北方謙三のレビュー一覧

  • 岳飛伝 十六 戎旌の章

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    いよいよラスト2巻。いかに漢たちに死に場所を与えるか、という命題のもと書き紡がれてきた長大作も、とうとう本当の終焉を迎える。そして、本巻の半ばでコウジュウが、ラストでいよいよシシンが旅立つことに。それにしても、シシンが最後まで残るとは… で、岳飛伝という物語の中、どんどん存在感を増してきたウジュを、その最後の相手としてあてがうあたりも心憎い演出。壮絶な最期でした。でも気になるのは、登場人物の欄にはまだ残っていながらも、物語中には全く顔を出さないリリツの存在。え?どうなってるの?最終巻にきて、その実態が唐突に明かされる?それとももう、第一線は退いてるんだっけ?気になる…

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    2018年03月05日
  • 楊令伝 十五 天穹の章

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    衝撃の結末。何とも言えない喪失感。胸にぽっかり穴が空いたような。
    このシリーズの最大の魅力は「死に様」のカッコよさ。
    前作では男達が猛る炎のように命を燃やし果てていった。今作「楊令伝」はまるで一陣の風のように男達が散っていく。生き急いでいる若武者も、死に場所を探している歴戦の強者も。時には呆気ないと感じるほどに。
    楊令という英雄も彼が思い描いた国もまるで夢だったのではないかというほどに儚くて気高い。
    幼少時からその成長と過酷な運命を描き続けた作品のシンボル的キャラなだけに著者・北方氏も相当悩んだはず。
    このラストには賛否あるだろうが余りにも大きく孤高の存在になってしまった楊令に与えられた「安息

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    2018年02月25日
  • 岳飛伝 十五 照影の章

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    いよいよラスト3巻。大団円へ向けて静かに、でもダイナミックに、物語が動き始めています。登場人物が小粒になったって、くどいくらいに書き続けてきたけど、ふと気付いたのは、この大水滸伝は、当初から梁山泊に集った108人の猛者たちに、それぞれ死に場所を与える物語なんですね。いや薄々は感じてたけど、本巻ではいよいよコダイソウが旅立って、残すところあと数名。シシンが最後まで残ったのはまさかって感じだけど、彼にもきっと、ふさわしい死に場所が用意されているはず。岳飛伝というタイトルの割に、彼にはそれほど存在感がないのも納得。残り2冊。気合入れて読ませて頂きます。

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    2018年01月26日
  • 血涙(下) 新楊家将(ようかしょう)

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    削ぎ落としたコトバで語られてきた楊令伝。この血涙も栄と遼と楊家との戦。血って。人って。個性って。国って。

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    2018年01月21日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    闘うってことについて。いろんな角度から。はなしの入り方とかよかった。北方謙三さん、なめてた。すみません。カッケー‼︎

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    2018年01月05日
  • 岳飛伝 十四 撃撞の章

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    いよいよ残り巻数が少なくなってきました。で、今回の一番の見所は、やっぱり何といっても吹毛剣受け渡しのシーン。シシンとの邂逅も熱いし、そのあとのウジュとのやり取りも漢気でいっぱい。更に、最期にヨウレイの姿を見ることができたヤリツエツリとの対面にいたるまで、本当に素晴らしい章でした。あと、登場人物紹介を見ながら”あれ?ソウセイってどうやって逝ったっけ?”と思ってたら、なるほど、そういうことだったんですね。いつしかのテイテンジュを彷彿させる亡くなりかたで、これまたジンときました。ところで、リシュンはこれで最期なんですよね?ちょっと理解が追いつかず、最終的になぜ死に至ったのかがいまひとつピンときません

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    2017年12月16日
  • 破軍の星

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    北畠顕家のお話。若干20歳にして、時の足利尊氏が最も恐れた人物。

    何を思って、駆け抜けたのだろう。
    その胸からこぼれ落ちる思いを聞いてみたい。

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    2017年12月11日
  • 岳飛伝 十三 蒼波の章

