北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時代小説は好きなんだけどほとんど読まない。なんでだろうなあ。好きなのに。
てことで、結構久しぶりに手にした本格的な時代小説。著者は、昔テレビで実物を見たことがあって、「なんだかあやしいおじさん」という印象を抱いたことをよく覚えている。
本業の小説よりも、テレビで自分のキャラを売ることを得意としている人、というイメージを、勝手に持っていたんだよね。
イメージは完全に間違い。いやはや、もう頭を垂れるしかない。めちゃくちゃ文章がうまい。簡潔でシャープで、スピード感あふれる文体。すげえ。
そしてめちゃくちゃ小説もうまい。特にキャラクターの設定。登場人物の誰もが、見事に魅力的な個性を持っている。誰が -
Posted by ブクログ
10世紀後半、北漢に仕えながらも、併合されたために、宋の将軍となった楊業とその息子たちの活躍と悲劇を描く。北方謙三は「君よ、憤怒の河を渡れ」といったハードボイルドものは読んだことがあるが、歴史小説を読むのは初めて。なるほど、いわゆる「漢」が男らしく描かれている。特に楊業の人物設定は素晴らしく、武人として、父親として、あるいは人間としての葛藤が手に取るようにわかる。また、各兄弟の位置づけもよい。小説が描くのは、主に燕雲十六州をめぐる宋と遼の紛争。敵方である契丹蕭太后の厳格さ、一度は左遷された耶律休哥のかっこよさもよい。続編が気になる。
今回はiPhone版のキンドルで読んだが、ブックマーク機能が -
Posted by ブクログ
ネタバレ同じ著者の「三国志」全13巻、「水滸伝」全19巻、「楊令伝」全15巻を読んだ後だったので、あっという間に読み終えた。著者にとっては、水滸伝を書くためのウォーミングアップに当たる作品だったようだ。
それだけに、水滸伝に通じるおもしろさがすでにここにあるように思った。
楊業という人物は実際に強い武将で、遼との戦いにおいて息子たちとともに奮戦した。しかし戦場で讒言にあい、圧倒的な不利な状況にも関わらず出撃し、大敗して敵に捕縛され、最後は食を断って死んだという。
作品の結末は史実とは若干違うが、実在の人物に関する史実を下敷きに、武人の戦いとその生き様を描いた作品として、北方謙三のこの著書も読み応え -
Posted by ブクログ
読んだきっかけ:上司にもらった。
かかった時間:11/15-11/23(8日くらい)
あらすじ: 聖女か魔女か。卓抜した経営センスで破綻会社を再建し、名もなき映画監督や料理人に一夜の成功と限りない快楽をもたらす女、聖子。しかし彼女に関係した男たちはには必ず、破滅か死が訪れる。壊れ行く者たちを見送った弁護士風間もまた、彼女の樹海に足を踏み入れるが!?性の深遠を描ききる男と女のミステリー。
感想: 北方さん著作については水滸伝を読んでいるが、それ以外では初めて。ハードボイルドだったと聞いていたが…と思いながら読み始めると、思いのほかエロ描写がハード。あ~ハードボイルドってこういう感じも