あらすじ
北条時宗の誕生から、元寇に立ち向かってゆく姿を
過去最大のスケールで描く歴史長編シリーズ、開幕。
【あらすじ】
王座が空位のまま、モンゴル帝国は権力争いにより分断される気配に満ちていた。クビライは、祖父・チンギスの足跡を追う長い旅路の中で、様々なものを見た。人々の生活、祖父の部下たち、そして、初めての海。驚くほど静かだった。草原の先は行き止まりではなく、海があり、その海の向こうにまた国がある。モンゴル、高麗、南宋、日本。それらは海でつながり、物流、利権争いなどが日常的に行われ、莫大な富を生んでいた。
時を同じくして、日本は鎌倉時代。執権に就いた北条時頼の悲願である、水軍を持つための準備を着々と進めていた。何か大きな脅威が近づいてくる気がするのだった――。
堂々たるシリーズ第一巻。
【読者の皆様からの声続々!】
「時間を忘れるほどの面白さ。初めて手に取る歴史小説がこの作品である人がうらやましい」(40代・女性)
「歴史の教科書で退屈にも思えた中世史が、こんなにも魅力的な人々によって作られているということを知りました。敵味方ではなく、全員応援したい気持ちになる作品です」(10代・男性)
■著者プロフィール
北方謙三(きたかた・けんぞう)
一九四七年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。七〇年、同人誌に発表した「明るい街へ」が雑誌「新潮」に掲載され、デビュー。八一年『弔鐘はるかなり』で単行本デビュー。八三年『眠りなき夜』で第四回吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で第三八回日本推理作家協会賞長編部門、九一年『破軍の星』で第四回柴田錬三郎賞を受賞。二〇〇四年『楊家将』で第三八回吉川英治文学賞、〇五年『水滸伝』(全一九巻)で第九回司馬遼太郎賞、〇七年『独り群せず』で第一回舟橋聖一文学賞、一〇年に第一三回日本ミステリー文学大賞、一一年『楊令伝』(全一五巻)で第六五回毎日出版文化賞特別賞を受賞。一三年に紫綬褒章を受章。一六年「大水滸伝」シリーズ(全五一巻)で第六四回菊池寛賞を、一七年同シリーズで第六回歴史時代作家クラブ賞特別功労賞を受賞。二〇年に旭日小綬章を受章。二四年『チンギス紀』(全一七巻)で第六五回毎日芸術賞を受賞。『三国志』(全一三巻)、『史記 武帝紀』(全七巻)ほか、著書多数。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
水滸伝からチンギス伝まで続いたシリーズの続編
今回はクビライの物語
待ちに待った続編シリーズだ
元寇は誰もが歴史の授業で習ったことがあると思うが、こういった小説でお目にかかるとは思わなかった
北条時頼という久しぶりに聞いた名前だが、このシリーズを読み終える頃には好きになってる気がする
次巻が待ち遠しい
Posted by ブクログ
モンゴルではチンギスの孫にしてトルイの長男モンケが王位に着き、次男のクビライが大陸を放浪、海を目指す。日本では鎌倉時代時の執権北条時頼が来たる脅威に備え水軍の準備を着々と進めていた…。新たな英雄達の物語が始まる!