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    リシュンが切ない。シシンとともに最古参で、いよいよ死に場所が与えられたかと思うたびに見事に切り抜けて、いよいよ第一線を外れ、赴いた先は想い人ある日本。せめてもの静かな余生かと思いきや、かの女性は既に亡いという。切な過ぎました。残すところ遂にあと4冊。中原の動きも活発になってきて、いよいよ大団円に向けての佳境といったところでしょうか。

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    2017年11月22日
  • 楊令伝 九 遥光の章

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    軍神・童貫死す。その時、楊令は涙を流していた。
    これまで梁山泊の好敵手そして最大の壁として君臨してきた漢の最期。
    持論だが「いい作品には魅力的な敵役が欠かせない」という考えを持っている。まさに童貫こそ最高の例。圧倒的な強さと時折見せる人間臭さ。楊令伝に入りさらにその人柄が深く掘り下げられていた。
    終わりの時を迎えようとしている宋国。
    密かに新たな動きを見せる李富と李師師。
    そして楊令の思い描く交易を中心とした国作りを始める梁山泊。

    一つの区切りであり、新章突入といえる第九巻。

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    2018年02月24日
  • 楊令伝 八 箭激の章

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    さらに激しさを増し、総力戦に突入した梁山泊VS禁軍の全面対決。
    闘いの中で成長していく若手将校たちの躍動、そして命を燃やす歴戦の戦士たち。
    途中、花飛麟と扈三娘の戦場のロマンスを挟みながらスリリングに展開していく第八巻。やはり熱い闘いこそ「大水滸伝」の真骨頂。
    一方で金国も南下し、宋国との戦闘状態に入り奥の手とも言える蕭挂材出撃の勅命が呉乞買から下される。
    いよいよ楊令と童貫の雌雄が決する時が近づいてきた。

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    2017年12月15日
  • 楊令伝 七 驍騰の章

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    ネタバレ

    ついに禁軍との全面対決が開始される。
    緒戦はカク瑾・花飛麟と岳飛の若手同士のぶつかり合い。呼延灼・史進はかつての姿を取り戻すかのように躍動し、楊令は騎馬隊を率いて十一万の敵陣を断ち割る奇策に出る。総帥・童貫は未だ動かず。
    そして呼延灼は息子・穆凌を救うため単騎で大軍を押し止め命を散らす。息子に授けたのは双鞭と父の不器用な愛。
    序盤からかなり目まぐるしい展開。スピード溢れる熱い闘いこそ北方水滸伝の醍醐味。
    趙安と呼延灼、両陣営とも核となる将軍を失い戦況はどう推移していくのか。そして童貫と楊令はどこで対峙するのか。
    読む手が止まりそうにない。

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    2017年11月13日
  • 三国志 4

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    三国志4

    曹操が戦死したと聞いた劉備が曹操は自分にとって玉を磨く砥石のような人だったという例えがとてもしびれました。

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    2017年11月12日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    童貫率いる禁軍と方朧軍との最終決戦が濃密に描かれた前半の山場と言える第五巻。
    信徒の波を蹂躙していく童貫。その手足となり戦場を駆ける岳飛。決死の覚悟で智略を尽くす呉用。戦局は地獄の殺戮戦から精鋭部隊同士の手に汗握るぶつかり合いへ。
    これまでシリーズ通して憎まれ役・堅物だった呉用をここまで感情豊かに表現した北方氏の筆力は凄まじい。方朧という希代のカリスマに魅せられ、導かれるように変化していく姿が実に生き生きと描かれている。
    今後、梁山泊に戻った呉用がどうなっていくのかにも注目していきたい。

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    2017年12月28日
  • 岳飛伝 十二 瓢風の章

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    いよいよクライマックスが見えてくる段になって、静かに盛り上がってまいりました。今頃気付くなよ、って話かもしれないけど、梁山泊を彩った漢たちに、それぞれの死に場所を与える物語なんだな、ってことが改めて実感された巻。今回は、だいぶ頑張ったモウコウ(カッコ悪い失敗が目立った晩年だったけど)、とうとう逝くのかっていうエンセイ(しかし最後の最後まで圧倒的に強かった)。リシュンやコウジュウにも死地が与えられそうな予感だし、残るは最後の巨頭シシンをどうするか、ですね。
    あと、ここにきてやっと(?)カンセイチュウが戦死しました。何巻越しに書き続けたんだろ、これ。史実だとこのあたりで死ぬから、ある程度は予想は付

