北方謙三のレビュー一覧

  • 楊家将(ようかしょう)(上)

    Posted by ブクログ

    水滸伝、ヨーレー伝がそれぞれ文庫版でも完結して、次の岳飛伝は単行本で刊行中。文庫版になるまでまだ時間かかりそうだから、その合間を使ってってことで、たびたび話題にも出てくる楊家将を読むことに。これはまだ宋の黎明期の話で、やっとこさ中華は統一されたけど、外部に遼って難敵を抱えてて、まだまだ安寧には程遠い、って時代背景の物語。岳飛伝の時にも思ったけど、ただひたすらお上のために戦って、でも優遇されずにこき使われて、みたいな人を英雄にするのが好きですね。内容的には、さすが北方作品だけあって、少し前に読んだ岳飛伝・翻訳版よりずっと楽しめるけど。

    0
    2012年11月11日
  • 水滸伝 十八 乾坤の章

    Posted by ブクログ

    水滸伝18巻目。
    ラスト直前です。
    楊令の活動が活発になり、いよいよ終わりも近いのかと実感。
    そして戦死者も一気に増えています。
    とうとう秦明、林冲が去ります。
    わかってはいても悲しいです。
    あと一冊、大事に読もう。

    0
    2012年11月11日
  • 血涙(上) 新楊家将(ようかしょう)

    Posted by ブクログ

    楊家将の続編。

    先の戦で瀕死となり記憶を失った宋のあの男は、遼の耶律休哥将軍に助けられ、その幕下に加わる。
    そして宋との戦闘で楊家の息子たちと戦かった時、その記憶が呼び覚まされる…。

    下巻が、結末が楽しみである。

    0
    2012年11月10日
  • 楊令伝 十四 星歳の章

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自由市場及び物流で国を支配するっていうのがピンと来ないな…。ダラダラ続いてしまって物語の方向性がぼやけているような…。でも先が気になってあっさり読み終わる。

    0
    2012年10月30日
  • 水滸伝 十六 馳驟の章

    Posted by ブクログ

    いよいよ終わりが近づいてきました。
    今までは梁山泊側での被害が大きかったですが
    今回は青蓮寺にも一矢報います。
    そろそろ戦いも終わりが見えてきた気がします。

    母は強し。
    王英の怯えっぷり、笑えます。

    0
    2012年10月18日
  • 楊令伝 十一 傾暉の章

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こうほたんが死ぬときのだんけいじゅうの優しさに目がうるんだ。だんけいじゅうがこうほたんを梁山泊に連れてくるときのことを思い出した。ついでにだんけいじゅうが馬匹の担当になったときのことを思い出した。楊令伝では水滸伝からのいろいろなことを思い出して度々胸が熱くなってしまうよ・・・しかし梁山泊が前へ進む物語だというのに、私は過去のことばかり想っては涙している。楊令伝殿に申し訳ない。

    0
    2012年10月15日
  • 水滸伝 十一 天地の章

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白いけど、そろそろ飽きてきた。なんだか似たような展開の繰り返し。いや、面白いんやけどね、それは間違いないんやけど、なんか。。
    ただこの巻のラストでは、ついに晁蓋が!!!

    0
    2012年10月09日
  • 楊令伝 十五 天穹の章

    Posted by ブクログ

    「楊令伝」ついに完結!
    おそらくこのラストには賛否両論あるでしょうね~。
    何て言えば良いのでしょう。虚しい、儚い。でも美しいのですよね。

    さらに「岳飛伝」へと続く事が分かっているのだから、
    何となく展開は読めてはいたので、心の準備はできていたのですが…
    それでも、最後は涙が止まりませんでした。(感涙でもあるけれど)

    また「水滸伝」から読み直したら、違うものが見えてきそう。
    北方先生、素敵な物語をありがとう!!「岳飛伝」も楽しみです。

    0
    2012年10月08日
  • 楊令伝 十四 星歳の章

    Posted by ブクログ

    絆は人間同士だけのものではない、人間と馬だって同じなんだ。
    無敵のように思えていた史進に、老いが見え始めた頃だっただけに、
    乱雲が咄嗟にとった行動には思わず涙しました。

    そして李英のくだりも、これぞ漢だ!と思いました。
    梁山泊から裏切者が出るはずがない。だって志があるもの。

    それにしても、誰も彼もが死に向かっている気がするのは何故?
    昔からの同士が次々と退場していくのは悲しすぎる。。。

    0
    2012年10月08日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

    Posted by ブクログ

    激しい戦いが続くため、戦死者続出。
    いよいよ水滸伝も佳境に差し掛かっているのかと思うと
    何だか読むスピードが遅くなってしまいます。

    張平と楊令のシーンは良いですね。

    0
    2012年10月02日
  • 水滸伝 十 濁流の章

    Posted by ブクログ

    呼延灼戦!

