北方謙三のレビュー一覧

  • 草莽枯れ行く

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    草莽の志士
    相楽総三を中心に幕末の志士たちの生き様と死に様とを見事に描いた作品だ。

    北方謙三氏の物語では、男とは、生きるとは、という問いに物語全体を通して様々な人物達が、それぞれの人生で体現している。

    熱い何かが自身の中からたぎってくる、涙なしには見れない漢達の物語だ。

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    2017年03月30日
  • 岳飛伝 五 紅星の章

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    岳飛伝になってからしばしば感じることだけど、やっぱりダイナミズムが減ってます。人物の小粒化が否めないし、そのせいもあってか、死へ向かう男の発する熱気が、殆ど描かれないのが原因ですかね。これ以上有力人物が死んでしまうと、物語として成りゆかないってこともあるんでしょうが、今回、ウジュは間違いなく倒れるんだろうな、と思いました。というか、水滸伝だったら倒れてたんじゃないかな。別に倒れた方が良いという訳じゃないけど、何かすっきりしないひっかかりを覚えてしまいます。そういう意味で、いよいよ旅立ったゴヨウの最期は、シシンの後姿のインパクトも相俟って、久しぶりに良いシーンでした。

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    2017年03月22日
  • 水滸伝 十八 乾坤の章

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    林冲が死んであの公孫勝が酔って泣きながら寝るというだけでもう無理…。
    これ以上のクライマックスがあるのか…まだあと1巻あるのが信じられないまだまだ死ぬんだろうなあ。

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    2017年03月06日
  • 風待ちの港で

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    「ぼくのなかでは、なぜ少年の父親が助けが必要なのかまるでわかっていない。それでもすでに物語はできているのだ。」

    10年間の下積み時代を経て、
    作品を量産し続けている北方謙三氏のもの創りにおけるスタンス、腰のすえ方が素晴らしい。

    物語を書いてる中でも、自分自身でも着地点はわからず、筆が勝手に走り、物語が進んでいく。

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    2017年03月05日
  • 岳飛伝 四 日暈の章

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    いよいよバトルシーンがメインになってきて、熱いオトコたちが前面に出てきてはいます。ただ、本人たちですら憧れの中で思い出している、ひと世代前の面々の方が、どうしても大きく見えてしまうんですね。これまで織りなされてきた物語を、ひとまわり小粒にした感じに思えてしまう。相変わらず読ませられる小説には違いないんですが、やっぱり”水滸伝”のパワーには…って思えてしまいます。岳飛のキャラも、もちろん好きなんですけどね。

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    2017年02月28日
  • 楊令伝 一 玄旗の章

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    梁山泊陥落から3年・・・
    皆んな苦労してきたんだなぁと思います。

    黒旋風や豹子頭が死んで武松や公孫勝の心にポッカリ穴が空いてますね。
    でも皆んな元気で良かった!
    期待の新人も沢山いるようで候真の体術は何処まで凄いものになっていくのか楽しみです。

    また子午山の王進様も健在で若者達の成長が期待できます。水滸伝の頃から子午山が一番落ち着きますね。

    洞宮山と太湖の塞がどう仕上がるかも楽しみです。



    最後に、呉用が生きていたのにはビックリ!
    皆んなから嫌われすぎて可哀想。
    一度、呉用も子午山に行ってみては?

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    2017年02月18日
  • 水滸伝 十九 旌旗の章

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    ついに最終巻まで読破。達成感と虚無感と満足感と…、様々な感情が浮かんできて上手く表現できないが読んで良かったと心の底から思う。
    やはり魅力的な男を描かせたら北方謙三に敵う作家はいない。
    原典も読んでみようかとも考えたがやめておく。
    自分にとってはこのドラマチックな物語こそが「水滸伝」!
    「楊令伝」「岳飛伝」も読まざるを得ない。

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    2017年02月17日
  • 水滸伝 十八 乾坤の章

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    ネタバレ

    盧達を看取った楊令が子午山を降りて梁山泊に加入。
    同志たちとのふれあいや戦いの中でその才能を開花させていく。
    梁山泊と禁軍の全面対決は激しさを増し、童貫はギリギリの攻防を楽しみながら軍人の魂を奮い立たせる。
    趙安軍に包囲された二竜山が陥され、秦明らが運命を共にする。
    そしてついに林仲が扈三娘を救い愛馬・百里風と共に戦場に散る!
    「女の命も救えない男に、俺をしないでくれ」という林仲の言葉。強さの裏で消えることのない亡き妻への想いが溢れてくる。どこまでもかっこよく人間味のある男だ。
    そして黒騎兵は楊令に受け継がれ童貫との最終決戦に突入していく。

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    2017年04月08日
  • 水滸伝 十七 朱雀の章

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    ネタバレ

    ついに童貫が出撃。圧倒的な力で双頭山をわずか一日で陥落させる。二竜山が趙安の軍勢に包囲され、童貫との激戦で関勝らを失いながら応戦する梁山泊軍。
    高球への偽装講和作戦も佳境を迎え、致死軍と高廉の部隊が 闇の中でぶつかり合う。そして負傷した公孫勝が林仲に語った凄まじい過去。彼の苛烈さの正体と素顔が垣間見えるシーン。
    そんな中、梁山泊を裏で支えてきた二人の最期。
    盧俊義は「我が息子」燕青に塩の道を託し、兵たちに志を熱く語って命を閉じる。
    病に侵された魯達は梁山泊の全てを楊令に伝え、壮絶な自裁をする。
    生き様を体現するような死に様!これこそこの小説の醍醐味!北方氏の魂がヒリヒリするほど伝わってくる!

