北方謙三のレビュー一覧

  • チンギス紀 十五 子午

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    次が次が待ち遠しい。

    チンギス・ハンもひとりの男。父親としての人並みの悩みだったり、配下への気遣いなど、など、相変わらず人間臭い。

    領土、背景、闘いが大きくなりすぎて追いつくのは難しいのだが、目を通すと人名、土地名も含めてスルスルと映像が浮かんでくるほど。条件が許せば再読したい。

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    2022年12月15日
  • 破軍の星

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    若き天才の一生は星の瞬きが如く強く輝きどこか儚い。この星が強く永く瞬いていたら日本の歴史は変わっていたんじゃないかと思わせる、北畠顕家とはそんな漢だと感じます。
    足利尊氏、楠木正成、北畠顕家、違う立場違う人生のおとこ達が見据える夢のかたちは一緒には為し得なかったのだろうか。
    そう考えさせられる北方謙三が描く浪漫が詰まった一冊。
    あっぱれ。

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    2022年11月22日
  • 楊令伝 十五 天穹の章

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    一度読んだが再読。楊令伝の最終巻、最後まで楊令が強く、孤高であり、志を悩みながらも自分を信じて貫く姿が格好いい。最後の岳飛との戦いも終始圧倒して勝利目前で従者の欧元に毒殺されるのが悔しい。
    戦友岳飛との最後は泣ける。
    岳飛伝へとつながる

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    2022年11月15日
  • 岳飛伝 十 天雷の章

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    先人達の思いを受け継ぐ、次世代のメンバーが、改めてその志に向きあい、今の状況に合わせ考え抜く。
    ついに、その言語化の一端が見えて来た!

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    2022年10月19日
  • 破軍の星

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    歴史上最強と謳われた公家、北畠顕家の短い生涯を北方謙三の硬派な筆致で描いた作品。全くの無知な南北朝時代だったため世界観が分からなくて最初は苦労もしたが、1度目の足利尊氏討伐のために京へ上る場面からはめっぽう面白くなった。戦国時代以上に何のために戦うのか?というのが問われる時代に無能な朝廷のために戦う姿はカッコよさがありつつも読んでいて寂しく辛くなる。彼の能力があれば陸奥の夢もかなえることが出来たかもしれないのだが「大義」がそれを許さなかったのだろう。まさに「一瞬の閃光のように輝いた若き貴公子」だった。

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    2022年10月03日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    歴史小説の中でも、これだけ戦場場面の描写のボリュームが多い作品も珍しいのではないか。
    そしてそれぞれの立場での正義があり、そしてそれぞれの陣営での確執があり、さらに敵味方関係なく、武人だからこそ相通ずるものなど、読みどころは全体に見事に散りばめられて飽きさせない。
    もっと分厚い長編作品として読みたかったかな。

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    2022年09月17日
  • 盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本

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    ネタバレ

    大水滸伝シリーズ読本、本当にこれが最後。

    読者へのメッセージが好き。
    登場人物と読者への、想いの熱さが好き。
    楊令伝で梁山泊が洪水に遭った時、ちょうどその後すぐに東日本大震災が起きて……
    吹毛剣の時にすごく悩んでいたのをずっと忘れてはらへんかったんやなぁと。こういう偶然って起こってしまうよねと思った。

    あとは、編集者の山田さんからのお手紙、過去の読本を通じて、呉用のことめちゃめちゃ嫌いやん!と思っていたけどその理由がやっと分かった。笑
    そして相変わらず発想が凄まじい笑
    面白かったなぁ

    一番良かったのは、名言集。
    志の名言、始まりが魯智深なのが良いな
    生の名言よりも死の名言の方が好きだった

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    2022年09月10日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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    「三体」をおすすめしてくれた人が「水滸伝も面白い」と言っていたので読みました。
    「坂の上の雲」を挫折したので、歴史小説ましてや中国の人名がややこしそうだったので、読み切る自信はなかったのですが、「坂の上の雲」の3倍くらい読みやすくて感情移入できる物語でした(「坂の上の雲」と比較してすみません)。

    もともと「幻想水滸伝」というゲームにハマっていたことがあり、だいぶ昔にプレイしていたのでググってみました。108人の仲間を集める冒険をするというゲームの世界観を思い出し、そのままちょっとファンタジーな気分で水滸伝の小説を読みました笑

