北方謙三のレビュー一覧
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ネタバレ膨張の止まらぬ曹操軍の怒涛の進撃が、広大な大地に砂塵を巻き上げる。百戦錬磨の曹操の魔の手が劉備や孫権に迫っていく。
曹操の侵略に対して如何に行動するか。劉備軍と揚州の動向を様々な視点から重層的に描き出す構成が読み応え抜群だった。
劉備が孔明の下を訪れる「三顧の礼」は屈指の名場面。孔明の内面を綴る描写が巧みで引き込まれた。知略豊かな孔明が劉備の人間性に惹かれていく様子が面白い。
孔明の知略の底知れ無さには素晴らしいと感じ入ると同時に、敵には絶対に回したくないと思える怖さもある。戦術には戦略が伴わなければ意味が無い。教訓にしたい。
張飛と疑似親子のような関係だった王安の死が衝撃的過ぎ -
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劉備が関羽と張飛に出会うところから、孫堅が散るところまで。
以前別著者の三国志で挫折したことがあったので、読み切れたらラッキーぐらいな気持ちで手に取った一巻。一目惚れした瑶を攫って不器用な一言で嫁にした呂布に惚れた。最高→
嫁のことしか考えていない呂布(嫁のことを反対されたら直ぐ首を斬ろうとする)や祖父が宦官であることにコンプレックスを持つ曹操、金で解決しがちな暴れん坊だが、時を経て周りが見えるようになった孫堅など、魅力的なキャラクターが多くてグイグイ引き込まれる。→
北方謙三氏の文体がそれらの漢たちの動きをダイナミックに描写し、読んでいるだけで土埃を感じたり鬨の声が聞こえるような気がする。北 -
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第9巻は、祝家荘の戦いを経たあとの梁山泊と青蓮寺それぞれの体制補強の話。
林冲は青蓮寺の罠だった妻生存情報を信じて救出に向かい殺されかけるが索超と呂方に助けられて回復まで馬糞掃除の罰を受ける。
梁山泊は新たに流花寨という川沿いの基地を造成。
青蓮寺は屯田兵による銀山開発による資金ソース確保と、梁山泊の闇塩摘発に注力。
梁山泊の塩の道を管理していた柴進と燕青(盧俊義の副官)が囚われるが鄧飛と揚林が救出。
楊令は王進のものに預けられ、鮑旭と馬麟は梁山泊に加入。
巻末文は馳星周。北方謙三に対する半ば呆れている口調でリスペクトしまくりな解説がなかなか良い。
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今回の岳飛伝は!!!
呼延凌VSウジュ
今まで小さなぶつかり合いをしてきましたがついに本格的にぶつかりました!!!
胡土児が山士奇が陳央が・・・
そして九紋龍が、決着はどちらかの大将の首が落ちるまでと思われたが・・・
岳飛の野望
岳飛は秦容と一緒に南の方で国を起こしていくのかと思いきや野望がありました!
秦檜の善政
秦檜のやってる事に黒さが無くなってきたような気がします。
現代の権力者達は見習うべきでは!!!
老兵達の挽歌
ず〜っと燻っていた李俊!
チョッカイをかけてきた左遷された韓世忠を狙いついに老兵達が動き出す!!!
全国展開
王貴から輸送隊を引き継いだ蕭炫材の轟交賈は中華全土の -
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今村翔吾さんの「人よ、花よ、」を読み、
南北朝時代の本はないかと思っていたら、
YouTubeで今村翔吾さんがお勧めしていた本書を思い出して読みました。
主人公は北畠顕家。
16歳で陸奥守に任じられる。
戦でどんどん人の命が奪われていきます。
読めば読むほど朝廷に不信感しかないし、
人を捨て駒のように扱う判断に更に不信感は募ります。
大義とは。
正義とは。
北畠顕家が考えるなか、
足利尊氏が朝廷に向かって攻めてくる。
朝廷からは上洛せよと指示が来る。
でも。
陸奥が平定しきれていないなか、
そこを捨てて上洛しなければいけないのか。
ほんとに苦しい。
ほんとに辛い。
それでも北畠顕 -
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今回の岳飛伝は盛り沢山!
まずは、金国ウジュVS梁山泊呼延凌!!!
毎度毎度ですが決着は着くのかどうなのか果たして本作では・・・
続いて宋の韓世忠水軍VS梁山泊張朔!
前巻より死亡フラグ立ちまくりの狄成は死んでしまうのか!!?
南方の岳飛と秦容の連合に対して南宋の辛晃!
どっちかがどっちかを攻めるのか?それとも今回も貯め回!?
そして蕭炫材の大冒険!
前巻でアワヤの所を梁山泊に救われた後の自分探しの旅というか、梁山泊ツアー!
自分も同行したいと思いました!!
それとおめでたい話があります。
職場で読んでいたのですが思わず涙が出てしまいました。
関係者全員におめでとうと言いたい!!!! -
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北方謙三『友よ、静かに瞑れ』ハルキ文庫。
再読になる。北方謙三の初期ハードボイルド小説が5ヶ月連続で再刊されるという。その第1弾がこの『友よ、静かに瞑れ』である。本作は藤竜也主演で映画化されている。
今や歴史小説家に転身してしまった北方謙三のハードボイルド小説は全て読んでいる。北方謙三の歴史小説にも少し手を出したが、ハードボイルド小説ほどの面白さは見当たらなかった。
現代に於いて日本人のハードボイルド作家はもはや絶滅してしまったと言っても良いだろう。今となってはハードボイルド小説を読むためには海外翻訳作品に頼るしかないのだ。
現代は女装した男性が平然とテレビに登場する時代だ。昔は男は男 -
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ネタバレ六巻です!
前巻の楊志の死があったことで、どんな要人でもそうなる運命の人もいるのか・・・とまたもや大物が狙われる展開に苦しくなりました。
楊志の後任として、青州軍の秦明将軍が加わり(魯智深改め魯達の活躍の賜物ね)、大きな戦力増強となったことは好材料。史進も成長したし。
と言いながら敵も参謀の聞煥章という強敵が出現するし、楊志のマイナスは大きいから、敵の方が有利だな。
そして、緊迫した情勢が続く中、宋江だけは毎度おなじみのんびり諸国放浪中。
宋江のカリスマ性を理解できない私は、おいおい、そんなことをしているから敵に囲まれ絶体絶命じゃないか。これで武松が死んだら許さないよ、と叫びたくなる。頼む -
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ネタバレこの小説を読んでいて思うのは、戦のワクワク感が良い意味でない。方臘戦や童貫戦はさすがに痺れる様な戦の感動はあったが、勝敗を超えた何かを追求している分、1人1人の英雄たちの際立つ部分は光っていても、戦そのものにロマンを求めるのというのは、合っているようで、間違っているようにも思える。
題材が建国という部分に焦点が当てられているからか、戦というはあくまで要因でしかなく、建国の前には、戦ですらとてもあまりに小さいこと、国は人間が造るのに、人智を超えた何かを造る作業の様に思えてくる。
どういう国が理想かはわからない。今の日本がどうのこうのというより、自分の心のままにどう生きるか考えることに精一杯な