あらすじ
時は十二世紀――。
モンゴル高原では、様々な部族、氏族が覇権を競い合っていた。モンゴル族の有力氏族キャト氏の長の嫡男として生まれたテムジン(のちのチンギス・カン)。父がタタル族に討たれ、後継となるはずが、十三歳のとき、ある理由から異母弟を討つことに。対立するタイチウト氏に追われることとなったテムジンは一人砂漠を越えて南へと向かう。放浪中に人と出会い、経験を積んだテムジンは再び故郷へ戻り、十五歳にしてキャト氏の長となる。タイチウト氏との苛烈な戦い、ジャンダラン氏の長・ジャムカとの運命的な出会い……。
テムジンはまずモンゴル族統一のため、旗を掲げ、仲間と共に原野を駈ける!
チンギスの波乱の生涯を描く歴史大河小説全17冊を収録した電子合本版。
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草原の覇者
水滸伝、楊令伝、岳飛伝に続くシリーズ、まさかのチンギス・ハーンに繋がるとは。しかし、このシリーズを読もうと決意するのはなかなか重い。岳飛伝で個人的にまんねりぎみになったのもあってしばらく躊躇していたが、読みだしたらとまらない!草原に生きることのつらさ、単純に駆けて生きれたら良いのに大国の均衡にすべてを左右されてしまう悲しさ、、、、ジャムカ、タルグダイ、トオリルカンなどの敵の心の機微の描き方も北方節がさく裂して良い。まだ中盤くらいまでしか読み進めていないが、もう中盤かとも思う。しかもこの続編が決まった。なんと元寇編?楽しみすぎるだろ!