森羅記
『チンギス紀』に続く北方謙三氏の歴史小説。モンゴル帝国の建国を、英雄たちの視点からダイナミックに描く。登場人物の葛藤や思惑が丁寧に描かれ、歴史の重みと人間ドラマが感じられる。読者を惹きつける熱い筆致は健在。
Posted by ブクログ
本の背が平らになった。(水滸からチンギスまでは丸かった)
作者の意思がどれほど介在しているのかは判らないけど、何か決意表明みたいなものを感じずにはいられない。
この先、4か月に1冊なのか5か月に1冊になるのか、とにかく続きが待ち遠しい。
Posted by ブクログ
北方謙三の本を初めて読みました。
フビライ、北条頼時を中心として色んな登場人物が出てきて、物覚えの悪い私は何度も巻頭にある登場人物の一覧を見ながら、地図も見ながら読み進めました。
この一覧があるのは大変助かります。
これが北方謙三の本なのか…
今まで他の人が書いた歴史小説とは一味違う、
カッコいい小説だなと思いました。
早く続きを読みたいと思いました。
Posted by ブクログ
先日、やっとチンギス紀を読み終わったら、ちょうどのタイミングでこのシリーズが始まった。北方さんのこのシリーズ、リアルタイムで追い掛けるのは初めてで次が待ちきれない。まずはクビライと時宗の父、時頼の紹介的な第1巻だった。先日テレビで北方さんがこのシリーズについて語られてるのを見たが、完結まで5,6年とも。私が大丈夫やろか・・・
Posted by ブクログ
思った以上に続チンギス紀濃度濃いめでお送りしております。大モンゴル帝国と鎌倉幕府という二つの軸の基に、男たちが北方謙三節を唱えまくります。その短いセリフの応酬に最初はペースが掴めないものの、すぐにあのキンギスの頃の感覚が蘇り、すらすら読み進められるようになるでしょう。
大モンゴル帝国のチンギスの孫のクビライと、鎌倉幕府執政の北条時頼という遠く離れた若者二人が、それぞれの場所で、海という存在を前にお互いを知らぬまま意識し、向き合っていくことになる様が、ジワジワとその誌面に展開されていきます。
先、長そうだなぁ。だけど、最後まで読みますよ、もちろん!
Posted by ブクログ
主人公は二人、クビライと時宗かと思いきや二人にはかなりの歳の差があった:36歳。この巻の半分ほどでやっと時宗は生まれる。この巻のもう一方の主人公は5代執権になったばかりの時頼。優秀な人間として描かれる。知らなかった。それにしても最初からモンゴルの圧力ヲ感じ水軍の強化を図るというのはどうか。根拠が不明でやりすぎ。
クビライは旅をする。これはテムジンの描き方と同じではないか。北方の創作であろうがぴたりとした感はある。まだ落ち着いたたちあがり。今後に期待。
Posted by ブクログ
チンギス紀でチンギス・カン(テムジン)没して二世代後(孫世代)のモンゴル国と日本の北条執権鎌倉時代を交互に描く、本筋の元寇を描く序章。御多分に漏れず登場人物の多さと人間関係は混乱状態で読み終える。
モンゴル国
チンギスの没後、3男のウゲディその息子グユクが2代、3代皇帝を受け継ぐも跡目争いにしこりが残る中、3代皇帝グユクが早く亡くなりチンギス4男トルイの息子モンケが4代皇帝の座に付く。モンケの弟クビライが話の中心でチンギスの功績を辿る旅をスブタイの孫阿朮、チタリ、アレイ等の従者と自由に生きていたがモンケの皇帝を機に支える生き方に変わり、東方三王家の一つタガチャル(テムゲの孫)、その部下五投下の中心バアトルと親交を深め、西方三王家筆頭バトウ(チンギス長男ジョチの息子)を心に留める。タガチャル支配地の速頻路(ウラジオ)では船隊強化を進める。
日本
源氏の衰えから執権北条氏が実権を握る鎌倉時代で時政、義時、泰時、早命の経時の後を継いだ時頼を六波探題から鎌倉に戻った(極楽寺)重時が補佐をして時折り情報が入る大国モンゴルの東方侵攻に備えるべく船隊強化を画策する。九州を拠点とする船舶を持つ松浦党の船頭タケルは高麗、宋の礼忠館、速頻路まで足を伸ばしモンゴルタガチャル家家臣ザルギス等と顔見知りとなる。重時は来たるモンゴルに備え水運業の波瀬太郎、水師安房小太郎、松浦党の長将監等と親交を深める。