【感想・ネタバレ】盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本のレビュー

あらすじ

執筆開始より17年の時を経て完結した北方大水滸伝、全51巻。『替天行道』、『吹毛剣』に続く、本シリーズの読本としては3冊目。今回はWeb限定で公開されていた登場人物たちと北方謙三が邂逅する掌編「やつら」や、小説すばる連載時に毎回書き連ねられたオリジナルの漢詩、著名人たちとの熱い対談や、恒例の編集者からの手紙、いのうえさきこによる漫画「圧縮大水滸伝」も収録。内容充実のオリジナル文庫。

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Posted by ブクログ

ついに完結した、北方先生の大水滸伝シリーズの解説本ですね。

北方先生と様々な人との対談集から、北方先生自身の後書き、作者と登場人物達の会話や、岳飛伝の年表や編集者が振り返る大水滸伝、シリーズをざっくり振り返るマンガまで、大水滸伝シリーズのファンからすると、読み終わった後の感慨を振り返るのに最適な本ですね。

ウイニングラン的な1冊だと思います。

1
2021年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大水滸伝シリーズ読本、本当にこれが最後。

読者へのメッセージが好き。
登場人物と読者への、想いの熱さが好き。
楊令伝で梁山泊が洪水に遭った時、ちょうどその後すぐに東日本大震災が起きて……
吹毛剣の時にすごく悩んでいたのをずっと忘れてはらへんかったんやなぁと。こういう偶然って起こってしまうよねと思った。

あとは、編集者の山田さんからのお手紙、過去の読本を通じて、呉用のことめちゃめちゃ嫌いやん!と思っていたけどその理由がやっと分かった。笑
そして相変わらず発想が凄まじい笑
面白かったなぁ

一番良かったのは、名言集。
志の名言、始まりが魯智深なのが良いな
生の名言よりも死の名言の方が好きだった。
忘れられない死に方をする人は、心で永遠に生きる人。そういう意味では死もまた生の一部。

漫画も分かりやすくて面白かった!
花飛麟の美男っぷり!笑
ひとつだけ言うなら、宣賛も出してほしかった。

私の大水滸伝、これにて完!
良い読書体験ができた!!!!
宋江のように熱い、水滸伝への想いを、魯智深のようにいろんな人に伝えていく!これからは!

0
2022年09月10日

Posted by ブクログ

ああ、遂に終わってしまったんだなあ…と思ったら、テムジンに続くの!?
でも、私にとっての大水滸はここで終わったかな。
やはり最初の108人がつないできた物語だと思うので…。って、まだ残っていたか。ふふ。

亡くなった登場人物が作者に話しかける「やつら」を読めたことは幸甚です。
本当なら邪道なんだろうと思うけれど。
それでも作者の悔いや、揺らぎや、信念が垣間見られるのは面白い。

登場人物の人気投票は史進が1位。
妥当のような、意外のような。
イラストがちょっとイメージと違いました。

自分の好きな登場人物は誰だろうと考えると、李俊、孫二嬢、史進。
いい年の取り方をしている人が好きだと気がつく。
というか、私が歳をとってきたんだな。
あんなに朱仝(しゅどう)の死に泣いたのに、朱仝惜しくも次点です。

「圧縮大水滸伝」も面白かった。
ああ、満足。

1
2019年05月21日

Posted by ブクログ

感想
最初は岳飛伝のスピンアウトかと思ったが、インタビュー中心だったのね。

やっぱり作者は自分のかっこいい男像を史進に重ねていたのね。

編集者からの手紙は正直面白くないな。


あらすじ
水滸伝、楊令伝、岳飛伝と全51巻を書き上げ、北方氏がどのような思いを込めたのかが語られる。

原泰久との対談

作者が登場人物と語り合う。

0
2025年05月28日

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