    印象に残ったところ

    史進が王進と別れるシーン、もっと学びたい、

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    2022年08月10日
  • 破軍の星

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    読めば君も”北畠顕家”推しになること間違いなし!一般的に複雑でとっつきづらいとされる南北朝時代の世界にハマるためのゲートウェイドラッグともいうべき快作。楠木正成や新田義貞のような時代を代表するスターも多数登場するため一冊で満足度は高い。

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    2022年07月30日
  • 鳥影 ブラディ・ドール(8)

    ネタバレ

    「ブラディドール」は永遠に…。

    内容については何をか言わんやです。
    とにかく傑作ですから、「一作目からお読みください」としか言えません。

    この後、このシリーズは一旦終了し、その後社長達は「約束の街」シリーズの方へ参入していくことに成ります。

    「ブラディ・ドール」シリーズは「約束の街」シリーズまで読まないと、大団円には成らないんですね。
    版元がちょっと違うのに、ちゃんとくっ付けてくださり、感謝です、BookLiveさん!!

    #切ない #アツい #泣ける

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    2022年10月24日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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     北方謙三中国史(宋末期以降)ワールドのオープニング。水滸伝の世界を再構成して、政治経済をリアルに考えている・・・が、それを味付けにした漫画的な世界か。

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    2025年12月07日
  • 楊令伝 九 遥光の章

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    楊令率いる梁山泊軍と童貫率いる宋禁軍の決戦
    それぞれ死力を尽くした戦いで息つく暇がなかった。
    楊令が童貫を討ち決着する。
    童貫の遺骸を敬意を持って宋禁軍に引き渡すなど敵でありながら礼節をわきまえた行動が潔い。

    男と男の戦い

    その後梁山泊のあるべき姿、理想とは夢とは志とはいろいろ考えさせられた

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    2022年05月02日
  • 岳飛伝 三 嘶鳴の章

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    ネタバレ

    本巻で何かが動き出したような気がします。

    今まで探り探りだった若き梁山泊の後継者達は何かを振り切って、新しい道を見つける者、腹を括る者、恋に走る者?
    岳飛や金国、南宋にも変化があった!
    新しいムーブメントに乗り切れるのか?全登場人物達に良い道筋があって欲しいと思います。

    個人的には秦容の農地開発の会が楽しみでたまりません!

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    2022年04月29日
  • 楊令伝 八 箭激の章

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    扈三娘と花飛麟
    張清の戦死
    童貫軍と梁山泊軍の激戦
    なかなか読み応えのある巻

    戦いの中で激情と冷静さの狭間で揺れる人間の心理

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    2022年04月12日
  • 水滸伝 三 輪舞の章

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    楊志が無双する、致死軍が活躍する。
    このまま叛乱しそうな勢いだが、思わぬ形で宋江が旅に出た。長い長い旅の始まりらしい。

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    2022年04月04日
  • 風の中の女

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    北方謙三作品の中でも数少ない女性主人公のハードボイルド作品。
    美有シリーズ第2弾。カッコいい!最高です!

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    2022年03月19日
  • 檻

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    単行本は1983年発行。
    おそらく、1985年からの数年間に夢中になって北方謙三作品を読み漁っていました。
    最高です!

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    2022年03月19日
  • 眠りなき夜

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    単行本は1982年発行、なんと40年前の作品。
    おそらく、1985年からの数年間に夢中になって北方謙三作品を読み漁っていました。
    最高です!

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    2022年03月19日
  • 替天行道/北方水滸伝読本

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    ネタバレ

    怒涛の勢いで読んだ水滸伝、そしてさらに楊令伝を読んでいる途中、存在を目にして読んだ替天行道。笑いに笑った!水滸伝をまた違う方向から知ることができた。19巻読み終わった人だけが見える景色。

    ・北方謙三がいいカップルだと思っているのは宣讃×金翠蓮と張清×瓊英
    ・編集者さんが聞煥章のことを聞ちゃんと読んでいて私とお揃いだった
    ・張清と宋清が間違われていた
    ・最後のカンシが切実
    ・北方謙三は顧大嫂と孫ニ娘につつかれて飲んだことがある

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    2022年03月01日
  • さらば荒野 ブラディ・ドール⑴

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    1983年刊作品。喧嘩、酒、煙草、女、カーチェイス、
    今ならコンプライアンスが問題になること間違いなし!
    シリーズ全作+約束の街シリーズ(合体)の大ファンとなりました。角川春樹が映画化を望んだとのことですが諸事情により実現せず残念。

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    2022年02月27日