あらすじ
脅し。暴力。独断専行。検挙率の高さに反して、高樹良文の一課での評判は悪かった。政治家を背後に巻き込んだ連続殺人事件の捜査でも、獲物を追う姿は変わらないはずだった。関係者として親友・幸太が浮かび上がる瞬間までは……。捨てた美しい思い出が蘇り、何かが狂い始める。追走劇の先に待ち構える真実は? 獣よ、生き続けよ、最後が絶望だとしても。「豪快さや強さの中にそれを上回る優しさがある。作品に登場する漢達の“深い絆”や“哀しみ”は、きっと北方先生の根底にある繊細な部分が反映しているに違いない」――EXILE AKIRA氏も絶賛!! 高樹刑事の背が翳りゆくシリーズ第二弾。
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Posted by ブクログ
老いぼれ犬シリーズの第2弾。
1989年発行作品の文庫リニューアル版です。
呆れる程に気取った北方節が堪らなく好き・・・
既にシリーズ第3弾を読み始めています。
Posted by ブクログ
最も大事な人と対立しないといけず、どちらが正義か明確に分けれるものでなく、互いが互いの義のために対立しないといけないというのがつらいけど、そこのつらさに胸が突き動かされる
Posted by ブクログ
「老犬シリーズⅡ」。いかにして高樹刑事があのおいぼれ犬となったのか。もう、泣かせる。読点の多い短文のリズム。身体と身体のぶつかり合いのシーンにおける体言止め(というより単語一語だけのセンテンス)。酔わせるセリフ。登場する男達がことごとくかっこいい! そして甘いセンチメンタリズム。これぞ北方節。これぞ俺の愛したエイティーズ・ハードボイルド。「挑戦!シリーズ」再読しようかな。