    解説で大森望さんが6日で全巻読んだというのを読んでこの間のすべてを持っていかれた気になりました。すごい

    0
    2012年10月22日
  • 水滸伝 十四 爪牙の章

    Posted by ブクログ

    本格的なぶつかり合いが進む中、
    様々な人間模様が細やかに描かれています。
    自らの死は大きなことではなく、
    如何に梁山泊がこの局面を乗り切るのか。
    そう考えながら戦う男たちが熱すぎます。

    0
    2012年09月29日
  • 楊令伝 十四 星歳の章

    Posted by ブクログ

    前の巻で、若さ故に裏切り者が出た、と書いた。申し訳ない。私の浅はかさだった。志で結びついた若者たちは、そう簡単に全てを裏切らない。李英は梁山泊の一員として立派な最期を遂げる。

    最終巻近くになって、やっぱり、まさか、という感じで英雄たちが死んで行く。新しい時代を理解出来なかった古いタイプの革命家の戴宗は成る程という形で死んでいった。いい死に方だったと思う。

    楊令は言う。
    「なんのために戦をするか。それはもう、梁山泊を守るため、ということではなくなっている。新しく、現れてくるものを守る。新しいものを、ただの夢で終わらせない。そのために戦をする。俺は、そう思っている。新しく現れてくるものが、どん

    0
    2012年09月28日
  • 水滸伝 十六 馳驟の章

    Posted by ブクログ

    大規模な戦が始まる前の、暗殺合戦。

    つい鬱々としてしまう展開だけど、孫二娘と顧大嫂のタッグのような小休止的な一幕も。これには男連中もたじたじ。孫二娘にはなんとか幸せになってほしいなぁ。

    他に印象深いのが、燕青と洪清の体術対決。究極の達人同士のぶつかり合いが手に汗を握る。

    0
    2012年09月27日
  • 魂の岸辺

    Posted by ブクログ

    北方謙三の少年モノである。どうして女が描く少年は小学5年から中学2年までの大人一歩手前になって、男の描く少年は大人になるまでを描くのだろうか。

    眠れなかった。躰の芯の方に痛みがある。佐野とやり合った時より、ずっとひどいようだ。一発一発のパンチがずしりと肚にこたえた。
    やるだけはやった。久我とやりあって、勝てるはずも無いことは、頭のどこかでわかっていた。だからやめる。そうしなくてよかった、と周一は思った。最初からやめていれば、闘う前に負け犬だ。やりあって負けはしたが、それは第一ラウンドの負けのようなものだ。
    寝返りを打とうとしたが、背中あたりがひどく痛んだ。顔も腫れているので、横にはむけられな

    0
    2012年09月26日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

    Posted by ブクログ

    いい感じに進んでいます。
    読み終わるのがもったいないような気がしてきたのですが、噂の楊令伝に続くべく、息子たち世代が少しずつ顔を出してきたのでそれも楽しみながら読み進めていこうかと思います。

    0
    2012年09月25日
  • 楊令伝 十三 青冥の章

    Posted by ブクログ

    この巻は、何といっても蕭珪材!
    この人はどこまで真っ直ぐで、潔くて、気持ちの良い漢なんだろう。
    「剣が、私に死ねと言ったのか」という言葉が、悲しい。

    そして岳飛と楊令。
    出会う場所が違えば、ともに戦う事もできたであろう二人。
    良い国を作りたいという目的は同じはずなのに。

    楊令に常に諦観のようなものを感じられるのは、気のせいであって欲しい。
    どこか儚い雰囲気を纏っているのが、何か不穏な予感を感じさせます。

    0
    2012年09月23日
  • 楊令伝 七 驍騰の章

    Posted by ブクログ

    天威星、双鞭の呼延灼のための巻であったかのようです。不器用な親父の顔を史進が照らし出してくれる所もぐっときました。

    解説は俳優の宇梶剛士さん。この巻を締めくくるのに相応しい、素敵な解説だと思いました。

    0
    2012年09月22日
  • 楊令伝 十五 天穹の章

    Posted by ブクログ

    楊令の死で夢は潰えたのか、いやまた次代へと風のように靡いていくのでしょう。前シリーズの水滸伝よりは儚さ、哀しさが滲む物語でした。覚悟して死を隣りに日々生き切る漢達の姿は忘れません。次シリーズ岳飛伝の文庫化までまだ何年もかかるでしょうが、じっと待つ楽しみにしたいと思います。

    0
    2012年09月21日
  • 楊令伝 十五 天穹の章

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作からずっと追い続けてきた人物の物語が終った。

     『水滸伝』はまさに叛逆と破壊の物語であり、志のもとに集った並みいる英雄たちが、強大な権力に挑み、壮絶な戦いを繰り広げていた。克明に描かれる漢たちの強さ、弱さ、絆、愛、怒りと悲しみに幾度も胸を熱くさせ、また熾烈な策謀や戦闘のシーンでは、敵味方問わず夢中になった。
     前作に対し、『楊令伝』はその緊迫感や爽快感をやや欠いた。
     四散していた梁山泊の同志たちが、北の大地に消えた楊令を見つけ出し、新たな頭領を得るところから、宗教という要素を持ち出し、人間存在や戦とは何かを徹底的に追求した方臘戦、それを乗り越え究極の戦人となった童貫将軍との最終決戦まで

    0
    2012年09月20日