北方謙三のレビュー一覧

  • 破軍の星

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    北方謙三の初期の歴史小説。
    北畠顕家という日本史ではスポットの当たらない人物を主人公にしている点が北方らしさが出ていていいです。
    足利尊氏も恐れた男の生き様が儚くも清々しい。

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    2019年02月27日
  • 黒銹 ブラディ・ドール(5)

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    「フロリダじゃ、こいつはあまりやらん。
    別のラムを使う。キューバと仲が悪いんでね。
    だけど、ラムと言えば、こいつだ。」
    ハバナクラブ8年物

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    2019年02月19日
  • 水滸伝 二 替天の章

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    ネタバレ

    死にたくて仕方ない武松に手を差し伸べたのは、兄貴でもあり戦友でもある魯智深だった。

    志高き2人の大将のもと、それぞれの志を掲げて闘う戦士たちが、己の弱さと向きあい葛藤する様に注目した!

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    2019年02月18日
  • 秋霜 ブラディ・ドール(4)

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    この人を忘れてました。
    そして、あの人が死にます。
    視点が心地好い。街で誰が何をしていようが、絵描きには分からない。

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    2019年02月15日
  • 岳飛伝 十四 撃撞の章

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    ついに岳飛・秦容軍と南宋軍、梁山泊軍と金軍の間に戦端が開かれた。
    が、戦闘シーンはあまり多くない。

    身辺整理を始めた顧大嫂、十三湊で日を送る李俊、病の気配濃厚な秦檜(しんかい)。
    物語の終焉の気配が濃厚になってきた。

    秦容は”古いものは、終らせる。”と考えている。
    その古いものとは、国家の形なのかもしれない。
    民衆の生活を圧迫する帝政、官僚組織。
    しかしそれは突き詰めると、軍隊も重荷となりうるわけで、その辺をどう処理していくのか。

    ”宋を倒す革命の小説だった『水滸伝』。国家を建設する小説だった「楊令伝」。そして、『岳飛伝』は登場人物たち、それぞれの人生を照らし出す小説。”
    解説・吉田伸子

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    2019年02月12日
  • 岳飛伝 十二 瓢風の章

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    南方での戦いはひと段落ついたが、岳飛は如何せん規模がまだまだ小さい。
    梁山泊と共闘しでるけど、どうなっていくのだろう?
    そして、韓正忠は梁山泊の老将に天誅。
    ざまぁですね(^0^)
    いよいよ佳境も近い??

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    2019年02月06日
  • 史記 武帝紀(七)

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    まずは全7巻に及ぶ歴史小説を読み終えた達成感が凄い。紀元前の中国を生き抜いた男達の生き様という熱い塊が胸の中にドシンと落ちてきたような感じがする。
    国があって、民がいて、争いがあって政治があって。時には厳しい自然に晒されても尚、信念を持った人は生を貫くのだという力強いメッセージが込められている。ハードボイルド小説(と言われている?)ってものに手を出したのは多分これが初めてだと思うんだけど、自分が普段読んでるような本に出てくる言葉遊びなんてものが一切なく、簡潔かつ事象だけを綴り続ける骨太な文章は圧巻の一言……めちゃくちゃ著名な大先生の本捕まえて何言ってんだコイツって話なんですけど、思ったままの感

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    2019年02月02日
  • 史記 武帝紀(五)

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    想像を絶する不幸や災難、理不尽に直面してもなお、自分の中にある芯を貫いて生きていく男達のなんと格好良いことか……。
    でも、これを成し遂げることがこの世に生をうけた意義なんだ、って信じられるものがあると、強くなれるんですよやっぱ。さて6巻。

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    2019年01月30日
  • 史記 武帝紀(三)

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    1巻から2巻、2巻から3巻と、読み終わるまでの時間がだんだん短くなってきた。それだけ物語にのめり込み、ページをめくる手が加速しているということで。さっさと仕事終わらせて、帰りの電車の中で早く読みたい……なんて気持ちになってしまうほどに。
    1巻の感想で、「キングダムが面白くて史記に手を出したらえいせい違いだった」みたいなことを書いたんだけど、高校の頃友達と遊んでいた三國志Ⅷにいにしえの武将として登場する霍去病が出てくる話だったと知ってちょっと嬉しくて。当時、「名前からして病弱そうなヤツだな……」とか思ってたんですけど……うん……。というわけで4巻へGO。

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    2019年07月06日
  • 史記 武帝紀(二)

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    全7巻のうちの2冊目ということもあり、徐々に舞台が固まって物語が動き始める様相を呈してきた。だからこそ手に汗握る盛り上がり、ってシーンはまだ多くはないけれど、引き込まれるように読み終えてしまった。
    簡潔で短く、さらりと読みやすい文章なのに重厚感を感じさせられるのが、歴史小説に疎い自分でも名前は知っていた北方謙三先生の筆力なんだろうな、と。3巻行きます。

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    2019年01月26日
  • 岳飛伝 十二 瓢風の章

