北方謙三のレビュー一覧
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おお漸くホラズム戦が終わったぁ~ジョチが肝硬変で舞台から離れ,副官のシギ・クトクが急遽指揮を執ってパルワーンで敗れたが踏みとどまり,ホラズム帝のアラーウッディーンが重傷を負い,カスピの中の小島で死んだ。ジャラールウッディーンが即位して南に三万を擁し,太后軍とイナルチェクの軍も健在だ。ジャラールは味方する族長たちの支援を受けて,兵の数は十万を超し,北の7万とモンゴル軍を挟撃する作戦を立て,7万のモンゴルを20万のホラズム軍で囲んだが,最初は1万の部隊を更に十隊に分け,完全攻囲では1万騎が目の前の敵にぶつかってこれを破りつづけて,ホラズム軍を斥けた。逃げるジャラールとマルガーシのチンギスへの奇襲も
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Posted by ブクログ
チンギス率いるモンゴル軍とホラズム国軍との本戦模様を描く。長期戦の様相で局地戦の太后トルケンが籠るウルゲンチの城攻めを不仲兄弟ジョチ&チャガタイ各2万騎の軍とナルス率いる工兵隊がせめあぐむ中、チンギスから総大将の命を受けた三男ウゲティ軍が加わりウルゲンチを堕とす。しかし原野の民6万に紛れたトルケン軍に不覚を取る。チンギス本隊はスブタイ&ジェぺ軍と共にアラーウッディーン&イナルチュク率いるホラズム本隊とカラクム砂漠での野戦に挑む。チンギス軍は、4兄弟に各1万ずつと新たに将軍としたドルベイ・ドクシン、パラ・チェルビ2名に各1万の編成変えを行っており勇将スブタイ&ジェ
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Posted by ブクログ
ネタバレホラズム長いなー笑
チンギスの遠征の広大さは驚くばかりだが、それを延々と描き続ける北方さんのエネルギーにも感心するばかりだ。そろそろこの巻でキメるか?って思っていたが、あと一歩足らず。戦が草原のような戦いではなく、攻城戦であったり大軍同士のぶつかり合いになってきたのでどうしても全体的に大味気味に感じてしまう。描写も突っ込んだ、すぐさま引き返した。さらに引き返した。敵はすでに潰走し始めた、って具合だから一人の漢の戦いを見るというよりは戦況を高い俯瞰から見下ろすように読み進めてる。今後は日本にも攻め込んでくるところまで書かれるのだろうか?
まずはジャムカとテムジン因縁の戦いの結末に期待!
あと見ど -
Posted by ブクログ
ネタバレまだ続くかぁホラズムとの戦い~ホラズム帝の叔父でカンクリ族の長であるイナルチュクが守るオトラルは堅い。次男のチャガタイと三男のウゲティが攻めても落とせず、工兵隊が掘った隧道が功を奏したが、イナルチュクが手離したと考えた方が正しい。モンゴルは真の支配者大后トルケンのいるウルゲンチ攻略に長男ジョチとチャガタイに各2万騎を向かわせるが、一日おきに両軍が繰り出し協力する気配はない。城外に出された民6万は無関係で、チンギスはウゲティの2万騎を主力に据えて総攻めをするが、城外に逃れた兵を追撃したウゲティに襲いかかったのは6万の歩兵だった。ジョチの援護で危機は去り、ウルゲンチも攻略し、砂漠での決戦の機運が高