北方謙三のレビュー一覧

  • 史記 武帝紀(二)

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    衛青の甥、霍去病参戦。月氏国からの道程でまたも匈奴に捉えられる張騫。匈奴側では新しい王が誕生して漢VS匈奴の構図はさらに複雑になり……武帝の望みがまた一つ叶う北方版「史記」第二巻!

    霍去病と桑弘羊の絡みが大好き!!→

    いぶし銀の李広将軍もいいし、司馬遷ー!!司馬遷が参戦したんだが?!え?「史記」って司馬遷が書いたんじゃなかったっけ?本人登場するんだ!という驚き。
    匈奴側はまぁまぁ怖い感じに仕上がってきたよね……まぁ、奪う側だもんなぁ。しかしまぁ、だいぶんえげつないな……時代ッ!!→
    公孫弘などのキャラが悪役らしくてとても良いよね。いるいる〜みたいな(笑)
    ただ、劉徹が少しずつやばーい感じを

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    2025年08月19日
  • 破軍の星

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    北方南北朝物二作目。若き陸奥守北畠顕家の物語。はじめはゆるゆる物語が進むが、足利直義が登場するあたりから俄然面白くなる。それぞれの武将の思惑が交錯し、ダイナミックな物語展開。主人公顕家もさることながら、足利尊氏・直義兄弟がなんとも魅力的なことよ。京を舞台とした、尊氏軍対陸奥守軍の戦闘の迫力。そして明かされる、安家利通の夢。泣ける。果たしてそれが顕家の……。そして再度の上洛。ああ、結末が分かっているだけに、終盤読み進めるのがつらい。

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    2025年08月22日
  • 史記 武帝紀(一)

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    前漢の時代、武帝劉徹は北の国境を脅かす匈奴を討伐するために動き始める。抜群の戦センスを持つ衛青、西にある月氏国へと旅立つ張騫など魅力的なキャラクターが活躍する中国歴史書「史記」の中の「武帝」の部分を北方謙三氏が味付けした歴史小説第1巻

    がァァァァァァ!!!めちゃくちゃおもしろいー!!中国史知識皆無!史記とは?武帝って誰?レベルの私が貪るように読めてしまう北方謙三氏のリーダビリティよ!!出てくるキャラがとにかく魅力的で最高!キャラ小説として全力で推したい!!(落ち着け)
    三国志と違い、帝がいるからこその面白さも→

    あるんよね。いわゆる後宮問題とか!!面白すぎる〜!!
    衛青や張騫がかっこいいの

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    2025年08月17日
  • チンギス紀 十五 子午

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    ホラズム国のペースに嵌まらず戦を展開し、攻めるときは大胆に攻める。やはりチンギスは凄かった。

    ちょくちょくトーリオの話しになるが、最後に大きく絡んでくるのかどうか。単に作者がラシャーン推しの可能性も否定できない。

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    2025年08月12日
  • 牙

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    挑戦シリーズ3『風の聖衣』再読のために、こちらも再読。石本一幸19歳。ふとしたことがきっかけで、己の皮を脱ぎ(脱がされ)、獣の正体を現し、牙をむき出す物語。石本の肉体が感じる痛み、暴力が痛いほどに感じられる。本作の老いぼれ犬高樹はそれほど嫌な存在ではない。石本と高樹のやりとりが面白い。そして、そこここに見られる北方節。本作では高樹が石本に掛けた台詞、「ひと晩で、髪が白くなるやつがいる、おまえは、心の髪を白くしちまったようだね、石本」。たまらないね。さて石本、そして村沢がどんな男になって水野竜一と対峙するのか!

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    2025年08月06日
  • 冬の狼 挑戦シリーズ2

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    水野竜一が三年ぶりに帰ってきた。そして再び、誇りを確かめ、男としての筋を通そうとする男達と共に闘いを始める。三〇年ほどの時を経て再読。自分が年を取っている分感受性が鈍り、楽しめなかったら面白く読めなかったらどうしようと思いながら頁を開いたが、全くの杞憂。冒頭から全編北方節、これぞ俺の愛したハードボイルド! そこここに痺れる文章があり、泣ける泣ける(ギイさんが死んでしまう)。こちらが人生経験多少増えている分、深く味わえたのではないかと思う。まだ生きていれば、高樹刑事に「刑事として出会った中で最も歯応えがあった男は?」と、そのランキングを訊いてみたい気になった。しかし「挑戦シリーズ」、まだ三冊も残

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    2025年07月29日
  • チンギス紀 四 遠雷

