【感想・ネタバレ】盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本のレビュー

あらすじ

執筆開始より17年の時を経て完結した北方大水滸伝、全51巻。『替天行道』、『吹毛剣』に続く、本シリーズの読本としては3冊目。今回はWeb限定で公開されていた登場人物たちと北方謙三が邂逅する掌編「やつら」や、小説すばる連載時に毎回書き連ねられたオリジナルの漢詩、著名人たちとの熱い対談や、恒例の編集者からの手紙、いのうえさきこによる漫画「圧縮大水滸伝」も収録。内容充実のオリジナル文庫。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大水滸伝シリーズ読本、本当にこれが最後。

読者へのメッセージが好き。
登場人物と読者への、想いの熱さが好き。
楊令伝で梁山泊が洪水に遭った時、ちょうどその後すぐに東日本大震災が起きて……
吹毛剣の時にすごく悩んでいたのをずっと忘れてはらへんかったんやなぁと。こういう偶然って起こってしまうよねと思った。

あとは、編集者の山田さんからのお手紙、過去の読本を通じて、呉用のことめちゃめちゃ嫌いやん!と思っていたけどその理由がやっと分かった。笑
そして相変わらず発想が凄まじい笑
面白かったなぁ

一番良かったのは、名言集。
志の名言、始まりが魯智深なのが良いな
生の名言よりも死の名言の方が好きだった。
忘れられない死に方をする人は、心で永遠に生きる人。そういう意味では死もまた生の一部。

漫画も分かりやすくて面白かった!
花飛麟の美男っぷり!笑
ひとつだけ言うなら、宣賛も出してほしかった。

私の大水滸伝、これにて完!
良い読書体験ができた!!!!
宋江のように熱い、水滸伝への想いを、魯智深のようにいろんな人に伝えていく!これからは!

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2022年09月10日

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