北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ童貫とのめまぐるしい最終決戦が面白い。
皆、よく戦った。最終的に負けることは薄々わかっていたが、希望を繋げたのはよかった。
全巻を通した感想
先にチンギス紀を読んでいたので比べてしまうが甲乙つけがたい。戦のスケールは小さいわりに多くの登場人物がいて複雑に絡み合い面白い反面、どこで仲間になっていつ死んだか分からなくなることもあり読むのは大変だった。
宋軍は圧倒的に強いが、政治が腐敗しており隙が多いこと、童貫があえて終盤まで動かなかったことで接戦に持ち込めた印象がある。
やはり楊礼伝も読むしかないな。
北方謙三作品を読むと活力が沸いてくる自分がいる。 -
Posted by ブクログ
北方謙三アニキの『森羅記』は、もちろん元寇がクライマックスで、そこに至る道を大モンゴル帝国皇帝クビライ・カーンと鎌倉幕府第八代執権北条時宗のダブル主人公で辿る物語(だと思う)なんですが、日本側の主人公北条時宗はまだ十二歳(たぶん)なんよ
んで、この先々クビライ・カーンと相対する時宗が、な、なんと、なんと海を越えて大モンゴル帝国に見聞の旅に出るというのが、この第3巻であります
エグい
エグいよ、アニキ
なにその発想
控えめに言って天才です
もう78歳よ?
まだこの発想出てくるか!?
もちろん史実にはそんな旅はありまへん
そんなんありえへん
将来執権になるのが決まってる人がモンゴル帝国に行っちゃうとか、絶対面白くなるやん
絶対どっかで遭遇するやん
そんでその場面もビミャーン!て描いちゃうわけじゃん(なにその擬音)
もうただただ北方謙三アニキには長生きして頂きたい!
坐禅をくみながら待つべし!
(北条時宗と言えば坐禅だよね(^_-)-☆) -
Posted by ブクログ
ネタバレ2026/7発売の森羅記 3 流星の塵を読んだ。
久しぶりの森羅記。といっても、チンギス紀に激ハマリしてたのが今年の4月だから、まだ4ヶ月も経ってないくらい。それでもどこか懐かしく、モンゴル熱を再燃させるには十分の作品だった。
チンギス紀で感じた北方ワールドをたっぷりと感じる1作。
・地理的な展開と盤面の複雑さ
元々地政学に興味があるように、地図を中心に展開される物語は大好き。今作は、過去の森羅記と比べてもよりその色が強い。モンゴルでは、皇帝に即位したクビライの弟・アリクブケが、クビライの敵である南宋や高麗と連携しそうな動きを見せた。また、日本に視線を移すと、鎌倉に対抗する勢力として、京が大陸と接近する様子が描かれていた。このような地理的や謀略は大好きなので、「北方ワールドといえばこれ!」という気持ちになった。今後の展開は読み切れない部分が多く、京が高麗・南宋・はたまたモンゴルのどこにつこうとしているのか、南宋と高麗の微妙な勢力関係など、今後どうとでもなりそうな不安定な状態。展開が楽しみ。
・時の流れの速さ
クビライの副官バアトルが、そして時頼を初期から支えてきた重時が、それぞれ亡くなった。この、重要人物が次から次へと去っては、新たな人物が現れる感じ。まさに北方ワールドだな。
上記以外にも、今作はストーリーとして大きな進展の種が撒かれたように思う。日本では、鎌倉を中心に各地の精力が段々と1つになりそう。これは時頼が大陸と戦う前提条件としていたもので、非常に重要な1歩。京が大陸と不穏な動きを見せたことで、図らずも鎌倉側の勢力が炙り出された形(佐志将監など)。若狭の波瀬水軍については、微妙な立場。父の影響で高麗陣営の色が強く、仮に高麗がモンゴルに征服された場合、日本侵攻の先鋒になることは想像に難くない。日本人同士の戦になってしまうのか。
また、モンゴルのクビライについても、初めて「海を我がものにしたい」という思いが明確に言語化された。これまで漠然と描いていた海とその向こう側について、クビライが明確に意識を向けたのは大きな一歩。次作からは造船も本格的に始まりそうなので、モンゴル軍の水軍の成長も楽しもうと思う。 -
Posted by ブクログ
全19巻という長さに少し身構えていましたが、読み始めると梁山泊の男たちと一緒に戦っているような感覚になり、気付けば最後まで夢中で読み進めていました。
梁山泊に集う108人は決して正義の英雄ではなく、それぞれが過去や信念を背負いながら、自分なりの理想を貫こうともがいています。
だからこそ、一人ひとりに感情移入してしまい、誰かが散るたびに、本当に仲間を失ったような喪失感がありました。
戦いや軍略の描写は圧巻ですが、それ以上に印象に残ったのは、人を信じることの難しさと、志を次の世代へ託していく姿でした。
登場人物が非常に多く、前半は人物関係を整理しながら読む必要があり、戦が続く巻では少し冗長に感じる場面もありましたが、読み終えて振り返ると、一番心に残っているのは戦いではなく、人が何のために生き、何を後世へ残そうとしたのかという生き様でした。
歴史小説というより、一人ひとりの人生を描いた群像劇として、これほど心を揺さぶられた作品はそう多くありません。
正義とは何か、志は誰のために受け継がれるのかを考えさせられる、圧倒的な熱量を持った大河小説でした。 -
Posted by ブクログ
全19巻という長さに少し身構えていましたが、読み始めると梁山泊の男たちと一緒に戦っているような感覚になり、気付けば最後まで夢中で読み進めていました。
梁山泊に集う108人は決して正義の英雄ではなく、それぞれが過去や信念を背負いながら、自分なりの理想を貫こうともがいています。
だからこそ、一人ひとりに感情移入してしまい、誰かが散るたびに、本当に仲間を失ったような喪失感がありました。
戦いや軍略の描写は圧巻ですが、それ以上に印象に残ったのは、人を信じることの難しさと、志を次の世代へ託していく姿でした。
登場人物が非常に多く、前半は人物関係を整理しながら読む必要があり、戦が続く巻では少し冗長に感じる場面もありましたが、読み終えて振り返ると、一番心に残っているのは戦いではなく、人が何のために生き、何を後世へ残そうとしたのかという生き様でした。
歴史小説というより、一人ひとりの人生を描いた群像劇として、これほど心を揺さぶられた作品はそう多くありません。
正義とは何か、志は誰のために受け継がれるのかを考えさせられる、圧倒的な熱量を持った大河小説でした。