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    盟友ジャムカとの本格的な共闘から始まった第4巻はイェスゲイ暗殺の真相が見えてきたところで幕。
    同時にいくつものプロットが動いており、全く飽きることがない。
    巻を重ねるごとに登場人物が増えていくが、明らかな敵役でも剣技・乗馬術や潔さなどの魅力を備えている。今のところ何の魅力も感じないのは本巻で大敗を喫するセングム、そしてサチャ・ベキくらいおらず、並大抵の業ではないと思う。
    次巻は玄翁との戦い、イェスゲイの仇討ちの進展を楽しみに読み進めたい。

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    2025年07月27日
  • チンギス紀 十 星芒

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    物語も後半に入り、戦いの場は西夏、そして金国へ。新たにホラズム・シャー国なるのも出てきて、これからの展開が気になります。
    ジンとナルスの活躍が楽しみ!

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    2025年07月25日
  • チンギス紀 三 虹暈

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    精鋭を率いる玄翁が姿を現す第3巻。
    後に大帝国を築くテムジンが最終的に敗れることはないはずだが、麾下に加わりそうもない無敵の人物をどう倒させるつもりなのか?
    予備知識なしで読んでいるので、玄翁の正体が明かされるのが非常に楽しみだ。

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    2025年07月18日
  • チンギス紀 二 鳴動

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    テムジンの麾下に人が集い始める第2巻。
    槍の達人ジェルメに続き、無双の射手クビライ・ノヤンが加入。そして、盟友ジャムカとの邂逅。
    挙げればきりがないが、この巻で1人に絞るなら敢えて女性、テムジンの許嫁ボルテを選びたい。ボルテ登場の描写は簡潔だが、胸を打つ。
    これは英雄の物語だが、志と戦だけではない。純粋な愛の形までさらりと書いてある。凄い。

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    2025年07月19日
  • チンギス紀 一 火眼

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    巨匠の作品だから覚悟して手に取ったが、予想通り面白すぎてやめられない。間違いなく全巻読むことになると思う。
    第1巻は少年テムジンの出奔から青年としての帰還までが描かれており、フォーマットはいわゆる「ヒーローズ・ジャーニー」。大河小説の冒頭だけれども、本巻だけでも十分に読む価値がある。
    最初から才気溢れる人物として描かれているテムジンだが、才気だけで英雄になれるわけではない。人との出会い、会うべき人に巡り会う運が英雄を英雄たらしめるのだ、という作者の声が聞こえる流石の導入だ。

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    2025年07月20日
  • 鬼哭の剣 〈新装版〉 日向景一郎シリーズ : 4

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    「日向景一郎シリーズ」四巻目。今回は凄まじいビルドゥングスロマン。15歳になった日向森之助の初体験から恋、同年代の少年との交流(心温まるではない)、兄景一郎への複雑な思い、柳生との対決、剣客としての成長が描かれる。あの気色悪い子供だった森之助がとうとう内面を、人間味をもって現れる。しかし、景一郎や多三郎はなんでこんなに無造作に森之助に勝手な命を下すのだろう。可哀相やんけ。それにしても、北方謙三が生み出した人物の中で日向景一郎が最もハードボイルドな存在だ。自分これまで北方ハードボイルドでエンターテインメント小説に目覚め、北方『三国志』を深く愛して、なんとなく史実に基づかない剣豪を描いた時代小説な

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    2025年07月04日
  • チンギス紀 九 日輪

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    物語も中間点に到達し、テムジンがいよいよチンギス・カンになる!
    ジャムカ軍との戦闘シーンも読みごたえあり、一気に読んじゃった感じです。
    後半の展開も楽しみになります。

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    2025年06月26日
  • チンギス紀 八 杳冥

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    ネタバレ

    折り返しの巻として、まさに物語の核となる巻だった。当初のうちは、進み具合がゆっくりめだけど、その分じっくりと書かれているので、いつ大きなスケール展開となるか期待していたが、まさにこの巻は充実した内容でとても読んでて感激した。ストーリー展開はなるべくしてそうなる展開ではあるが、物語の起伏に伴う感情の高ぶりがとてもうまい。負けたり老いたりで退場する人も多く、新たな展開に楽しみ(なんとか毎月の文庫刊行に合わせてる)。

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    2025年06月20日
  • 絶影の剣 〈新装版〉 日向景一郎シリーズ : 3

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    「日向景一郎シリーズ」第三弾。今度は北方流冒険小説! 
    貧村の民達が圧倒的に強い権力に抗う、そしてそれを助ける形のヒーローの物語であり、かつまた寡黙な超絶に強い男と、それを倒そうとする何人かの凄腕の男達の闘い。これは挑戦シリーズにも通じる図式。そして最後は壊れてしまった医師の孤独な闘い。それぞれ男。たまらん!