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    2017年10月26日
  • 三国志 1

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    三国志1

    北方三国志は小説では読んでいたのですが漫画になっていたとは驚きました。曹操格好良すぎてどハマりしてしまったので近いうち二巻も読もうと思ってます

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    2017年10月13日
  • 岳飛伝 十一 烽燧の章

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    蒙古の影が見え隠れして、さすがにチンギスハンまで絡めてってのは無理あるやろ、と思ってしまったけど、単に自分の不勉強でした。12世紀初めが水滸伝の舞台で、その1-2世代後にはもう、元の時代になるんですね。となると、彼の侵略を受けるあたりまでが本大水滸伝のゴールになるんでしょうか。いやはや壮大。そして今回も、金と梁山泊の戦いで結構死んでしまいました。でもやっぱり、各人物像は小粒な印象は拭えず。あと、しつこいけど、今回もまだカンセイチュウは死にませんでした。例の解説、どんだけ先の展開を述べてんだ?

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    2017年09月29日
  • 岳飛伝 十 天雷の章

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    彼の最期、ヨウシの最期と重なりました。もちろんそれは褒め言葉なんだけど、穿った見方をすると、既視感を喚起するせいで、場面の盛り上がりが半減されてしまう気も。人物が小粒になっているだけじゃなく、どうしてもパターンが重なってしまうというのも、シリーズを重ねる毎、不利になっちゃう理由ですね、きっと。それにしても、この巻でもまた生き延びましたね、カンセイチュウ。死にかけはしたけど。八巻の解説で死ぬことをバラされて以降、どこまで頑張るんだろう?そして自分は、この恨み節をいつまで引っ張ろう?(苦笑)その彼に限らず、なかなか死ななくなりましたね、皆。コウジュウともう一人も生き抜けたし、岳飛に切られた南宋の将

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    2017年08月31日
  • 檻

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    他の方のレビューを見て 急に読みたくなった。何十年ぶりだろ 笑。
    この頃 北方謙三ばっかり読んでたなぁ。最近は たまーに読むくらいだったけど でも好き。
    いやー こんなに面白かったっけ 笑。
    今とは テンポが全然違う。早い。北方さんも若かったしね 笑。
    滝野 カッコ良すぎ。
    行かせてあげたかったなぁ。
    桜井も高安も滝野も 結局みんな死んじゃった。平川も太郎丸の親方も みんなオトコだなぁ。
    胸がキュンと切なくなる。
    桜井に怒られてるころの話も読みたい。

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    2017年08月20日
  • コースアゲイン

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    ここではない街へ…

    私が、(旧版の)文庫カバー写真(車のライトの先に橋があり遠くに街の灯りも見えている)に魅力を感じたのは、常日頃「この橋を渡った先に、別世界があるのではないか」と考えるクセがあるからです。写真の橋の先に見える街の灯…それは本書の主人公(作家52歳)が若い頃過ごした街なのかも知れない…色々あった出来事も「この歳でふりかえったなら…新しい発見や答えを出せるのではないのか」と試みてはみるのだけれど、簡単にあしらえるモノもあれば、謎が深まったり…人生経験を積んでも100%の解答は得られない事がわかる…コースに戻るのはままならない…というふうに私は読みました。
    「日本を代表する巨匠」への入門書!

    #深い

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    2022年02月09日
  • 岳飛伝 九 曉角の章

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    梁山泊組最古参の母夜叉が逝き、南宋と金もそれぞれ大物が亡くなりました。結構大きな戦いも見られるようになってきて、ここ数巻の大人しい(ともすれば退屈な)流れからすると、良い流れになってきた印象。ちょうど今巻が岳飛伝の折り返しってこともあり、ここから後半に向けての盛り上がりが期待できそう。前巻の解説でネタバレされたカンセイチュウの戦死はまだだけど(まだ根に持ってる)、これから水上船が激しくなりそうな雰囲気満点だから、次の巻くらいなんでしょうか。それにしても、何巻先のネタバレをしたんだろう?(しつこいか)

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    2017年07月28日