北方謙三のレビュー一覧

  • 楊令伝 八 箭激の章

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    ネタバレ

    ■一番切なかったシーンは、


    張清が戦死したあと、史進が呟いた
    「俺だけかよ」のセリフ。
    楊令伝初期の頃、張清・呼延灼と3人で流浪の軍をしていた史進。
    残された史進だけど、この後若者達に慰められているのも含めて好きなシーン。

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    2013年05月26日
  • 替天行道/北方水滸伝読本

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    「北方」水滸伝のウラバナシ的なお話。
    執筆中の担当編集者からの公的なFAXに私的な感想や、
    連載中もしくは連載後のインタビュー、対談を集めたもの。

    個人的にはすごく面白くて、
    もう一度、水滸伝を読み直したい、と思った。
    (が、ただいま同僚に貸し出し中。。)

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    2013年05月23日
  • 水滸伝 十四 爪牙の章

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    ネタバレ

    前半は梁山泊内恋愛絡みのお話。

    もはや更生施設となっている子午山の話と
    史進の全裸騒動をはさみつつ、
    物語はいよいよ宋軍二十万との対決へ。

    正直有利と感じる要素がほとんどない。
    敵も気を抜かなくなってきたし。

    あと、まだ仲間になっていない一〇八星がいるようです。

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    2013年05月22日
  • 水滸伝 十一 天地の章

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    ネタバレ

    呼延灼戦の敗北が梁山泊に残した爪痕と、兼ねてから勃発していた晁蓋と宋江の意見の食い違いに焦点があてられた巻。

    冒頭の方は、呼延灼戦で負傷した者、友であり兄弟であり仲間を失った者たちが、死とは、生き残った自分(負傷した自分)とは、ということについて悩んだり落ち込んだりしている姿が痛々しくも、梁山泊のメンバー同士が一人一人をよく見ていて支えあっているな、と思いました。
    そこから樊瑞なんかは、致死軍という自分の新しい道を見つけていたりもして、多くの仲間が死んでしまったという現実を、それぞれが受け止めて乗り越えて進んでいくんだな、と、読んでいるこちらも、メンバーの死を悲しんでいるだけではダメなんだな

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    2013年05月19日
  • 史記 武帝紀(一)

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    北方謙三が描く中国の古典もの第三弾である。漢の武帝を小説にしており、あまり他の作家の作品は知らない。これからどのように展開するか楽しみである。戦闘場面はよく描けており、ハラハラドキドキさせてくれる。

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    2013年05月13日
  • 楊令伝 一 玄旗の章

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    ようやく楊令伝を読み始めました。1巻では、梁山泊の壊滅から3年後の設定から始まるのです。なかなか楊令が登場してきませんでしたが、幻王と名乗って最後にようやく姿を現しました。それ以外では実は呉用が生きていたり、2世がいろいろ登場してきたりとで、楊令伝は楊令を中心に、この2世達が活躍していく構図になっていくのだろうと思います。また、王進の人材育成所?は相変わらず顕在のようです。2巻以降が楽しみになってきました。

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    2013年05月06日
  • 史記 武帝紀(一)

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    漢の武帝の頃の話であるが主人公は武帝と言うよりその皇后であった衛子夫の弟の衛青。その出世物語。
    匈奴との戦いを今までの守りの戦いから攻めの戦いに換えた男の物語で水滸伝、に続く話のよう。結構そこに張騫が月氏に到達するための旅行過程もあり結構読ませる。続きが読みたくなってきた。待ち遠しい。

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    2013年04月25日
  • 水滸伝 十四 爪牙の章

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    20130415…ついに全面対決。勢いにのって一気に読んでしまった。
    頭領としての宋江の悩み、張横と息子張平の話も印象に残った。

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    2013年04月16日
  • 水滸伝 六 風塵の章

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    楊志亡き後の、梁山泊側では秦明将軍と官軍側で聞煥章の加入。
    あと個人的には王定六も応援。走れメロス。

    宋江はまたもやピンチ。
    武松死ぬ気か。

    まぁしかし、やっぱり持っていかれたのは林冲と楊令の場面ですな。

    「激しい対峙は、一刻以上続いた。
    それから林冲は竹の棒を捨て、楊令の小さな躰を抱きしめた。」

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    2013年04月08日
  • 旅のいろ

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    読んだきっかけ:上司にもらった。

    かかった時間:11/15-11/23(8日くらい)

    あらすじ: 聖女か魔女か。卓抜した経営センスで破綻会社を再建し、名もなき映画監督や料理人に一夜の成功と限りない快楽をもたらす女、聖子。しかし彼女に関係した男たちはには必ず、破滅か死が訪れる。壊れ行く者たちを見送った弁護士風間もまた、彼女の樹海に足を踏み入れるが!?性の深遠を描ききる男と女のミステリー。

    感想: 北方さん著作については水滸伝を読んでいるが、それ以外では初めて。ハードボイルドだったと聞いていたが…と思いながら読み始めると、思いのほかエロ描写がハード。あ~ハードボイルドってこういう感じも

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    2013年03月31日
  • 楊令伝 七 驍騰の章