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    2025年06月15日
  • 三国志 五の巻 八魁の星(新装版)

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    袁紹を倒し河北四州の制圧に乗り出す曹操から劉備が諸葛亮孔明の存在を知るまで。

    張飛回です!(違う)張飛に嫁が来たぞー!!(そこ?)王安もまとめて張飛家が癒し。あと独裁者になりつつある曹操に会いに来た洪紀ね。癒しタイム!→

    赤兎のその後が描かれていて、たまらなく幸せナリ。良かったなぁ。ほんとに良かった。呂布もきっと喜んで……いや、呂布はいつまでも未練残さないな、うん。

    あとは、曹操の内側よな。うーん。辛い。どんどん嫌なやつになるのが読んでいて辛すぎる。だからこそ、成玄固との会話には→

    ほっこりできたし、その約束を守ってくれたのは嬉しかった。

    そして、じわじわと劉備株が上がり中。関羽が張

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    2025年06月10日
  • 降魔の剣 〈新装版〉 日向景一郎シリーズ : 2

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    「日向景一郎シリーズ②」。時代設定は江戸時代だけれど、これは北方歴史小説ではない。身内にけだものを潜め、それをなだめようと内省を深めていく凄腕の主人公。脇を固める、過去を持ち、それぞれなりの腕を持つ男達。これはもう、「挑戦シリーズ」などと同じ、いつもの北方ハードボイルド。面白くないはずがない。恬淡とした景一郎。鉄馬の人間臭さ。鉄馬と新兵衛の奇妙な友情。気味悪い森之助。薬草園の関係する男達、女達。いずれもいい味。今後森之助がどう育っていくか興味深い。

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    2025年06月09日
  • チンギス紀 十七 天地

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    今まで多くの本を読んできたが、水滸伝が一番好き。シリーズを重ねる毎にどんどん面白くなくなるが、それでも他の普通の小説に比べると断然面白く、寝る間も惜しんでページをめくる。

    チンギス・ハンの話。あまり多くない史実情報も他で確認しつつ読み進む。水滸伝と繋がったときは、嬉しいやら呆れるやら少し複雑な感じ。

    強大な敵が居ない事が一番の弱いポイントだったかな。逆にそれだけ主人公の強大さ。

    16巻で大きな戦いが終わったと思ったので、最終巻どうするんだとと読み進むが、一番好きな巻だったかな。すこしの休息、活躍者達の心情描写、新たな戦い、終幕。

    続編作れそうは作れそうに思うけど、どうかな。作って欲しく

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    2025年06月06日
  • 三国志 四の巻 列肆の星(新装版)

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    張飛たち劉備軍の調練から始まり孫権が自軍をまとめるための動きを始めるまで。
    今回もグイグイ引き込まれる見事な筆力。呂布の前では手を組んでいた曹操と劉備が各々の先を見据えて動き出す。
    なぜか四巻だけ帯がデカいので写真は2枚。

    曹操の内外に敵が多すぎる回。帝がいる故の内側の争い、そして外には袁紹。そりゃ片頭痛も治らんよな(笑)
    色々な諜報や策略が渦巻いているのもね。天下を目指すのって大変なんだよなぁ、と思いつつ読む。
    袁紹とのバトルは、まぁ、そうだろうなーと思いつつ、袁紹への劉備の切り返しにはにっこり(笑

    この巻でいちばんびっくりしたのは孫策よ。歴史知らない民なんで、まさかここで?!え?こんな

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    2025年06月05日
  • 三国志 三の巻 玄戈の星(新装版)

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    五斗米道の張衛で呂布の話を挟んだ三巻。
    呂布と、赤兎の回。もうね、なんも言えん……最高だよこれは……私は北方謙三氏の描く呂布がたまらなく好き。赤兎も。それ以外言葉が出ない……。
    とにかく最高。最高すぎる。

    劉備の飄々とした感じと曹操のめちゃくちゃ脳内フル回転している感じが対比されて、読んでいて面白い。そりゃそれぞれ国を持つよな、という印象。
    呂布と劉備の関係がなんとなく良い。クラスのヤンキーと真面目くんみたい。ちな曹操は優等生ね(笑)
    犬のくだりとか!!好きすぎる!→

    後半の李姫が赤い布を出すシーンとか最高すぎる。こんなん、泣くやん?
    そこからの曹操と劉備と呂布のシーンよ。あかーん!あれは

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    2025年06月05日