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    2017年02月22日
  • 水滸伝 五 玄武の章

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    ネタバレ

    まさに衝撃の一冊。

    前巻で宋江を包囲し、魯智深の行方は知れず、楊志の妻子の存在が青蓮寺にばれた。
    その全てがこの巻で動き出す。

    古典文学に(古典を題材にした文学に)、ネタバレは許されないのかどうかわかりませんが、早々に主要登場人物が姿を消すということだけ記しておきます。
    現在の視点だけで考えたらそれはとてつもなく大きな穴となりますが、長い目で見たら梁山泊の要を作る出来事になったかもしれません。
    それは今後を読まないと分かりませんが。

    ただ、その大きな喪失は確かに衝撃的ではありましたが、私が泣いたのはそこではなく。
    喪失をもって敗北としないように、次に繋げるために必死で戦う遺された者たちの

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    2017年02月05日
  • 岳飛伝 三 嘶鳴の章

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    ヨウレイ伝が進むにつれ、だんだん水滸伝の登場人物が姿を消すようになってきて、人間関係が掴みきれなくなってきた。それでもなお、熱いヒューマンドラマが繰り広げられたし、特に余韻を残す各章末の締め方には、毎度惹かれるものを感じていた。正直、そのパワーを少し弱く感じる自分がいて、特に今回は、これといった見せ場が少なかったこともあり、ちょっと”あれ?”って思ってしまった。もちろん、それでもいまだ孤高の存在たり得ているし、もう読むのを止そうとは思わないんだけど、これが続くとちょっと辛いかも。ここからどんどん盛り上がるんですよね?

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    2017年01月30日
  • 肉迫 ブラディ・ドール⑶

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    30年も前のシリーズだが、カッコイイ。
    2017.1.13

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    2017年01月15日
  • 三国志 一の巻 天狼の星

    面白い

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    2016年12月27日
  • 岳飛伝 二 飛流の章

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    王進、ついに逝く…それだけで感想を終わりにしても良いくらい、大きな出来事。子午山での生活を経て、何倍も器量が大きくなった人物も数知れず。陰の番長は間違いなくこの人。その巨星がついに… ということは、いよいよ梁山泊の陥落が迫っていることを暗示しているのかも。版図を投げ打って総力戦に臨んでいるのも危ういし。旧梁山泊を盛り上げた、最古参の面々から感じられる覇気も、確実に目減りしてきているし。戦いの場面も殆どなく、淡々とした印象の本巻だったけど、着々と決着のときが迫っているんだろうな、って気配は感じられる。まだまだ熱いです、さすがに。

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    2016年12月19日
  • 岳飛伝 二 飛流の章

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    戦いの中で討たれての最後ではなく、静かに真摯にその生涯を終えた人の姿が印象に残った第二巻。
    でも僕の中で、一番お気に入りのシーンは王清と岳飛と梁興が焚火を囲む場面です。
    僕も一緒に酒を飲み、羊の肉を食べ、笛の音を聴きたいと思えました。

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    2016年12月19日
  • 碑銘 ブラディ・ドール⑵

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    再読。このシリーズはカッコいい。
    2016.12.8

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    2016年12月08日
  • 岳飛伝 一 三霊の章

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    待ち焦がれていた文庫化。大水滸伝シリーズの最終部「岳飛伝」の幕が開きました。

    頭領を喪った「梁山泊」、「南宋」、「金」、そして南宋の中の一軍という形にはなっていますが、岳飛率いる「岳家軍」それぞれの視点から、少しずつ楊令後の世界が描かれます。

    個人的に最も気になる梁山泊の様子は、頭領が不在の中、また未曾有の大洪水による被害も癒え切っていない中、よく堪えているものの、当然ながら様々な問題が出てきています。主要な人物たちも「どうすべきか、何をすべきか」と悩みながら、何とか日々自分にできることをしています。
    いまだ力はあるものの、先行きの不安をひしひしと感じさせ、読者である僕としても、お馴染みの

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    2016年12月03日
  • 岳飛伝 一 三霊の章

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    岳飛が主人公となると、いよいよ史実寄りの内容がメインになるのかと思いきや、やっぱり第一巻は、まだまだ梁山泊が物語の中心。とはいえ、かつての栄光はどこへやら、落日の様相を呈しているのは否めず。初代のヒーローたちが、軒並み死んだか引退しているから、それもむべなるかな、ですね。ヨウレイ伝で創作された諸人物を、殆ど忘れてしまっているから、ピンと来ないエピソードも多々あったけど、それを差し引いても、本シリーズに通底する熱さは相変わらず。これまで同様、一気に読み通してしまいました。軍団を問わず、皆揃って暗中模索中って印象が強かったけど、悩む姿もまた漢ですね。これからしばらくは、月1の定例お楽しみが出来たっ

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    2016年11月24日
  • 水滸伝 十三 白虎の章

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    二人の将校の死に不覚にも涙をした。
    それだけ、入り込んでいた。

    かなり、良い戦いをしたと思われる宋軍の将軍に対しても、”勝とうとしていない”として評価はいまいち。難しいものだし、世の中の物事の見方・評価の仕方として学ぶべきものが多くあった。何か、恐怖も感じた。

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    2016年11月20日
  • 水滸伝 五 玄武の章

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    ネタバレ

    序盤のヤマ場。揚志の早すぎる最期。
    青蓮寺の刺客100人以上に取り囲まれながら鬼神の如き闘いぶりで死してもなお倒れることのなかった揚志。
    身を挺して息子を守った潘仁美。
    再び両親を失い悲しみを抱える息子・揚令。

    後半は胸を締め付けられる思いで一気読み。

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    2016年11月08日