北方謙三のレビュー一覧

  • 【新装版】傷痕 老犬シリーズI

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    三十年の時を経て再読。たまらん。いいわぁ。としか言えん。これぞ、俺の愛した北方ハードボイルド。佐々木譲氏の解説が、これまたいいい。

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    2023年05月14日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    ネタバレ

    圧巻だった。上巻でほとんど感想を言ったかもしれない。
    後編も素晴らしかった。最後の楊家軍としての動きがあまりにも淀みなく死を受け入れていて、漢としての生き様をまざまざと見せつけられた。あっぱれ。
    最後に七郎が帰還して激高している場面は泣いた。死というものを受け入れている人間だからこそ、その漢の死に様というものに対して並々ならぬ感情をぶつけていてこれには涙した。このときの情動がすべて後編の原動力となって物語を動かしている。最高でした。

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    2023年03月13日
  • 楊家将(ようかしょう)(上)

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    めちゃくちゃ面白かった。そしてアツい。
    何回か目が潤んだけど、ラストの四郎の話は普通に泣いてた。
    こういう歴史ものはアツいね。壮大な物語を魅せられました。あっぱれ。
    初北方謙三だったんだけど、歴史小説の語り手は斯く様に在れ、と学んだ。
    作者は一切顔を見せずに、ひたすらに語り手に徹する。
    語彙も地に足のついたものでありながら、淀みない筆致で全く読む上で苦にならない。物語の臨場感を圧倒的な筆力で書き上げていて震えた。
    戦場でのせめぎ合いもさることながら、登場人物ひとりひとりへのカメラワークと展開の仕方にとんでもなく長けていて全く冗長でない。一つ一つのエピソードが一個たりとも無駄でなく、血の通った物

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    2023年03月01日
  • 岳飛伝 六 転遠の章

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    臨安府に出向いた岳飛が秦檜に捕縛される。
    死罪を言い渡される岳飛を梁山泊の呉用の遺言により燕青はじめ致死軍が救出に向かう。
    岳飛救出から大理への逃走劇がまたスリリングで面白かった。

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    2023年02月22日
  • 岳飛伝 十七 星斗の章

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    完結!
    壮絶な戦いが終わった。
    そして全51巻の壮絶な物語も終わった。
    最後まで、泣かせてくれた。
    ありがとう!
    更にありがたい事に、まだまだ物語は続いているらしい。吸毛剣が受け継がれてゆく。

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    2023年01月29日
  • 岳飛伝 三 嘶鳴の章

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    金国と梁山泊の戦い 
    そして講和交渉に宣凱が
    岳飛の療養所に交易路で南宋の辛晃に襲撃された王貴が運ばれる。
    韓世忠の造船所でとどまる王清
    南方を開拓する秦容


    兀朮、岳飛、韓世忠、王貴、王清、秦容、それぞれがいろいろな思惑の中で生きている。

    岳飛と兀朮は大将としての風格がでてきて人間的にも成熟し魅力的

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    2023年01月15日
  • チンギス紀 十五 子午

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    モンゴル軍が本格的にホラムズ・シャー国に侵攻、攻勢に出る。闘気と戦略に勝るモンゴル軍はホラムズ側の罠をかいくぐりサマルカンドに続きオトラル、ウルゲンチを落としていく…。チンギスをつけ狙うジャラールッディーンとマルガーシも一歩届かず

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    2022年12月25日
  • チンギス紀 十五 子午

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    チンギスカーン物語が佳境に入り楽しく読み終えた。著者の作品はこれからも続き、生涯かけた作品を次々と出版される事だろう。小生も命のある限り付き合って行くつもりだ。次を楽しみにお待ちしましょう。

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    2022年12月22日
  • チンギス紀 十五 子午

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    次が次が待ち遠しい。

    チンギス・ハンもひとりの男。父親としての人並みの悩みだったり、配下への気遣いなど、など、相変わらず人間臭い。

    領土、背景、闘いが大きくなりすぎて追いつくのは難しいのだが、目を通すと人名、土地名も含めてスルスルと映像が浮かんでくるほど。条件が許せば再読したい。

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    2022年12月15日
  • 破軍の星

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    若き天才の一生は星の瞬きが如く強く輝きどこか儚い。この星が強く永く瞬いていたら日本の歴史は変わっていたんじゃないかと思わせる、北畠顕家とはそんな漢だと感じます。
    足利尊氏、楠木正成、北畠顕家、違う立場違う人生のおとこ達が見据える夢のかたちは一緒には為し得なかったのだろうか。
    そう考えさせられる北方謙三が描く浪漫が詰まった一冊。
    あっぱれ。

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    2022年11月22日
  • 楊令伝 十五 天穹の章

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    一度読んだが再読。楊令伝の最終巻、最後まで楊令が強く、孤高であり、志を悩みながらも自分を信じて貫く姿が格好いい。最後の岳飛との戦いも終始圧倒して勝利目前で従者の欧元に毒殺されるのが悔しい。
    戦友岳飛との最後は泣ける。
    岳飛伝へとつながる

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    2022年11月15日
  • 岳飛伝 十 天雷の章

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    先人達の思いを受け継ぐ、次世代のメンバーが、改めてその志に向きあい、今の状況に合わせ考え抜く。
    ついに、その言語化の一端が見えて来た!

