年10月30日
  • 楊令伝 四 雷霆の章

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    あまりに大きさ戦の連続で狂気も少し孕んできているようにも感じた。三国志とはまた違う、男のロマンも多少ありつつも、人間一人一人の本質が剥き出しになっている。それは宗教vs国家というあり様だけではない。どの戦場も、水滸伝での過去の戦とはまた違うものを秘めている様に感じる。思っていた以上に盤面が動くのは面白い。今後も楽しみ

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    2024年10月20日
  • 水滸伝 五 玄武の章

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    凄まじい一冊というべきか。
    宋江の居場所が青蓮寺に発覚し、梁山泊の本隊が本格的に闘う一戦となった。官軍2万に包囲されるが、すぐにかけつけた李俊、穆弘らの3000の軍と、梁山泊からの林冲の騎馬隊の活躍により、窮地から脱出する。
    李富により密偵にされた馬桂により、楊志は暗殺される、すぐに官軍により、ニ竜山、桃花山への攻撃か実施されるが、楊志に託された石秀、周通らの命をかけた奮闘により、官軍の攻撃を撃退することに成功する。
    漢の生き様というか、惹きつけられる一冊。

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    2024年10月04日
  • 楊令伝 三 盤紆の章

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    いきなりオールスターでド派手な戦が繰り広げられてとても興奮します!正式に楊令は梁山泊のボスになり、さらには童貫vs方臘、趙安の燕京攻略までおる。互角の中で勝負は本当にわからないです。4巻がとても楽しみです。

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    2024年09月24日
  • 血涙(下) 新楊家将(ようかしょう)

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    楊家将から始まり、切ないというか、いつまでも楊家が報われない運命から逃れられなくて読んでいて苦しい気持ちもあった。しかし、それも人生なのだとどこか腑に落ちる力強さを感じる。戦の描写は相変わらず凄すぎる。疾走感はもちろん、重要なシーンは全てが一瞬スローモーションに飛び込んでくる。このジェットコースターの様な感覚を文字で体感できる楽しさは異常だ。

    今回の楊家将、血涙は「思惑」というのがかなり前面に出ている分、北方謙三らしからなという印象も少しあった。しかし、それは自分の間違いで思惑というのは、人間の本性を隠すことがとても難しい分、抗う事のできない大きな渦の様な中で、人はどう生きるのか、今の社会に

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    2024年09月13日
  • 武王の門(上下合本)

    『破軍の星』を読む前に。

    北方《南北朝》シリーズは、今作から始まります。
    「太平記」の時代、足利初期の頃の話と言えば、どうしても『関東〜鎌倉〜京都』の物語として取り上げられがちですが、奥州地方だけでなく九州地方でも《血みどろの時代》が有りました。
    尊氏も一度は破れて、九州へ落ち延び、見事に反転攻勢を掛けて天下を取りました。

    その後の《南北朝期》、南朝はしっかりと九州へも足場を構築し、熊本の菊池氏を従え、かなりの期間、足利に入らせない勢いが有ったのです。その初期から末期までを手に汗握る濃厚な物語が《北方調で》語られていきます。

    何度読んでも、心が熱く滾る、涙無くしては読めない物語です。

    #アツい #感動する #ドキドキハラハラ

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    2024年09月08日
  • 血涙(上) 新楊家将(ようかしょう)

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    上巻とは思えないほどの重厚感と重さ。しかしあまりに切なさすぎる。北方謙三にとっては、記憶喪失というのは少し珍しい題材にも思う。
    しかし、1人の人間が二つの人生を持ってしまうというのは、本来耐えることができないと思う。ましてや軍人。使命というものを幾多も抱えて生きていけるほど、人間は強くない。それはまさしく北方謙三の作品にたくさん教えてもらった。

    下巻からはどうなるのか。とても楽しみです。

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    2024年09月07日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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    学生時代に楊令伝まで読みましたが、岳飛伝が完結しておらず、そのままになっていました。10年以上の時を経て岳飛伝を読もうと思いましたが、すっかりそれまでの話を忘れてしまったので水滸伝から読み直すことに。
    久々に読みましたが、やはり素晴らしく面白かったです。早速2巻へ…!

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    2024年08月26日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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    男性に勧める。まさに中国古典を再構成したハードボイルド?小説。
    林沖を中心に話しが進む。この章は、僕にとっては。
    男の哀しさとは。
    仕事にいそしんでいただけ、自分の志に拘っていただけ?
    でも
    妻を自分のせいで亡くし、自分の中の思いとは何なのか?どうして自分が生きているのかなんて考えられない忙しさの中で、彼の物語は進んでいく。

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    2024年08月24日
  • チンギス紀 十七 天地

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    第十七巻にして最終巻。

    対ホラズム戦が終わり、アウラガに帰還したチンギスに、”ある人物”の裏切りが知らされます。
    一方、チンギスから受けた傷を山中で癒すマルガーシのもとに、故トルケン大后の配下で“水心”の頭・カルアシンが訪れ、贈り主を明かさないままマルガーシに見事な剣を手渡します。
    さらにカルアシンはマルガーシに兵馬の調練を依頼し、次なる闘いに参戦してほしいと打診しますが・・。

    ついに、ラスト。
    この巻では、砂漠にある〈黒水城〉に集結した"反チンギス連合"と、彼らを討伐する為に出兵したモンゴル国との戦いがメインに描かれています。
    "黒水軍"は、ホラズ

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    2024年07月07日
  • 黄昏のために

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    北方謙三『黄昏のために』。画家である「私」。好きなものを食い酒を呑み料理を作る。そして、ストイックに独り、絵を描く…。ハードボイルドは職業ではない、生き方だ。この作者さん、久々に大河以外の小説を読んだ!

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    2024年07月07日
  • 黄昏のために

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    北方謙三久しぶりの現代小説。作家名を知らずに読んでも北方だとわかる、まさに北方小説。
    主人公は中年の画家。一人称で語られる短編集。主人公はまさに北方そのものではないのか。悩みも暮らしぶりも。でも金のある気ままな暮らしというのも、やはりいいものだという気もしてしまう。

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    2024年07月04日
  • 黄昏のために

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    画家である主人公のある日の過ごし方や出来事を淡々と描いている。文体と内容が実に男っぽいのはファン作家の北方謙三氏だった。画家の1日の過ごし方がよく現れている素晴らしい!

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    2024年07月03日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    最強の男がどう死ぬかと思いながら読み進めるが、どんな逆境も突破していく楊業。まだ生きるかと、いい意味で裏切られるが、最期は味方の裏切りで敗れる。宋という国、時代に翻弄された悲しい男の生き様。

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    2024年06月28日