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    多分南宋が一番充実していた頃になるのだろう。
    南北に敵がいる状態とはいえ、金国は梁山泊軍との激戦直後で南宋まで攻めてくる力はまだないだろうし、岳飛達に対しては五万もの兵を置いてにらみを利かせているし。
    一度梁山泊軍に大敗させられた南宋水軍は韓世忠を外して立て直したし。
    皇帝には権威を与えても権力を与えていないので、秦檜の思う国造りの完成は時間の問題だと思われた。

    その時、岳飛と秦容が手を組んで北上を始めた。

    というど真ん中のストーリーはさておいて、今回は李俊が格好良かったなあ。
    「俺は、李俊殿にもっともっと長く生きていただきたいのです」と泣く張朔(ちょうさく)に「人は、死ぬ。いつか、必ず死

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    2019年01月15日
  • 血涙(上) 新楊家将(ようかしょう)

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    前作に比べるとドキドキ感は薄れたけど、すばらしい作品。

    四郎が自分の本当の姿に気づく瞬間、気づいた後の反応には心が熱くなった。

    下巻がどのように展開されるか…、まだ楽しみが続くのが幸せです。

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    2019年01月13日
  • 水滸伝 二 替天の章

    購入済み

    人物の個性が際立つ

    個性的で魅力ある登場人物がたくさん。これから盛り上がっていくであろう物語に期待が高まります。

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    2018年12月06日
  • 岳飛伝 八 龍蟠の章

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    いよいよ梁山泊・岳家軍vs金・南宋が勃発の気配。
    張朔と梁紅玉。
    まんまという感じですね~。
    闇の軍団も動き始め。
    梁山泊と岳飛の連合。
    ついに!!
    楽しみです。

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    2018年12月03日
  • 岳飛伝 十一 烽燧の章

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    今まで志を持たないと言っていた李俊が、志を秦容に語るようになるなんて。
    ”「自分が思った通りに、生きて生きて、生ききる。人間が志を全うするというのは、そういうことだ。替天行道の志は、人間らしく生ききることを、ただ言葉にしたのだと、俺は最近、思うようになった」”

    長老と呼ばれる李俊と史進に隠れて目立たないけれど、呼延凌もそこそこ歳をとっていたんだなあ。
    思えば彼の今までの一番の見せ場は、穆凌(ぼくりょう)から呼延凌になった時だったのかもしれない。軍の総帥にしてはあまりにも見せ場がなかったし。

    梁山泊はもう、軍のいらない姿に変わろうとしている。
    西遼や西夏、日本、秦容達のいる小梁山、さらには南

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    2018年11月26日
  • 新装版 余燼(下)

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    なかなか奥深いものがあり、さすが北方さん、単なる剣豪小説じゃないね。松平定信も単に悪いやつではなかったし。主人公の誠一郎だけでなく、沢井や常吉、土屋なども魅力あり。

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    2018年11月25日
  • 岳飛伝 七 懸軍の章

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    ネタバレ

    岳飛の復活。
    やはり戦いがあまりないと楽しさ半減という感じですが。
    ここからの梁山泊・岳家軍。
    どのような展開を起こしてくれるのかは期待大ですね。

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    2018年11月20日
  • 新装版 余燼(上)

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    北方さんはハードボイルドのイメージが一番で、次は三国志や水滸伝シリーズの中国物と云うイメージしかなかったけど、江戸時代の時代物も書くんだ。上巻は寛政の改革の松平定信の老中着任前の時代。この時代は剣客商売の最後と鬼平犯科帳の始まりの間で読んだことがない時代なので、なかなか面白い。後半すんなりとはいかないんだろうね。

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    2018年11月17日
  • 岳飛伝 十 天雷の章

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    北では呼延凌とウジュが対峙し、史進がウジュの首を狙う。
    そして南では南宋と岳飛・秦容連合軍が対峙し、岳飛が辛晃の首を狙う。
    いつの間にか、敵の首をとってさっさと戦を終わらせることが目的になっていて、ちょっと驚く。

    ”民の営み。地図に描かれた広大な地域にいる、すべての民の営み。それが、利害もなにもない、もともとあった梁山泊の志に繋がる言葉ではないのか。”
    宣凱と王貴の考える梁山泊の在り方。

    土地ではない、政ではない、ましてや王家の血筋ではない国の本質。
    それが民の営みだと言われればそうなのかもしれないけれど、あまりにも物流や交易に傾きすぎていて、経済さえ守られていたら民は幸せだというのだろう

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    2018年11月13日
  • 岳飛伝 九 曉角の章

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    南宋水軍と張朔が率いる梁山泊水軍、金国と呼延凌(こえんりょう)率いる梁山泊軍の間で戦が始まる。
    秦容と岳飛もまた、南宋の襲撃に備えて戦いの準備を始める。

    新しい国の在り方が見えてきつつあるようでもあるが、戦争がそれを壊してしまうのか。
    それとも志は生き続けるのか。

    王清が今後どう梁山泊と関わってくるのか。
    蕭炫材が今後どう梁山泊と関わってくるのか。
    実はあまり興味はない。
    多分それは経済ということなのだろうと想像がついてしまうから。
    やっぱり熱い漢の戦いが見たいんだよね。

    李俊や史進が活躍するとわくわくする。

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    2018年11月05日