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    2022年10月19日
  • 破軍の星

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    歴史上最強と謳われた公家、北畠顕家の短い生涯を北方謙三の硬派な筆致で描いた作品。全くの無知な南北朝時代だったため世界観が分からなくて最初は苦労もしたが、1度目の足利尊氏討伐のために京へ上る場面からはめっぽう面白くなった。戦国時代以上に何のために戦うのか?というのが問われる時代に無能な朝廷のために戦う姿はカッコよさがありつつも読んでいて寂しく辛くなる。彼の能力があれば陸奥の夢もかなえることが出来たかもしれないのだが「大義」がそれを許さなかったのだろう。まさに「一瞬の閃光のように輝いた若き貴公子」だった。

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    2022年10月03日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    歴史小説の中でも、これだけ戦場場面の描写のボリュームが多い作品も珍しいのではないか。
    そしてそれぞれの立場での正義があり、そしてそれぞれの陣営での確執があり、さらに敵味方関係なく、武人だからこそ相通ずるものなど、読みどころは全体に見事に散りばめられて飽きさせない。
    もっと分厚い長編作品として読みたかったかな。

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    2022年09月17日
  • 盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本

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    ネタバレ

    大水滸伝シリーズ読本、本当にこれが最後。

    読者へのメッセージが好き。
    登場人物と読者への、想いの熱さが好き。
    楊令伝で梁山泊が洪水に遭った時、ちょうどその後すぐに東日本大震災が起きて……
    吹毛剣の時にすごく悩んでいたのをずっと忘れてはらへんかったんやなぁと。こういう偶然って起こってしまうよねと思った。

    あとは、編集者の山田さんからのお手紙、過去の読本を通じて、呉用のことめちゃめちゃ嫌いやん!と思っていたけどその理由がやっと分かった。笑
    そして相変わらず発想が凄まじい笑
    面白かったなぁ

    一番良かったのは、名言集。
    志の名言、始まりが魯智深なのが良いな
    生の名言よりも死の名言の方が好きだった

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    2022年09月10日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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    「三体」をおすすめしてくれた人が「水滸伝も面白い」と言っていたので読みました。
    「坂の上の雲」を挫折したので、歴史小説ましてや中国の人名がややこしそうだったので、読み切る自信はなかったのですが、「坂の上の雲」の3倍くらい読みやすくて感情移入できる物語でした(「坂の上の雲」と比較してすみません)。

    もともと「幻想水滸伝」というゲームにハマっていたことがあり、だいぶ昔にプレイしていたのでググってみました。108人の仲間を集める冒険をするというゲームの世界観を思い出し、そのままちょっとファンタジーな気分で水滸伝の小説を読みました笑

    印象に残ったところ

    史進が王進と別れるシーン、もっと学びたい、

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    2022年08月10日
  • 破軍の星

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    読めば君も”北畠顕家”推しになること間違いなし!一般的に複雑でとっつきづらいとされる南北朝時代の世界にハマるためのゲートウェイドラッグともいうべき快作。楠木正成や新田義貞のような時代を代表するスターも多数登場するため一冊で満足度は高い。

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    2022年07月30日
  • 鳥影 ブラディ・ドール(8)

    ネタバレ

    「ブラディドール」は永遠に…。

    内容については何をか言わんやです。
    とにかく傑作ですから、「一作目からお読みください」としか言えません。

    この後、このシリーズは一旦終了し、その後社長達は「約束の街」シリーズの方へ参入していくことに成ります。

    「ブラディ・ドール」シリーズは「約束の街」シリーズまで読まないと、大団円には成らないんですね。
    版元がちょっと違うのに、ちゃんとくっ付けてくださり、感謝です、BookLiveさん!!

    #アツい #泣ける #切ない

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    2022年10月24日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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     北方謙三中国史(宋末期以降)ワールドのオープニング。水滸伝の世界を再構成して、政治経済をリアルに考えている・・・が、それを味付けにした漫画的な世界か。

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    2025年12月07日
  • 楊令伝 九 遥光の章

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    楊令率いる梁山泊軍と童貫率いる宋禁軍の決戦
    それぞれ死力を尽くした戦いで息つく暇がなかった。
    楊令が童貫を討ち決着する。
    童貫の遺骸を敬意を持って宋禁軍に引き渡すなど敵でありながら礼節をわきまえた行動が潔い。

    男と男の戦い

    その後梁山泊のあるべき姿、理想とは夢とは志とはいろいろ考えさせられた

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    2022年05月02日