【感想・ネタバレ】降魔の剣 〈新装版〉 日向景一郎シリーズ : 2のレビュー

あらすじ

孤高の剣士だった祖父から日向流をたたき込まれた日向景一郎。祖父の遺言に従い、熊本の地で父を斬った景一郎は、腹違いの弟・森之助を育てることになった。江戸・向島の薬種屋の片隅に住みながら、土をこね、焼き物を作る日々を過ごしていた景一郎だったが、薬種屋が扱う痛みをなくす効能がある一方、依存性がある禁制品の麻薬をめぐる陰謀に巻き込まれていく。圧倒的な強さを誇る景一郎に襲いかかる一団の正体とは!? 北方謙三伝説の剣豪小説シリーズ第2弾。

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Posted by ブクログ

「日向景一郎シリーズ②」。時代設定は江戸時代だけれど、これは北方歴史小説ではない。身内にけだものを潜め、それをなだめようと内省を深めていく凄腕の主人公。脇を固める、過去を持ち、それぞれなりの腕を持つ男達。これはもう、「挑戦シリーズ」などと同じ、いつもの北方ハードボイルド。面白くないはずがない。恬淡とした景一郎。鉄馬の人間臭さ。鉄馬と新兵衛の奇妙な友情。気味悪い森之助。薬草園の関係する男達、女達。いずれもいい味。今後森之助がどう育っていくか興味深い。

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2025年06月09日

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