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    楊令伝第7巻のポイントは、遂に火蓋が切られた梁山泊と宋禁軍との決戦である。序盤の戦いで前シリーズから活躍続けた呼延灼の壮絶な戦死を遂げる。その代名詞となった双鞭が息子穆稜へ受け継がれ呼延稜として名を挙げていく。最後の最後で真の親子になれたということが哀感を持って胸に迫ります。

    彼らの別れを聞き我を失ってしまう楊令の姿にも感情を揺さぶられます。宋禁軍も趙安が打たれ、序盤の戦いは五分と五分という感じだ。

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    2013年03月23日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

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    激しい争いのなかで、梁山泊の死者はさらに増え宣賛の秘策でなんとか争いが一段落つく。
    もっとみたいと思っていた人物達が死んでしまうのは悲しい…。
    そして子午山での楊令と張平のやりとりがよかった。
    きっとこの二人はこれからもっと絆が強まっていくんだなあと感じさせる。
    水滸伝に続く楊令伝が楽しみになる。
    まずはこの108人の豪傑の行方をしっかり見届けたい。

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    2013年03月19日
  • 水滸伝 十四 爪牙の章

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    梁山泊対宋の全面対決。
    自分の人生をどう生き抜くか考えながらも、長く生きることにこだわらない、死を恐れない。
    それは自分を大きな流れとしての一部とし、志が世を変える動きの一部としての役割を担っていることを当然のように心に置いているからなのだろうか。
    生き方というものが格好よすぎる。
    死者は増えていくが、死ぬときという感じが強い。
    そして史進と林冲の組み合わせがすごく好き。

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    2013年03月18日
  • 水滸伝 十一 天地の章

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    とうとう晁蓋が死んだ。
    樊瑞の言葉のように、暗殺とは時を告げる鐘のようなものだとするのなら、晁蓋の死はここだったというそれだけのことかもしれない。
    ただ、梁山泊は晁蓋がいて宋江がいて、呉用がいて成り立っていたから、3つのうち1つが欠けることで、梁山泊がどのようになっていくのか。
    次の展開が楽しみ。

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    2013年03月15日
  • 水滸伝 十 濁流の章

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    梁山泊にとっての初めての大敗。
    そして呼延灼、韓滔らが梁山泊に加わる。
    今回は個人的にずっと気になっていた燕青の登場シーンが多くてよかった。
    それと、いつまでたっても李逵のイメージがつかなかったので、李逵の良さみたいなものがずっとわからなかったけれど、この巻を読んでやっと李逵の魅力が分かるようになったかもしれない。

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    2013年03月09日
  • 楊令伝 十五 天穹の章

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    終わった。夢が終わった。史実の隙間に物語ありとはいったものの、史実の隙間に国から作っちゃうこの構想がもうすごいよね。岳飛に向かうときの大将を楊令とした布陣とか、布陣だけでゾクゾクした。あと秦容にイラッとするくだりふんだんに入ってたの気になった(笑)楊令までイラッとさせられるなんてもう才能やな。あれ…!ってゆうか呉用さん、まだ生きてる…?!水滸伝で呉用さんが一番好きで“楊令伝”は半分以上“呉用伝”って噂にきいて喜びながらも、半分で呉用さん幕引きなのか、とばかり思っていたけど、15巻も大活躍でしたね、呉用さん!!

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    2013年03月07日
  • 血涙(下) 新楊家将(ようかしょう)

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    自分の過去を知り苦悩する石幻果と の向き合い方は耶律休哥らしいというか、耶律休哥しかできないやり方だと思った。本当は、石幻果としてではない生き方を選んでいたとしたら・・・と考えてしまう。
    いろいろな人が耶律休哥と石幻果に戦いを挑むがことごとく返り討ちにされる。やっぱり楊業がいなくなった後は、耶律休哥が最強になって誰も止められない!
    この巻では、精強な将軍が次々と死んでいく。ここから、水滸伝に繋がるのかぁ・・・。楽しみだなぁ。

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    2013年03月03日
  • 楊令伝 十二 九天の章

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    ネタバレ

    「戴宗が、天下統一にこだわる気持が、わからんでもないな。しかし、困難な道だ。俺は、そう思う。岳家軍との交戦はあったが、いまいきなり戦の時代になることはない、と思っているよ。戦の時代は、童貫戦で一度終った。それは、俺にもよく見えてきた」
    「いずれ、戦の時代になるのですか?」
    「多分な。楊令殿も、その時に備えて、兵の入れ替えを急いでいるのだと思う」

    この食堂は、味がいつも同じだった。飽きたような気分に、しばしば襲われる。料理人に、向上しようという気持ちがないのだと、李瑛は不満だった。兵糧は、不満を感じたことはまったくない。食事とは、どこかちょっと違うものだからだ。

    「男は、一度だけでも、自分が

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    2013年03月01日
  • 血涙(上) 新楊家将(ようかしょう)

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    敵が敵に非ずで、また肩入れしたくなっちゃう。そこが北方文学の出来たところ。ハリウッドの勧善懲悪に見せてあげたい。

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    2013年02月28日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    続きを読みたくて仕方がない。やっぱり北方ものは、中毒性あり。2巻目あたりから乗ってきちゃう。。早く血涙いかなきゃ!

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    2013年02月20日