北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全19巻となる北方水滸伝を読んだ者だけが楽しめる、最高の一冊。
水滸クロニクルを頷きながら読んで、年表と人物辞典で感動を振り返り、編集者からの手紙でめちゃくちゃ笑い……え?笑う???
とにかく最高。裏話大好き民なので大歓喜→
三国志読本も途中まで読んでいるんだけど、こちらはやっぱり担当編集者である山田裕樹氏の存在がデカい。北方謙三氏をデビュー時から知っていて、お互い遠慮なしのやり取りが最高に良き。この編集者だからあの水滸伝なのかもな、と思えるぐらい、すごい。
ラストの大沢在昌氏との三人の対談とか→
とても良い。三人の仲良さが垣間見えて最高。
あと、「作者から読者へ」のコーナーも好き。北方 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ『水滸伝』『楊令伝』から続く長い物語の終着点として、本作は単なる戦記ではなく、腐敗した宋を変えようと立ち上がった梁山泊が遺した「替天行道」という志が、どのように受け継がれていくかを描いた作品。西遼、日本、南方(東南アジア)との交易を含めた梁山泊と宋(南宋)、金国との戦いにひとつの区切りがつき、晁蓋・宋江・楊令が掲げた「替天行道」が、最終的には物流という形で結実していく結末は、実に清々しい読後感だった。
特に印象に残ったのは、湖塞のころから梁山泊を支えてきた史進という一人の武将。 史進率いる梁山泊・赤騎兵が金国総帥・兀朮を討つ場面。 「退がった呼延凌は、目の端になにかを捉えた。赤い色、赤い矢 -
Posted by ブクログ
チンギス紀からスタートする、おそらく変わった北方ワールドのエントリーから、水滸伝、楊令伝を経て、ついに岳飛伝の長い旅路を終えた。
旅は延べ1年に及んだものの、水滸伝から岳飛伝まで生き抜く史進の人生一生分が凝縮された濃い一年だった。そして胡土児から玄王がつなぐチンギスハンの流れもしびれるものがあり、全てのつながりを理解したところで、何か自分より遥か壮大な世界に取り込まれ、茫然とする感覚に陥っている。それは登場人物達と過ごした一年がなくなることのロスでもあるし、この壮大な世界にいざなってくれた北方謙三への畏怖でもあるし、今執筆中の蒙古襲来の物語への期待でもあるし、日常の自分とそれぞれの物語に登場す